プリマヴェーラ・ストラトス―転生したらヒロイン全員病んでいて修羅場な件―

浜風ざくろ

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第四章 私のものにしたいな

第五十九話 揺れるこころ

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 ――私はアンサスじゃないんだもん。

 魂を削るように吐き出された言葉には、ネコヤナギが抱え込んできたすべてが込められていて。

 誰にも打ち明けられず、誰にも頼れず、誰にも分かってもらえなかった彼女の嘆きが。痛みが。苦悩が。血のように滲んでいた。

 彼女ははじめて、本音を叫んだのだ。

 自分が何者かすら分からなくなり、自分を信じることすらできなくなり、自分を否定せざるをえなかったネコヤナギ。

 アイデンティティを失った悲しい少女は、涙をこぼす。

 その雫は、止まらない。

「……」

 スノーが、ネコヤナギの頭に手を置こうとして、その手を引っ込めた。ネコヤナギの肩口からのぞいたスノーの顔は、友愛と憎しみの狭間で揺れていて。言いようもないほどに複雑な感情が滲んでいる。本当は寄り添いたいのに。でも、どうしてもネコヤナギの本質に寄り添うことはできないから。その資格は彼女にはないと分かっているから。

 スノーはネコヤナギから離れて、真剣な眼差しで俺を見つめた。

「頼んだぞ」

 震えるネコヤナギの肩を優しく触り、スノーは踵を返す。その背中には相反する感情に揺れる戦士の哀愁が漂っていた。ネコヤナギが去っていくスノーを目で追って、小さく口を開いた。置いていかないで、と言おうとしているように。

 大丈夫。置いていったわけじゃない。

 スノーは、キミを俺に託したんだ。

「……ネコヤナギ」

 俺は、ゆっくりと落ち着いて話しかけた。

「話をしよう。俺と二人で」

「……」

 ネコヤナギは俯いて、震える自分の身体を抱きしめた。
 
「スノーは、そのためにキミを俺のところへ連れてきてくれたんだ。あの子の言ったとおり、俺たちはもう一度話し合わないといけない。今度こそ本当の意味ですべてをさらけ出してな。もう、本音を隠さなくていいんだ」

「……そんなこと言われたって」

 ネコヤナギは唇を噛み締める。

「怖いよ……。だって、今まで誰にも話したことがないんだもん。あの姿を誰にも見せたことはなかったんだもん。誰も、誰にも、受け入れられるはずないって思ってきたんだ」

「……」

 俺は言葉を飲み込んだ。言うべきは今じゃない。ちゃんと彼女の想いを、苦しみを受け止めた上で言うんだ。

 彼女の抱えてきた地獄を、ちゃんと見据えるんだ。

「だって……あんななんだよ? あんな化物なんだよ? あんなの、誇り高いアンサスの姿なんかじゃない。あんな化物、誰が受け止めてくれるって言うんだっ!」

 ネコヤナギは、涙を散らしながら叫んだ。

 腕を振るい、恐怖と絶望に染まりきった顔で、彼女は魂に刻まれた痛みを嘆き散らす。

「あれは、虫なんだ。私たちの敵の姿と一緒なんだよ! なんで私があんな姿にならなくちゃならなかったんだ! なんで、なんでなんだよ!?」

「……」

「殺されるかもしれないって、ずっと怖かった。正体がバレたら消されるんじゃないかって、これまでずっとずっと怯えて生きてきたんだ! 私は虫だから、アンサスじゃない何かだから! だから、みんなとは違うって! 普通じゃないのに『普通』に振る舞うしかない自分がずっと気持ち悪かった! 騙さなくちゃならないみんなにずっとずっと申し訳ない気持ちを抱えてきたんだ! なんで……私は、ただ普通に生きたいのに! アンサスとして誇りを持って生きたいだけなのに! なんで、こんな後ろめたい生き方をしなくちゃならないんだよっ」

 アイリスの花が、悲しげに揺れる。

 ネコヤナギは、胸元に手を当てて激しく息を乱した。見ていられないほどに、その顔は苦しそうで。自分のどうにもならない運命を呪い続け、こころをすり減らしてきた少女は、剥き出しの気持ちをぶつけてくれた。

 怖かったよな。怖いに決まっているよな。

 ごめんな、こんな苦しい思いをさせてしまって。今まで気づいてやることができなくて。キミはずっとずっと独りで苦しんできたんだ。

 俺は――。

 俺にできることは、きっと――。

「……ネコヤナギ」

 俺は、彼女に歩み寄る。涙に濡れた瞳が、怯えるように激しく揺れ動いた。後ろに引かれた足は強ばっていて。まるで、街路の裏で汚れきった痩せぎすの子猫のように、見ているだけで心が痛かった。

 震えるネコヤナギの、手を掴んだ。

「……やめて」

 ネコヤナギが、かすれた声で言った。

「もう、やめて。……私は、そんなことをしてもらう資格なんかないんだ」

「……」

「私は、いっぱい傷つけてきたんだよ? 仲間たちを誰も守れなくて、二階堂大佐のことを裏切って、私に寄り添おうとしたフィーリアのみんなを拒絶して……。そして、ナノハナにあんな酷いことを……」

 唇を震わせ、歯をカチカチと鳴らしながら、ネコヤナギは涙を流す。俺が差し伸べようとするものに、最後の抵抗を示すように。自分の汚いところを、必死の笑顔で言い連ねる。

「そうだ……私は薬にも手を出したんだ。使っちゃいけない禁止薬物に。快楽に逃げて、見ないふりをしたんだ。みんなの信頼をずっと裏切ってきた。私は、こんなやつなんだよ!? ずっと逃げてきた臆病者なんだ……! だから、こんなやつ……こんなやつが、許されていいはずがない!」

「……ネコヤナギ」

 俺は彼女の手を持ちあげて、穏やかに笑おうとした。

 でも、無理だ。

 彼女の顔が、滲んで見える。

「もう、やめてくれ」

 ネコヤナギが、押し黙った。

「もう――もう、俺の大切な仲間を否定するようなことを言うのはやめてくれ。俺の大好きなネコヤナギのことを悪く言うのはやめてくれ。自分を傷つけるようなことを言うのは、どうか……どうかやめてくれないか?」

「……っ」

「俺はな、この拠点に最初来たとき、不安で不安で仕方なかったんだ。うまくやっていけるのか、ちゃんとメンターとして振る舞えるのか、何もわかなくてな。そんなとき、お前が馬鹿みたいにフランクに接してくれたのが、どれだけ俺にとって救いになったと思う? お前にとっては大したことじゃなかったかもしれないけどな、俺にとっては本当に嬉しかったんだ。お前という接しやすいやつがいてくれたおかげで、本当に助かったんだ」

 目頭が熱い。

 だめだ。なんで、なんで俺が泣いているんだ。今一番泣きたいのは俺じゃないだろ? 泣きたいのは、ずっと苦しんできたネコヤナギじゃないか。

 でも、駄目だ。ネコヤナギの悲痛な叫びを聞いていると、こころがどうしても痛くて、耐えられない。
 
 だって、ネコヤナギは……俺の大切な仲間なんだ。自分を否定して、自分を傷つけるようなことを言われたら、どうしようもなく辛い。辛いんだ。

 この世界の理とか、個別キャラクタールートとか、自分の使命とか、今はどうでもいい。

 ただただ俺はネコヤナギに、俺の大切な仲間に、自分を否定しないでもらいたかった。

 握ったネコヤナギの手が、小刻みに震える。俺の手に落ちた雫は、いったいどちらのものなんだろうな。
  
「なんで…………なんで、そんなことを言ってくれるの? 私は……アンサスじゃないのに」

「お前が何かなんか関係ない。お前がなんであれ、俺にとっては大切な人だから」

「……違う、私はそんなんじゃ」

「ネコヤナギ!」

 俺は、彼女を抱きとめた。

「お前は、蔑ろにされていい存在じゃないんだ! 大切にされるべき尊い存在なんだよ!」

 そうだ。

 俺は、彼女に自分を重ねているんだ。俺はずっと自分を責め続けてきたから。両親を失い、大切にすると誓った涼花さえ救えず無力感に苛まれ、何もできない自分を呪ってきた。自分が嫌いだった。嫌いで嫌いで、仕方なかった。

 ネコヤナギほどではないにしろ、俺は自分という無力な存在を嫌悪してきたんだ。すべてに耐えきれなくて死に至るほどに。

 あの時の俺は、空っぽだった。俺には誰も寄り添ってくれる人はいなくて、大切に思ってくれる人もいなくて。孤独だったから。

 震える身体は熱かった。ネコヤナギは動揺している。心臓の鼓動は血が通った優しい響きで、俺には彼女が普通の少女としか思えなかった。

 化物なのか、アンサスなのか。

 そんなことは知らない。

 俺にとって彼女は、ネコヤナギなんだ。 

「お前は、ネコヤナギだよ」

「――」

「お前は俺たちを救ってくれた。上級エキドナに襲われたとき、お前は自分の正体を晒す覚悟をしてまで、俺たちを守るために立ち向かったんだ。そんな尊い行動ができるお前が、醜い存在なわけあるかよ!」

 俺は、叫んだ。

「俺は、お前を誰にも否定させない! お前は、誰よりも誇りをもった存在だ! 俺たちを守ってくれる大切な守護神だ! なあ、ネコヤナギ! お前がいないと、俺たちはやっていけないんだよ! 俺たちにはお前が必要なんだ!」

 ネコヤナギ。

 俺は、約束するよ。

「俺は絶対にお前を見捨てない! 誰が何と言おうと、お前は俺が守る! 俺たちが、ずっとそばにいるから! だから――だからもう、自分を否定するな。お前は、ネコヤナギなんだよ!」

 ネコヤナギの泣きじゃくる声がした。俺の背中に、彼女の細い腕が寄せられる。離したくない。そう言わんばかりに、俺の服を掴んだ彼女を、俺は優しく撫でた。

「ありがとうネコヤナギ」

 あのときキミが勇気を出してくれたから。あのとき、命をかけてすべてをさらけ出す覚悟で俺たちを守ってくれたから。

 今の俺たちがあるのは、キミのおかげだ。

「お前は、誇り高いシールダーだ」

 俺の腕の中で、ネコヤナギは泣き叫んだ。

 これまでの不安を、苦しみを、溜め続けた痛みのすべてを、代謝するように。

 嗚咽をもらす少女を抱き寄せる。

 俺の涙も、止まらなかった。









 あれからどれくらい経っただろう。

 俺たちは、互いを抱きしめ合いながら泣きに泣いた。やがて泣くのも疲れたころになって、ネコヤナギと俺は自然と離れた。

「……この女たらし」

 赤くなった目元を拭って、ネコヤナギがそう言った。

「なんか、前も言われたような気がするな……」

「そうだろうね。きっと、私だけじゃなく椿姉やリンドウにも言われたでしょ? あの二人はイケメンターに熱い目を向けてるもんね~。あー、いつか刺されちゃえばいいのに~」

「待て待て。椿はともかく、リンドウには言われたことないぞ」

「……椿姉には言われてるんじゃん」

 ネコヤナギは鼻をすすりながら、頬を膨らませる。その目は、俺の左手の薬指に向いていた。

「まあ、言われても仕方ないよね。そんなものを身に着けているくせに、他の女の子を抱き寄せて、キラーワード言いまくりながら本気で落としにかかってくるんだからさ~。イケメンターも罪な男だよね~」

「……うっ」

「シオンにもベタベタされまくってデレデレしてるし~。これは今後が思いやられるよね~。その指輪が血塗られたものにならないことを祈ってるよ、ネコヤナギさんは」
 
 何も言えなくて、目をそらす。ネコヤナギのジト目が俺の視線を追いかけてきたが、彼女はやがて呆れたように溜息をついた。

「でも、まあ……わかるよ。きっと私やみんなのためでもあるんだよね。椿姉に誠意を示してから、私と向き合ってくれたんでしょ?」

「……まあ、そうだな」

 その誠意が十分なものとはけっして言えないが。

 それをわかった上で動いたのだから、言い訳はできない。

「……律儀というかなんというかさ。まあ、椿姉はああだから仕方ないかもだけど。私たちには人間ガーデニアンの民法なんか適応されないんだから、何人モノにしたって誰も責めないのにね~。もったいないね~」

「……なんて言われても、そこはちゃんとしたいからさ。他のメンターたちみたいに『特権』って言葉で逃げるつもりはないよ」

「……逃げていいのに」

 ネコヤナギが、ぼそりと言った。

「ほんと、クソ真面目だなあイケメンターは。まあ、私がなんと言ったところで、どうせ変わらないんだろうけどね~。あーあ。椿姉が羨ましくて仕方ないよ~」

「……すまん」

 俺は反論せずに頭を下げた。

 ネコヤナギの言うとおりだ。俺が気持ちに応えられるのは一人だけだ。約束した以上、不義理は許されない。

「ほんと、酷いな……。こんなの、好きにならないわけないじゃん」

「……」

「イケメンターのばーか。女の子を惚れさせといて、速攻で振るなんてなんなんだよ~。このやろ~」

 ネコヤナギからちょっと強めのデコピンをもらった。けっこう痛いが、俺のしたことを考えれば相当な容赦をもらっている。

 彼女はまた鼻をすすり、額を抑える俺を見て、泣き笑いを浮かべた。

「……いっとくけど。私は、けっこう諦め悪いからね~? そこは覚悟しなよ?」

「……あ、ああ」

「はあ……。情けない表情してんなあ、もう。でも、それも可愛いって思えるのやばいよなあ……。あ~やっぱイケメンターは刺されちまえ! このメンヘラ製造機め」

「……すまん」

 それしか言えない。

 俯いた俺に、ネコヤナギが顔を寄せてきた。耳元に甘美な息をかけてくる。

「ずっと一緒にいてくれるんでしょ?」

 溶かしたチョコレートのように甘く、温い声だった。驚いた俺を逃さないように、彼女は肩に腕をかけて、妖しい笑いをこぼした。

 微かな毒が含まれている気がするのは、気の所為なのだろうか?

「だから、私は諦めないよ。ずっと、ずっとね……」



 




 

【キャラクターイベント】
個別キャラクタールート「ネコヤナギ」

開放されたキャラクタールートが進行しました。『ルート3 揺れるこころ』をクリア。これにより個別キャラクタールート「ネコヤナギ」が終了しました。ネコヤナギについての情報をすべて閲覧可能となり、武装解放が可能となります。
また、ネコヤナギの好感度が限界突破します。好感度が367に上昇しました。

 
 
  

 
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