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1.海賊ゲーム
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外資系OL佐倉さくら22歳、今春大学を卒業したばかりの恋人いない歴=年齢の処女。趣味と言えば、スマホアプリのヴァイキングウォーズにハマっている。ちょっと変わった女の子だけど、英文科を卒業しているので、英語はまあまあできる
社内でのニックネームは、チェリー(cherry)桜を意味する。
「チェリー。せっかくの花金だから、合コンしない?人数が足りなくってね。お願い?」
さくらの答えは決まっている。今夜は大事な戦争がある。敵国のフラッグタワーを破壊して、beastを殺して、そこに部隊の新たなフラッグタワーを建て、その地を領地とするための戦い。
「っもう。そんなことだから、いまだに彼氏の一人もできないのよ。」
「余計なお世話よ。」
怒りながらも満員電車に揺られ、コンビニでお弁当を買い、帰宅してすぐお風呂を沸かす。
食べ終わったお弁当ケースを流しに持っていき、洗い流しながら、燃えないゴミの袋に入れる。
お風呂に入り、髪の毛を乾かしながら、スマホに手を伸ばし、いつもの海賊ゲームのルーティンをやり始める。訓練が終わった部隊を引き上げさせ、新たな訓練を始める。ログインボーナスをもらい、ガチャを回す。
毎晩、帰宅してからスマホアプリゲームで遊ぶのが日課であり、楽しみの一つとなっている。入浴後の寝る前の3時間を夢中になってゲームを楽しんでいると、あるとき、空間がぐにゃりと歪んだ感覚がする。
ん?メンテナンスは世界時間の午前3時に終了しているはず?
ゲームをやり過ぎて、疲れたのかと思い、その日はログアウトして、早めにベッドインしたはずなのに、なかなか寝付けられなくて、ついスマホに手を伸ばした途端、目の前に見知らぬ外国人男性の姿があった。
思わず、さくらは悲鳴を上げてしまう。
「きゃーっ。Who are you?(アナタ誰?)」
グレゴリーは悲しそうな、切なそうな目でさくらを見ている。
「I love you. I need you. I want you.」
へ?何、愛を囁かれているの?気が付けば、ゲームの中に登場するグレゴリー、Sレアがさくらの顔面に迫ってきて、思わず目を瞑ってしまう。
熱い吐息がさくらにかかり、唇を吸われ、舌で歯列をなぞらえる。息ができないほど、強く吸われたので、頭が酸欠になり、ボーっとしながら、息をするため口を開いた隙に、舌を口内にねじこんでこられる。
逃がさないとばかりに、腰を抱かれ、舌でさくらの舌を追い掛け回す。ひとしきりさくらの口を愛すると、口を離し、今度は、ナイフを取り出すので、驚いて、怖くてカラダが動けずにいる。
「Saint cherry. I love you.(チェリー聖女様、愛しています。)」
いつの間にかさくらは、赤いドレスを着て、バストの谷間を覆うようにリボンで編み込みがされているデザインのドレスを着ている。
グレゴリーは、リボンを解かずにそのリボンをナイフで切っていく。
リボンがすべて切られ、前が開ける格好になり、肩口から袖を落とされ、上半身があらわになる。
グレゴリーは愛おしそうな目で、さくらの上半身に顔を近づけ、優しい愛撫と口づけを繰り返す。
気が付くとさくらは、はしたない声を出しながらカラダをよじって、グレゴリーのなすがままの姿勢にされている。
よく考えれば、いつも遊んでいる海賊ゲームの中に登場する聖女様の名前は、オリビアでチェリーではない。
そうだ。これは夢を見ているのだと思うようにした。疲れすぎて、海賊ゲームが好きすぎて、ファーストキスも、欲求不満ではなく夢なのだ。夢で先にすべてを体験してもいいだろう。と思うようにして、すべてを受け入れていく。
翌朝、目覚めると、いつもの自宅のベッドで寝ていて、スマホの電源は切っていたので、やっぱり、昨夜のことは夢だったと思うようにして、もう考えないことにした。
朝食後にシャワーを浴びようとバスルームへ行くと、カラダ中に見慣れない赤いあざが無数にできている。
何、これ?じんましん?にしては、大きすぎる。
さくらの勤めている会社は外資系なので、会社の制服はない。だから、更衣室で着替える必要はないけど、それに今日は土曜日だから出勤日ではない。だから誰にも見られないようなものだから、医者にも行かず、放置することにした。
赤いあざは、気になるけど、裸で鏡を見ていても仕方がないから、シャワー室に入って、頭からお湯をかぶり、髪の毛とカラダを洗っていく。
どういうわけか、いつも乾いている下半身の大事なところがなぜか洗っても洗ってもヌルヌル感がする。
急に痴女になったような気がして、恥ずかしい。
やっぱり、欲求不満かなぁ。今度、思い切って、合コンに行ってみようかな。
スマホを手に取り、電源を入れ、ヴァイキングウォーズを立ち上げると、新しい領地が増えていて、世界ランキングも3位のままだった。
聖女様の名前を見るとオリビアで、やっぱり昨夜は欲求不満で夢を見たことがわかり、また恥ずかしさがぶり返す。
でも、オリビア聖女様と昨夜、同じドレスを着ていたことと下半身がズドンと重いことには気づかずにいた。
社内でのニックネームは、チェリー(cherry)桜を意味する。
「チェリー。せっかくの花金だから、合コンしない?人数が足りなくってね。お願い?」
さくらの答えは決まっている。今夜は大事な戦争がある。敵国のフラッグタワーを破壊して、beastを殺して、そこに部隊の新たなフラッグタワーを建て、その地を領地とするための戦い。
「っもう。そんなことだから、いまだに彼氏の一人もできないのよ。」
「余計なお世話よ。」
怒りながらも満員電車に揺られ、コンビニでお弁当を買い、帰宅してすぐお風呂を沸かす。
食べ終わったお弁当ケースを流しに持っていき、洗い流しながら、燃えないゴミの袋に入れる。
お風呂に入り、髪の毛を乾かしながら、スマホに手を伸ばし、いつもの海賊ゲームのルーティンをやり始める。訓練が終わった部隊を引き上げさせ、新たな訓練を始める。ログインボーナスをもらい、ガチャを回す。
毎晩、帰宅してからスマホアプリゲームで遊ぶのが日課であり、楽しみの一つとなっている。入浴後の寝る前の3時間を夢中になってゲームを楽しんでいると、あるとき、空間がぐにゃりと歪んだ感覚がする。
ん?メンテナンスは世界時間の午前3時に終了しているはず?
ゲームをやり過ぎて、疲れたのかと思い、その日はログアウトして、早めにベッドインしたはずなのに、なかなか寝付けられなくて、ついスマホに手を伸ばした途端、目の前に見知らぬ外国人男性の姿があった。
思わず、さくらは悲鳴を上げてしまう。
「きゃーっ。Who are you?(アナタ誰?)」
グレゴリーは悲しそうな、切なそうな目でさくらを見ている。
「I love you. I need you. I want you.」
へ?何、愛を囁かれているの?気が付けば、ゲームの中に登場するグレゴリー、Sレアがさくらの顔面に迫ってきて、思わず目を瞑ってしまう。
熱い吐息がさくらにかかり、唇を吸われ、舌で歯列をなぞらえる。息ができないほど、強く吸われたので、頭が酸欠になり、ボーっとしながら、息をするため口を開いた隙に、舌を口内にねじこんでこられる。
逃がさないとばかりに、腰を抱かれ、舌でさくらの舌を追い掛け回す。ひとしきりさくらの口を愛すると、口を離し、今度は、ナイフを取り出すので、驚いて、怖くてカラダが動けずにいる。
「Saint cherry. I love you.(チェリー聖女様、愛しています。)」
いつの間にかさくらは、赤いドレスを着て、バストの谷間を覆うようにリボンで編み込みがされているデザインのドレスを着ている。
グレゴリーは、リボンを解かずにそのリボンをナイフで切っていく。
リボンがすべて切られ、前が開ける格好になり、肩口から袖を落とされ、上半身があらわになる。
グレゴリーは愛おしそうな目で、さくらの上半身に顔を近づけ、優しい愛撫と口づけを繰り返す。
気が付くとさくらは、はしたない声を出しながらカラダをよじって、グレゴリーのなすがままの姿勢にされている。
よく考えれば、いつも遊んでいる海賊ゲームの中に登場する聖女様の名前は、オリビアでチェリーではない。
そうだ。これは夢を見ているのだと思うようにした。疲れすぎて、海賊ゲームが好きすぎて、ファーストキスも、欲求不満ではなく夢なのだ。夢で先にすべてを体験してもいいだろう。と思うようにして、すべてを受け入れていく。
翌朝、目覚めると、いつもの自宅のベッドで寝ていて、スマホの電源は切っていたので、やっぱり、昨夜のことは夢だったと思うようにして、もう考えないことにした。
朝食後にシャワーを浴びようとバスルームへ行くと、カラダ中に見慣れない赤いあざが無数にできている。
何、これ?じんましん?にしては、大きすぎる。
さくらの勤めている会社は外資系なので、会社の制服はない。だから、更衣室で着替える必要はないけど、それに今日は土曜日だから出勤日ではない。だから誰にも見られないようなものだから、医者にも行かず、放置することにした。
赤いあざは、気になるけど、裸で鏡を見ていても仕方がないから、シャワー室に入って、頭からお湯をかぶり、髪の毛とカラダを洗っていく。
どういうわけか、いつも乾いている下半身の大事なところがなぜか洗っても洗ってもヌルヌル感がする。
急に痴女になったような気がして、恥ずかしい。
やっぱり、欲求不満かなぁ。今度、思い切って、合コンに行ってみようかな。
スマホを手に取り、電源を入れ、ヴァイキングウォーズを立ち上げると、新しい領地が増えていて、世界ランキングも3位のままだった。
聖女様の名前を見るとオリビアで、やっぱり昨夜は欲求不満で夢を見たことがわかり、また恥ずかしさがぶり返す。
でも、オリビア聖女様と昨夜、同じドレスを着ていたことと下半身がズドンと重いことには気づかずにいた。
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