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第3章
29.クイズ王
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「やぁ!こんにちは」
「あ、え……と、おはようございます」
さっき、挨拶したばかりなのに、一体何のようかしら?真理子は身構えて、一歩も中に入れないつもりでいる。
「ちょっと、いいかな?」
「なんでしょう?」
「君って、赤薔薇女子大なんだってな、赤薔薇には俺の知り合いの娘、たくさんいるよ。加奈子に幸恵に詩織に、……みんな頭が弱くて、股を簡単に開くような女ばかりだったのに、君は賢いね。今夜、収録語の身に行かない?真理子さんにとっても悪い話じゃないだろ?俺たち、似たもの同士ってことで、気が合うと思うけどな……」
「ああ、今日はちょっと用事があって」
「じゃあ、明日はどう?ダメなら明後日でもいいよ。一度、二人きりでゆっくり楽しみたいのだよ」
げ!気持ち悪い!それに何?この自信は、どこから来るものかしら?たかが、クイズで一番になったぐらいで偉そうに!
こっちは精神年齢81歳のおばあちゃんだぞー!とは、言えない。
「あはは。また、今度機会があったらね」
「チャンスと運は自分で掴み取るものだぜ!俺は今がその時だと睨んだ。今夜、迎えに行くから、待ってろ」
えー!ダメだって、言ったのに、っもう強引なんだから!
その日の収録で、クイズ王は全問正解、真理子は一問を落とし、またクイズ王が優勝をさらっていく。
さっきの強引な口説きに動揺したせいで、一問間違えてしまったのだ。
そしてテレビ局の駐車場にスポーツカーが待っていた。それが、あのクイズ王のものだと知った時は、なるほど……と納得してしまう。
強引に口説いて、学生なのにスポーツカーに乗せる。
きっと、親が金持ちなのだろうなぁと暗にうかがい知らせる。そして、お金とクイズ王の頭の良さで、女を口説き、ホテルに連れ込むというのが、クイズ王のやり方だと気づく。
女は頭のいい男に弱い。見た目がたとえタイプで無かったとしても、頭がいいというだけで、カッコよく見えてしまうもの。
それにお金がかかったスポーツカーで迎えに来られたら、イヤだとは言いにくい。そして、豪華なレストランへ連れて行き、自分は「車だから飲めないけど、君は送っていくから安心して、飲めばいいよ」とか何とか、言って、わざとアルコールの中にクスリを混入させて、悪酔いさせた挙句、ホテルに連れ込んで介抱をするふりをしながら犯す。
混入させるものは、クスリでなくても、ウイスキーやテキーラ、ブランデーなどなんでもいいから強いアルコールを一緒に混ぜれば、確実に悪酔いしてしまう。
赤薔薇女子大生は、親が金持ちか大企業創業者一族関係者、または政治家など、言ってみれば深窓の令嬢で、世間知らずな上に、こういう手口への免疫力はまるでない。
そこまでやっているかどうかは、わからないけど、ひょっとすれば、裸体の写真を撮って、リベンジポルノとして、後で恐喝しているかもしれない。
さんざん弄ばれ、捨てられたとしても文句を言うどころか泣き寝入りするのがオチといったところだということを、このクイズ王は熟知している。
間違いなく女の敵そのもので、さて、これからどうしてくれようかと真理子は考えている。
まずは騙されたフリをして、クイズ王を味見してやろうと思っている。そして、アソコがあまりよろしくなかったら、記憶を操作して、今まで関係したすべての女性の記憶を消してしまう。
それと、あるかどうかわからないが脅迫の証拠も消えてもらうことにする。
それから時限付きの凍らせ魔法を発動して、翌朝頃に発動するようにしかけておく。気づいたときには、もう手遅れで、消滅するか二度と女を抱けないようなカラダにしてやるつもりでいる。
もし、仮にアソコがすばらしく良かった場合は、しばらくオモチャとして、性奴隷になってもらうつもりではいる。
記憶を操作して、異世界時代に作りだしたあの鏡張りの部屋に放り込んでもいいと思っている。
異世界の欲求不満の未亡人の家に置き去りにしてもいいけど……。これから、どう料理するか、楽しみにしている。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
クイズ王に連れ込まれたレストランで、真理子は相当飲んでいる。もうボトル2本明けたのに、まだ商機を保っていられるのは、聖女魔法のおかげで胎内に異物(毒)が入った途端、浄化する魔法を展開しているから、これは子種を殺す魔法の進化版というか、応用編である。
前々世、毒刃に倒れてからというもの、研究に研究を重ねて、前世の人生の終盤になって、ようやく完成したものでもある。
「すごいな!君は……蟒蛇なのか?」
とても女性に対して使う言葉ではないものを誉め言葉として使っているつもりなのか?やっぱりクイズだけ頭がいいみたいで、社会常識のないクズ男だということがわかってくる。
でも、お腹がタプタプになって、トイレに立ちたいけど、その隙に今度は何をしでかすかわかったものではない。まあ、毒絡みのものであれば、この魔法が事前に察知して、先回りの解毒をしてくれるのだけど、、どっちにしても、トイレに行かないと落ち着かない。
それで思い切って、トイレに立つと、何と、その隙にクイズ王はとんでもない行動に出てしまう。それは、自ら真理子に勧めていたボトルをお替りして、ラッパ飲みをしてしまったのだ。
クズ男曰く、「今日は、車だからと断っていたのに、店主に勧められて、つい飲んでしまった。このままでは帰れないから、ここで一泊しようと思っている。君も一緒に止まっていけばどうだ?」というもの。
連れて行かれたのは、ド田舎のレストラン、今からタクシーを呼んで自宅に戻ったとしても、2万円はかかる。
それで仕方なく、真理子は同衾することを承諾したのだ。
「あ、え……と、おはようございます」
さっき、挨拶したばかりなのに、一体何のようかしら?真理子は身構えて、一歩も中に入れないつもりでいる。
「ちょっと、いいかな?」
「なんでしょう?」
「君って、赤薔薇女子大なんだってな、赤薔薇には俺の知り合いの娘、たくさんいるよ。加奈子に幸恵に詩織に、……みんな頭が弱くて、股を簡単に開くような女ばかりだったのに、君は賢いね。今夜、収録語の身に行かない?真理子さんにとっても悪い話じゃないだろ?俺たち、似たもの同士ってことで、気が合うと思うけどな……」
「ああ、今日はちょっと用事があって」
「じゃあ、明日はどう?ダメなら明後日でもいいよ。一度、二人きりでゆっくり楽しみたいのだよ」
げ!気持ち悪い!それに何?この自信は、どこから来るものかしら?たかが、クイズで一番になったぐらいで偉そうに!
こっちは精神年齢81歳のおばあちゃんだぞー!とは、言えない。
「あはは。また、今度機会があったらね」
「チャンスと運は自分で掴み取るものだぜ!俺は今がその時だと睨んだ。今夜、迎えに行くから、待ってろ」
えー!ダメだって、言ったのに、っもう強引なんだから!
その日の収録で、クイズ王は全問正解、真理子は一問を落とし、またクイズ王が優勝をさらっていく。
さっきの強引な口説きに動揺したせいで、一問間違えてしまったのだ。
そしてテレビ局の駐車場にスポーツカーが待っていた。それが、あのクイズ王のものだと知った時は、なるほど……と納得してしまう。
強引に口説いて、学生なのにスポーツカーに乗せる。
きっと、親が金持ちなのだろうなぁと暗にうかがい知らせる。そして、お金とクイズ王の頭の良さで、女を口説き、ホテルに連れ込むというのが、クイズ王のやり方だと気づく。
女は頭のいい男に弱い。見た目がたとえタイプで無かったとしても、頭がいいというだけで、カッコよく見えてしまうもの。
それにお金がかかったスポーツカーで迎えに来られたら、イヤだとは言いにくい。そして、豪華なレストランへ連れて行き、自分は「車だから飲めないけど、君は送っていくから安心して、飲めばいいよ」とか何とか、言って、わざとアルコールの中にクスリを混入させて、悪酔いさせた挙句、ホテルに連れ込んで介抱をするふりをしながら犯す。
混入させるものは、クスリでなくても、ウイスキーやテキーラ、ブランデーなどなんでもいいから強いアルコールを一緒に混ぜれば、確実に悪酔いしてしまう。
赤薔薇女子大生は、親が金持ちか大企業創業者一族関係者、または政治家など、言ってみれば深窓の令嬢で、世間知らずな上に、こういう手口への免疫力はまるでない。
そこまでやっているかどうかは、わからないけど、ひょっとすれば、裸体の写真を撮って、リベンジポルノとして、後で恐喝しているかもしれない。
さんざん弄ばれ、捨てられたとしても文句を言うどころか泣き寝入りするのがオチといったところだということを、このクイズ王は熟知している。
間違いなく女の敵そのもので、さて、これからどうしてくれようかと真理子は考えている。
まずは騙されたフリをして、クイズ王を味見してやろうと思っている。そして、アソコがあまりよろしくなかったら、記憶を操作して、今まで関係したすべての女性の記憶を消してしまう。
それと、あるかどうかわからないが脅迫の証拠も消えてもらうことにする。
それから時限付きの凍らせ魔法を発動して、翌朝頃に発動するようにしかけておく。気づいたときには、もう手遅れで、消滅するか二度と女を抱けないようなカラダにしてやるつもりでいる。
もし、仮にアソコがすばらしく良かった場合は、しばらくオモチャとして、性奴隷になってもらうつもりではいる。
記憶を操作して、異世界時代に作りだしたあの鏡張りの部屋に放り込んでもいいと思っている。
異世界の欲求不満の未亡人の家に置き去りにしてもいいけど……。これから、どう料理するか、楽しみにしている。
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クイズ王に連れ込まれたレストランで、真理子は相当飲んでいる。もうボトル2本明けたのに、まだ商機を保っていられるのは、聖女魔法のおかげで胎内に異物(毒)が入った途端、浄化する魔法を展開しているから、これは子種を殺す魔法の進化版というか、応用編である。
前々世、毒刃に倒れてからというもの、研究に研究を重ねて、前世の人生の終盤になって、ようやく完成したものでもある。
「すごいな!君は……蟒蛇なのか?」
とても女性に対して使う言葉ではないものを誉め言葉として使っているつもりなのか?やっぱりクイズだけ頭がいいみたいで、社会常識のないクズ男だということがわかってくる。
でも、お腹がタプタプになって、トイレに立ちたいけど、その隙に今度は何をしでかすかわかったものではない。まあ、毒絡みのものであれば、この魔法が事前に察知して、先回りの解毒をしてくれるのだけど、、どっちにしても、トイレに行かないと落ち着かない。
それで思い切って、トイレに立つと、何と、その隙にクイズ王はとんでもない行動に出てしまう。それは、自ら真理子に勧めていたボトルをお替りして、ラッパ飲みをしてしまったのだ。
クズ男曰く、「今日は、車だからと断っていたのに、店主に勧められて、つい飲んでしまった。このままでは帰れないから、ここで一泊しようと思っている。君も一緒に止まっていけばどうだ?」というもの。
連れて行かれたのは、ド田舎のレストラン、今からタクシーを呼んで自宅に戻ったとしても、2万円はかかる。
それで仕方なく、真理子は同衾することを承諾したのだ。
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