7 / 7
7.
しおりを挟む
シャルリーヌ様が出産された元気な男の子だった。ところが、金髪金眼ではなかった。銀髪銀眼でもない。栗色の髪に栗色の眼、誰の子?という話になった。王家に生まれる男子は、金髪金眼か銀髪銀眼と決まっているのだ。
シャルリーヌ様は、泣いてアランの子だと訴えるが…、誰にも似ていない子なんて、産まれるのか?まだ、結婚式を挙げる前でよかったのかもしれない。
とにかく、この子は、いったん保留扱いになった。過去の歴史を調べても、髪の色や瞳の色が違う子供が生まれてきた試しがない。今さらながらに第2回お見合いパーティ前のシャルリーヌ様の身辺調査を行ったら、やっぱり栗色髪栗色眼の男がいた。シャルリーヌ様は側妃となった。ただし、この子は王位継承権がない。仕方ないよね、種が違うのだから。
大急ぎで、第3回お見合いパーティとなった。今度の条件は、「純潔」「処女に限る」にした。どうして、アランはこんな子にひっかかったんだろう?と隣国での行動を調べて納得がいった。原因は、アン王女だったのね。
お見合いパーティでは、お手付きする前に、王宮医が診察して、膜があればOKにした。最初に見られるのが、アラン以外は嫌だと抵抗するお嬢様ばかりだったので、アランも同席させた。膜があれば、そのまま別室に連れて行って、行為ができるのだからと説得したわ。
やっとお気に入りの正妃候補が見つかった。今度の子はエドウィージュ公爵令嬢だった。公爵令嬢ならば、ほとんど妃教育に似たようなことは小さい時から習っているので、短縮は可能だった。すぐ結婚式をした。やがて懐妊し、出産した。銀髪銀眼の娘だった。この子には、王位継承権あります。
この子は、アランはもとよりゲランによく懐いた。
エドウィージュ様は、次々懐妊し、次々と生んでいった。今度は男の子で金髪近眼だった。その次も男の子で、やはり金髪金眼でした。だから、いかにシャルリーヌ様がおかしいかわかるでしょ。
ゲランは、最初の姫をかわいがり過ぎているうちに、だんだん記憶が戻ってきているようだった。姫の名は、フランソワーズなのに、セレンティーと言い間違いをしているらしい。
ある時、フランソワーズに乗馬を教えているとき、バランスを崩して落馬してしまったことがあった。そのショックで記憶を取り戻した。
ゲランは、父、国王陛下のもとに跪いて今までの親不孝をわびた。国王陛下は、「廃嫡は免れないが、アランの良き相談相手になってやってくれ。」といわれ、その数日後、息を引き取った。
アランが国王に就任した。戴冠式の日、隣国からアン王女が駆けつけてくれたが、もうアランは、目の色を変えなかった。「エドウィージュ、愛しているよ。」アン王女の目の前で妻を抱きしめた。ゲランを超えたのだ。
ゲランの支えの元、新しい王国がさらなる発展をしていく。
もう、過去は顧みないそう誓う、ゲランとセレンティー、二人は時を経て良き友人となりました。
シャルリーヌ様は、泣いてアランの子だと訴えるが…、誰にも似ていない子なんて、産まれるのか?まだ、結婚式を挙げる前でよかったのかもしれない。
とにかく、この子は、いったん保留扱いになった。過去の歴史を調べても、髪の色や瞳の色が違う子供が生まれてきた試しがない。今さらながらに第2回お見合いパーティ前のシャルリーヌ様の身辺調査を行ったら、やっぱり栗色髪栗色眼の男がいた。シャルリーヌ様は側妃となった。ただし、この子は王位継承権がない。仕方ないよね、種が違うのだから。
大急ぎで、第3回お見合いパーティとなった。今度の条件は、「純潔」「処女に限る」にした。どうして、アランはこんな子にひっかかったんだろう?と隣国での行動を調べて納得がいった。原因は、アン王女だったのね。
お見合いパーティでは、お手付きする前に、王宮医が診察して、膜があればOKにした。最初に見られるのが、アラン以外は嫌だと抵抗するお嬢様ばかりだったので、アランも同席させた。膜があれば、そのまま別室に連れて行って、行為ができるのだからと説得したわ。
やっとお気に入りの正妃候補が見つかった。今度の子はエドウィージュ公爵令嬢だった。公爵令嬢ならば、ほとんど妃教育に似たようなことは小さい時から習っているので、短縮は可能だった。すぐ結婚式をした。やがて懐妊し、出産した。銀髪銀眼の娘だった。この子には、王位継承権あります。
この子は、アランはもとよりゲランによく懐いた。
エドウィージュ様は、次々懐妊し、次々と生んでいった。今度は男の子で金髪近眼だった。その次も男の子で、やはり金髪金眼でした。だから、いかにシャルリーヌ様がおかしいかわかるでしょ。
ゲランは、最初の姫をかわいがり過ぎているうちに、だんだん記憶が戻ってきているようだった。姫の名は、フランソワーズなのに、セレンティーと言い間違いをしているらしい。
ある時、フランソワーズに乗馬を教えているとき、バランスを崩して落馬してしまったことがあった。そのショックで記憶を取り戻した。
ゲランは、父、国王陛下のもとに跪いて今までの親不孝をわびた。国王陛下は、「廃嫡は免れないが、アランの良き相談相手になってやってくれ。」といわれ、その数日後、息を引き取った。
アランが国王に就任した。戴冠式の日、隣国からアン王女が駆けつけてくれたが、もうアランは、目の色を変えなかった。「エドウィージュ、愛しているよ。」アン王女の目の前で妻を抱きしめた。ゲランを超えたのだ。
ゲランの支えの元、新しい王国がさらなる発展をしていく。
もう、過去は顧みないそう誓う、ゲランとセレンティー、二人は時を経て良き友人となりました。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
215
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(3件)
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
ゲランには生きて償ってほしいかなと思います。
きっと、一連の事件には、大悪党がいるのだと思います。
・・・その大悪党って、誰なんでしょう?
ご感想いただき、ありがとうございました。
サバンドルだったりして?王妃だけであって欲しい。
正直ゲランは許せない
サバンドルもちゃんと相手の気持ちを聞いてからだけど愛してやれよと思った
まぁいろんなエンディングは見たいですね(笑)
ご感想いただき、ありがとうございました。
ゲランは、許せないですよ。
やっぱり、死んでもらおうか(笑)
どちらのendも読んでみたいです(汗)
毒を盛った犯人には罰を!
ご感想いただき。ありがとうございました。
ほとんど、殺そうと思っていましたが、そうですよね。
1度、殺して王位継承権をアランに、渡してから復活させようかしら。
犯人には、罰を与えますよ。きっちりとね。