ポイ活聖女様~結婚に慎重になり過ぎて💦今世はやりたいように生きる

青の雀

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第3章

30.光と影

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 連れ込まれたラブホはいかにもといった風情のあるところ。

 ガラス張りの風呂場も、いかにもといったところで、そこでクイズ王は、オモチャを買いだした。オモチャで真理子をメロメロにして、服従させるつもりのようだ。

 買ったものは、オモチャの手錠と目隠し、それに電マ、貞操帯まである。こんなくだらないものにお金を遣うなんて、もったいない。

 でも用事が済んだら、もらって帰るつもりでいる。

 クイズ王はさっさと風呂に入り、……って、飲酒後の入浴ってどうよ?カラダに悪いのでは?自殺行為をしたいのかしらね?

 まあ、どのみち、男としては死んでもらうつもりでいるけどね。

 そして、ついに……!期待していた割にショボかったというところが、正直な感想。前世でジェームズ・カサブランカからセクハラ行為をされたとき、怒って、ジェームズのイチモツを凍らせて、消滅させたけど、あの時のジェームズの方がまだ大きかったという代物で、あまりの残念さに、呆れてモノも言えずにいた。

 こんな持ちもので、よく女を自分のものにできるとでも?どう考えても浅はかというべきか、短慮というべきか?これなら、幼少期のローランドの方がまだまだマシだと言えるぐらいの大きさで、いくら何でも3歳児に比べるのもどうかと思ったけど……、それで真理子は、クイズ王のイチモツを凍らせることはやめ、興奮すると勃起しないで、ますます矮小になるような魔法をかけることにした。

 普段は、男子トイレに入っても、恥ずかしくて、人前にイチモツを出せなくなるぐらいの大きさにして、勃起しても小指の大きさにぐらいしか勃たないようにして見せた。

 そして、今夜のことは、思い出したくもない最悪の記憶だけを痛みとして残し、後は、真理子とのことも、食事をしたことも、ド田舎のラブホに連れ込んだこともすべて、記憶から消し去ることに成功する。

 そして、過去にクイズ王の毒牙にかかった女性たちのこともすべて、金輪際思い出せないように記憶操作してしまう。

 真理子とのことは、思い出そうとすると強烈な頭痛に襲われ、何も思い出せないように工夫したのだ。

 翌週からテレビ収録の現場に、クイズ王の姿はなく。その週の優勝は、真理子が獲った。

 なぜかクイズ王は、女としたことの記憶を失ったばかりか、クイズ王として、そして東大生としての記憶をすべて忘れてしまったようで、どうやって、東大に合格したかも思い出せないでいるらしいと赤薔薇女子大生から、間接的に聞いた話。

 さらに講義について行けないようになり、やがて、退学していったということを風の噂で聞いた。

 最後に真理子に目をつけなければ、これまで通り楽しく学生生活を送れたものを、過ぎた欲は禁物であるということを知らなかったのか?

 とにかく真理子の純潔は守られたことは良かったことかもしれない。正確には、純潔に戻したと言った方が適切かもしれない。

 あんなもの、ローランドの3歳の頃の方がまだ大きかったわよ。きっと、短小だということがクイズ王のコンプレックスになり、それでお嬢様大学の学生を狙って傷付けてやろうという歪んだ性癖につながってしまったのだろうと推測する。

 あの合コンで行った東大生の中に、今度のクイズ王退学事件の背景に、真理子の存在があるかもしれないという学生はいたことにはいたが、なんせ証拠が足りない。

 同じクイズ番組に出演していただけでは、いくらでも言い逃れができてしまうからだ。退学したクイズ王からは何の証言も得られなかったばかりか、もうほとんど廃人状態になっていることから、テレビ局関係者の間では、毎回優勝を果たしていたクイズ王が極度の緊張状態にあり、何かが引き金となり、防衛本能が働き、精神を守ろうとする働きがあったのではという結論に至った。

 賢すぎるというのも、罪なのね。

 真理子は大手芸能事務所に在籍しているので、ある程度守られた存在に対して、クイズ王は、学生だったので自分でスケジュール調整などのマネジメントをこなしていたので、何かあると一気に負担に感じることがあったのでは、という推測は、それなりに説得力があったのだ。

 週刊誌は、クイズ王の短小のことを面白おかしく書き立てたが、見たのか?ということの方が気になるところ。真理子のところにも、取材記者が来たが、同じ番組に出演していたというだけで、同じ大学でもないので、よく知らない。という答えしか言えない。事実ではあるが、真実ではない。

 でも、文秋がいくらほじくり返しても、真理子との接点は何も出てこない。これも事実であり、真実である。

 人のうわさも75日で、やがてクイズ王のことは誰も口にしなくなってしまう。

 それから2年の月日が流れ、3年生になった真理子はインテリ美女を卒業し、パリコレからお呼びがかかるようになる。

「東洋の真珠」と呼ばれる真理子の容姿は、ファッション界で引く手あまたの存在になっていく。それと同時に、テレビCMでも、1本のギャラが5000万円という破格の大型新人として注目を集めるようになる。

 健彦はその頃、大手広告代理店に入社するも、新人歓迎会の席上、お局社員からセクハラを受けてしまい、すっかり落ち込むようになっていく。 
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