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11.とんぺい焼き
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次の日、ドキドキしながら会社へ行く。今日はノー残業デーなのに、この前、趣味の家電修理をして遅くなったから、今日は、残業も修理もお預けにして、早めに帰宅することにする。
社割で買った炊飯器と電子レンジは、配送で送ってもらうことにして、昼間、職場の地階スーパーで買ったものをマイバッグに入れ、カッパを羽織り、自転車に飛び乗る。
今夜は、あの商店街は絶対通らない。昨日、みんなと約束したから大丈夫なはず。
帰ると、陽介君からも、安井さんからも連絡が来た。
「大丈夫ですよー。今日は早めに上がりましたから」
昨日、打ち合わせたとおり、skypeで顔を見て連絡を取り合う。
「儂も今日は、いつもの居酒屋に行かず、家で晩酌をしたぞ」
「僕も、今日は、先生に褒められた。異世界のチートスキルのおかげで、英語の発音がメチャクチャいいって、大学へ行ったらTOEICを受けるつもりなんだ」
「そう。頑張ってね。それより水原さんは、どうしたんだろう?」
「ああ、あのオッサン、会社でトラブルがあって、遅くなるとか言っていたな」
「ええーっ!それって、まずいんじゃない?」
「でも、聖女様が家にいるということは、少なくとも巻き込まれないということだよね?」
「ああ、まあ、そういうことになるか?なら、大丈夫だよね」
「会社でトラブったと言っても、あの商店街は約束だから、通らないだろうし、だいたい水原さんは、普段は車で移動すると言っていたよ。だから大丈夫だ。なんならこれから見に行ってこようか?」
「ダメよ。安井さんまでもしものことがあったら」
「だから、聖女様が家にいるから大丈夫だよ」
「やめて。お願いだから。ひょっとしたら、もう帰っているかもしれないじゃない?お風呂に入っていて忘れているのかも?」
「いや、のっぴきならないトラブルになっているはずだよ。」
「で、でも……前は10時過ぎにはあの商店街にいたわけだし」
「いや、遅くなってスミマセン。この前は雨でしかも、近所だったので、徒歩と公共交通機関での移動でしたが、今日は車にしたんだけど……エンジントラブルと渋滞に巻き込まれてしまって、約束の時間より大幅に遅くなってしまい、ごめんなさい」
「ああ、よかった。もしかしたら、また異世界召喚に巻き込まれているのかと心配で」
「星羅さんがいらっしゃるのに、誰が聖女様ですって!?」
やっと4人そろったので、ホっとしたら、急にお腹が空いてきた。有り合わせのもので、さっさっと作ると、それを見た全員が、今から星羅の家へ押しかけると言い出し、困る。
「だって、だって。本当に大したものではないのよ。こんなの5分でできるものだもの。わっ!どうしよう。誰もskypeに反応しない!えっ!えっ!卵足りるかなぁ……、キャベツの千切りは袋で買ったし……『ピンポーン♪』わっ、本当にもう来ている!」
なだれ込むかのように星羅の部屋に入る面々。坪田君は、家の冷蔵庫から卵を持ち出してきている。うーん。さすがね、元彼氏だけのことはある。なんて、感心している場合ではない。3人は、食べさせていない子供の様に、今や遅しと料理が出来上がるのを電子レンジの前でお行儀よく座っている。
最初にできたものは、陽介君の前に出す。当然よね。家から卵を持ってきてくれたのだもの。
次に出来上がったものは、安井さんの前に出すことにした。キャベツをくれたから。
そして、最後になったのは、水原さん、何も持たずにすっ飛んできたから。
「うーん。こんなにおいしいものが、こんなに早く出来上がるなどとは……お代わりをしたいところだが、この時間に夜食を食べると太るからな、今日のところは我慢する」
何、偉そうに言っているのよ!急に来られて慌てふためく星羅が面白かったくせに!
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
とんぺい焼き
卵2個をボウルに割り入れ、かき混ぜる
お皿にラップを敷き、その卵を流し入れる
キャベツの千切り適当に乗せる
ちくわ、かまぼこのヘタやハム、牛丼のお肉などを載せる
600w4分加熱し、卵を半分にかぶせ、オムレツ風にして、ケチャップをかけたら完成です
社割で買った炊飯器と電子レンジは、配送で送ってもらうことにして、昼間、職場の地階スーパーで買ったものをマイバッグに入れ、カッパを羽織り、自転車に飛び乗る。
今夜は、あの商店街は絶対通らない。昨日、みんなと約束したから大丈夫なはず。
帰ると、陽介君からも、安井さんからも連絡が来た。
「大丈夫ですよー。今日は早めに上がりましたから」
昨日、打ち合わせたとおり、skypeで顔を見て連絡を取り合う。
「儂も今日は、いつもの居酒屋に行かず、家で晩酌をしたぞ」
「僕も、今日は、先生に褒められた。異世界のチートスキルのおかげで、英語の発音がメチャクチャいいって、大学へ行ったらTOEICを受けるつもりなんだ」
「そう。頑張ってね。それより水原さんは、どうしたんだろう?」
「ああ、あのオッサン、会社でトラブルがあって、遅くなるとか言っていたな」
「ええーっ!それって、まずいんじゃない?」
「でも、聖女様が家にいるということは、少なくとも巻き込まれないということだよね?」
「ああ、まあ、そういうことになるか?なら、大丈夫だよね」
「会社でトラブったと言っても、あの商店街は約束だから、通らないだろうし、だいたい水原さんは、普段は車で移動すると言っていたよ。だから大丈夫だ。なんならこれから見に行ってこようか?」
「ダメよ。安井さんまでもしものことがあったら」
「だから、聖女様が家にいるから大丈夫だよ」
「やめて。お願いだから。ひょっとしたら、もう帰っているかもしれないじゃない?お風呂に入っていて忘れているのかも?」
「いや、のっぴきならないトラブルになっているはずだよ。」
「で、でも……前は10時過ぎにはあの商店街にいたわけだし」
「いや、遅くなってスミマセン。この前は雨でしかも、近所だったので、徒歩と公共交通機関での移動でしたが、今日は車にしたんだけど……エンジントラブルと渋滞に巻き込まれてしまって、約束の時間より大幅に遅くなってしまい、ごめんなさい」
「ああ、よかった。もしかしたら、また異世界召喚に巻き込まれているのかと心配で」
「星羅さんがいらっしゃるのに、誰が聖女様ですって!?」
やっと4人そろったので、ホっとしたら、急にお腹が空いてきた。有り合わせのもので、さっさっと作ると、それを見た全員が、今から星羅の家へ押しかけると言い出し、困る。
「だって、だって。本当に大したものではないのよ。こんなの5分でできるものだもの。わっ!どうしよう。誰もskypeに反応しない!えっ!えっ!卵足りるかなぁ……、キャベツの千切りは袋で買ったし……『ピンポーン♪』わっ、本当にもう来ている!」
なだれ込むかのように星羅の部屋に入る面々。坪田君は、家の冷蔵庫から卵を持ち出してきている。うーん。さすがね、元彼氏だけのことはある。なんて、感心している場合ではない。3人は、食べさせていない子供の様に、今や遅しと料理が出来上がるのを電子レンジの前でお行儀よく座っている。
最初にできたものは、陽介君の前に出す。当然よね。家から卵を持ってきてくれたのだもの。
次に出来上がったものは、安井さんの前に出すことにした。キャベツをくれたから。
そして、最後になったのは、水原さん、何も持たずにすっ飛んできたから。
「うーん。こんなにおいしいものが、こんなに早く出来上がるなどとは……お代わりをしたいところだが、この時間に夜食を食べると太るからな、今日のところは我慢する」
何、偉そうに言っているのよ!急に来られて慌てふためく星羅が面白かったくせに!
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