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第5話:灼熱のヒーロー その①
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その日僕は事務所で何となくテレビを見ていた。
テレビの内容は、最近流行っているというヒーローのショーを映しているものだった。
何でもこのヒーロー、今絶大な人気を誇っており、ショーの券はすぐに売切れてしまうため、こうして遠くからではあるものの、テレビで映す事にしているらしい。確か名前は『緊急ヒーロー トリアージ・レッド』だったかな?
画面内ではステージ上に現れた蜘蛛のような怪獣と主人公が戦っている様子が映し出されている。
ステージの端では悪の親玉の様な人物が高笑いをしている。
『さあトリアージ・レッド! このファイヤースパイダーを倒せるかなぁ!?』
いかにもな悪役声で思わず笑ってしまう。それにファイヤースパイダーか。随分、安直な名前だな。
『くっ! サイガーイ! 何て奴だ! こんな市街でこんな生物兵器を出すなんて!』
主人公達の台詞を掻き消す様に子供達の声援が響く。
『行けぇ! そいつを焼き殺してしまえぇーーっ!!』
サイガーイと呼ばれた人物がそう言った途端、ステージ上に煙りがたかれ、何も見えなくなってしまった。
そして次の瞬間、テレビ越しでも耳をつんざくほどの爆発音が発生した。
僕はびっくりして手に持っていたマグカップを落としそうになってしまう。
テレビの画面内では、悲鳴が上がり、スタッフと思われる人達が観客を非難させている。
ステージ上では火災が発生しており、スタッフの人達による消火活動が行われているのが見える。
しかし、そこでカメラの映像は途切れ、臨時ニュースに切り替わってしまった。
「これ、マズイんじゃ……」
僕が思わずそんな事を口に出していると、事務所の電話が鳴った。
僕は受話器を取る。
「はい。守部法律事務所です」
「あっ、守部クンかい?」
電話の相手は何と、あの多逗根さんだった。
「え!? 多逗根さん!?」
「守部クン、手短に話すからよく聞いておくれよ?」
僕は多逗根さんの言葉を聞き、何とか平静を保った。
「さっき、ヒーローショーの最中に爆発事故が起こった。まだ原因は断定されてないし、誰も捕まってない。ただ、今回は目撃者が多過ぎるんだ。そこでキミに手伝って欲しい」
「ちょ、ちょっと待ってください。現場に居るんですか?」
「うん。偶然近くを通ってね。すぐに来てくれ」
そう言うと、多逗根さんは一方的に電話を切ってしまった。我が儘な人だなぁ……。
とはいえ、行かない訳にもいかないので、僕は急いで事務所を出て、車を走らせた。
僕が現場に着いたのはあれから1時間後位だった。
車の外はへばってしまいそうな暑さで、外に出ただけでクラッと来てしまう。
ステージ上の火事はもう収まった様で、警察の人達が現場の調査をしていた。
「おーい! こっちだよ!」
遠くで多逗根さんがこちらに手を振っているのが見える。
僕は急いで多逗根さんの所へ駆け寄った。
「すみません! 遅くなって!」
「いや大丈夫だよ。さて、これからキミに頼みたい事があるんだ」
「な、何でしょうか?」
「一応警察の人が現場を見てくれているからそっちは任せて、キミには関係者への聞き込みをやって欲しいんだ」
「僕が、聞き込みですか? 多逗根さんは?」
「ボクは観客の方に聞き込みをする。数が多い上に、冷静さを欠いた一般人だ。慣れたボクの方が早く終わるだろう」
なるほど。要は多逗根さんが観客への聞き込みをやって、警察が現場の調査をやってる間に、僕が関係者への聞き込みをすればいい訳か。
「分かりました。やってみます!」
「うん。じゃあよろしく頼んだよ」
そう言うと多逗根さんは小走りで奥の方へと走っていった。
関係者への聞き込みを始めるために、僕はまず近くに居た運営スタッフを捕まえた。
「あの、ちょっといいですか?」
「あ、すみません。ここ関係者以外は立ち入り禁止ですので……」
僕は胸に着けた弁護士バッジを見せる。
「弁護士です」
「あっ! そうでしたか、これは失礼を……」
僕はメモ帳を取り出し、聞き込みを開始した。
「いくつか質問しますがいいですか?」
「ええ。どうぞ」
「まず、あの爆発は想定外のものだったんですよね?」
「いえ……それが、爆発は元々ある予定だったんです」
何だって……? 生でやるヒーローショーでそんな事していいのか?
「ただ、本当に小さい爆発を起こすだけだったんです。それこそ、音しかしない様な」
「じゃあ、火薬の調整ミスって事ですか?」
「さぁ、そこまでは……私の担当ではありませんので……」
「そうですか。ありがとうございます」
この人は運営スタッフの中でもそこまで詳しくは聞かされてないみたいだ。他の詳しそうな人に聞いてみようかな。
運営スタッフに礼を言った僕は急いで近くに居る人を探す。
すると、ステージの前で腕を組んでいる強面の男性を発見した。
僕は恐る恐る声を掛ける。
「あ、あのぉすみません?」
「何だね、君は?」
「あ、僕こういう者でして……」
僕は胸ポケットに入れていた名刺を差し出す。
「……弁護士か」
「はい。それで、今回の事件の事でちょっと聞きたい事がありまして……」
男性は僕を少し見た後、溜息をついた。
「……分かった。簡単に済ませろ」
「は、はい! えっと、あの爆発の事なんですけど……誰が担当されていたか分かりますか?」
「俺だ」
予想外の返事に少し体が固まる。今の言い方だと疑っているみたいじゃないか……。
「あ、そそ、そうでしたか。あはは……。えっと、火薬の量にミスなどは……」
「断じて無い。今までこの道で20年もやってきた。最終チェックの時にも問題は無かった」
「最終チェックというのは?」
「舞台が始まる前のチェックだ。あれ以降、火薬に近付いた人間はいなかった。俺が保障する」
どういう事だ? この人の証言を信じるとすると、火薬のミスは無いという事になる。なら、何で爆発が起こったんだ?
「あ、ありがとうございました!」
「もういいのか?」
「はい! それでは失礼します!」
僕は逃げる様にその場を離れた。あれ以上あの場に居たら、心臓が止まりそうだ……。
他に聞き込み出来る人物はいないかと周囲を探していると、カーディガンをプロデューサー巻きしている人物が目に入った。目元にはワンレンズのサングラスを掛け、いかにも胡散臭い雰囲気が出ていた。
僕は彼に声を掛けた。
「あの、すみません。守部法律事務所の者なんですけども」
「うん? 弁護士クンかい? このボクに何用かな?」
あぁ……メンドクサイタイプの人だ……。
「えっとですね。今回の事件の事についてなんですけど」
「なぁるほど聞き込みかい? いいとも。答えてあげようじゃないか。ボクはプロデューサーの花柳求だよ」
「そ、それじゃあ始めますね? 花柳さんはあの爆発が発生した時、どこにいました?」
「Oh!! これは疑われてるって事だね? まあ無理も無いね。だってあからさまに怪しいもんね」
分かっててその格好なのか……。
「いえ、そういう訳ではなく、事件が発生する瞬間を見ていたかなぁと……」
「いんやぁ。その時ボクは近くに出していた屋台の消え物を食べていたからね」
消え物? 何だろう……? 食べていたって事は食べ物か?
「じゃあ、事件が発生した瞬間は見ていないという事ですね?」
「そう! 突然Brroom!と爆発音がしてね? 何事かと飛び出したらあのザマさ」
「そのアリバイを証明出来る人はいますか?」
「それが残念な事にいないんだよね。ボクも容疑者かな?」
「いえ、それは捜査が進んでみないと……」
花柳さんと話していると、突然警官達がやってきた。まさか……。
「花柳求! 殺人の容疑で逮捕する!」
「ワオ! こりゃおったまげだね」
花柳さんは警官達に手錠を掛けられ、パトカーへと運ばれて行く。
しかしその途中、彼から声が上がった。
「You! もし良ければ、ボクを弁護してくれ! マネーなら沢山払うから、頼むよー!」
花柳さんはそのままパトカーの中に押し込まれた。
依頼されてしまったからには弁護するしかないな。苦手なタイプの人ではあるけど、依頼人は依頼人だ。
その後も、時間が許す限り聞き込みを行った僕は、多逗根さんと合流した。
「やぁ。そっちはどうだい?」
「まずまずでしょうか。そういえば、さっき警察の人が殺人がどうこう言ってましたけど……」
「ああ。それならボクも聞いたよ。どうやら、ヒーロー役の俳優さん、亡くなってたみたいでね。それで調べてたら、あのプロデューサーに動機があるってなったんだよ」
動機? 花柳さんに動機があったのか? だとしたら、いったいどんな……。
「さてと、何やら色々考えてるみたいだけど、彼が連れて行かれてからそこそこ時間が経ってる。警察が引き上げ始めたという事は、そろそろ裁判が開かれるかもしれないよ」
「そ、そうですね! 花柳さんに依頼されてるので、僕行ってきます!」
「おや? そうだったんだ? じゃあボクも行くよ。一般人への聞き込みの内容はボクしか知らないしね」
こうして僕達は裁判所へ向かう事になった。
控え室に通された僕達は、花柳さんと合流した。
「You! 来てくれたんだね! その判断チョベリグッ!」
「ちょ、ちょべり……?」
業界用語かな……?
僕が戸惑っていると、資料を見ていた多逗根さんが話し始めた。
「花柳さん、昔は俳優さんだったんですね?」
「Oh! どこで知ったんだい? ボクの昔のファンかな?」
「そうですね。あなたのファンの方が見に来ていた様です」
「嬉しい限りだねぇ~! サンキューベリマッチョ!」
随分と余裕がある人だな……。これから裁判だって言うのに……。
そんな僕の考えに答えるかの様に、係官から裁判開始の報せが届く。
「さて守部クン。行こうか」
「……はい!」
「弁護シクヨロッー!!」
花柳さんの言葉は無視しながら、僕達は法廷へと足を踏み入れた。
テレビの内容は、最近流行っているというヒーローのショーを映しているものだった。
何でもこのヒーロー、今絶大な人気を誇っており、ショーの券はすぐに売切れてしまうため、こうして遠くからではあるものの、テレビで映す事にしているらしい。確か名前は『緊急ヒーロー トリアージ・レッド』だったかな?
画面内ではステージ上に現れた蜘蛛のような怪獣と主人公が戦っている様子が映し出されている。
ステージの端では悪の親玉の様な人物が高笑いをしている。
『さあトリアージ・レッド! このファイヤースパイダーを倒せるかなぁ!?』
いかにもな悪役声で思わず笑ってしまう。それにファイヤースパイダーか。随分、安直な名前だな。
『くっ! サイガーイ! 何て奴だ! こんな市街でこんな生物兵器を出すなんて!』
主人公達の台詞を掻き消す様に子供達の声援が響く。
『行けぇ! そいつを焼き殺してしまえぇーーっ!!』
サイガーイと呼ばれた人物がそう言った途端、ステージ上に煙りがたかれ、何も見えなくなってしまった。
そして次の瞬間、テレビ越しでも耳をつんざくほどの爆発音が発生した。
僕はびっくりして手に持っていたマグカップを落としそうになってしまう。
テレビの画面内では、悲鳴が上がり、スタッフと思われる人達が観客を非難させている。
ステージ上では火災が発生しており、スタッフの人達による消火活動が行われているのが見える。
しかし、そこでカメラの映像は途切れ、臨時ニュースに切り替わってしまった。
「これ、マズイんじゃ……」
僕が思わずそんな事を口に出していると、事務所の電話が鳴った。
僕は受話器を取る。
「はい。守部法律事務所です」
「あっ、守部クンかい?」
電話の相手は何と、あの多逗根さんだった。
「え!? 多逗根さん!?」
「守部クン、手短に話すからよく聞いておくれよ?」
僕は多逗根さんの言葉を聞き、何とか平静を保った。
「さっき、ヒーローショーの最中に爆発事故が起こった。まだ原因は断定されてないし、誰も捕まってない。ただ、今回は目撃者が多過ぎるんだ。そこでキミに手伝って欲しい」
「ちょ、ちょっと待ってください。現場に居るんですか?」
「うん。偶然近くを通ってね。すぐに来てくれ」
そう言うと、多逗根さんは一方的に電話を切ってしまった。我が儘な人だなぁ……。
とはいえ、行かない訳にもいかないので、僕は急いで事務所を出て、車を走らせた。
僕が現場に着いたのはあれから1時間後位だった。
車の外はへばってしまいそうな暑さで、外に出ただけでクラッと来てしまう。
ステージ上の火事はもう収まった様で、警察の人達が現場の調査をしていた。
「おーい! こっちだよ!」
遠くで多逗根さんがこちらに手を振っているのが見える。
僕は急いで多逗根さんの所へ駆け寄った。
「すみません! 遅くなって!」
「いや大丈夫だよ。さて、これからキミに頼みたい事があるんだ」
「な、何でしょうか?」
「一応警察の人が現場を見てくれているからそっちは任せて、キミには関係者への聞き込みをやって欲しいんだ」
「僕が、聞き込みですか? 多逗根さんは?」
「ボクは観客の方に聞き込みをする。数が多い上に、冷静さを欠いた一般人だ。慣れたボクの方が早く終わるだろう」
なるほど。要は多逗根さんが観客への聞き込みをやって、警察が現場の調査をやってる間に、僕が関係者への聞き込みをすればいい訳か。
「分かりました。やってみます!」
「うん。じゃあよろしく頼んだよ」
そう言うと多逗根さんは小走りで奥の方へと走っていった。
関係者への聞き込みを始めるために、僕はまず近くに居た運営スタッフを捕まえた。
「あの、ちょっといいですか?」
「あ、すみません。ここ関係者以外は立ち入り禁止ですので……」
僕は胸に着けた弁護士バッジを見せる。
「弁護士です」
「あっ! そうでしたか、これは失礼を……」
僕はメモ帳を取り出し、聞き込みを開始した。
「いくつか質問しますがいいですか?」
「ええ。どうぞ」
「まず、あの爆発は想定外のものだったんですよね?」
「いえ……それが、爆発は元々ある予定だったんです」
何だって……? 生でやるヒーローショーでそんな事していいのか?
「ただ、本当に小さい爆発を起こすだけだったんです。それこそ、音しかしない様な」
「じゃあ、火薬の調整ミスって事ですか?」
「さぁ、そこまでは……私の担当ではありませんので……」
「そうですか。ありがとうございます」
この人は運営スタッフの中でもそこまで詳しくは聞かされてないみたいだ。他の詳しそうな人に聞いてみようかな。
運営スタッフに礼を言った僕は急いで近くに居る人を探す。
すると、ステージの前で腕を組んでいる強面の男性を発見した。
僕は恐る恐る声を掛ける。
「あ、あのぉすみません?」
「何だね、君は?」
「あ、僕こういう者でして……」
僕は胸ポケットに入れていた名刺を差し出す。
「……弁護士か」
「はい。それで、今回の事件の事でちょっと聞きたい事がありまして……」
男性は僕を少し見た後、溜息をついた。
「……分かった。簡単に済ませろ」
「は、はい! えっと、あの爆発の事なんですけど……誰が担当されていたか分かりますか?」
「俺だ」
予想外の返事に少し体が固まる。今の言い方だと疑っているみたいじゃないか……。
「あ、そそ、そうでしたか。あはは……。えっと、火薬の量にミスなどは……」
「断じて無い。今までこの道で20年もやってきた。最終チェックの時にも問題は無かった」
「最終チェックというのは?」
「舞台が始まる前のチェックだ。あれ以降、火薬に近付いた人間はいなかった。俺が保障する」
どういう事だ? この人の証言を信じるとすると、火薬のミスは無いという事になる。なら、何で爆発が起こったんだ?
「あ、ありがとうございました!」
「もういいのか?」
「はい! それでは失礼します!」
僕は逃げる様にその場を離れた。あれ以上あの場に居たら、心臓が止まりそうだ……。
他に聞き込み出来る人物はいないかと周囲を探していると、カーディガンをプロデューサー巻きしている人物が目に入った。目元にはワンレンズのサングラスを掛け、いかにも胡散臭い雰囲気が出ていた。
僕は彼に声を掛けた。
「あの、すみません。守部法律事務所の者なんですけども」
「うん? 弁護士クンかい? このボクに何用かな?」
あぁ……メンドクサイタイプの人だ……。
「えっとですね。今回の事件の事についてなんですけど」
「なぁるほど聞き込みかい? いいとも。答えてあげようじゃないか。ボクはプロデューサーの花柳求だよ」
「そ、それじゃあ始めますね? 花柳さんはあの爆発が発生した時、どこにいました?」
「Oh!! これは疑われてるって事だね? まあ無理も無いね。だってあからさまに怪しいもんね」
分かっててその格好なのか……。
「いえ、そういう訳ではなく、事件が発生する瞬間を見ていたかなぁと……」
「いんやぁ。その時ボクは近くに出していた屋台の消え物を食べていたからね」
消え物? 何だろう……? 食べていたって事は食べ物か?
「じゃあ、事件が発生した瞬間は見ていないという事ですね?」
「そう! 突然Brroom!と爆発音がしてね? 何事かと飛び出したらあのザマさ」
「そのアリバイを証明出来る人はいますか?」
「それが残念な事にいないんだよね。ボクも容疑者かな?」
「いえ、それは捜査が進んでみないと……」
花柳さんと話していると、突然警官達がやってきた。まさか……。
「花柳求! 殺人の容疑で逮捕する!」
「ワオ! こりゃおったまげだね」
花柳さんは警官達に手錠を掛けられ、パトカーへと運ばれて行く。
しかしその途中、彼から声が上がった。
「You! もし良ければ、ボクを弁護してくれ! マネーなら沢山払うから、頼むよー!」
花柳さんはそのままパトカーの中に押し込まれた。
依頼されてしまったからには弁護するしかないな。苦手なタイプの人ではあるけど、依頼人は依頼人だ。
その後も、時間が許す限り聞き込みを行った僕は、多逗根さんと合流した。
「やぁ。そっちはどうだい?」
「まずまずでしょうか。そういえば、さっき警察の人が殺人がどうこう言ってましたけど……」
「ああ。それならボクも聞いたよ。どうやら、ヒーロー役の俳優さん、亡くなってたみたいでね。それで調べてたら、あのプロデューサーに動機があるってなったんだよ」
動機? 花柳さんに動機があったのか? だとしたら、いったいどんな……。
「さてと、何やら色々考えてるみたいだけど、彼が連れて行かれてからそこそこ時間が経ってる。警察が引き上げ始めたという事は、そろそろ裁判が開かれるかもしれないよ」
「そ、そうですね! 花柳さんに依頼されてるので、僕行ってきます!」
「おや? そうだったんだ? じゃあボクも行くよ。一般人への聞き込みの内容はボクしか知らないしね」
こうして僕達は裁判所へ向かう事になった。
控え室に通された僕達は、花柳さんと合流した。
「You! 来てくれたんだね! その判断チョベリグッ!」
「ちょ、ちょべり……?」
業界用語かな……?
僕が戸惑っていると、資料を見ていた多逗根さんが話し始めた。
「花柳さん、昔は俳優さんだったんですね?」
「Oh! どこで知ったんだい? ボクの昔のファンかな?」
「そうですね。あなたのファンの方が見に来ていた様です」
「嬉しい限りだねぇ~! サンキューベリマッチョ!」
随分と余裕がある人だな……。これから裁判だって言うのに……。
そんな僕の考えに答えるかの様に、係官から裁判開始の報せが届く。
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