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第3章
72.婚約破棄.
2度目の転生、ジェニファーは、物心ついたときから、聖女様になっている。
前世、浮氣男に鉄槌を!という内容の世界共通認識を発布したのに、転生したら、この世界に存在していないって、そんなバカなことがあってたまるもんですか!
今世も聖女様であることは秘密にしている。だって、聖女様目当ての男って、本当にロクな者がいない。
侯爵令嬢ジェニファー・オマーン、今世は公爵令嬢でなくて、侯爵令嬢です。お間違え無きようにお願いします。
公爵家というのは、王族と全く関係がないわけでもない。だから、やることに制限がかかり、鬱陶しいときがあるのよね。でも、今世は高位貴族でも、侯爵だから、ある程度自由なので、いいとこどりをしているのよ。
ジェニファーには、一応、親同士が決めた婚約者がいる。それが アラミス・シャーリー侯爵令息で、家が向かい側にあって、貿易商会を営んでいる。
オマーン家も似たような商売だから、商売上のつながりで、婚約してしまったらしい。でも、幼馴染だから、しょっちゅう出入りはある。
それで、今度の休みの日に、婚約式をやろうという話になったわけよ。
別にジェニファーに異存がないから、今世は王子様でなくてもいいや、と思っていたの。王子様って、けっこう一癖も二癖もあるって、前世、前々世の経験でわかっているから、なんとなくね。
それで、婚約式の日になると、なぜかジェニファー付きの侍女アイリーンがいるのね。それもジェニファーが座るべき席に、おかしいと思って問いただすと、なんと!アイリーンは、アラミスの子供を身ごもっていると告白してきたのよ。
「なにそれ?浮気していたの?」
「お嬢様、ごめんなさい。アラミス様からのアプローチをもっと、私がちゃんとはっきり断ればよかったのだけど、押し切られてしまって……」
「そんな言い訳聞きたくないわよ」
要するに、またしても略奪され婚ということ。
シャーリー家もアイリーンも、今日まで、妊娠の事実を隠し通してきて、今日の婚約式にわざとぶつけてきやがった。
そうとしか考えられないタイミングの良さに嫌悪感丸出しになってしまう。
「ジェニファー、すまない。そういうわけだから、婚約を破棄してほしい」
「「なんだ(です)とぉ!」」
ジェニファーが怒る前に、両親が声を荒げる。当然だよね。
「アイリーン、貴様はもうクビだ!とっとと失せろ」
アイリーンは、子爵家令嬢で、オマーン家に行儀見習いで来ていた娘なのだ。それが主人の婚約者にちょっかいを出せば、どこの貴族の侍女にもなれない。それを承知で寿退職を狙って、略奪してきたのだ。
いわば、確信犯で、オマーン家をクビになることぐらい最初から織り込み済みというところ。
「そんなあ……、旦那様、お願いです。せめて結婚式まで、お嬢様のお世話をさせてください」
上目づかいで見てくるあざと女になっている。
「そんなものシャーリー家で、面倒をみてもらうがよいではないか、大事な跡継ぎを孕んでおられるのだろう?ウチには、侍女の手はいくらでもある。間に合っているので、辞めてくれ。泥棒猫を侍女にする気はない」
結局、父の言い分が通り、アイリーンは、その日からシャーリー家の人間として、時折、店の手伝いをするようになったみたいで、表の道を掃き掃除している姿を見かけるようになった。
だが、2か月経っても、アイリーンのお腹は大きくならない。
どうやら孕んだという話は、想像妊娠の域を超えていないものだったらしく、それが元でアイリーンとアラミスは喧嘩が絶えなくなっているらしい。
同時にアラミスも、両親と折り合いが悪くなり、アラミス自身が、家や商会からも追い出されそうになっていると聞く。
オマーン家の使用人が、通りの向かい側の使用人と親しくしているので、情報を聞き込んできたので、わかったこと。
前世、浮氣男に鉄槌を!という内容の世界共通認識を発布したのに、転生したら、この世界に存在していないって、そんなバカなことがあってたまるもんですか!
今世も聖女様であることは秘密にしている。だって、聖女様目当ての男って、本当にロクな者がいない。
侯爵令嬢ジェニファー・オマーン、今世は公爵令嬢でなくて、侯爵令嬢です。お間違え無きようにお願いします。
公爵家というのは、王族と全く関係がないわけでもない。だから、やることに制限がかかり、鬱陶しいときがあるのよね。でも、今世は高位貴族でも、侯爵だから、ある程度自由なので、いいとこどりをしているのよ。
ジェニファーには、一応、親同士が決めた婚約者がいる。それが アラミス・シャーリー侯爵令息で、家が向かい側にあって、貿易商会を営んでいる。
オマーン家も似たような商売だから、商売上のつながりで、婚約してしまったらしい。でも、幼馴染だから、しょっちゅう出入りはある。
それで、今度の休みの日に、婚約式をやろうという話になったわけよ。
別にジェニファーに異存がないから、今世は王子様でなくてもいいや、と思っていたの。王子様って、けっこう一癖も二癖もあるって、前世、前々世の経験でわかっているから、なんとなくね。
それで、婚約式の日になると、なぜかジェニファー付きの侍女アイリーンがいるのね。それもジェニファーが座るべき席に、おかしいと思って問いただすと、なんと!アイリーンは、アラミスの子供を身ごもっていると告白してきたのよ。
「なにそれ?浮気していたの?」
「お嬢様、ごめんなさい。アラミス様からのアプローチをもっと、私がちゃんとはっきり断ればよかったのだけど、押し切られてしまって……」
「そんな言い訳聞きたくないわよ」
要するに、またしても略奪され婚ということ。
シャーリー家もアイリーンも、今日まで、妊娠の事実を隠し通してきて、今日の婚約式にわざとぶつけてきやがった。
そうとしか考えられないタイミングの良さに嫌悪感丸出しになってしまう。
「ジェニファー、すまない。そういうわけだから、婚約を破棄してほしい」
「「なんだ(です)とぉ!」」
ジェニファーが怒る前に、両親が声を荒げる。当然だよね。
「アイリーン、貴様はもうクビだ!とっとと失せろ」
アイリーンは、子爵家令嬢で、オマーン家に行儀見習いで来ていた娘なのだ。それが主人の婚約者にちょっかいを出せば、どこの貴族の侍女にもなれない。それを承知で寿退職を狙って、略奪してきたのだ。
いわば、確信犯で、オマーン家をクビになることぐらい最初から織り込み済みというところ。
「そんなあ……、旦那様、お願いです。せめて結婚式まで、お嬢様のお世話をさせてください」
上目づかいで見てくるあざと女になっている。
「そんなものシャーリー家で、面倒をみてもらうがよいではないか、大事な跡継ぎを孕んでおられるのだろう?ウチには、侍女の手はいくらでもある。間に合っているので、辞めてくれ。泥棒猫を侍女にする気はない」
結局、父の言い分が通り、アイリーンは、その日からシャーリー家の人間として、時折、店の手伝いをするようになったみたいで、表の道を掃き掃除している姿を見かけるようになった。
だが、2か月経っても、アイリーンのお腹は大きくならない。
どうやら孕んだという話は、想像妊娠の域を超えていないものだったらしく、それが元でアイリーンとアラミスは喧嘩が絶えなくなっているらしい。
同時にアラミスも、両親と折り合いが悪くなり、アラミス自身が、家や商会からも追い出されそうになっていると聞く。
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