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第3章
74.ざまあ
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アイリーンは、どうしてもムーラン国へ行く手立てがない。お金がないからだ。仕方なく実家に泣きつくも、実家ではすでにオマーン家から手を回され、勘当扱いになっている。
今までは、まかりなりにもオマーン家から、お給金がもらえていたのに、略奪婚をしたからと言って、着の身着のままで追い出されてしまって、荷物も取りに行けない。
それに今更行ったところで、荷物はすべて灰になっている。婚約した日の翌日、オマーン家の庭で、使用人たちがアイリーンの部屋から荷物を引っ張り出し、焼いているところを目撃したからだ。
焼くぐらいなら、返してくれたらいいのに。とその時は、思っていたけど、婚約できたことの方が嬉しくて、黙って見ていることしかできない。
あまりにも、アイリーンが息子のお骨を取りに行かないものだから、シャーリー侯爵夫人が行くことになったのだが、弱り目に祟り目というのだろうか、こういう時に限って、さらなる事件が起きてしまう。
それは、アサシン国へ陶磁器の買い付けに行っていたシャーリー侯爵が盗賊に襲われ、荷を奪われただけでなく。殺されてしまったからだ。
主のいない商会は破産するしか手立てはない。こういう時、アラミスとジェニファーがまだ婚約を継続していたら、オマーン家に援助を申し入れるところだが、それもできない話になってしまった。それもこれも、すべてアイリーンが孕んでもいないくせに、孕んだと言って、アラミスを騙したことが原因なので、頭が痛い。
嫁を憎んでも憎み切れない侯爵夫人は、ついにアイリーンを修道院送りにしてしまう。まだ、結婚前だったので、娼館に送ることは憚られ、仕方なく修道院へ送ったのだ。
本当は、娼館に売り、少しでも使用人のお給金の足しにしたいと思っていたけど、そこまでは、かわいそうで情けをかけたのが間違いだったと気づいたときは遅かったのだ。
ムーラン国にアラミスの婚約者は修道院へ送ったので、ムーランで埋葬してほしい旨を伝え、アサシン国の方の段取りをする。アサシン国もカルダン国から10000キロメートルは離れているので、とても日帰りで、ちょっとというわけにはいかない。
持ち帰るにしても腐るので、荼毘に付してもらってから、お骨で送ってもらおうかと悩む。
一方、アイリーンは、いやいやながら、修道院行きの馬車に乗せられ、揺られている。
だいたいパートナーガいる男性に色目を使っただけで、女は修道院へ送られるなんて法を作った聖女様が悪い。
きっと、行かず後家のモテない女だったんだろうな。そういうことを考える女というものは、相場が決まっている。
修道院に着くとダサイローブを手渡され、これに着替えろってか?まあ、シャーリー家も没落寸前だったから、これからはここで頑張るしかないということは、わかっているつもりだけど修道士長の愛人にでもなって、楽して、暮らすことを目下の目標にしているので、最初ぐらいはしおらしくしておこう。
着替えて、入り口のところへ行くと、水晶玉が置いてあり、その判定の如何で、これからの仕事が決まるらしい。料理担当、草花の世話係、家畜の世話係にレース編み担当、早朝から深夜まで祈りっぱなしの祈り班だけは、ごめん被りたい。
アイリーンの順番が来て、深呼吸して水晶玉に手をかざした途端、水晶玉が真っ黒に染まって、濁ってしまった。
ん?これは、何?
修道士様も真っ青になり、アイリーンの生い立ちや現在に至るまでの罪を慮っているご様子で、
「これは……修道院では、受け入れがたい人材のようですな」
それで、またローブを脱がされる羽目になり、馬車に乗せられることになってしまう。
なによ?今度はどこへ行くのよ?別の修道院かもしれないと安穏に考えていたのだが、着いたところは「売春宿」、ええー!?神様から見放されてしまったということ?
アイリーンが、売春宿に着いたことはシャーリー家に報告が行く。よりにもよって、乙女でもない女を修道院へ送り込むとは、と大変怒られたそうです。
修道院は、アイリーンを売春宿に売り飛ばし、その代金をお布施として、神様のための諸費用に充てることにしたのだ。
本来は、娼館行きになるところが貴族令嬢の没落第1歩なのに、あまりにも魂が穢れているので、第2歩となるべく売春宿からスタートすることになったそうだ。
せいぜい金持ちの旦那を見つけて。……見つかりっこないけど、がんばれ。
今までは、まかりなりにもオマーン家から、お給金がもらえていたのに、略奪婚をしたからと言って、着の身着のままで追い出されてしまって、荷物も取りに行けない。
それに今更行ったところで、荷物はすべて灰になっている。婚約した日の翌日、オマーン家の庭で、使用人たちがアイリーンの部屋から荷物を引っ張り出し、焼いているところを目撃したからだ。
焼くぐらいなら、返してくれたらいいのに。とその時は、思っていたけど、婚約できたことの方が嬉しくて、黙って見ていることしかできない。
あまりにも、アイリーンが息子のお骨を取りに行かないものだから、シャーリー侯爵夫人が行くことになったのだが、弱り目に祟り目というのだろうか、こういう時に限って、さらなる事件が起きてしまう。
それは、アサシン国へ陶磁器の買い付けに行っていたシャーリー侯爵が盗賊に襲われ、荷を奪われただけでなく。殺されてしまったからだ。
主のいない商会は破産するしか手立てはない。こういう時、アラミスとジェニファーがまだ婚約を継続していたら、オマーン家に援助を申し入れるところだが、それもできない話になってしまった。それもこれも、すべてアイリーンが孕んでもいないくせに、孕んだと言って、アラミスを騙したことが原因なので、頭が痛い。
嫁を憎んでも憎み切れない侯爵夫人は、ついにアイリーンを修道院送りにしてしまう。まだ、結婚前だったので、娼館に送ることは憚られ、仕方なく修道院へ送ったのだ。
本当は、娼館に売り、少しでも使用人のお給金の足しにしたいと思っていたけど、そこまでは、かわいそうで情けをかけたのが間違いだったと気づいたときは遅かったのだ。
ムーラン国にアラミスの婚約者は修道院へ送ったので、ムーランで埋葬してほしい旨を伝え、アサシン国の方の段取りをする。アサシン国もカルダン国から10000キロメートルは離れているので、とても日帰りで、ちょっとというわけにはいかない。
持ち帰るにしても腐るので、荼毘に付してもらってから、お骨で送ってもらおうかと悩む。
一方、アイリーンは、いやいやながら、修道院行きの馬車に乗せられ、揺られている。
だいたいパートナーガいる男性に色目を使っただけで、女は修道院へ送られるなんて法を作った聖女様が悪い。
きっと、行かず後家のモテない女だったんだろうな。そういうことを考える女というものは、相場が決まっている。
修道院に着くとダサイローブを手渡され、これに着替えろってか?まあ、シャーリー家も没落寸前だったから、これからはここで頑張るしかないということは、わかっているつもりだけど修道士長の愛人にでもなって、楽して、暮らすことを目下の目標にしているので、最初ぐらいはしおらしくしておこう。
着替えて、入り口のところへ行くと、水晶玉が置いてあり、その判定の如何で、これからの仕事が決まるらしい。料理担当、草花の世話係、家畜の世話係にレース編み担当、早朝から深夜まで祈りっぱなしの祈り班だけは、ごめん被りたい。
アイリーンの順番が来て、深呼吸して水晶玉に手をかざした途端、水晶玉が真っ黒に染まって、濁ってしまった。
ん?これは、何?
修道士様も真っ青になり、アイリーンの生い立ちや現在に至るまでの罪を慮っているご様子で、
「これは……修道院では、受け入れがたい人材のようですな」
それで、またローブを脱がされる羽目になり、馬車に乗せられることになってしまう。
なによ?今度はどこへ行くのよ?別の修道院かもしれないと安穏に考えていたのだが、着いたところは「売春宿」、ええー!?神様から見放されてしまったということ?
アイリーンが、売春宿に着いたことはシャーリー家に報告が行く。よりにもよって、乙女でもない女を修道院へ送り込むとは、と大変怒られたそうです。
修道院は、アイリーンを売春宿に売り飛ばし、その代金をお布施として、神様のための諸費用に充てることにしたのだ。
本来は、娼館行きになるところが貴族令嬢の没落第1歩なのに、あまりにも魂が穢れているので、第2歩となるべく売春宿からスタートすることになったそうだ。
せいぜい金持ちの旦那を見つけて。……見つかりっこないけど、がんばれ。
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