ブチギレ令嬢の復讐婚~親友と浮気され婚約破棄、その上結婚式場として予定していた場所まで提供してほしいと言われ💔

青の雀

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第1章

19.巡礼の旅6

 翌日、セシールとジェラードは、ジェニファーとアレクサンダーに結婚の報告をする。

 そら、あれだけシチュエーションをそろえてもらったのだもの、当然と言えば当然の報告にジェニファーは、慶び、二人に祝福を与える。

 双方の両親にはまだ報告していないというので、二人を連れて、バラード国とジャガード国へそれぞれ結婚の挨拶に行くと司祭様に申し上げたら、司祭様は、なんと自分も同行すると言い、その方が話は早いとも言われたので、それもそうかと思い直し、結局、6人でバラード国のジェラードの実家の伯爵家とセシールの実家の子爵家へ挨拶に出向くことになったのだ。

 ジェラードの父親のマジソン伯爵は、セシールのことを一目で気に入り、大変に喜ぶ。

 ジェニファーは、セシールのために自分のウエディングドレスを手直しして、セシールに着せている。

 これからセシールの実家にも、結婚の挨拶に行くと話したところ、マジソン伯爵も自分も同行したいと言い出し、結局マジソン伯爵夫妻を連れて、8人で行くことになったのだ。

 またもやの大所帯移動に、正直なところジェニファーはうんざりしているが、これも雇用者としての大事な務めだと言い聞かせ、今日で退職するセシールのために最後まで頑張ろうとする。

 セシールの実家の子爵家の正確な位置がわからないため、いったん、ブレンディ家に立ち寄り、そこからセシールの実家を目指すことにする。

 ジェニファーの母は、大勢で、ジェニファーの寝室から出てきたので、ビックリするも、セシールの結婚が決まったので、司祭様と挨拶に行くと話すと、

 「娘がいつもお世話になっております。」

 司祭様に挨拶を始める。

 司祭様は、母上に見とれてしまっている。

 「なんと、お美しい。さすが、聖女様のご生母様だけのことはあらせられる。」

 母上は、久しぶりに殿方から褒められ、顔を染める。

 そこへ、父上が帰宅して、何やら不穏な空気が漂う中、我々一行はセシールの実家へと急ぎ向かうことになったのだ。

 後は、野となれ山となれ。

 ひょっとすれば、ジェニファーの下に、弟か妹ができるかもしれないけど、熟年夫婦には、たまにそういう刺激があってもいいのではと、結婚してから思うようになったのだ。

 セシールの実家は、ジェニファーの家のように山の手ではなく、だいぶ街に近いところにあった。

 マジソン伯爵夫妻は、初めてのジャガード国に緊張の色を隠せない。

 ご夫妻は、硬く手を握り合っている。息子が結婚するというのに、相手の令嬢に挨拶もしないのは礼儀に反し、まして、その挨拶を司祭様に押し付けるなど、もってのほかだという気持ちが働いたのであろう。

 こちらの御夫妻も今宵は、熱い夜を過ごされることになるのかもしれない。

 昨今の少子高齢化時代を迎えてしまったのだから、こういう刺激は、むしろ歓迎されるべきではないかと考える。

 「ここですわ。」

 セシールが、中に入っていくと、その家の執事らしき男性が屋敷の中に入るように促す。

 セシールの両親は、娘がウエディングドレスを着ていることに驚き、セシールは結婚が決まったので、相手の男性とそのご両親、バラード国教会の司祭様に聖女様とバラード王太子殿下が見えていることを両親に知らせる。

 聖女様というのは、ブレンディ家の令嬢のジェニファー様であること、王太子妃殿下でもあらせられることを付け加える。

 今、着ているこのウエディングドレスは、ジェニファー様が1か月前に輿入れの際に、来ていらしたものを、セシールの寸法に合わせて仕立て直ししてくださったことなどを話す。

 セシールの両親は、娘が少し見ない間にずいぶん玉の輿に乗ったものだと感心し、それもこれもブレンディ家に行儀見習いとして、行かせたからだと思い、ブレンディ家にあらためて感謝する。

 セシールの家で、和やかな時間を過ごし、いよいよ帰るという時間帯になり、今宵は、みんなでヒューズ国で寝泊まりしようという話になり、総勢10人の大所帯で、転移することにしたのだ。

 ブレンディ家の領地へ行く案もあったが、巡礼の旅の途中で、抜け出すことは、マズイということで、ヒューズ国に戻ることになったのである。

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