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第3章
31.インターンシップ
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3年生の夏休みに入ると、赤薔薇女子大生の娘達でも、インターンシップに入る娘が多く。真理子も次第に焦り出す。いつまでもタレント活動していられない。さっさと卒業後の身の振り方を考えなければならないのだけど、前世と同じように大手広告代理店に入社できるかどうか不安がある。
なぜなら、真理子の出演しているCMとエージェントが違うので、ライバル代理店への就職が叶うことは難しい。と思ってしまいがちになる。
前々世の強制力が傍ラムのなら、滅獣といったところだが、今のままでは、ちょっと難しいという本音がある。
そんな時、業界団体のパーティにCM企業から招待状が届く。
真理子は、就職説明会へ行くノリで、ブラックスーツに身を包み、パーティ会場へ向かうが、すでに真理子にはパリコレ、ミラノ、といった著名なデザイナーのドレスばかりを着こなしているイメージがあるので、この格好で行けば誰にも分らないで就活が進むと考えてのこと。
でもブラックスーツぐらいで、真理子の美しさは隠すことができない。それに黒を着こなすことができるのは、美人の証とも言われているので、会場に入るなり、たちまち注目の的になり、就活は失敗したかの様に思えた。
「今日は、どうして、ブラックスーツを着用してきたのですか?」
「実は、3年生になったので、就活のインターンシップを始めようと思いまして……」
「え!?それなら、わが社に職場見学にいらしてくださいよ。お待ちしております。わが社では……」
「なに!?若松さんも就活されるのですか?それなら、ぜひともわが社に一度足を運んでいただきたいですね。わが社は赤薔薇出身の女子社員も多く働いておりますので……」
普段の業界パーティに出席した時よりも、名刺をたくさんもらえた。でも、これって、ほとんどが社交辞令なのでは?と心配になりつつ、明日にでも事務所の社長に聞いてみようと思う。
両親に聞いても、母はダメだし、父も学者畑なので、こういうことには疎い。
「まんざらではないと思うな。一度、気になる会社があれば、行ってみたらどうだ?また新たなスポンサーを開拓できるかもしれないし、いいチャンスだと思うよ」
「はぁ……、行きたいところは広告代理店なのですが、今のエージェントのライバル会社でして、ちょっとまずいかとも思っているところです」
「ひょっとして、電気通信社のことかね?あそこの社長とは大学の同期だったんだよ。良かったら、今度、紹介してあげるから行ってみるといいよ」
「本当ですか?ありがとうございます!」
「それより今度、女性画報で連載をしたいという企画があるのだけど?どうかな?新たな人脈もできると思うし、やってみたらいいと思うのだけど……?」
「ああ、対談形式ですか?私にできるかどうか不安ではあります」
「勉強だと思って、やってみなさい!」
「はい」
女性が法は月刊誌の連載なので、月に一度ずついろいろな分野の人と対談していく。でも、こういう仕事は初めてなので、できるかどうかはわからない。
おそらくだけど、もう次の転生はないと思うので、今世でやりたいことはすべてやり尽くすつもりで生きることにする。
そしてもう一度、健彦に出会うためにも、何としても電気通信社に就職を希望している。
真理子だけが会いたがっているのかもしれないけど、もし電気通信社に見事入社がかなっても、健彦とは出会えないかもしれない。それでもかまわないから、前世の後悔を今世に引きずりたくはない。
事務所の社長が約束してくれた通り、電気通信社の社長と出会うことができた、事務所の社長と真理子、電気通信社の社長とその令息の4人で会食することになったのである。
「ほう。若松さんは、赤薔薇卒業後、わが社に就社したいというのは、本当のことかね?」
「はい。CMを製作する側に回って見たくて、よろしくお願いします」
「こんな美貌のお嬢さんから、そういってもらえてありがたいね。でも、君の容姿は目立ちすぎるから、社長秘書課受付がいいのではないだろうか?」
「いいえ。できれば現場で経験を積ませてください」
そこに事務所の社長が口を挟む。
「おいおい。この若松君は、そんじょそこらの美人タレントとはわけが違うのだと。なんせクイズタレントとして、売り出した正真正銘のインテリ美女なんだからね。それをお飾りの秘書や受付などにしたら、俺が承知しない。お前とは、これまでだということを肝に銘じてくれ」
「あっはは。冗談だよ。ただ、芸能人と浮名を流した挙句、わが社に逃げ込んでくるモデルやタレントも多くてさ。こういう業界は特に華美に見られがちだろ?」
「だったら、インターンシップとして、しばらくウチの会社で働いてみないか?現場と言っても、白鳳堂さんと違ったやり方をしているから、産業スパイされるかもしれないけどさ」
え!?何、この人、私が産業スパイするために電気通信社に近づいたなんて思っているわけ?
「おい、こら。若造!ウチの大事なタレントを産業スパイと同じにするなど無礼だぞ!今後一切、ウチの所属タレントをお前のところにCMには出さないから、そのつもりで覚えていろ!」
事務所の社長は、カンカンに怒って、会食の席を立とうとする!
「あ、いや、すみませんでした。あまりにも若松さんが美人なので、つい軽口を叩いてしまいました。お願いです。私が責任をもって、彼女を教育します。体験入社してください」
バカ息子は、親父さんと事務所社長に頭を下げる。
「学生の間は、ウチの大事な預かりものなのだから、公私混同をして、ウチの娘に手を出すようなことをしたら、タダじゃおかないぞ!」
「はい。わかっております」
「仕方ないな。若松さん、もし、ウチのバカ息子がセクハラやパワハラまがいのことをしでかたら、儂に言ってくれ。コイツを会社から追い出すから」
実はこの会食は、お見合いの籍だったことを後で知る。
山吹電気通信社長は、自分の息子が真理子にぞっこんなのを見て、他に変な虫がつく前に真理子とお見合いをさせようと、事務所の社長に持ちかけた話だったのだ。
息子の方は、乗り気なようだが、真理子はと言うと……?
なぜなら、真理子の出演しているCMとエージェントが違うので、ライバル代理店への就職が叶うことは難しい。と思ってしまいがちになる。
前々世の強制力が傍ラムのなら、滅獣といったところだが、今のままでは、ちょっと難しいという本音がある。
そんな時、業界団体のパーティにCM企業から招待状が届く。
真理子は、就職説明会へ行くノリで、ブラックスーツに身を包み、パーティ会場へ向かうが、すでに真理子にはパリコレ、ミラノ、といった著名なデザイナーのドレスばかりを着こなしているイメージがあるので、この格好で行けば誰にも分らないで就活が進むと考えてのこと。
でもブラックスーツぐらいで、真理子の美しさは隠すことができない。それに黒を着こなすことができるのは、美人の証とも言われているので、会場に入るなり、たちまち注目の的になり、就活は失敗したかの様に思えた。
「今日は、どうして、ブラックスーツを着用してきたのですか?」
「実は、3年生になったので、就活のインターンシップを始めようと思いまして……」
「え!?それなら、わが社に職場見学にいらしてくださいよ。お待ちしております。わが社では……」
「なに!?若松さんも就活されるのですか?それなら、ぜひともわが社に一度足を運んでいただきたいですね。わが社は赤薔薇出身の女子社員も多く働いておりますので……」
普段の業界パーティに出席した時よりも、名刺をたくさんもらえた。でも、これって、ほとんどが社交辞令なのでは?と心配になりつつ、明日にでも事務所の社長に聞いてみようと思う。
両親に聞いても、母はダメだし、父も学者畑なので、こういうことには疎い。
「まんざらではないと思うな。一度、気になる会社があれば、行ってみたらどうだ?また新たなスポンサーを開拓できるかもしれないし、いいチャンスだと思うよ」
「はぁ……、行きたいところは広告代理店なのですが、今のエージェントのライバル会社でして、ちょっとまずいかとも思っているところです」
「ひょっとして、電気通信社のことかね?あそこの社長とは大学の同期だったんだよ。良かったら、今度、紹介してあげるから行ってみるといいよ」
「本当ですか?ありがとうございます!」
「それより今度、女性画報で連載をしたいという企画があるのだけど?どうかな?新たな人脈もできると思うし、やってみたらいいと思うのだけど……?」
「ああ、対談形式ですか?私にできるかどうか不安ではあります」
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「はい」
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おそらくだけど、もう次の転生はないと思うので、今世でやりたいことはすべてやり尽くすつもりで生きることにする。
そしてもう一度、健彦に出会うためにも、何としても電気通信社に就職を希望している。
真理子だけが会いたがっているのかもしれないけど、もし電気通信社に見事入社がかなっても、健彦とは出会えないかもしれない。それでもかまわないから、前世の後悔を今世に引きずりたくはない。
事務所の社長が約束してくれた通り、電気通信社の社長と出会うことができた、事務所の社長と真理子、電気通信社の社長とその令息の4人で会食することになったのである。
「ほう。若松さんは、赤薔薇卒業後、わが社に就社したいというのは、本当のことかね?」
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「いいえ。できれば現場で経験を積ませてください」
そこに事務所の社長が口を挟む。
「おいおい。この若松君は、そんじょそこらの美人タレントとはわけが違うのだと。なんせクイズタレントとして、売り出した正真正銘のインテリ美女なんだからね。それをお飾りの秘書や受付などにしたら、俺が承知しない。お前とは、これまでだということを肝に銘じてくれ」
「あっはは。冗談だよ。ただ、芸能人と浮名を流した挙句、わが社に逃げ込んでくるモデルやタレントも多くてさ。こういう業界は特に華美に見られがちだろ?」
「だったら、インターンシップとして、しばらくウチの会社で働いてみないか?現場と言っても、白鳳堂さんと違ったやり方をしているから、産業スパイされるかもしれないけどさ」
え!?何、この人、私が産業スパイするために電気通信社に近づいたなんて思っているわけ?
「おい、こら。若造!ウチの大事なタレントを産業スパイと同じにするなど無礼だぞ!今後一切、ウチの所属タレントをお前のところにCMには出さないから、そのつもりで覚えていろ!」
事務所の社長は、カンカンに怒って、会食の席を立とうとする!
「あ、いや、すみませんでした。あまりにも若松さんが美人なので、つい軽口を叩いてしまいました。お願いです。私が責任をもって、彼女を教育します。体験入社してください」
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「はい。わかっております」
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