新たな自分

みお

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小学生の頃7

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お母さんは、なぜか一人でワクワクしている。

ほらっ、ほらっ
ブラジャー付けてみっ

という顔だ。

変態おやじかっ。

私は、お母さんが手にしているブラジャーを受け取ると、お母さんに背を向けてキャミソールを脱ぐ。

そして、ブラジャーを着けようと肩紐に腕を通し、背中のホックを止めた。

このブラジャーは、ホックが1つ付いているだけなので、何となくの感覚で止めることが出来た。

「どう?見せて」

お母さんの最終チェックが入る。

胸とブラの隙間。

肩紐の調節。

「うん。いいんじゃない?」

人生初めてのブラジャー。

なんか、まだ子供のくせに、大人になった感じ。

「今日、そのまま付けてなさいよぉ」

「う、うん」

私は、そんなに悪い気はしなかった。

その上にシャツを着て、いつもの姿に。

唯一違うのは、ブラジャーをしていることぐらい。

しばらくして、トイレに行ったついでに、洗面で鏡を見る。

ブラジャーが透けて見えるとかは無かったが、気持ち全体的に胸が膨らんだような…

そりゃそうだ。
ブラジャーの布地の分だけ気持ちだけ膨らんでいるのだ。

改めて、私は女だってことを思わせてくれる。

「どうする?明日から学校にしていく?」

「えっ、それはちょっと」

クラスの子たちでも、ブラジャーを付けているって…いたっけ?

いないよなぁ

それに男子の目も気になるし

「やっぱり、普通にキャミにしておく」

「あら、そう?ま、休みの日とか家にいる時だけでもいいからブラに慣れておきなさい。いつもで付けられるように」

「う、うん。そうする」

ま、今回は、少し成長した胸と乳首、そして過敏な乳首をどうするかって話だから、キャミソールで何とかなるので、それでいい。

平日の学校がある日は、キャミソールを着て過ごし、休日は、ブラジャーを付けて過ごす。

しかし、最近気づいたのは、休日の服装が前に増して、いかにも女の子っぽい服装になったことだ。

以前は、休みの日は面倒臭いからズボン系が多かった。
もちろん、スカートの日もあったような気がするが、今はほとんどスカートになっている。

それも、休みの日には絶対履かなかったタイツを履く。

休みの日まで、あの締めつけ感がイヤだったからだ。

でも、今は休みの日に起きると、パジャマを脱ぐとタイツを履いて、ブラをしてスカートを履く。

今日は出かけないのなら、わざとブラが透けるような服も着る。

そんな格好で休日を過ごす。

お母さん的には、たくさんある靴下で過ごして欲しいみたいで、あえて数少ないタイツで休日を過ごして欲しくないみたいだ。

とりあえず、伝線してもいいように、予備のタイツは1つぐらいある。といっても、2組セットのおろしていないもう1つのだけれども。

そして、秋が近づき、お母さんは恒例のネット通販のスーパーバザールでショッピングをしていた。
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