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3人目の妻 ゆかり

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 それから俺は外で飲むのを止めた。

 会社は業績好調で、当時10億円ぐらいは、あったと思う。
 俺の開発した特許の使用を求めて、大企業の社長が次々、頭を下げてくる。取締役にしてやるとの話が来たこともあった。若干25歳の若造にだ。

 有頂天になっているときに出会ったのが、ゆかりだ。
 就活学生だった。育ちが良さそうなお嬢さん、という感じの娘だった。

 俺は、青春がなかった。青春時代は、ずっと女に愛の奉仕をしていた。

 ちょいと、汚してやろう、とスケベ心を出した俺を、こっ酷く叱ってくれた女だ。

 それからは、俺は、ゆかりに夢中になった。プレゼントを渡したり、高いレストランに食事に行ったり、とずいぶん貢いだ。

 全然見向きもされなかった。

 思い余って、ある時、告白した。

 「ゆかりさん、どうしてもあなたが欲しい。」

 「欲しい?私の何が欲しい?の?」

 「カラダだ。抱かせて欲しい。」

 「いつでもどうぞ。」

 ゆかりのためにホテルのスィートルームを取った。
 意外にも、処女ではなかった。

 俺は、今まで培ったありとあらゆるテクニックで、ゆかりをメロメロ、トロトロ、グチュグチュにして抱いた。俺のモノにしたいとの一心で。

 事が済んでも、ゆかりはケロっとしていた。
 見た目は可憐なのに、カラダは阿婆擦れだった。俺は焦って、抜かずの〇発をした。それからキシリトールガムを噛ませて、その間中、ずっと奉仕し続けた。

 ようやくゆかりが満足したのは、次の日の朝だった。

 「また、会ってくれる?」100万円渡した。

 「気が向いたらね。」とほほ笑んでくれた。

 一緒に旅行に行こうと誘ったら、OKしてくれたので、ハワイを予約して、滞在期間中抱きまくった。時差がきつかった。

 有馬温泉にも行った。部屋に露天風呂がついているところで、ずっとゆかりを洗い続けた。

 熱海温泉に行って、ゆかりのカラダを舐め続けた。

 それで、やっと結婚のOKをもらった。なかなかOKしてくれなかったのは、同級生の男がいたからだ。俺に貢がせ、男と笑って山分けしていたそうだ。

 なぜ、気づかなかったのか?自分を責めた。そして、嫉妬でゆかりを毎日、毎夜、抱き潰した。ドSではなかったが、それに近いこともした。
 両手を後ろ手で縛って、ゆかりに貞操帯をつけさせ、隙間からおもちゃを差し込み、電源を入れて放置した。気が触れたように喘ぎ続けた。もう、ただのメスとしてしか見られなくなった。100年の恋も完全に冷めた。

 女としての魅力、価値がなくなってから離婚した。
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