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聖母喪失篇
第39話 天皇の崩御
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コロシアムに足を踏み入れた瞬間2人は、言葉では表現出来ない程の悪寒を感じた。
それは2人の警戒をより厳重なものにし、敵が来ればすぐさま斬り捨てることが可能なほど神経を過敏にした。
「シノア、気をつけて。何がくるか分からないよ」
「はい…なんだかすごく嫌な予感がします」
ゆっくりと背中合わせで進む2人。
あと僅か数歩でコロシアムの中央に辿り着くといった頃、変化は起きた。
「レディィィス、アァァァンドゥッ、ジェェェントルメェェン!!」
突然大音量の男の声がコロシアム内に響き渡った。
「何?!」
「一体どこに─」
男の声に次いでシノアたちを襲ったのは目を覆わねばならないほどの光、無数のスポットライトだ。
気が付くと、コロシアムには人が満ちており、大歓声が響いている。
「こ、これは…?!」
「やられたね。光学迷彩か…隠密系スキルの奥義すら再現可能な機械があったなんて…」
フィリアの言う通り、観客やスポットライト、司会の男は全員、最高の迷彩機械“カゲボウシ”により、隠れていたのだ。フィリアの索敵スキルを欺く程レベルが高いのだからその技術力は言うまでもないだろう。
「お集まり頂き恐悦至極。この度は皆様に国に仇なす反乱分子の処刑をご覧にいれましょう!」
司会の男の声に歓声はさらに大きくなる。
「しかし!ただ殺すのは面白くない。そこで!試合形式でバトルをおこないまぁぁすっ!」
試合、という言葉に鼓膜が破けそうな程の歓声を上げる観客達。余程血に飢えているのだろう。
「おぉぉい!そこの2人!君達は観客を楽しませるおもちゃだ!しっかりと働きたまえよぉ!」
司会の男がマイクを片手に偉そうに指示を飛ばすが2人は一切聞いていない。どうやってここを抜け出すか模索中だ。
「おぉい!無視するな!こぉのぉ…」
「まぁまぁ落ち着きたまえよ」
司会の男が無視されたことにいきり立っていると観客席の一角から声を上げるものが一人。
そこは周りの観客席とは断絶された王族専用のVIPルーム。四方をガラスで囲まれ非常に寛げる空間となっている。
「こ、これはこれは殿下!ご機嫌麗しゅう…」
この国の次期、最高権力者の登場に歓声はより大きくなる。
それを片手で制し、次期天皇イディオータ=アンベシル・ドゥラークは口を開く。
「丁度良い機会だ。ここで皆に発表したいことがある。実は、病床に伏していた我が父がとうとう崩御された。つまり、今この時を持って私は、アウトクラシア皇国の最高権力者、天皇に即位した!」
親族が亡くなったというのにいかにも、この時を待っていた、と言った様子のイディオータ。
それもそのはず、父親に毒を盛り死に追いやったのは紛れもないこの男だ。
権力を手にするためならば実の親すらも殺す。とことん腐っている。
だが、そんな裏事情を知らない観客達は新たな天皇の誕生に興奮していた。
歓声を一身に受けたイディオータは満足気に頷き、シノアとフィリアに視線をやる。
「はじめまして反乱分子たち。私の名はイディオータ=アンベシル・ドゥラーク。この国の天皇にして最高権力者だ。早速だが君達には余興に付き合ってもらおうと思っている」
そこで、ウザったらしい前髪を掻き上げ、気色の悪い笑みを見せる。
「別段、難しいことはない。要は目の前に現れる敵を倒せばいい」
「断ったら?」
フィリアの質問に“その言葉を待っていた”と言わんばかりに指を鳴らす。
そしてイディオータの横にある少女が連れてこられた。
その少女とは─
「ッ!卑怯な…」
「り、リア!」
両手を縛られ、口を塞がれているリアだった。
イディオータはリアの首を掴み、その薄紅色の頬にナイフを突き立てる。
「分かったかい?逆らえば、この小娘は死ぬ。さて、ルールの説明をしよう」
リアを離し近衛に引き渡すと、歯噛みするシノアとフィリアを無視してルールを説明し始めるイディオータ。
「ルールと言ってもそんなにたくさんの縛りはない。コロシアムの円形舞台から出ない。観客への攻撃の禁止、この2つだけだ。簡単だろう?」
今すぐにでも、生意気な鼻をへし折り顔面を血で染めてやりたい2人だったが、リアを人質に取られているためそうもいかず、ここは大人しく従うことにする
「シノア、何が来るか分からないけど油断しないでね」
「はい…何とかしてリアを救い出さないと…」
2人の会話に反応するように円形舞台の端の方から第一の試合相手が登場する。
「さぁ!まず第一の対戦相手はなんと?!こいつらだぁぁぁ!!」
ヨダレを垂らしながら、荒々しい鼻息を吐く魔物、ヴォルクの群れだ。
シノアとフィリアがアウトクラシア皇国の手前で倒した魔物である。
「冷酷無情!厳酷苛烈!対峙したものはまさしく戦戦慄慄!弱肉強食を象徴する最凶の魔物、ヴォルク!その群れが今、2人に牙を剥くぅぅ!」
司会の長ったらしい説明に観客達の興奮はMAXだ。
ヴォルクは単体ではB+ランクに分類されるが、群れではAランクに指定されている凶悪な魔物だ。その連携は非常に厄介で、何人もの冒険者を骨に変えてきた。
だが、シノアとフィリア2人が協力すればヴォルクの群れごとき苦戦はしないだろう。万全の体制であれば。
「“原初のほの…っ!フィリアさん!ま、魔法が使えません!」
先制攻撃で一体潰そうとしていたシノアだったが、魔法の構築ができず慌てる。
「あぁ、言い忘れていたが、魔法とスキルは使えないよ」
その言葉にフィリアとシノアは自分たちの考えが甘かったことを後悔する。
スキルと魔法を封じられるということは戦闘能力が格段に下がるということだ。
負けはしないだろうが、死と常に隣り合わせの緊迫したものになるだろう。
フィリア一人ならどうということは無いがシノアを守りながらとなると厳しいものになることは明白だ。
「くっ…シノア!」
「は、はい!」
それを一瞬のうちに判断したフィリアはシノアと背中合わせになり、背後から襲われることがないようにする。
「いい?シノア、よく聞いて。今の私達はスキルと魔法が使えない。でも、だからって鍛え上げてきた技や身体は残ってる。慎重に立ち回って二人一緒なら絶対勝てるから」
「はい…!生きて、リアを助けだしましょう!」
シノアの言葉を皮切りに、一斉に2人に向かって飛びかかるヴォルク達。
「“舞い散れ、桜吹雪、百花繚乱”」
シノアの鍵言に応えるかのようにシノアの愛刀、桜小町が数十枚の桜の花びらと化す。それらは一枚一枚が必殺の刃となり、全てを切り裂く。
その一撃で7匹いたヴォルクは数を減らし、あと4匹となる。
シノアが使ったのは武器の固有スキル、伝説級の武器にのみ存在するそのスキルは人類が有するスキルと比べても遜色ない。
紅桜との戦闘で編み出されたこの技は、かつて見た紅桜のスキル空華乱墜にヒントを得ている。
最も紅桜の場合、数千枚生み出せていた桜の花びらをシノアは数十枚程度しか出せない。
培われてきた力量の差と武器の性能はそう簡単には覆らないようだ。
シノアの摩訶不思議な技を見て観客たちは興奮の絶頂だ。
舞い散る桜、宙を舞う鮮血、美しい銀髪の少女─観客達には恐らくそう見えるだろう─という3セット。声を上げるなという方が無理な相談だろう。
そして、それを冷静に分析するものが一人、イディオータだ。
「ふむ、不思議な技だな。あれはスキルではないのか?」
それに答えるのは、彼のお抱えの執事、バルフッド・モーサレル・ヴェルムだ。
「申し訳ありません。我が国の戦闘記録には確認できない謎の事象です。おそらくは武器そのものに宿るスキルではないかと愚行致します」
その言葉に頷くイディオータの顔に焦りなどはなく、相も変わらずいやらしい笑みを浮かべている。
「何発もあんな大技を出せるとは思えん。それに、可能だとしても私にはヤツがいる」
そうこうしているうちに、ヴォルクの群れはシノアとフィリアに既に狩られてしまった。
2人とも無傷で大した消耗もしていない様子だった。
「おぉぉっと、これはすごい!!ヴォルクの群れをいとも簡単にいなしてしまうとは、一体何者なんだァァァ?!」
司会の声に歓声はより大きくなる。一体どこから出しているのかと聞きたくなるほどの大声だ。
「さぁ!次は第二の試合!その相手はぁぁぁ…」
司会の男の勿体ぶった言い方に観客達は静まりかえり、最初にヴォルクたちが出てきた登場口を見ている。
「こぉいつだぁぁぁ!」
そして、登場したのは─
それは2人の警戒をより厳重なものにし、敵が来ればすぐさま斬り捨てることが可能なほど神経を過敏にした。
「シノア、気をつけて。何がくるか分からないよ」
「はい…なんだかすごく嫌な予感がします」
ゆっくりと背中合わせで進む2人。
あと僅か数歩でコロシアムの中央に辿り着くといった頃、変化は起きた。
「レディィィス、アァァァンドゥッ、ジェェェントルメェェン!!」
突然大音量の男の声がコロシアム内に響き渡った。
「何?!」
「一体どこに─」
男の声に次いでシノアたちを襲ったのは目を覆わねばならないほどの光、無数のスポットライトだ。
気が付くと、コロシアムには人が満ちており、大歓声が響いている。
「こ、これは…?!」
「やられたね。光学迷彩か…隠密系スキルの奥義すら再現可能な機械があったなんて…」
フィリアの言う通り、観客やスポットライト、司会の男は全員、最高の迷彩機械“カゲボウシ”により、隠れていたのだ。フィリアの索敵スキルを欺く程レベルが高いのだからその技術力は言うまでもないだろう。
「お集まり頂き恐悦至極。この度は皆様に国に仇なす反乱分子の処刑をご覧にいれましょう!」
司会の男の声に歓声はさらに大きくなる。
「しかし!ただ殺すのは面白くない。そこで!試合形式でバトルをおこないまぁぁすっ!」
試合、という言葉に鼓膜が破けそうな程の歓声を上げる観客達。余程血に飢えているのだろう。
「おぉぉい!そこの2人!君達は観客を楽しませるおもちゃだ!しっかりと働きたまえよぉ!」
司会の男がマイクを片手に偉そうに指示を飛ばすが2人は一切聞いていない。どうやってここを抜け出すか模索中だ。
「おぉい!無視するな!こぉのぉ…」
「まぁまぁ落ち着きたまえよ」
司会の男が無視されたことにいきり立っていると観客席の一角から声を上げるものが一人。
そこは周りの観客席とは断絶された王族専用のVIPルーム。四方をガラスで囲まれ非常に寛げる空間となっている。
「こ、これはこれは殿下!ご機嫌麗しゅう…」
この国の次期、最高権力者の登場に歓声はより大きくなる。
それを片手で制し、次期天皇イディオータ=アンベシル・ドゥラークは口を開く。
「丁度良い機会だ。ここで皆に発表したいことがある。実は、病床に伏していた我が父がとうとう崩御された。つまり、今この時を持って私は、アウトクラシア皇国の最高権力者、天皇に即位した!」
親族が亡くなったというのにいかにも、この時を待っていた、と言った様子のイディオータ。
それもそのはず、父親に毒を盛り死に追いやったのは紛れもないこの男だ。
権力を手にするためならば実の親すらも殺す。とことん腐っている。
だが、そんな裏事情を知らない観客達は新たな天皇の誕生に興奮していた。
歓声を一身に受けたイディオータは満足気に頷き、シノアとフィリアに視線をやる。
「はじめまして反乱分子たち。私の名はイディオータ=アンベシル・ドゥラーク。この国の天皇にして最高権力者だ。早速だが君達には余興に付き合ってもらおうと思っている」
そこで、ウザったらしい前髪を掻き上げ、気色の悪い笑みを見せる。
「別段、難しいことはない。要は目の前に現れる敵を倒せばいい」
「断ったら?」
フィリアの質問に“その言葉を待っていた”と言わんばかりに指を鳴らす。
そしてイディオータの横にある少女が連れてこられた。
その少女とは─
「ッ!卑怯な…」
「り、リア!」
両手を縛られ、口を塞がれているリアだった。
イディオータはリアの首を掴み、その薄紅色の頬にナイフを突き立てる。
「分かったかい?逆らえば、この小娘は死ぬ。さて、ルールの説明をしよう」
リアを離し近衛に引き渡すと、歯噛みするシノアとフィリアを無視してルールを説明し始めるイディオータ。
「ルールと言ってもそんなにたくさんの縛りはない。コロシアムの円形舞台から出ない。観客への攻撃の禁止、この2つだけだ。簡単だろう?」
今すぐにでも、生意気な鼻をへし折り顔面を血で染めてやりたい2人だったが、リアを人質に取られているためそうもいかず、ここは大人しく従うことにする
「シノア、何が来るか分からないけど油断しないでね」
「はい…何とかしてリアを救い出さないと…」
2人の会話に反応するように円形舞台の端の方から第一の試合相手が登場する。
「さぁ!まず第一の対戦相手はなんと?!こいつらだぁぁぁ!!」
ヨダレを垂らしながら、荒々しい鼻息を吐く魔物、ヴォルクの群れだ。
シノアとフィリアがアウトクラシア皇国の手前で倒した魔物である。
「冷酷無情!厳酷苛烈!対峙したものはまさしく戦戦慄慄!弱肉強食を象徴する最凶の魔物、ヴォルク!その群れが今、2人に牙を剥くぅぅ!」
司会の長ったらしい説明に観客達の興奮はMAXだ。
ヴォルクは単体ではB+ランクに分類されるが、群れではAランクに指定されている凶悪な魔物だ。その連携は非常に厄介で、何人もの冒険者を骨に変えてきた。
だが、シノアとフィリア2人が協力すればヴォルクの群れごとき苦戦はしないだろう。万全の体制であれば。
「“原初のほの…っ!フィリアさん!ま、魔法が使えません!」
先制攻撃で一体潰そうとしていたシノアだったが、魔法の構築ができず慌てる。
「あぁ、言い忘れていたが、魔法とスキルは使えないよ」
その言葉にフィリアとシノアは自分たちの考えが甘かったことを後悔する。
スキルと魔法を封じられるということは戦闘能力が格段に下がるということだ。
負けはしないだろうが、死と常に隣り合わせの緊迫したものになるだろう。
フィリア一人ならどうということは無いがシノアを守りながらとなると厳しいものになることは明白だ。
「くっ…シノア!」
「は、はい!」
それを一瞬のうちに判断したフィリアはシノアと背中合わせになり、背後から襲われることがないようにする。
「いい?シノア、よく聞いて。今の私達はスキルと魔法が使えない。でも、だからって鍛え上げてきた技や身体は残ってる。慎重に立ち回って二人一緒なら絶対勝てるから」
「はい…!生きて、リアを助けだしましょう!」
シノアの言葉を皮切りに、一斉に2人に向かって飛びかかるヴォルク達。
「“舞い散れ、桜吹雪、百花繚乱”」
シノアの鍵言に応えるかのようにシノアの愛刀、桜小町が数十枚の桜の花びらと化す。それらは一枚一枚が必殺の刃となり、全てを切り裂く。
その一撃で7匹いたヴォルクは数を減らし、あと4匹となる。
シノアが使ったのは武器の固有スキル、伝説級の武器にのみ存在するそのスキルは人類が有するスキルと比べても遜色ない。
紅桜との戦闘で編み出されたこの技は、かつて見た紅桜のスキル空華乱墜にヒントを得ている。
最も紅桜の場合、数千枚生み出せていた桜の花びらをシノアは数十枚程度しか出せない。
培われてきた力量の差と武器の性能はそう簡単には覆らないようだ。
シノアの摩訶不思議な技を見て観客たちは興奮の絶頂だ。
舞い散る桜、宙を舞う鮮血、美しい銀髪の少女─観客達には恐らくそう見えるだろう─という3セット。声を上げるなという方が無理な相談だろう。
そして、それを冷静に分析するものが一人、イディオータだ。
「ふむ、不思議な技だな。あれはスキルではないのか?」
それに答えるのは、彼のお抱えの執事、バルフッド・モーサレル・ヴェルムだ。
「申し訳ありません。我が国の戦闘記録には確認できない謎の事象です。おそらくは武器そのものに宿るスキルではないかと愚行致します」
その言葉に頷くイディオータの顔に焦りなどはなく、相も変わらずいやらしい笑みを浮かべている。
「何発もあんな大技を出せるとは思えん。それに、可能だとしても私にはヤツがいる」
そうこうしているうちに、ヴォルクの群れはシノアとフィリアに既に狩られてしまった。
2人とも無傷で大した消耗もしていない様子だった。
「おぉぉっと、これはすごい!!ヴォルクの群れをいとも簡単にいなしてしまうとは、一体何者なんだァァァ?!」
司会の声に歓声はより大きくなる。一体どこから出しているのかと聞きたくなるほどの大声だ。
「さぁ!次は第二の試合!その相手はぁぁぁ…」
司会の男の勿体ぶった言い方に観客達は静まりかえり、最初にヴォルクたちが出てきた登場口を見ている。
「こぉいつだぁぁぁ!」
そして、登場したのは─
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