女性になる

みお

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中学生になって①

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中学校に入学した純と真理。

同じ小学校出身の子たちからは公認の仲であり、それは他の小学校の子たちに広まるのは大して時間はかからなかった。

それぞれ好みがあって、純も真理も誰もが羨む顔立ちでも無くいたって普通の分類。

純をよく知らない他の小学校出身の子たちから見れば、華奢で色白でちょっと弱々しい子って感じ。
ま、それは同じ小学校出身の子も同じことを思っている。

真理もけっして活発ではないので、地味な存在。だから、活発な子からの反発もなく関わりもない。ま、あえて言えば、少し大人っぽい雰囲気はあるぐらい。

だから、このふたりに関しては温かい目で見守るまではいかないし、完全に無関心でもない、ちょうどその中間的な感じで接しられる感じだ。

ふたりにとってもそれが逆に助かるわけで、ふたりも学校ではけっして他からの反発を招くほどのリア充でもなく、ほどよい距離感で接している。

純は普通に仲のいい男友達と真理も普通に仲のいい女友達と過ごしている。

学校、とりわけ普通の学校生活、部活、休み時間など、ふたりはそれぞれをそれぞれの友達と過ごす。

ま、クラスも別々だし、部活も違う。
純は吹奏楽部で、真理は水泳部。
純は運動全般が苦手だから運動部は避けたと言っているが、本音は日焼けするのが嫌だからみたいだ。
真理は小3ぐらいからずっとスイミングに通ってたみたいだから、そのまま水泳部にしたみたいだ。

こう見ると、いたって普通の中学生だし、普通の中学生のカップルのようだが…

ふたりは、普段は見た目、男女のカップルだが、本当は…

見た目も心も女の子同士のカップルだった。

小5のあの日以来

親がいない時を見計らって、お互いの家で純が女の子になって、女の子同士として部屋で過ごした。

時には、ふたりの関係を知っている先生のおうちにふたりで行って、純が女の子になった時もあった。

また、純の部屋にいた時に、純のお姉さんにバレた時もあったが、すでにお姉さんは薄々気付いてたみたいなので、大事にならなかったし、逆にふたりに対して協力的だった。
ま、それ以前に、そのお姉さんには純が女の子になるのは知ってたみたいだし、お姉さんに純が女の子にさせられていたみたいだし、純がMっぽいのもあのお姉さんのせいだったのもわかったし。

そんなある日、純が真理に言った。

「制服で外を歩きたい」


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