12 / 14
共稼ぎ
12
しおりを挟む
ジャクリーンは、大学を休学して、子供を産みまくる。レオンハルト様は、大学に行きながら、ひたすら一日中、腰を動かされているようなもの。
妊娠したら、その後、いくらしても結果が同じだということを知ってる?ま、好きでやられているのでしょうから、ほっとくけどね。
畑が若いから、丈夫な子供が産める。初乳だけ済ませた後は、乳母にさっさと預け、身体が回復すると、子づくりして産んでを繰り返す。
ジャクリーンの両親もまだ若いから、進んで子守をしてくれるから、大助かりです。
それにバーナードの舅姑も、最近では元気を回復されて、子守を申し出てくださる。でも、任せられない。ウチの子は猫の子ではありませんから、頂戴と言われたら、困るもの。
レオンハルト様は一人ぐらいバーナードを継がせたいと思っていらっしゃるみたいだけど、そんなことさせてたまるものですか!
絶対、イヤです。とはいっても成長すれば、向こうを継ぎたいと言い出す子がいるかもしれない、その時はその時よ。
とにかく今はダメ、みんな可愛い我が子なんだからね。
結局、レオンハルト様が修士課程を修了されるまで、子供を産みまくって、その後大学に復帰するので、2年生からやり直しです。あのケバイ令嬢、え……と、なんて名前だったかしらエリーゼ・フランドル公爵令嬢も無事、大学を卒業された後で、教職課程を取られたと伺いました。あんなのが先生になれば、生徒は困るね。
レオンハルト様は、王配としての修業が始まります。本来、ジャクリーンがしなければならないお仕事を先行してしてくださることになりました。
5年後、ジャクリーンが卒業したら、今度はジャクリーンが王女の仕事見習いで入り、レオンハルト様はバーナード国の王太子としてのお仕事に就かれる予定です。
ジャクリーンは学業に専念したいのに、子供が熱を出したら、いちいちジャクリーンのところへ連絡が入り、正直、困惑する。父親であるレオンハルト様がいるのに、なぜかいつもキャンパスライフをしているジャクリーンのところに言われるのである。何か判断が必要なわけでもないのに。
ほっとくと、王女殿下は水臭い、薄情と言われるし、せめて試験中は勘弁してもらいたいわ。
やっぱり大学を出てから、結婚したほうが良かったのかもしれない。結婚して、子供でも産めば、なんだかんだと一生苦労が付いて回る。
これが娘時代なら、超身軽だから、自分の都合だけで生きていける。生涯独身の人が増える原因なのだけど、社会保障費がバカにならない。ひところDINKSなるものが流行った時代もあったけれど、今はどうなのでしょうね。
Double incomeでもmany kidsの人のほうが多いような気がします。そういう方たちは、子育てを上手にアウトソーシングされていますね。
でもジャクリーンの世界はアウトソーシングがないのです。昭和の頃と同じ、育児休業も看護休暇もない。産後休暇も8週間もない、そんな世界でのことです。
瞬く間に5年の歳月が流れ、見事経営学修士を取得したジャクリーン、本格的なDouble incomeの始まりです。
ベルソ村に建てていた別宮も元の場所に戻します。村長にお礼を言い、全員で、王都に引っ越しです。
王女の仕事は、簡単に言えば、国王の経営補佐である。王国の運営のため、国王のスケジュール管理から始まり、財務状況の管理と入札適正価格の設定、徴税事務と給与計算を承認決済、その後の連絡とファイリング、予算配分の組み立て、実際額との割合分析、苦情処理のお小言を聞いて、たまには地方に視察、公式行事は挨拶を考え、外国からの使節団が来られた時は、おもてなしをする。
一日に何度かは、国王への謁見申し込みがあるので、その時間的な調整も行わなければならないのである。
幼い頃より、横で見ていたから、いきなりよりマシというだけで、大変な激務である。
初日は、シャワーも浴びずにベッドに倒れ込んだ。子供におやすみの挨拶もせずに寝たことから、また批難されることになったのである。
こんなことだったら、結婚しなければよかった。独身時代なら、どれほど気楽だったことか。
レオンハルト様も王太子のお仕事が大変らしく、でもジャクリーンが大学へ通っている間は、王配としてのお仕事をしていらしたから、ゼロではないと思うのだけど、やはり国によって、多少やり方が異なるらしく、ヘトヘト状態であることは変わらない。
いっそのこと、別居婚にしようかしら。お仕事と子供のこと、その上レオンハルト様の面倒まで見切れきれない。レオンハルト様は、ご自分のご両親の健康状態が芳しくなく、元気を取り戻したからといえども、万全ではないという意味だと思うが、けっこうバーナードに行きっぱなしになっておられるご様子で。
ん?ひょっとして、浮気しているのではないでしょうね?
やっぱり別居婚は心配だから、異空間通路を通って、帰ってきてもらうことにするか、抜き打ちで時々見に行くこともいいかもしれない。
ジャクリーンは異空間を通り、抜き打ちで見に行くことにしたら、何やらレオンハルト様とどこかのご婦人?が親密そうに顔をくっつけて、喋っているところを見てしまう。
「あら、ごきげんよう。」
努めて、平静を装いながら、二人に近づくジャクリーン、ギョッとして振り返るレオンハルト様、ご婦人は首をかしげてらっしゃる。
「「レオさま、ご紹介していただけませんこと?」」
そのご婦人?ご令嬢?もレオンハルト様のことを「レオ様」呼びしていらっしゃる。
「いやいやいや、ジャッキー君は何か誤解をしているようだ。ここではなんだから、家へ帰ってゆっくり話そう。」
「は?誤解も六階もございませんことよ!」
「いやいやいや、君が考えているような間柄ではないのだ。こちらは私の幼馴染でグレイス公爵令嬢であらせられるのだ。」
「あら、ご令嬢でしたの?わたくしてっきりご婦人かと思いましたわ。」
だって、そのご婦人、もといご令嬢は三十路近い年齢の方でしたのよ。
そのオバ……ご令嬢は顔を真っ赤にして怒っていらっしゃるご様子、だって他人の亭主にちょっかいかけるからよ!
「わたくし、レオンハルトの家内でございます。主人がいつもお世話になっております。宅の主人に何かご用事がおありだったのでございましょうか?わたくしのことは、お気になさらず、どうぞお話しお続けくださいませ。」
「し、失礼ではないか!ジャッキー帰るぞ。」
「あら、お逃げになるおつもりでございますか?」
「だ、だ、だから、君は誤解しているのだ。グレイスとは何でもない!」
「グレイス嬢ではなく、グレイスと呼び捨てになさるようなご関係なのですね?」
「いや、いやだからその……、ただの幼馴染だから。」
「わたくしとレオ様は、クーデター前までは、婚約者の間柄でしたの。」
「それで?元御婚約者様が、宅の主人にどのようなご用事が?」
「やめないか!みっともない!」
「うるさいわね!アナタは黙ってなさい!」
「はい。」
急におとなしくなるレオンハルト様
「あのクーデターで、わたくしとレオンハルト様が婚約者であったことから、ずいぶんと迫害を受けまして、レオンハルト様は雲隠れされてしまい、父は拷問の上、亡くなりました。家督の相続のため、レオンハルト様にお願いして、なんとか家を復興できないか、相談しておりましたのよ。奥様に黙っていて、申し訳ございませんでしたね。」
「いいえ、そんなことなら、お安い御用ですわ。お父様お気の毒でしたわね。」
「本当でございますか?奥様、ありがとう存じます。」
「いや、でも家督のことは国王陛下専権事項で……。」
「わたくしは、両陛下の命の恩人でございますれば、わたくしがお願いしたら嫌とは申されませんでしょう?」
「はぁ、確かに。」
「では、あの聖女様というのは……?」
「妻のジャクリーンのことだ。」
「まぁ!聖女様、ありがとう存じます。なんとお礼を申し上げたらよいのか。」
それからジャクリーンはグレイス嬢と話し込み、レオンハルトの存在をすっかり忘れている。
「よろしければ、我が家でお食事でも?」
「ええ!よろしいのですか?」
「お客様が来られると子供たちが歓びますから。」
そして二人は仲良く、異空間通路を通っていくのである。その後ろを黙ってついていくレオンハルトは、もう形無しだったのである。
翌朝、ジャクリーンは、舅のところへグレイスを伴っていき、その場でOKが出たのは、言うまでもないこと。
そして再会を約束して、グレイス嬢と笑顔で別れた後、レオンハルト様に
「ずいぶん、おきれいな婚約者様がいらっしゃったのですね。」
「うむ。……いや、ジャクリーンのほうがずっときれいだよ。愛している。」
愛していると言えば、なんでも許されると思うな!
「はいはい。浮気しようたってさせませんからね!」
「だから、そんなんじゃないってば。もうっ!」
今回は、浮気ではなかったみたいだけど、これからもちょくちょく抜き打ちで見に行こうと心に誓う。
別に信用していないってわけじゃないけど、男は隙あらば、浮気願望が誰にでもあるみたいだからね。
女は、一度孕むと、もう他の男となんて、ちょっと考えにくいものだけど、男は違うみたいよ。
種をばらまくという観点からして、植物とかわらないのかもしれないね。
浮気封じの結界なんてあるのかしらね。もしあれば、レオンハルト様に知らんぷりしながら、こっそり張ってやりたいわ。
昔、よく勉強した図書館へ行き、籠る。あるにはあったみたいだけど……、男性の機能として弱くなるみたい。うーん、それも困りもの?今、しばらくはたまには欲しくなる時があるから。
そうこう言っているうちに3年の月日が流れる。
バーナードの国王陛下の容態が悪いらしい。やっぱり、自分のバカ息子に3年間も暗がりで閉じ込められていたことが影響しているようだ。
それに先年、王妃様が亡くなられて、ガックリきていらっしゃるのだろう。仲のいいご夫婦は、奥様が先に亡くなられると、必ずご主人がその後を追われる形になりますね。あれ、不思議です。ご主人が先に亡くなられても、奥様は何十年もピンピンしていらっしゃるケースは多々見受けられますが……。
そういえば、タコ取り名人の話というものを聞いたことがあります。
名人の話によれば、タコを捕まえるとき、夫婦でいるタコの雌から仕留めるらしいです。間違って、雄を先に仕留めると雌は、ぴゅーっと逃げてしまうかららしい。雄のほうが、いつまでも未練たらしく雌に引っ付いているものらしい。
男は女がいないと生きていけない動物なのかしらね。
妊娠したら、その後、いくらしても結果が同じだということを知ってる?ま、好きでやられているのでしょうから、ほっとくけどね。
畑が若いから、丈夫な子供が産める。初乳だけ済ませた後は、乳母にさっさと預け、身体が回復すると、子づくりして産んでを繰り返す。
ジャクリーンの両親もまだ若いから、進んで子守をしてくれるから、大助かりです。
それにバーナードの舅姑も、最近では元気を回復されて、子守を申し出てくださる。でも、任せられない。ウチの子は猫の子ではありませんから、頂戴と言われたら、困るもの。
レオンハルト様は一人ぐらいバーナードを継がせたいと思っていらっしゃるみたいだけど、そんなことさせてたまるものですか!
絶対、イヤです。とはいっても成長すれば、向こうを継ぎたいと言い出す子がいるかもしれない、その時はその時よ。
とにかく今はダメ、みんな可愛い我が子なんだからね。
結局、レオンハルト様が修士課程を修了されるまで、子供を産みまくって、その後大学に復帰するので、2年生からやり直しです。あのケバイ令嬢、え……と、なんて名前だったかしらエリーゼ・フランドル公爵令嬢も無事、大学を卒業された後で、教職課程を取られたと伺いました。あんなのが先生になれば、生徒は困るね。
レオンハルト様は、王配としての修業が始まります。本来、ジャクリーンがしなければならないお仕事を先行してしてくださることになりました。
5年後、ジャクリーンが卒業したら、今度はジャクリーンが王女の仕事見習いで入り、レオンハルト様はバーナード国の王太子としてのお仕事に就かれる予定です。
ジャクリーンは学業に専念したいのに、子供が熱を出したら、いちいちジャクリーンのところへ連絡が入り、正直、困惑する。父親であるレオンハルト様がいるのに、なぜかいつもキャンパスライフをしているジャクリーンのところに言われるのである。何か判断が必要なわけでもないのに。
ほっとくと、王女殿下は水臭い、薄情と言われるし、せめて試験中は勘弁してもらいたいわ。
やっぱり大学を出てから、結婚したほうが良かったのかもしれない。結婚して、子供でも産めば、なんだかんだと一生苦労が付いて回る。
これが娘時代なら、超身軽だから、自分の都合だけで生きていける。生涯独身の人が増える原因なのだけど、社会保障費がバカにならない。ひところDINKSなるものが流行った時代もあったけれど、今はどうなのでしょうね。
Double incomeでもmany kidsの人のほうが多いような気がします。そういう方たちは、子育てを上手にアウトソーシングされていますね。
でもジャクリーンの世界はアウトソーシングがないのです。昭和の頃と同じ、育児休業も看護休暇もない。産後休暇も8週間もない、そんな世界でのことです。
瞬く間に5年の歳月が流れ、見事経営学修士を取得したジャクリーン、本格的なDouble incomeの始まりです。
ベルソ村に建てていた別宮も元の場所に戻します。村長にお礼を言い、全員で、王都に引っ越しです。
王女の仕事は、簡単に言えば、国王の経営補佐である。王国の運営のため、国王のスケジュール管理から始まり、財務状況の管理と入札適正価格の設定、徴税事務と給与計算を承認決済、その後の連絡とファイリング、予算配分の組み立て、実際額との割合分析、苦情処理のお小言を聞いて、たまには地方に視察、公式行事は挨拶を考え、外国からの使節団が来られた時は、おもてなしをする。
一日に何度かは、国王への謁見申し込みがあるので、その時間的な調整も行わなければならないのである。
幼い頃より、横で見ていたから、いきなりよりマシというだけで、大変な激務である。
初日は、シャワーも浴びずにベッドに倒れ込んだ。子供におやすみの挨拶もせずに寝たことから、また批難されることになったのである。
こんなことだったら、結婚しなければよかった。独身時代なら、どれほど気楽だったことか。
レオンハルト様も王太子のお仕事が大変らしく、でもジャクリーンが大学へ通っている間は、王配としてのお仕事をしていらしたから、ゼロではないと思うのだけど、やはり国によって、多少やり方が異なるらしく、ヘトヘト状態であることは変わらない。
いっそのこと、別居婚にしようかしら。お仕事と子供のこと、その上レオンハルト様の面倒まで見切れきれない。レオンハルト様は、ご自分のご両親の健康状態が芳しくなく、元気を取り戻したからといえども、万全ではないという意味だと思うが、けっこうバーナードに行きっぱなしになっておられるご様子で。
ん?ひょっとして、浮気しているのではないでしょうね?
やっぱり別居婚は心配だから、異空間通路を通って、帰ってきてもらうことにするか、抜き打ちで時々見に行くこともいいかもしれない。
ジャクリーンは異空間を通り、抜き打ちで見に行くことにしたら、何やらレオンハルト様とどこかのご婦人?が親密そうに顔をくっつけて、喋っているところを見てしまう。
「あら、ごきげんよう。」
努めて、平静を装いながら、二人に近づくジャクリーン、ギョッとして振り返るレオンハルト様、ご婦人は首をかしげてらっしゃる。
「「レオさま、ご紹介していただけませんこと?」」
そのご婦人?ご令嬢?もレオンハルト様のことを「レオ様」呼びしていらっしゃる。
「いやいやいや、ジャッキー君は何か誤解をしているようだ。ここではなんだから、家へ帰ってゆっくり話そう。」
「は?誤解も六階もございませんことよ!」
「いやいやいや、君が考えているような間柄ではないのだ。こちらは私の幼馴染でグレイス公爵令嬢であらせられるのだ。」
「あら、ご令嬢でしたの?わたくしてっきりご婦人かと思いましたわ。」
だって、そのご婦人、もといご令嬢は三十路近い年齢の方でしたのよ。
そのオバ……ご令嬢は顔を真っ赤にして怒っていらっしゃるご様子、だって他人の亭主にちょっかいかけるからよ!
「わたくし、レオンハルトの家内でございます。主人がいつもお世話になっております。宅の主人に何かご用事がおありだったのでございましょうか?わたくしのことは、お気になさらず、どうぞお話しお続けくださいませ。」
「し、失礼ではないか!ジャッキー帰るぞ。」
「あら、お逃げになるおつもりでございますか?」
「だ、だ、だから、君は誤解しているのだ。グレイスとは何でもない!」
「グレイス嬢ではなく、グレイスと呼び捨てになさるようなご関係なのですね?」
「いや、いやだからその……、ただの幼馴染だから。」
「わたくしとレオ様は、クーデター前までは、婚約者の間柄でしたの。」
「それで?元御婚約者様が、宅の主人にどのようなご用事が?」
「やめないか!みっともない!」
「うるさいわね!アナタは黙ってなさい!」
「はい。」
急におとなしくなるレオンハルト様
「あのクーデターで、わたくしとレオンハルト様が婚約者であったことから、ずいぶんと迫害を受けまして、レオンハルト様は雲隠れされてしまい、父は拷問の上、亡くなりました。家督の相続のため、レオンハルト様にお願いして、なんとか家を復興できないか、相談しておりましたのよ。奥様に黙っていて、申し訳ございませんでしたね。」
「いいえ、そんなことなら、お安い御用ですわ。お父様お気の毒でしたわね。」
「本当でございますか?奥様、ありがとう存じます。」
「いや、でも家督のことは国王陛下専権事項で……。」
「わたくしは、両陛下の命の恩人でございますれば、わたくしがお願いしたら嫌とは申されませんでしょう?」
「はぁ、確かに。」
「では、あの聖女様というのは……?」
「妻のジャクリーンのことだ。」
「まぁ!聖女様、ありがとう存じます。なんとお礼を申し上げたらよいのか。」
それからジャクリーンはグレイス嬢と話し込み、レオンハルトの存在をすっかり忘れている。
「よろしければ、我が家でお食事でも?」
「ええ!よろしいのですか?」
「お客様が来られると子供たちが歓びますから。」
そして二人は仲良く、異空間通路を通っていくのである。その後ろを黙ってついていくレオンハルトは、もう形無しだったのである。
翌朝、ジャクリーンは、舅のところへグレイスを伴っていき、その場でOKが出たのは、言うまでもないこと。
そして再会を約束して、グレイス嬢と笑顔で別れた後、レオンハルト様に
「ずいぶん、おきれいな婚約者様がいらっしゃったのですね。」
「うむ。……いや、ジャクリーンのほうがずっときれいだよ。愛している。」
愛していると言えば、なんでも許されると思うな!
「はいはい。浮気しようたってさせませんからね!」
「だから、そんなんじゃないってば。もうっ!」
今回は、浮気ではなかったみたいだけど、これからもちょくちょく抜き打ちで見に行こうと心に誓う。
別に信用していないってわけじゃないけど、男は隙あらば、浮気願望が誰にでもあるみたいだからね。
女は、一度孕むと、もう他の男となんて、ちょっと考えにくいものだけど、男は違うみたいよ。
種をばらまくという観点からして、植物とかわらないのかもしれないね。
浮気封じの結界なんてあるのかしらね。もしあれば、レオンハルト様に知らんぷりしながら、こっそり張ってやりたいわ。
昔、よく勉強した図書館へ行き、籠る。あるにはあったみたいだけど……、男性の機能として弱くなるみたい。うーん、それも困りもの?今、しばらくはたまには欲しくなる時があるから。
そうこう言っているうちに3年の月日が流れる。
バーナードの国王陛下の容態が悪いらしい。やっぱり、自分のバカ息子に3年間も暗がりで閉じ込められていたことが影響しているようだ。
それに先年、王妃様が亡くなられて、ガックリきていらっしゃるのだろう。仲のいいご夫婦は、奥様が先に亡くなられると、必ずご主人がその後を追われる形になりますね。あれ、不思議です。ご主人が先に亡くなられても、奥様は何十年もピンピンしていらっしゃるケースは多々見受けられますが……。
そういえば、タコ取り名人の話というものを聞いたことがあります。
名人の話によれば、タコを捕まえるとき、夫婦でいるタコの雌から仕留めるらしいです。間違って、雄を先に仕留めると雌は、ぴゅーっと逃げてしまうかららしい。雄のほうが、いつまでも未練たらしく雌に引っ付いているものらしい。
男は女がいないと生きていけない動物なのかしらね。
0
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
「『お前に書く手紙などない』と言った婚約者へ、私は7年間手紙を書き続けた——ただし、届け先は別の人でした」
歩人
ファンタジー
辺境伯令嬢リゼットは、婚約者に7年間手紙を書き続けた。返事は一度もなかった。
「お前に書く手紙などない。顔も覚えていない」——婚約破棄。しかしリゼットは
泣かなかった。手紙の本当の届け先は、最初から別にあったから。前世の情報分析
能力で辺境の異変を読み解き、暗号として織り込んだ7年分の手紙。それを受け取り
続けていたのは第一王子。リゼットは誰にも知られず、王国を守っていた。
婚約破棄の翌朝、王子からの手紙が届く。「7年間、ありがとう。迎えに行く」
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
【完結】仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──
悪役断罪?そもそも何かしましたか?
SHIN
恋愛
明日から王城に最終王妃教育のために登城する、懇談会パーティーに参加中の私の目の前では多人数の男性に囲まれてちやほやされている少女がいた。
男性はたしか婚約者がいたり妻がいたりするのだけど、良いのかしら。
あら、あそこに居ますのは第二王子では、ないですか。
えっ、婚約破棄?別に構いませんが、怒られますよ。
勘違い王子と企み少女に巻き込まれたある少女の話し。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。
灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。
曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。
婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。
前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる