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24.休学
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結局、取り巻き連中に試食してもらうことなく、屋敷に戻ってきた。
でも、悪役令嬢になるのは、ごめんだ。
リングがあるから、多分、大丈夫だと思うけど、気を抜けば、あの乙女ゲーマーにマクシミリアン様を持っていかれるかもしれないという不安がよぎる。
今にして思えば、アイリス様の気持ちもわかるというもの、きっとリリアーヌは、誰もいないところで、アイリス様を煽りまくったに違いがない。
さっきのツルペタは、男爵令嬢のマリアンヌと言うらしい。
マリアンヌからすれば、ミッシェルはデブブスに見えることだろう。アイリス様は、美しすぎるからね。
なんとか手立てを考えないと、本当に悪役令嬢で断罪なんて、ごめんだわ。
とりあえず、出席日数は足りているので、明日から、花嫁修業をするという名目で、休学しちゃおうかしらね。
実際、婚約者のいる貴族令嬢の多くは、もうこの時期、ほとんど学園に来ないで、花嫁修業をしている女子生徒が大半を占めているので、ミッシェルが休学したいと申し出ても、何ら不思議がられない。
結婚式に向けて、神の手入れや、お肌の手入れをするためと言えば、誰もが納得をする理由になる。
前世で言えば、美顔術やリンパマッサージを受けるためという言い訳になるわけ。
それに、ミッシェルは、3日間の保存食を作るためという大義名分もある。
父に行っても、シャルパンティア家に行っても、どちらもすんなりOKが出たのだ。
それよりもこの前、作ったシュークリームの皮をアレンジした保存食は大好評で、料理ができる侯爵令嬢なんて、滅多にいないから「可愛い花嫁様」で、すっかり通っていて、そのことについては、マクシミリアン様も株が上がり、得意満面なのだ。
「マクシミリアンよ。よくあんな可愛い嫁さんを見つけてきたものだな。儂は、そなたが男色ではないかと心底、心配しておったのに。おなごはお尻の大きい女でなければならない。
子供をたくさん産むことができる女がイイおなごなのだ。だから、くれぐれも逃げられるでないぞ。もし、逃げられるようなことがあれば、お前を勘当する。いいな?」
「わかっておりますとも、ミッシェルは、私には過ぎた女であることを、それに全力で愛しておりますから、もし、嫌われるようなことがあれば、この命を懸けてでもつなぎ留めます。」
「そうか、ならよいが、今日、お前が留守をしている間に学園でお前が仲良くしているという男爵令嬢のマリアンヌという薄気味悪い女がお前を訪ねてやってきたからな。あんな女に引っかかっては、ダメだぞ。お前が命がけで守らなければならない女性は、婚約者であるミッシェル嬢のほか、ないからな。」
え?こんなところまで、あのカラス女が来たのか?これは、もうストーカーレベルとしか言いようがない。
「父上、あのカラス女が来たというのであれば、明日から、ミッシェルを連れて、領地に行って参りとうございます。あのカラス女は、学園で、ミッシェルのことをデブと呼び、私にさんざん付きまとっているストーカーなのです。迷惑していたところなのです。どうか、お許しを。」
「あい、わかった。そういうことであれば、学園長の方にも、一言連絡して、カラス女?とやらが、そなたたち二人に近づけぬよう手配してもらおう。それと、ゆるりと領地へ行くがよい。後のことは心配いたすな。」
「ありがたき幸せ。」
「それと結婚式を前倒しにして、今すぐにでも、結婚しろ。いくらストーカーでも、夫婦の仲にまで介入できないだろう。」
卒業式を待たずして、仮祝言を上げることになった。ミッシェルとマクシミリアン。もうウエディングドレスは出来上がっている。
晴れやかな気持ちで結婚の書類にサインして、新婚旅行がてらの領地へと行く。
でも、悪役令嬢になるのは、ごめんだ。
リングがあるから、多分、大丈夫だと思うけど、気を抜けば、あの乙女ゲーマーにマクシミリアン様を持っていかれるかもしれないという不安がよぎる。
今にして思えば、アイリス様の気持ちもわかるというもの、きっとリリアーヌは、誰もいないところで、アイリス様を煽りまくったに違いがない。
さっきのツルペタは、男爵令嬢のマリアンヌと言うらしい。
マリアンヌからすれば、ミッシェルはデブブスに見えることだろう。アイリス様は、美しすぎるからね。
なんとか手立てを考えないと、本当に悪役令嬢で断罪なんて、ごめんだわ。
とりあえず、出席日数は足りているので、明日から、花嫁修業をするという名目で、休学しちゃおうかしらね。
実際、婚約者のいる貴族令嬢の多くは、もうこの時期、ほとんど学園に来ないで、花嫁修業をしている女子生徒が大半を占めているので、ミッシェルが休学したいと申し出ても、何ら不思議がられない。
結婚式に向けて、神の手入れや、お肌の手入れをするためと言えば、誰もが納得をする理由になる。
前世で言えば、美顔術やリンパマッサージを受けるためという言い訳になるわけ。
それに、ミッシェルは、3日間の保存食を作るためという大義名分もある。
父に行っても、シャルパンティア家に行っても、どちらもすんなりOKが出たのだ。
それよりもこの前、作ったシュークリームの皮をアレンジした保存食は大好評で、料理ができる侯爵令嬢なんて、滅多にいないから「可愛い花嫁様」で、すっかり通っていて、そのことについては、マクシミリアン様も株が上がり、得意満面なのだ。
「マクシミリアンよ。よくあんな可愛い嫁さんを見つけてきたものだな。儂は、そなたが男色ではないかと心底、心配しておったのに。おなごはお尻の大きい女でなければならない。
子供をたくさん産むことができる女がイイおなごなのだ。だから、くれぐれも逃げられるでないぞ。もし、逃げられるようなことがあれば、お前を勘当する。いいな?」
「わかっておりますとも、ミッシェルは、私には過ぎた女であることを、それに全力で愛しておりますから、もし、嫌われるようなことがあれば、この命を懸けてでもつなぎ留めます。」
「そうか、ならよいが、今日、お前が留守をしている間に学園でお前が仲良くしているという男爵令嬢のマリアンヌという薄気味悪い女がお前を訪ねてやってきたからな。あんな女に引っかかっては、ダメだぞ。お前が命がけで守らなければならない女性は、婚約者であるミッシェル嬢のほか、ないからな。」
え?こんなところまで、あのカラス女が来たのか?これは、もうストーカーレベルとしか言いようがない。
「父上、あのカラス女が来たというのであれば、明日から、ミッシェルを連れて、領地に行って参りとうございます。あのカラス女は、学園で、ミッシェルのことをデブと呼び、私にさんざん付きまとっているストーカーなのです。迷惑していたところなのです。どうか、お許しを。」
「あい、わかった。そういうことであれば、学園長の方にも、一言連絡して、カラス女?とやらが、そなたたち二人に近づけぬよう手配してもらおう。それと、ゆるりと領地へ行くがよい。後のことは心配いたすな。」
「ありがたき幸せ。」
「それと結婚式を前倒しにして、今すぐにでも、結婚しろ。いくらストーカーでも、夫婦の仲にまで介入できないだろう。」
卒業式を待たずして、仮祝言を上げることになった。ミッシェルとマクシミリアン。もうウエディングドレスは出来上がっている。
晴れやかな気持ちで結婚の書類にサインして、新婚旅行がてらの領地へと行く。
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