キズモノ令嬢絶賛発情中♡~乙女ゲームのモブ、ヒロイン・悪役令嬢を押しのけ主役になりあがる

青の雀

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番外編

3.地下室

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 「この家の当主は、儂だから、一番に入るよ。」

 「sごーい。ミッシェル、よくそんな本のありかを知っていたね。」

 「ええ。実は前世の記憶持ちで、前世、この家にお嫁に行ったことを思い出したの。」

 「「「えっ!?」」」

 執事と宰相とマクシミリアンが声をそろえて、驚いている。

 なんたる爆弾発言を、さらっと言ってのけるところが凄い!

 「これは、ひょっとすれば、ひょっとするかもしれませんよ。旦那さま。」

 執事が宰相に耳打ちしているのも、まる聞こえなのだが、知らないふりを通す。

 「地下室に入るのに、何か必要なものは、ございますか?」

 「前世と同じであれば、いらないと思います。」

 ミッシェルの言葉に頷き、何も持たずに、そのまま、地下室への階段を下りていく、次に執事が下り、最後にマクシミリアン様に手を引かれながらミッシェルが下りることになったのだ。

 そこは、前世で見た景色となんら変わりがなく、扉ごとに非常用の毛布や衣類、食料に水が保管されてあったのだ。

 そして、そこには、やはり「要注意」の張り紙がしてある扉も見つかったのだが、ミッシェルは、あえて、その扉のことは触れずにいる。

 前世は双子の兄妹の妹として、転生して、何度もこの扉を通り、活用していたのだけど、この扉の向こうへは、聖女様の力がどうしても必要になる。

 「前世では、この場で聖女に覚醒したのですが、今のところ、何の変化もございませんわ。」

 「「「えっ!?」」」

 マクシミリアンは、偶然知り合った友人を家に連れ帰ったにすぎないのに、この女性がまさかのリングの女性ではないかと思い始めている。

 それは父も執事も同じ考えだと思うが、聖女様となると話は別になる。聖女様の第1権利者は、王族にあるから、聖女様だったとしても、その存在を秘匿しなければ、国家反逆罪になってしまうのだ。

 「あのね。前世は聖女様だったかもしれないけど、今世は、聖女様になれるとは限らないのでは?」

 「そうね。なんだかここへ来たら、懐かしくなって思い出しただけですわ。きっと。今世は、地味なキズモノ令嬢ですからね。」

 「もし、よかったら、我が家の嫁になりませんか?そうしたら、修道院にもいかなくて済むでしょう?それに、ご先祖様のミッシェル様と瓜二つだし、これも何かのご縁ですよ。」

 「ええ……でも、前の婚約者から嫌がらせされるかもしれませんし、……ご迷惑をかけるぐらいなら、修道院に行って、一生独り身を通した方が……。」

 「迷惑なんてことありませんよ。ミッシェル様なら大歓迎です。それに、実はウチの倅も訳ありで……。」

 それから、ミッシェルの前世の話と婚約破棄になったいきさつを話していく。

 マクシミリアンは、顔を赤くしながらもリングのことを言うと……。

 「そういえば、わたくしも乳母から奇妙なリングの話を聞いたことがありますわ。ただ、自分では見たことがないので、わからないのですが……。」

 これには、マクシミリアンも、父も、執事も驚く。だが、いくら何でも、見せてくれとは言えない。

 ミッシェルの前世の話はともかくとして、婚約破棄されたいきさつは、ミッシェルは、隣国ベルミー国の公爵令嬢で、王太子殿下の婚約者であったのだが、今春から転校してきた男爵令嬢に王太子殿下が心を奪われてしまって、ミッシェルは邪魔だからと、婚約破棄されてしまったのだ。

 父も、ベルミー王も、男爵令嬢とは、絶対に結婚できないのだから、今まで通り、王太子殿下と婚約契約を続けてくれと言われるも、ミッシェルにも女の意地がある。

 そこで「婚約破棄上等」と開き直り、この国に、留学生として、やってきたのだ。

 それで、前世の記憶は、シャルパンティア家に入り、この図書館へ入った途端、思い出してしまったのだ。
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