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12.チーズ角煮
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それからというもの、しょっちゅう星羅の家へみんなが来るようになって困っている。
どこが1年に1回よ!もう、ほとんど毎日のように仕事終わりに食器を持参で、押しかけてくる面々。これでは彼氏もできやしない。
異世界で内緒で付き合っていた水原さんとのデートも中断したまま、「お疲れ様会」も正式にちゃんとやらないまま、毎日が「お疲れ様会」と化している現状を何とかしてほしい。
そりゃあ、2か月半もの間、ずっと一緒に行動していたとはいえ、心の休まる時がない。坪田君は、未成年だから、未成年から会費や食費は取れないにしても、八百屋を営んでいる安井さんは、最初のとんぺい焼きの際に、キャベツを提供してくれた以外、一度も何も持ってこない。
確かにキャベツひと玉は多すぎる量だけど……それにしても、何もなしでタダ飯を食らうなど、どういう了見の持ち主かと思うわ。
それというのも異世界では、それが当たり前だったとはいえ、あの時と今とは、事情が違う。
そんな時、会社に水原さんから電話があった。仕事の話だからと指名されて、本社に呼び出される。
水原さんは、水原不動産の御曹司様であることが、その時初めて知る。
本社へ着くと、やけに受付の女の子がざわめき立っている。何事かと思えば、そういうことだったのだ。
そうか。異世界に行ってしまって死んで帰ってきた兄貴というのは、水原不動産のお坊ちゃまだったということか。それで、身代金を用意してまで、電話を待っていたのに、電話はなく3年後に変わり果てた姿で見つかったということか。なんとなく、今までぼんやり聞いていたことが、まるでパズルピースが合うかのごとく、腑に落ちるものがあった。
その御曹司が、星羅にいったい何の用かと問うと、社長からこっぴどく叱られ、それを水原さんが制するという妙な立場に置かれる。
「実は、今度、ウチが建てるマンションを家電付きのマンションにしたいと思ってね。会社側の担当者が東大路さんなら、ぜひ、ホワイト電化さんでやりたいと思って。それにホワイトさんは、孫会社にマルワ木工をお持ちでしょ?できれば、家具家電付きマンションを提案したいんだけど、どうかな?」
「どうかな、と言われてもですね。私は店舗の販売員に過ぎないですし、そういうことの話し合いにお呼びもありません」
「だから、星羅さんを指名したんだよ。ホワイト電化さんとは、知り合いがいなくてね」
「えっ!水原専務は、ウチの東大路と知りあいなんですか?」
「はい。実は、将来を誓い合った仲なのです」
「そ、そうなのですか!いやあ、東大路君も水臭いなぁ、それならそうだとなぜ言ってくれなかったんだ?よし、決めた。東大路君は、今日から店舗へ出なくて、本社の経営企画部に配属を命じる。店舗の私物は、本郷にでも言って、本社に送ってもらうようにする」
社長は指をパチンと鳴らし、秘書を呼びつけ、命令する。
「ええっ!どうして!?」
「そんなこと、決まっているだろ?水原専務のフィアンセをいつまでも店舗においておけるか?これは、ビッグビジネスチャンスだよ」
「あ、あの、待ってください。私は店舗の現場の仕事が好きなので、このまま店舗においてください」
「それはできない。なぜなら水原専務直々のご指名だからな」
そこまで社長に言われてしまえば、もうどうすることもできない。星羅は、水原さんの方をキっと睨みつけ、部屋を出て行こうとすると、水原さんから腕を掴まれる。
「星羅、ごめんよ。でも、星羅にとっても、ホワイトさんにとってもいい話だと思ったから、相談せずに勝手に決めてしまって、ごめん」
「バカ!」
捨て台詞を残し、その日はそのまま店舗へ帰る。
水原さんは、苦笑いを残し、社長はオロオロするばかり。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
くるくる角煮
ブタバラ300グラム 2枚ほどを並べて広げる
とろけるチーズを真ん中に巻く
片栗粉大さじ1を全体にまぶす
耐熱容器に濃い口しょうゆ大さじ3みりん大さじ3砂糖大さじ3ということで、同割と専門的には言います。
そこにチューブのおろししょうがを2センチぐらい押し出し、よく混ぜる
豚バラ肉を投入したら、全体にからめるように漬ける
ふんわりラップをして、600w3分加熱、ひっくり返して、600w1分加熱で完成です
どこが1年に1回よ!もう、ほとんど毎日のように仕事終わりに食器を持参で、押しかけてくる面々。これでは彼氏もできやしない。
異世界で内緒で付き合っていた水原さんとのデートも中断したまま、「お疲れ様会」も正式にちゃんとやらないまま、毎日が「お疲れ様会」と化している現状を何とかしてほしい。
そりゃあ、2か月半もの間、ずっと一緒に行動していたとはいえ、心の休まる時がない。坪田君は、未成年だから、未成年から会費や食費は取れないにしても、八百屋を営んでいる安井さんは、最初のとんぺい焼きの際に、キャベツを提供してくれた以外、一度も何も持ってこない。
確かにキャベツひと玉は多すぎる量だけど……それにしても、何もなしでタダ飯を食らうなど、どういう了見の持ち主かと思うわ。
それというのも異世界では、それが当たり前だったとはいえ、あの時と今とは、事情が違う。
そんな時、会社に水原さんから電話があった。仕事の話だからと指名されて、本社に呼び出される。
水原さんは、水原不動産の御曹司様であることが、その時初めて知る。
本社へ着くと、やけに受付の女の子がざわめき立っている。何事かと思えば、そういうことだったのだ。
そうか。異世界に行ってしまって死んで帰ってきた兄貴というのは、水原不動産のお坊ちゃまだったということか。それで、身代金を用意してまで、電話を待っていたのに、電話はなく3年後に変わり果てた姿で見つかったということか。なんとなく、今までぼんやり聞いていたことが、まるでパズルピースが合うかのごとく、腑に落ちるものがあった。
その御曹司が、星羅にいったい何の用かと問うと、社長からこっぴどく叱られ、それを水原さんが制するという妙な立場に置かれる。
「実は、今度、ウチが建てるマンションを家電付きのマンションにしたいと思ってね。会社側の担当者が東大路さんなら、ぜひ、ホワイト電化さんでやりたいと思って。それにホワイトさんは、孫会社にマルワ木工をお持ちでしょ?できれば、家具家電付きマンションを提案したいんだけど、どうかな?」
「どうかな、と言われてもですね。私は店舗の販売員に過ぎないですし、そういうことの話し合いにお呼びもありません」
「だから、星羅さんを指名したんだよ。ホワイト電化さんとは、知り合いがいなくてね」
「えっ!水原専務は、ウチの東大路と知りあいなんですか?」
「はい。実は、将来を誓い合った仲なのです」
「そ、そうなのですか!いやあ、東大路君も水臭いなぁ、それならそうだとなぜ言ってくれなかったんだ?よし、決めた。東大路君は、今日から店舗へ出なくて、本社の経営企画部に配属を命じる。店舗の私物は、本郷にでも言って、本社に送ってもらうようにする」
社長は指をパチンと鳴らし、秘書を呼びつけ、命令する。
「ええっ!どうして!?」
「そんなこと、決まっているだろ?水原専務のフィアンセをいつまでも店舗においておけるか?これは、ビッグビジネスチャンスだよ」
「あ、あの、待ってください。私は店舗の現場の仕事が好きなので、このまま店舗においてください」
「それはできない。なぜなら水原専務直々のご指名だからな」
そこまで社長に言われてしまえば、もうどうすることもできない。星羅は、水原さんの方をキっと睨みつけ、部屋を出て行こうとすると、水原さんから腕を掴まれる。
「星羅、ごめんよ。でも、星羅にとっても、ホワイトさんにとってもいい話だと思ったから、相談せずに勝手に決めてしまって、ごめん」
「バカ!」
捨て台詞を残し、その日はそのまま店舗へ帰る。
水原さんは、苦笑いを残し、社長はオロオロするばかり。
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片栗粉大さじ1を全体にまぶす
耐熱容器に濃い口しょうゆ大さじ3みりん大さじ3砂糖大さじ3ということで、同割と専門的には言います。
そこにチューブのおろししょうがを2センチぐらい押し出し、よく混ぜる
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