転生聖女様、東大生コンビと共にタイムスリップ~利休編

青の雀

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 檸檬は、東大生との合コンの設定する見返りに、京大生と合コンしたいと持ち掛ける。

 京大生は、早慶のように檸檬が東大生と知ったら、ドン引きされるかどうかが知りたい。これで、姉弟性がダメなら、もう脳筋とでしか結婚できないものと諦めがつく。

 女性の高学歴化は進んだけど、まだまだ大学院卒は受け入れがたい現実がある。女性でなくても、男性でも大学院卒は受け入れてもらえない。コミュニケーション能力が欠乏していると勝手に思われがちで、企業に入っても、教育係になりたがる人間はいない。それで、孤立してしまい、最後は自主退社を余儀なくされてしまう。

 普通の大学院卒(修士マスター)でも就職難で結婚何だというのに、檸檬は医学部を選んでしまったので、最初から学部卒でも収支卒と変わらない年齢になり、さらに博士号(ドクター)を取ろうものなら、もう絶望的になることは間違いない。

 日本では、大卒経営者が、幅を利かせており、高度人材を受け入れる余地はない。欧米社会からバカにされていることが学歴にあるなんて、日本人経営者は誰も気づいていない。上場会社といえども、そのほとんどはサラリーマン社長で、自らの保身のためでしか動かない。

 創業者の様に、責任は自分がとる!の気概がない。自由な発想で、自分の作りたいものを作り、売る。ということに制限があるサラリーマン社長とは元からが血はう。

 このままでは日本経済はますます衰退の一途をたどり、東南アジアや韓国に追い越されてしまうことも時間の問題になってきている。いや、すでに追い越されているのかもしれない。その証拠が外国人である。日本は最近、ようやく重い腰を上げ技能実習という名の外国人奴隷雇用の実態を把握しつつあり、問題を起こした団体を取り潰したところで済まない話にまで発展してきている。外交上の問題として、租税条約として、社会保険料と所得税の免除を求めてきている。

 もう日本へ出稼ぎに来る魅力はない。ということで、最近、外国人の出稼ぎ先人気ナンバーワンの国が韓国になっている。
 日本では、どう頑張ったところで、215,000円しか平均で風げないのに対して、韓国はその60,000円多い275,000円を稼げるという。
 ここのところのインバウンド景気で日本もやや持ち直しを見せているものの、将来性はまるでない。

 今まで日本に就労するため、ベトナム人は平均67万円の借金をブローカーに背負って日本に来たのだが、もう日本では元を取れない状態になっている。

 こうなった原因は、長い間の保守派の政権が仇になっている少子高齢化の問題をいつまでも棚上げしたばかりか、団塊世代のジュニア世代を自分たちの保身のために踏み潰してしまったことは許されることではない。

 具体的には、自分たちが第1線にいたいがために、ジュニア世代を、その就職時期にリタイアせず、後進に道を譲ることなく氷河期にさせてしまったことに対しての責任は重い。

 さらに追い打ちをかけたのは小泉・竹中の悪政で非正規雇用ばかりを大幅に増やし、26業務専任派遣を撤廃したことにある。

 山上君の凶弾のおかげで、閣僚が次々辞任していく。しかし誰も責任を取らないことに変わりがないが、そういうところは公務員体質なのか?と考えてしまう。



-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-



 檸檬が京大生と合コンを希望したため、その日の夜、急遽、寄せ集めの合コンが行われた。正確には、中学の時の仲良しだった佐和子の彼氏が奔走して、なんとか人数をそろえてくれた格好になったのだが。

「お!東女(あすまおんな)にこんなにかわいい子がいたとは!いや、俺、佐和子のことしか目に入らなくて……」

 佐和子が彼氏をギロリと睨んだから、途端に言い訳をしてくるところが、おかしい。

「檸檬は、中学までよ。その後、東京に行ったから、今日たまたま学内で見かけたら、こういうことになっちゃっただけよ」

 途端に、その彼氏は、高校に学力で上がれなかったかわいそうな娘を見るような顔をする。

 失礼ね!

「初めまして。東京の大学から参加させていただきます。上垣内檸檬と申します」

 顔を上げた途端、目の前にいたフランス人ぽい男性と目が合う。自然と微笑みあってしまった。なぜなら、その男性は前世の従弟そっくりで、栗色のふんわりしたくせ毛が特徴的な色白の男性だった。

「え!東京の大学ってMARCHあたりの大学?それとも上智?早慶?あ、女子大ってこともあるね?白百合?お茶の水?」

 佐和子の彼氏は、檸檬が大学生だということに食らいついてくる。さっきまで、高校にも上がれないほどのおバカだと思っていたくせに。

 何よこの態度?はっはーん。そろそろ、合コン相手を東に移したいのか?いきなり東京はキツいだろ?名古屋あたりにしとけよ?そうか横浜とか?それじゃ、東京と変わらないか?

「檸檬は、東京大学医学部なのよ」

 なぜか佐和子が胸を張って、答える!

「えっ!」

 予想通り、一瞬で引かれてしまう。やっぱり……檸檬には、脳筋男しかいないのか、諦めかけた瞬間、なぜかフランス人ぽい男性がフランス語で話しかけてくれた。

「ボンジュール……」

 檸檬は、異世界転生者のチートスキルのせいか、はたまた前世聖女様だったせいかは、わからないが、様々な言語に対して適正スキルを持っている。耳から入った言葉は、脳で素早く変換し、口からは、その言語で話せるような翻訳スキルを持っているのだ。

「ボンジュール」

「おお!さすが、東大生だな、フランス語はどこで?」

 佐和子の彼氏が盛んに、檸檬の気を惹こうとしている。

「一般教養で少し……」

 本当のことは、言えないから。異世界から転生してきた者にしかないチートスキルって言えっこない。

 しばらくフランス人ぽい男性とフランス語でおしゃべりを楽しむ。といっても、なんてことない世間話をしただけなのだけど、さっきまでのイヤな気分は、瞬く間に恐れ、なんとその男性、朝比奈翔君は、フランス人のハーフのお母さんと日本人との間に生まれたクォーターというから驚く。

 本当に、ほとんどフランス人にしか見えない養子だから、でも翔君曰く、この容姿で二言後で話しかけても、みんな逃げて行ってしまって困っていたという。

 でも、檸檬は逃げなかったから、嬉しいよ。って、嘘ばっかし、日本語で話しかけてないでしょうがっ!

 もう合コン会場だということを忘れ、二人で熱心に話をしていると、佐和子や他の元同級生が顔を赤らめていることがわかる。

「どうしたの?真っ赤になっているよ」

 ひょっとして、スーフリみたいに、変な薬物を混入されているのではないでしょうね?

「いやあ、なんか外国映画を観ているような気分になってしまって、ラブシーンは、二人だけの時にしてよね」

 そう言って、クスクス笑っている。

 翔君と二人で顔を見合わせ、笑ってしまう。日本語で話そうよ。と促し、それから先は、赤面されることが一切なくなってしまった。

 帰り際、翔君は、佐和子の彼氏に何かささやいたかと思えば、佐和子の彼氏から握手を求められ、「東京行きの件、よろしく」と小声でつぶやかれた。

 佐和子の彼氏をはじめとした京大生は、女子東大生との合コンを楽しみにしている様子。それに加え、男子東大生と混じって、白百合やお茶の水の女学生も食べたいと言っている。いいの~?佐和子にいいつけちゃうわよ?

 その日の翌日のこと、朝比奈翔君とそのご両親が、我が家に奇襲をかけてくるとは思ってもみなかったことで、檸檬も、両親もひたすらオロオロしている。



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