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今日は、エドワードお兄様とセレナーデ殿下、そしてアリエールとグレゴリー殿下とのダブルデートをする日。
セレナーデ殿下が、ルクセンブルク国へお輿入れすることになり、ルクセンブルクの街や王都を案内するため、またもや変装魔法をかけている。
ここのところ、すっかり変装魔法にハマってしまって(汗)
変装をかけたまま、愛し合うと、いつもより燃える。ちょっとした浮気気分?なのかもしれない。相手はグレゴリー殿下でも髪の色や目の色が変わるだけで、別人とセックスをしている気分になる。
しゃべり方もその時の変装によって変えてこられるから、まったく別の男性に視姦され、命令されると、余計盛り上がりを見せる。
お兄様たちは、そこまでの関係には至っていないと思うけど、それでも将来の王太子ご夫妻が視察に来られるのは、来られる側からしてみれば、緊張する。行く側も本来の様子がわからないから、デートとしても楽しめない。
ということで、ハーバムルトの王族の皆様は、金髪金眼を隠すように変装しなければならない。対して、ルクセンブルク国の王族は、ジークフリートもそうであったように、銀髪銀眼なので、この銀色も何とかしなければならない。
この二人が結婚すれば、どんな子供が生まれるのか、今から楽しみの一つでもある。
アリエールはひいお婆様に似て、金髪碧眼だから、グレゴリー殿下と結婚しても生まれてくる子供は間違いなく金髪であろうとは、予想されるが、瞳の色は王族の男子であれば、やはり金眼になるのか、それともアリエールの遺伝子の方が勝るのかは、わからない。
セレナーデ殿下とグレゴリー殿下は、そろって、青い髪に青い眼にしてみた。セレナーデ王女は、とても気に入ってくださり、
「わたくしでは、ないみたいな装いにしてくださってありがとうございます。」
お礼まで言ってくださったのに、グレゴリーは不満なようだ。
「こんな平凡な変装では、面白くない!いつものようなハチャケた変装でないとな。」
「ここが、ルクセンブルクだということをお忘れですか?そんなにお嫌でしたら、ブラウンヘアとブラウンアイにしてしまいますわよ?」
「ええっー!冷たいこと言うな。ブラウンよりは、ブルーの方がマシか?」
渋々、ブルーヘアに納得される。
そして、エドワード兄様とアリエールは、レモンイエローヘアとレモンイエローアイに変装する。
お兄様の変装ぶりを見たセレナーデは、「素敵ですわ。とってもよくお似合いです。」
頬を上気させて、上目遣いでお兄様を見上げるものだから、エドワード兄様ったら、まんざらでもなさそうに、喜んでいる風だった。きっと、内心、小躍りされているのがわかる。
「でも、これだと俺たち兄妹の方がカップルに見えやしないか?」
また、グレゴリーがチャチャを入れてくる。
よっぽど、いつもの変態変装がしたいらしい。
「だからぁ、ここは品行方正なルクセンブルクの領地なのです。お楽しみの時には、ちゃんと殿下の要望を取り入れて、対処しますから、今日のところはそれで……。」
エドワード兄様が驚いたような顔をされて、
「お楽しみとは、なんだ?まさか、わが愛するセレナーデの兄さんと不埒な真似をしているのではないだろうね?」
「な、な、何をおっしゃっておられますの?わたくしたちは、品行方正なお付き合いしかしておりませんわ。不埒な関係なんて、想像もできませんことですわ。」
慌てて、取り繕うも、エドワード兄様にジト目で見られ、タジタジになる。
グレゴリー殿下は、ひたすら笑ってごまかしていらっしゃる。
もうっ!知らない。と言いたいアリエール。
セレナーデ様は、ひたすら真っ赤になって、うつむいてばかり。
それを見て、慌てるエドワード兄様、その関係が面白くて、大笑いされるグレゴリー殿下につられ、アリエールも笑ってしまう。
ついには、エドワード兄様まで、真っ赤になり、その話はお開きとなったのである。
セレナーデ殿下が、ルクセンブルク国へお輿入れすることになり、ルクセンブルクの街や王都を案内するため、またもや変装魔法をかけている。
ここのところ、すっかり変装魔法にハマってしまって(汗)
変装をかけたまま、愛し合うと、いつもより燃える。ちょっとした浮気気分?なのかもしれない。相手はグレゴリー殿下でも髪の色や目の色が変わるだけで、別人とセックスをしている気分になる。
しゃべり方もその時の変装によって変えてこられるから、まったく別の男性に視姦され、命令されると、余計盛り上がりを見せる。
お兄様たちは、そこまでの関係には至っていないと思うけど、それでも将来の王太子ご夫妻が視察に来られるのは、来られる側からしてみれば、緊張する。行く側も本来の様子がわからないから、デートとしても楽しめない。
ということで、ハーバムルトの王族の皆様は、金髪金眼を隠すように変装しなければならない。対して、ルクセンブルク国の王族は、ジークフリートもそうであったように、銀髪銀眼なので、この銀色も何とかしなければならない。
この二人が結婚すれば、どんな子供が生まれるのか、今から楽しみの一つでもある。
アリエールはひいお婆様に似て、金髪碧眼だから、グレゴリー殿下と結婚しても生まれてくる子供は間違いなく金髪であろうとは、予想されるが、瞳の色は王族の男子であれば、やはり金眼になるのか、それともアリエールの遺伝子の方が勝るのかは、わからない。
セレナーデ殿下とグレゴリー殿下は、そろって、青い髪に青い眼にしてみた。セレナーデ王女は、とても気に入ってくださり、
「わたくしでは、ないみたいな装いにしてくださってありがとうございます。」
お礼まで言ってくださったのに、グレゴリーは不満なようだ。
「こんな平凡な変装では、面白くない!いつものようなハチャケた変装でないとな。」
「ここが、ルクセンブルクだということをお忘れですか?そんなにお嫌でしたら、ブラウンヘアとブラウンアイにしてしまいますわよ?」
「ええっー!冷たいこと言うな。ブラウンよりは、ブルーの方がマシか?」
渋々、ブルーヘアに納得される。
そして、エドワード兄様とアリエールは、レモンイエローヘアとレモンイエローアイに変装する。
お兄様の変装ぶりを見たセレナーデは、「素敵ですわ。とってもよくお似合いです。」
頬を上気させて、上目遣いでお兄様を見上げるものだから、エドワード兄様ったら、まんざらでもなさそうに、喜んでいる風だった。きっと、内心、小躍りされているのがわかる。
「でも、これだと俺たち兄妹の方がカップルに見えやしないか?」
また、グレゴリーがチャチャを入れてくる。
よっぽど、いつもの変態変装がしたいらしい。
「だからぁ、ここは品行方正なルクセンブルクの領地なのです。お楽しみの時には、ちゃんと殿下の要望を取り入れて、対処しますから、今日のところはそれで……。」
エドワード兄様が驚いたような顔をされて、
「お楽しみとは、なんだ?まさか、わが愛するセレナーデの兄さんと不埒な真似をしているのではないだろうね?」
「な、な、何をおっしゃっておられますの?わたくしたちは、品行方正なお付き合いしかしておりませんわ。不埒な関係なんて、想像もできませんことですわ。」
慌てて、取り繕うも、エドワード兄様にジト目で見られ、タジタジになる。
グレゴリー殿下は、ひたすら笑ってごまかしていらっしゃる。
もうっ!知らない。と言いたいアリエール。
セレナーデ様は、ひたすら真っ赤になって、うつむいてばかり。
それを見て、慌てるエドワード兄様、その関係が面白くて、大笑いされるグレゴリー殿下につられ、アリエールも笑ってしまう。
ついには、エドワード兄様まで、真っ赤になり、その話はお開きとなったのである。
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