61 / 92
第四章 私のものにしたいな
第五十九話 揺れるこころ
しおりを挟む――私はアンサスじゃないんだもん。
魂を削るように吐き出された言葉には、ネコヤナギが抱え込んできたすべてが込められていて。
誰にも打ち明けられず、誰にも頼れず、誰にも分かってもらえなかった彼女の嘆きが。痛みが。苦悩が。血のように滲んでいた。
彼女ははじめて、本音を叫んだのだ。
自分が何者かすら分からなくなり、自分を信じることすらできなくなり、自分を否定せざるをえなかったネコヤナギ。
アイデンティティを失った悲しい少女は、涙をこぼす。
その雫は、止まらない。
「……」
スノーが、ネコヤナギの頭に手を置こうとして、その手を引っ込めた。ネコヤナギの肩口からのぞいたスノーの顔は、友愛と憎しみの狭間で揺れていて。言いようもないほどに複雑な感情が滲んでいる。本当は寄り添いたいのに。でも、どうしてもネコヤナギの本質に寄り添うことはできないから。その資格は彼女にはないと分かっているから。
スノーはネコヤナギから離れて、真剣な眼差しで俺を見つめた。
「頼んだぞ」
震えるネコヤナギの肩を優しく触り、スノーは踵を返す。その背中には相反する感情に揺れる戦士の哀愁が漂っていた。ネコヤナギが去っていくスノーを目で追って、小さく口を開いた。置いていかないで、と言おうとしているように。
大丈夫。置いていったわけじゃない。
スノーは、キミを俺に託したんだ。
「……ネコヤナギ」
俺は、ゆっくりと落ち着いて話しかけた。
「話をしよう。俺と二人で」
「……」
ネコヤナギは俯いて、震える自分の身体を抱きしめた。
「スノーは、そのためにキミを俺のところへ連れてきてくれたんだ。あの子の言ったとおり、俺たちはもう一度話し合わないといけない。今度こそ本当の意味ですべてをさらけ出してな。もう、本音を隠さなくていいんだ」
「……そんなこと言われたって」
ネコヤナギは唇を噛み締める。
「怖いよ……。だって、今まで誰にも話したことがないんだもん。あの姿を誰にも見せたことはなかったんだもん。誰も、誰にも、受け入れられるはずないって思ってきたんだ」
「……」
俺は言葉を飲み込んだ。言うべきは今じゃない。ちゃんと彼女の想いを、苦しみを受け止めた上で言うんだ。
彼女の抱えてきた地獄を、ちゃんと見据えるんだ。
「だって……あんななんだよ? あんな化物なんだよ? あんなの、誇り高いアンサスの姿なんかじゃない。あんな化物、誰が受け止めてくれるって言うんだっ!」
ネコヤナギは、涙を散らしながら叫んだ。
腕を振るい、恐怖と絶望に染まりきった顔で、彼女は魂に刻まれた痛みを嘆き散らす。
「あれは、虫なんだ。私たちの敵の姿と一緒なんだよ! なんで私があんな姿にならなくちゃならなかったんだ! なんで、なんでなんだよ!?」
「……」
「殺されるかもしれないって、ずっと怖かった。正体がバレたら消されるんじゃないかって、これまでずっとずっと怯えて生きてきたんだ! 私は虫だから、アンサスじゃない何かだから! だから、みんなとは違うって! 普通じゃないのに『普通』に振る舞うしかない自分がずっと気持ち悪かった! 騙さなくちゃならないみんなにずっとずっと申し訳ない気持ちを抱えてきたんだ! なんで……私は、ただ普通に生きたいのに! アンサスとして誇りを持って生きたいだけなのに! なんで、こんな後ろめたい生き方をしなくちゃならないんだよっ」
アイリスの花が、悲しげに揺れる。
ネコヤナギは、胸元に手を当てて激しく息を乱した。見ていられないほどに、その顔は苦しそうで。自分のどうにもならない運命を呪い続け、こころをすり減らしてきた少女は、剥き出しの気持ちをぶつけてくれた。
怖かったよな。怖いに決まっているよな。
ごめんな、こんな苦しい思いをさせてしまって。今まで気づいてやることができなくて。キミはずっとずっと独りで苦しんできたんだ。
俺は――。
俺にできることは、きっと――。
「……ネコヤナギ」
俺は、彼女に歩み寄る。涙に濡れた瞳が、怯えるように激しく揺れ動いた。後ろに引かれた足は強ばっていて。まるで、街路の裏で汚れきった痩せぎすの子猫のように、見ているだけで心が痛かった。
震えるネコヤナギの、手を掴んだ。
「……やめて」
ネコヤナギが、かすれた声で言った。
「もう、やめて。……私は、そんなことをしてもらう資格なんかないんだ」
「……」
「私は、いっぱい傷つけてきたんだよ? 仲間たちを誰も守れなくて、二階堂大佐のことを裏切って、私に寄り添おうとしたフィーリアのみんなを拒絶して……。そして、ナノハナにあんな酷いことを……」
唇を震わせ、歯をカチカチと鳴らしながら、ネコヤナギは涙を流す。俺が差し伸べようとするものに、最後の抵抗を示すように。自分の汚いところを、必死の笑顔で言い連ねる。
「そうだ……私は薬にも手を出したんだ。使っちゃいけない禁止薬物に。快楽に逃げて、見ないふりをしたんだ。みんなの信頼をずっと裏切ってきた。私は、こんなやつなんだよ!? ずっと逃げてきた臆病者なんだ……! だから、こんなやつ……こんなやつが、許されていいはずがない!」
「……ネコヤナギ」
俺は彼女の手を持ちあげて、穏やかに笑おうとした。
でも、無理だ。
彼女の顔が、滲んで見える。
「もう、やめてくれ」
ネコヤナギが、押し黙った。
「もう――もう、俺の大切な仲間を否定するようなことを言うのはやめてくれ。俺の大好きなネコヤナギのことを悪く言うのはやめてくれ。自分を傷つけるようなことを言うのは、どうか……どうかやめてくれないか?」
「……っ」
「俺はな、この拠点に最初来たとき、不安で不安で仕方なかったんだ。うまくやっていけるのか、ちゃんとメンターとして振る舞えるのか、何もわかなくてな。そんなとき、お前が馬鹿みたいにフランクに接してくれたのが、どれだけ俺にとって救いになったと思う? お前にとっては大したことじゃなかったかもしれないけどな、俺にとっては本当に嬉しかったんだ。お前という接しやすいやつがいてくれたおかげで、本当に助かったんだ」
目頭が熱い。
だめだ。なんで、なんで俺が泣いているんだ。今一番泣きたいのは俺じゃないだろ? 泣きたいのは、ずっと苦しんできたネコヤナギじゃないか。
でも、駄目だ。ネコヤナギの悲痛な叫びを聞いていると、こころがどうしても痛くて、耐えられない。
だって、ネコヤナギは……俺の大切な仲間なんだ。自分を否定して、自分を傷つけるようなことを言われたら、どうしようもなく辛い。辛いんだ。
この世界の理とか、個別キャラクタールートとか、自分の使命とか、今はどうでもいい。
ただただ俺はネコヤナギに、俺の大切な仲間に、自分を否定しないでもらいたかった。
握ったネコヤナギの手が、小刻みに震える。俺の手に落ちた雫は、いったいどちらのものなんだろうな。
「なんで…………なんで、そんなことを言ってくれるの? 私は……アンサスじゃないのに」
「お前が何かなんか関係ない。お前がなんであれ、俺にとっては大切な人だから」
「……違う、私はそんなんじゃ」
「ネコヤナギ!」
俺は、彼女を抱きとめた。
「お前は、蔑ろにされていい存在じゃないんだ! 大切にされるべき尊い存在なんだよ!」
そうだ。
俺は、彼女に自分を重ねているんだ。俺はずっと自分を責め続けてきたから。両親を失い、大切にすると誓った涼花さえ救えず無力感に苛まれ、何もできない自分を呪ってきた。自分が嫌いだった。嫌いで嫌いで、仕方なかった。
ネコヤナギほどではないにしろ、俺は自分という無力な存在を嫌悪してきたんだ。すべてに耐えきれなくて死に至るほどに。
あの時の俺は、空っぽだった。俺には誰も寄り添ってくれる人はいなくて、大切に思ってくれる人もいなくて。孤独だったから。
震える身体は熱かった。ネコヤナギは動揺している。心臓の鼓動は血が通った優しい響きで、俺には彼女が普通の少女としか思えなかった。
化物なのか、アンサスなのか。
そんなことは知らない。
俺にとって彼女は、ネコヤナギなんだ。
「お前は、ネコヤナギだよ」
「――」
「お前は俺たちを救ってくれた。上級に襲われたとき、お前は自分の正体を晒す覚悟をしてまで、俺たちを守るために立ち向かったんだ。そんな尊い行動ができるお前が、醜い存在なわけあるかよ!」
俺は、叫んだ。
「俺は、お前を誰にも否定させない! お前は、誰よりも誇りをもった存在だ! 俺たちを守ってくれる大切な守護神だ! なあ、ネコヤナギ! お前がいないと、俺たちはやっていけないんだよ! 俺たちにはお前が必要なんだ!」
ネコヤナギ。
俺は、約束するよ。
「俺は絶対にお前を見捨てない! 誰が何と言おうと、お前は俺が守る! 俺たちが、ずっとそばにいるから! だから――だからもう、自分を否定するな。お前は、ネコヤナギなんだよ!」
ネコヤナギの泣きじゃくる声がした。俺の背中に、彼女の細い腕が寄せられる。離したくない。そう言わんばかりに、俺の服を掴んだ彼女を、俺は優しく撫でた。
「ありがとうネコヤナギ」
あのときキミが勇気を出してくれたから。あのとき、命をかけてすべてをさらけ出す覚悟で俺たちを守ってくれたから。
今の俺たちがあるのは、キミのおかげだ。
「お前は、誇り高いシールダーだ」
俺の腕の中で、ネコヤナギは泣き叫んだ。
これまでの不安を、苦しみを、溜め続けた痛みのすべてを、代謝するように。
嗚咽をもらす少女を抱き寄せる。
俺の涙も、止まらなかった。
あれからどれくらい経っただろう。
俺たちは、互いを抱きしめ合いながら泣きに泣いた。やがて泣くのも疲れたころになって、ネコヤナギと俺は自然と離れた。
「……この女たらし」
赤くなった目元を拭って、ネコヤナギがそう言った。
「なんか、前も言われたような気がするな……」
「そうだろうね。きっと、私だけじゃなく椿姉やリンドウにも言われたでしょ? あの二人はイケメンターに熱い目を向けてるもんね~。あー、いつか刺されちゃえばいいのに~」
「待て待て。椿はともかく、リンドウには言われたことないぞ」
「……椿姉には言われてるんじゃん」
ネコヤナギは鼻をすすりながら、頬を膨らませる。その目は、俺の左手の薬指に向いていた。
「まあ、言われても仕方ないよね。そんなものを身に着けているくせに、他の女の子を抱き寄せて、キラーワード言いまくりながら本気で落としにかかってくるんだからさ~。イケメンターも罪な男だよね~」
「……うっ」
「シオンにもベタベタされまくってデレデレしてるし~。これは今後が思いやられるよね~。その指輪が血塗られたものにならないことを祈ってるよ、ネコヤナギさんは」
何も言えなくて、目をそらす。ネコヤナギのジト目が俺の視線を追いかけてきたが、彼女はやがて呆れたように溜息をついた。
「でも、まあ……わかるよ。きっと私やみんなのためでもあるんだよね。椿姉に誠意を示してから、私と向き合ってくれたんでしょ?」
「……まあ、そうだな」
その誠意が十分なものとはけっして言えないが。
それをわかった上で動いたのだから、言い訳はできない。
「……律儀というかなんというかさ。まあ、椿姉はああだから仕方ないかもだけど。私たちには人間の民法なんか適応されないんだから、何人モノにしたって誰も責めないのにね~。もったいないね~」
「……なんて言われても、そこはちゃんとしたいからさ。他のメンターたちみたいに『特権』って言葉で逃げるつもりはないよ」
「……逃げていいのに」
ネコヤナギが、ぼそりと言った。
「ほんと、クソ真面目だなあイケメンターは。まあ、私がなんと言ったところで、どうせ変わらないんだろうけどね~。あーあ。椿姉が羨ましくて仕方ないよ~」
「……すまん」
俺は反論せずに頭を下げた。
ネコヤナギの言うとおりだ。俺が気持ちに応えられるのは一人だけだ。約束した以上、不義理は許されない。
「ほんと、酷いな……。こんなの、好きにならないわけないじゃん」
「……」
「イケメンターのばーか。女の子を惚れさせといて、速攻で振るなんてなんなんだよ~。このやろ~」
ネコヤナギからちょっと強めのデコピンをもらった。けっこう痛いが、俺のしたことを考えれば相当な容赦をもらっている。
彼女はまた鼻をすすり、額を抑える俺を見て、泣き笑いを浮かべた。
「……いっとくけど。私は、けっこう諦め悪いからね~? そこは覚悟しなよ?」
「……あ、ああ」
「はあ……。情けない表情してんなあ、もう。でも、それも可愛いって思えるのやばいよなあ……。あ~やっぱイケメンターは刺されちまえ! このメンヘラ製造機め」
「……すまん」
それしか言えない。
俯いた俺に、ネコヤナギが顔を寄せてきた。耳元に甘美な息をかけてくる。
「ずっと一緒にいてくれるんでしょ?」
溶かしたチョコレートのように甘く、温い声だった。驚いた俺を逃さないように、彼女は肩に腕をかけて、妖しい笑いをこぼした。
微かな毒が含まれている気がするのは、気の所為なのだろうか?
「だから、私は諦めないよ。ずっと、ずっとね……」
【キャラクターイベント】
個別キャラクタールート「ネコヤナギ」
開放されたキャラクタールートが進行しました。『ルート3 揺れるこころ』をクリア。これにより個別キャラクタールート「ネコヤナギ」が終了しました。ネコヤナギについての情報をすべて閲覧可能となり、武装解放が可能となります。
また、ネコヤナギの好感度が限界突破します。好感度が367に上昇しました。
0
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ
桜庭かなめ
恋愛
高校生の麻丘涼我には同い年の幼馴染の女の子が2人いる。1人は小学1年の5月末から涼我の隣の家に住み始め、約10年間ずっと一緒にいる穏やかで可愛らしい香川愛実。もう1人は幼稚園の年長組の1年間一緒にいて、卒園直後に引っ越してしまった明るく活発な桐山あおい。涼我は愛実ともあおいとも楽しい思い出をたくさん作ってきた。
あおいとの別れから10年。高校1年の春休みに、あおいが涼我の家の隣に引っ越してくる。涼我はあおいと10年ぶりの再会を果たす。あおいは昔の中性的な雰囲気から、清楚な美少女へと変わっていた。
3人で一緒に遊んだり、学校生活を送ったり、愛実とあおいが涼我のバイト先に来たり。春休みや新年度の日々を通じて、一度離れてしまったあおいとはもちろんのこと、ずっと一緒にいる愛実との距離も縮まっていく。
出会った早さか。それとも、一緒にいる長さか。両隣の家に住む幼馴染2人との温かくて甘いダブルヒロイン学園青春ラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2026.1.21)
※小説家になろう(N9714HQ)とカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
SSS級の絶世の超絶美少女達がやたらと俺にだけ見え見えな好意を寄せてくる件について。〜絶対に俺を攻略したいSSS級の美少女たちの攻防戦〜
沢田美
恋愛
「ごめんね、八杉くん」
中学三年の夏祭り。一途な初恋は、花火と共に儚く散った。
それ以来、八杉裕一(やすぎ・ゆういち)は誓った。「高校では恋愛なんて面倒なものとは無縁の、平穏なオタク生活を送る」と。
だが、入学した紫水高校には《楽園の世代》と呼ばれる四人のSSS級美少女――通称《四皇》が君臨していた。
• 距離感バグり気味の金髪幼馴染・神行胱。
• 圧倒的カリスマで「恋の沼」に突き落とす銀髪美少女・銀咲明日香。
• 無自覚に男たちの初恋を奪う、おっとりした「女神」・足立模。
• オタクにも優しい一万年に一人の最高ギャル・川瀬優里。
恋愛から距離を置きたい裕一の願いも虚しく、彼女たちはなぜか彼にだけ、見え見えな好意を寄せ始める。
教室での「あーん」に、放課後のアニメイトでの遭遇、さらには女神からの「一緒にホラー漫画を買いに行かない?」というお誘いまで。
「俺の身にもなれ! 荷が重すぎるんだよ!」
鋼の意志でスルーしようとする裕一だが、彼女たちの純粋で猛烈なアプローチは止まらない。
恋愛拒否気味な少年と、彼を絶対に攻略したい最強美少女たちの、ちょっと面倒で、でも最高に心地よい「激推し」ラブコメ、開幕!
付きまとう聖女様は、貧乏貴族の僕にだけ甘すぎる〜人生相談がきっかけで日常がカオスに。でも、モテたい願望が強すぎて、つい……〜
咲月ねむと
ファンタジー
この乙女ゲーの世界に転生してからというもの毎日教会に通い詰めている。アランという貧乏貴族の三男に生まれた俺は、何を目指し、何を糧にして生きていけばいいのか分からない。
そんな人生のアドバイスをもらうため教会に通っているのだが……。
「アランくん。今日も来てくれたのね」
そう優しく語り掛けてくれるのは、頼れる聖女リリシア様だ。人々の悩みを静かに聞き入れ、的確なアドバイスをくれる美人聖女様だと人気だ。
そんな彼女だが、なぜか俺が相談するといつも様子が変になる。アドバイスはくれるのだがそのアドバイス自体が問題でどうも自己主張が強すぎるのだ。
「お母様のプレゼントは何を買えばいい?」
と相談すれば、
「ネックレスをプレゼントするのはどう? でもね私は結婚指輪が欲しいの」などという発言が飛び出すのだ。意味が分からない。
そして俺もようやく一人暮らしを始める歳になった。王都にある学園に通い始めたのだが、教会本部にそれはもう美人な聖女が赴任してきたとか。
興味本位で俺は教会本部に人生相談をお願いした。担当になった人物というのが、またもやリリシアさんで…………。
ようやく俺は気づいたんだ。
リリシアさんに付きまとわれていること、この頻繁に相談する関係が実は異常だったということに。
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる