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13.ホイル焼き
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坪田陽介17歳、高校2年生。
異世界から帰って以来、成績はうなぎのぼりの天井知らずになってしまった。それもこれも異世界召喚に巻き込まれ、チートスキルを貰ったおかげなのだが、それに加え、毎晩、夜食で星羅の飯を食っているので、魔力は増える一方、必然的に成績は上がり、学校一のモテモテ男に大変身を遂げたというわけなのだ。
バレンタインデーには、持ち帰れないほどの大量のチョコレートに職員室でおすそ分けをするも、それでも余った分は、宅配業者を呼んで、自宅に送るなどした。全部、どこかの施設に寄付すればよかったと後で考えるも、ホワイトデーのお返しをしなければならないことに気づき、いったん、自宅で送り主のリストを作成することにしたのだ。
これも、造作はかからなかった。魔法ですべてリストアップできる。つくづく、よくあの時に商店街にいたものだと感謝する。そして、星羅に出会えたことが大きい。
異世界での星羅は、清く正しい聖女様で、その純潔を守ることが必須で、陽介は己の欲を抑え込むことに必死だった。
星羅の前で、わざと子供っぽく振舞い、安全だと思われるように努力をした。その甲斐もあり星羅は姉のような恋人に過ぎなかったのだ。
でも、陽介も男の子だから、当然下半身の形が変わってしまうぐらい、欲情することもあった。己に身体強化を施し、なんとか気持ちを抑え込み、何食わぬ顔で星羅と接していたから、よかったようなもの。
その身体強化や威嚇の魔法は、現代でも十分に通用するということがわかった。それは、成績がうなぎのぼりに上がったことで、今まで上位グループの主に、生徒会長クラスから目を付けられ、体育館の裏に呼び出しを受けた時のこと、
「お前が、坪田陽介か?最近、調子に乗りやがって……、腕の一本をへし折り、頭に重傷を負ってもらって、次のテストでは最下位にしてやるから、そのつもりでいろ!」
「は?てめえらの努力が足りないんだろ。俺は今まで、本気を出していなかっただけだぜ?俺が本気を出せば、こんなものでは済まない!」
「なんだとぉ、調子に乗りやがって」
数人から絡まれたことぐらいどうってことない。異世界でのあの過酷な生き残りのための訓練に比べたら、屁でもない。
異世界の魔法訓練の時には、実際に飢えた獣の檻の中に入れられ、傍に教官がついているものの死に物狂いで獣と戦ったものだ。
それというのも、聖女様すなわち星羅をお守りするための訓練をブエノスアイレス宮廷魔法師団長から、内々に受けたのだ。学園で、魔法の訓練を受けたものの、ここまで過酷な訓練はない。ほぼ実践に近い訓練はなかったのだ。それを筋がいいと褒められ、直々に内々の訓練を受けざるを得ない羽目になり、毎日ボロボロになりながら、歯を食いしばって、頑張った結果、学園で一番の成績優秀者となれたのだ。
陽介は、威嚇魔法を解放しただけで、今まですごんで睨みつけていた生徒が、腰砕けになり、ガタガタ震えはじめる。中には小便を漏らし始める奴までいて、汚いの、臭いのなんのって、たまったものではない。
そこへ運よく生活指導の先生が通りがかり、無事、陽介は解放されたのだが、多勢に無勢の陽介が無事に帰れたことは喜ばしいこと。
職員室に呼ばれ、「何があったのだ?」と問いただされたとき、録音魔法(実際には、映像も同時に撮れる)を再生し、生徒会長からイジメを受けそうになっていることを暴露したのだ。
生徒会長は、その後、選挙で選ばれたにも関わらず、廃役処分と停学処分になり、今も生徒会長の役は空欄のまま卒業式を迎えることになった。
陽介への推薦書は、有名私立大学は、軒並みで、大したスポーツもしていなかったのに、身体強化魔法を使えば、トップアスリートクラスの実力が出せたので、スポーツ推薦も数多くの大学から寄せられることになった。
大学は、よりどり見取りとなったことで、陽介の母親の機嫌は上々。毎日の小言もなくなり、気分爽快だ。これで成人式を迎えれば、晴れて星羅にプロポーズができる。
でも、結局、進学することになったのは、帝国大学へ。推薦書なんて、くそくらえだ。誰からも文句のつけようがない帝国大学をトップの成績で合格し、入学式には、挨拶までした。
それもこれも、みんな星羅の聖魔法のおかげだということは、陽介自身が一番よく知っているということ。
大学へ入ってからも、女に不自由はしない。でも真にほしいのは、星羅だけ。星羅さえ傍にいてくれたら、陽介はなんにでもなれる気がしている。
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鮭ときのこのホイル焼きっぽいレンジでチン
簡単に言えば、この料理は、ホイル焼きの代わりにタッパーを使ったものです
だから材料は、何でもいいのですが、表題に鮭ときのこと書いてしまったのでそれを使います
鮭(スーパーで特売の時に、買っておく)
しめじ 食べやすい大きさに切る
エリンギ 食べやすい大きさに切る
ブロッコリー 余り者で十分 彩だけなので
バター 10グラム
潮コショウ少々
お酒大さじ1
薄口しょうゆ小さじ1
電子レンジ500w7分
異世界から帰って以来、成績はうなぎのぼりの天井知らずになってしまった。それもこれも異世界召喚に巻き込まれ、チートスキルを貰ったおかげなのだが、それに加え、毎晩、夜食で星羅の飯を食っているので、魔力は増える一方、必然的に成績は上がり、学校一のモテモテ男に大変身を遂げたというわけなのだ。
バレンタインデーには、持ち帰れないほどの大量のチョコレートに職員室でおすそ分けをするも、それでも余った分は、宅配業者を呼んで、自宅に送るなどした。全部、どこかの施設に寄付すればよかったと後で考えるも、ホワイトデーのお返しをしなければならないことに気づき、いったん、自宅で送り主のリストを作成することにしたのだ。
これも、造作はかからなかった。魔法ですべてリストアップできる。つくづく、よくあの時に商店街にいたものだと感謝する。そして、星羅に出会えたことが大きい。
異世界での星羅は、清く正しい聖女様で、その純潔を守ることが必須で、陽介は己の欲を抑え込むことに必死だった。
星羅の前で、わざと子供っぽく振舞い、安全だと思われるように努力をした。その甲斐もあり星羅は姉のような恋人に過ぎなかったのだ。
でも、陽介も男の子だから、当然下半身の形が変わってしまうぐらい、欲情することもあった。己に身体強化を施し、なんとか気持ちを抑え込み、何食わぬ顔で星羅と接していたから、よかったようなもの。
その身体強化や威嚇の魔法は、現代でも十分に通用するということがわかった。それは、成績がうなぎのぼりに上がったことで、今まで上位グループの主に、生徒会長クラスから目を付けられ、体育館の裏に呼び出しを受けた時のこと、
「お前が、坪田陽介か?最近、調子に乗りやがって……、腕の一本をへし折り、頭に重傷を負ってもらって、次のテストでは最下位にしてやるから、そのつもりでいろ!」
「は?てめえらの努力が足りないんだろ。俺は今まで、本気を出していなかっただけだぜ?俺が本気を出せば、こんなものでは済まない!」
「なんだとぉ、調子に乗りやがって」
数人から絡まれたことぐらいどうってことない。異世界でのあの過酷な生き残りのための訓練に比べたら、屁でもない。
異世界の魔法訓練の時には、実際に飢えた獣の檻の中に入れられ、傍に教官がついているものの死に物狂いで獣と戦ったものだ。
それというのも、聖女様すなわち星羅をお守りするための訓練をブエノスアイレス宮廷魔法師団長から、内々に受けたのだ。学園で、魔法の訓練を受けたものの、ここまで過酷な訓練はない。ほぼ実践に近い訓練はなかったのだ。それを筋がいいと褒められ、直々に内々の訓練を受けざるを得ない羽目になり、毎日ボロボロになりながら、歯を食いしばって、頑張った結果、学園で一番の成績優秀者となれたのだ。
陽介は、威嚇魔法を解放しただけで、今まですごんで睨みつけていた生徒が、腰砕けになり、ガタガタ震えはじめる。中には小便を漏らし始める奴までいて、汚いの、臭いのなんのって、たまったものではない。
そこへ運よく生活指導の先生が通りがかり、無事、陽介は解放されたのだが、多勢に無勢の陽介が無事に帰れたことは喜ばしいこと。
職員室に呼ばれ、「何があったのだ?」と問いただされたとき、録音魔法(実際には、映像も同時に撮れる)を再生し、生徒会長からイジメを受けそうになっていることを暴露したのだ。
生徒会長は、その後、選挙で選ばれたにも関わらず、廃役処分と停学処分になり、今も生徒会長の役は空欄のまま卒業式を迎えることになった。
陽介への推薦書は、有名私立大学は、軒並みで、大したスポーツもしていなかったのに、身体強化魔法を使えば、トップアスリートクラスの実力が出せたので、スポーツ推薦も数多くの大学から寄せられることになった。
大学は、よりどり見取りとなったことで、陽介の母親の機嫌は上々。毎日の小言もなくなり、気分爽快だ。これで成人式を迎えれば、晴れて星羅にプロポーズができる。
でも、結局、進学することになったのは、帝国大学へ。推薦書なんて、くそくらえだ。誰からも文句のつけようがない帝国大学をトップの成績で合格し、入学式には、挨拶までした。
それもこれも、みんな星羅の聖魔法のおかげだということは、陽介自身が一番よく知っているということ。
大学へ入ってからも、女に不自由はしない。でも真にほしいのは、星羅だけ。星羅さえ傍にいてくれたら、陽介はなんにでもなれる気がしている。
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鮭ときのこのホイル焼きっぽいレンジでチン
簡単に言えば、この料理は、ホイル焼きの代わりにタッパーを使ったものです
だから材料は、何でもいいのですが、表題に鮭ときのこと書いてしまったのでそれを使います
鮭(スーパーで特売の時に、買っておく)
しめじ 食べやすい大きさに切る
エリンギ 食べやすい大きさに切る
ブロッコリー 余り者で十分 彩だけなので
バター 10グラム
潮コショウ少々
お酒大さじ1
薄口しょうゆ小さじ1
電子レンジ500w7分
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