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運命遭逢篇
第74話 災厄の人間
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「その者を一刻も早く殺すのだ!」
「ちょ、長老様!これはいったいどういうことですか?!」
複数人のエルフから槍を向けられ構築済みの魔法の的にされようとしているシノア。
それを庇うようにエルフたちとシノアの間に立つリリィ。
“なんだこの状況は?”と誰しもが思うことだろう。
何よりその最中にいるシノアが一番頭の中でそう考えていた。
遡ること数十分前…詳しい事情を聴いたシノアは、戻ってきたリリィの家族から、里の者を救った恩人に会いたいとエルフをたばねる長老が言っているという話を聞き、少し離れた長老の館へと来たのだったが…
入った途端、手厚い歓迎を受けたのであった。
「ちょ、長老様!これはいったいどういうことですか?!」
動揺するリリィを他所にシノアはさほど驚いている様子はなかった。
なぜならば建物に入る前から複数人の殺気を感じ取っていたし、魔法の構築による魔力の乱れも把握していたからだ。
紅桜の鬼のような特訓はシノアの身体に武人としての基礎を叩き込み、魔法構築による魔力乱れの察知の仕方だけでなく、殺気という第六感的なものまで感じ取れるようにシノアを魔改造─ではなく、成長させたのだ。
数多の化け物や盗賊たちを狩ってきた彼にとって、魔法適性が優れており、いくら人間よりも強力だとはいえ、たかがエルフごときに負けるはずはない。
両手両足を砕かれ目隠しをされていたら話は別だが。
「リリィよ、いずれこの里を治めるハイエルフ、リリィ・メレスギル・アグラエル・アリエルよ。そこをどきなさい」
「こ、この方は私たち家族の命を救ってくださった恩人ですよ?!どうしてこんな─」
「その者は森の聖獣様を傷付けた。古来の掟より、聖獣様に害を成すものはすなわち森に害を成すも同じこと…速やかなる排除が求められる」
リリィがエルフではなくハイエルフだの、いずれこの里を治めるだの、かなり気になる情報てんこもりな長老の話だったが、シノアの頭にあるのはこの状況をどうやって切り抜けるかだった。
無論切り抜けるだけなら造作もないことである。
この場にいる全員を斬り殺して何事もなかったかのように立ち去ればよい。
しかし、現実はそうはいかないだろう。
出会って一分も経っていない訳がありそうな人々を大量に虐殺すれば、それはただの殺人鬼である。シノアからすれば断じて許せる行為ではない。
だが逃げるといっても、エルフたちが許すわけがない。
森の聖獣とはエルフたちにとって最も神に近い存在、崇拝の対象ともいえる存在なのだ。
シノアが脳内でどうするか考え込んでいると、シノアから─正確にはシノアの耳元から、この世の者とは思えないほどおぞましい声が発せられた。
「ふふふ…亜人風情が…助けてもらっておいて私の坊やを殺すですって…?虫唾が走るわね…」
その声と共に発せられた凄まじい殺気に中てられ、数人のエルフは気絶し、ほかの者たちも戦意を喪失しかけている。
もちろん、その殺気の正体はシノアではなく紅桜である。
部屋に入ったときからキレかけていたが、シノアを堂々と殺す発言をされたので完全にキレてしまった。
隠していた殺気を堂々と解放し、今にもヒト化してエルフたちに斬りかかりそうな勢いである。
「な、なんという殺気だ…やはり貴様は異形のものかっ!」
紅桜の殺気に中てられてもなお、怯える程度で済んでいたエルフの男が、とうとう持っていた槍をシノアに向けて突き出した。
手入れのよく行き届いた鋭利な刃がシノアの頬に傷をつけるかと思われたが、顔の1センチ手前で槍は静止した。正確には静止させられていた。シノアの手によって。
「なッ─」
「軌道が読みやすいうえに速度もいまいちですね。殺気も大してこもっていなかったし脅しのつもりですか?」
自分では全力で相手を殺そうとした必殺の一撃だったのにも関わらず、いとも簡単に─それも親指と人差し指でつままれるという心底舐められた対応を取られたことに、槍を突き出した男は驚愕と屈辱で顔を歪ませた。
そして、その周りの者達もエルフの中でも強者に数えられる男が、まるで遊ばれているかのような対応を取られたことに驚きを隠せていない。
「ば、バカな!貴様何者だ!?」
「斬りかかった後に誰何するのは順番がおかしい気がするんですが…」
至極真っ当なド正論に、少しだけ冷静さを取り戻したのか、男はシノアから距離を取り槍を背中におさめた。
シノアに向けられた鋭い眼光はそのままだったが。
「…長老様、やはりあの男ただの人族ではないようです。姫の両親が言っていた通り“災厄の子”なのでは…」
「さもありなん。先程殺気と共に我らに響いた声は確実に人間を超越しておった…」
何がなんだかわからないシノアを他所に長老と男は勝手に話を進めていく。
過去の伝承やら伝説を頭の中から引っ張りだし、災厄の子だの、アルファの祟りだの、ツッコむのも面倒な話題を繰り広げている。
話のネタを考えるのは大変なので、適当なことをいうのはやめてほしいものだ。
先程シノアに槍を振るった男―聖域とエルフの里を護るために作られた守護隊の隊長を務める彼が言った“災厄の子”とはエルフに伝わる御伽噺の1つに出てくる人間族である。
その御伽噺は、赤子が一人立ちして大人になるほど…本当に呆れるほどに長い話なのだが、簡単に話すと、幸せに暮らしていたエルフたちの里に一人の人間族がやってきてエルフそのものを滅ぼすという物語である。
その人間族こそ、“災厄の子”なのである。
怪しげな術を使い、一風変わった剣を二振り腰に差した美丈夫…人間たちの間では別の呼び名が広まっている彼はエルフたちにも知られているようだった。
(全く…数千年も昔のことなんだからさっさと忘れればいいものを…いっそこの場にいる全員殺そうかしら?)
紅桜が退屈し始め、非常に物騒なことを考えていると突然シノアと長老たちの前に立ちはだかる者が1人―リリィである。
状況が飲み込めず頭の中が戦争状態の彼女だったが、シノアから─正確には紅桜から放たれた強烈な殺気の波動に冷水をかけられ、落ち着いた思考を取り戻したのだった。
「長老様、ダルリエラ、落ち着いて下さい。彼は“災厄の子”でも我々に危害を加える人間でもありません。私と家族を命の危機から救ってくれた恩人です」
「姫、何をおっしゃるのだ。確かにその者は貴女を助けたかもしれない。しかしそれは、我々の里の詳しい場所を知るためだった可能性がある。もしかしたら既に魔法通信などでこの場所の仔細を誰かに送っているかもしれない。ともかくその人間は危険だ、一刻も早く離れるのです」
リリィの論理的で落ち着いた説得を全くと言っていいほど聞き入れず、シノアを全力で敵認定しようとする守護隊の隊長─ダルリエラ。
普段は冷静沈着で長老も一目置く存在の彼がここまで取り乱すのは珍しく、諭そうとしたリリィも目を見開いて驚いている。
彼がここまでシノアを敵対視するのは、本気で殺そうと考えていた一撃をいとも簡単に止められたこともあるのだろうが、なにより彼が姫と呼び大切に思っているリリィの近くにシノアがいることが原因だろう。
そう、彼はリリィを密かに想っていたのだ。
守護隊の隊長として守らなければと思う一方で決して実らない想いを心の内に持ち続けていた。
守護隊の隊長とはいえ、単なるエルフの青年と次期長老と呼ばれる彼女とはあまりにも身分の差がありすぎた。それに彼女は単なるエルフではなのだ…
(僕を置いてけぼりにして話を進めないでほしんだけどな…)
物語の主人公にも関わらず、まるで空気のような扱いを受けるシノアが頭の中でため息をついていると、デジャブのような獣の雄叫びがその場にいる全員の耳に届いた。
「なっ、まさかこの声はッ?!」
「馬鹿な!聖獣様が里まで来たというのか!!」
取り乱す守護隊の者たちを尻目にぼんやりとしていたシノアは獣の声を聴いた瞬間から脅威度の測定を始めていた。
(リリィさんたちを助けた時よりも遥かに強大な殺気を感じる…紅桜さんを使わないと確実に負けるなこれは…)
今まで彼が出会った魔物や獣の中でも間違いなく最上位に位置するであろう獣との対峙。
しかし、彼に怯えや恐怖といった感情はない。
あるのは今まで鍛え上げてきた腕が果たしてどこまで通じるのか知りたいという、実験欲のみ。
「せっかく助けたのに死なれたら目覚めが悪いし、もう一度だけ助けてもいいですよね?」
シノアの確認に相棒から返される言葉はない。
言葉の代わりに耳から外れたイヤリングは彼の手の中に収まると、次の瞬間には美しい日本刀へと姿を変えていた。
薄紅色の妖しい光を放つ禍々しいまでの妖刀に。
「さぁ、始めようか」
その言葉を理解したのか、いつの間にか長老の家の前まで迫っていた聖獣は一際大きい雄叫びをあげるとシノアに向かって強靭な腕を振り下ろした。
「ちょ、長老様!これはいったいどういうことですか?!」
複数人のエルフから槍を向けられ構築済みの魔法の的にされようとしているシノア。
それを庇うようにエルフたちとシノアの間に立つリリィ。
“なんだこの状況は?”と誰しもが思うことだろう。
何よりその最中にいるシノアが一番頭の中でそう考えていた。
遡ること数十分前…詳しい事情を聴いたシノアは、戻ってきたリリィの家族から、里の者を救った恩人に会いたいとエルフをたばねる長老が言っているという話を聞き、少し離れた長老の館へと来たのだったが…
入った途端、手厚い歓迎を受けたのであった。
「ちょ、長老様!これはいったいどういうことですか?!」
動揺するリリィを他所にシノアはさほど驚いている様子はなかった。
なぜならば建物に入る前から複数人の殺気を感じ取っていたし、魔法の構築による魔力の乱れも把握していたからだ。
紅桜の鬼のような特訓はシノアの身体に武人としての基礎を叩き込み、魔法構築による魔力乱れの察知の仕方だけでなく、殺気という第六感的なものまで感じ取れるようにシノアを魔改造─ではなく、成長させたのだ。
数多の化け物や盗賊たちを狩ってきた彼にとって、魔法適性が優れており、いくら人間よりも強力だとはいえ、たかがエルフごときに負けるはずはない。
両手両足を砕かれ目隠しをされていたら話は別だが。
「リリィよ、いずれこの里を治めるハイエルフ、リリィ・メレスギル・アグラエル・アリエルよ。そこをどきなさい」
「こ、この方は私たち家族の命を救ってくださった恩人ですよ?!どうしてこんな─」
「その者は森の聖獣様を傷付けた。古来の掟より、聖獣様に害を成すものはすなわち森に害を成すも同じこと…速やかなる排除が求められる」
リリィがエルフではなくハイエルフだの、いずれこの里を治めるだの、かなり気になる情報てんこもりな長老の話だったが、シノアの頭にあるのはこの状況をどうやって切り抜けるかだった。
無論切り抜けるだけなら造作もないことである。
この場にいる全員を斬り殺して何事もなかったかのように立ち去ればよい。
しかし、現実はそうはいかないだろう。
出会って一分も経っていない訳がありそうな人々を大量に虐殺すれば、それはただの殺人鬼である。シノアからすれば断じて許せる行為ではない。
だが逃げるといっても、エルフたちが許すわけがない。
森の聖獣とはエルフたちにとって最も神に近い存在、崇拝の対象ともいえる存在なのだ。
シノアが脳内でどうするか考え込んでいると、シノアから─正確にはシノアの耳元から、この世の者とは思えないほどおぞましい声が発せられた。
「ふふふ…亜人風情が…助けてもらっておいて私の坊やを殺すですって…?虫唾が走るわね…」
その声と共に発せられた凄まじい殺気に中てられ、数人のエルフは気絶し、ほかの者たちも戦意を喪失しかけている。
もちろん、その殺気の正体はシノアではなく紅桜である。
部屋に入ったときからキレかけていたが、シノアを堂々と殺す発言をされたので完全にキレてしまった。
隠していた殺気を堂々と解放し、今にもヒト化してエルフたちに斬りかかりそうな勢いである。
「な、なんという殺気だ…やはり貴様は異形のものかっ!」
紅桜の殺気に中てられてもなお、怯える程度で済んでいたエルフの男が、とうとう持っていた槍をシノアに向けて突き出した。
手入れのよく行き届いた鋭利な刃がシノアの頬に傷をつけるかと思われたが、顔の1センチ手前で槍は静止した。正確には静止させられていた。シノアの手によって。
「なッ─」
「軌道が読みやすいうえに速度もいまいちですね。殺気も大してこもっていなかったし脅しのつもりですか?」
自分では全力で相手を殺そうとした必殺の一撃だったのにも関わらず、いとも簡単に─それも親指と人差し指でつままれるという心底舐められた対応を取られたことに、槍を突き出した男は驚愕と屈辱で顔を歪ませた。
そして、その周りの者達もエルフの中でも強者に数えられる男が、まるで遊ばれているかのような対応を取られたことに驚きを隠せていない。
「ば、バカな!貴様何者だ!?」
「斬りかかった後に誰何するのは順番がおかしい気がするんですが…」
至極真っ当なド正論に、少しだけ冷静さを取り戻したのか、男はシノアから距離を取り槍を背中におさめた。
シノアに向けられた鋭い眼光はそのままだったが。
「…長老様、やはりあの男ただの人族ではないようです。姫の両親が言っていた通り“災厄の子”なのでは…」
「さもありなん。先程殺気と共に我らに響いた声は確実に人間を超越しておった…」
何がなんだかわからないシノアを他所に長老と男は勝手に話を進めていく。
過去の伝承やら伝説を頭の中から引っ張りだし、災厄の子だの、アルファの祟りだの、ツッコむのも面倒な話題を繰り広げている。
話のネタを考えるのは大変なので、適当なことをいうのはやめてほしいものだ。
先程シノアに槍を振るった男―聖域とエルフの里を護るために作られた守護隊の隊長を務める彼が言った“災厄の子”とはエルフに伝わる御伽噺の1つに出てくる人間族である。
その御伽噺は、赤子が一人立ちして大人になるほど…本当に呆れるほどに長い話なのだが、簡単に話すと、幸せに暮らしていたエルフたちの里に一人の人間族がやってきてエルフそのものを滅ぼすという物語である。
その人間族こそ、“災厄の子”なのである。
怪しげな術を使い、一風変わった剣を二振り腰に差した美丈夫…人間たちの間では別の呼び名が広まっている彼はエルフたちにも知られているようだった。
(全く…数千年も昔のことなんだからさっさと忘れればいいものを…いっそこの場にいる全員殺そうかしら?)
紅桜が退屈し始め、非常に物騒なことを考えていると突然シノアと長老たちの前に立ちはだかる者が1人―リリィである。
状況が飲み込めず頭の中が戦争状態の彼女だったが、シノアから─正確には紅桜から放たれた強烈な殺気の波動に冷水をかけられ、落ち着いた思考を取り戻したのだった。
「長老様、ダルリエラ、落ち着いて下さい。彼は“災厄の子”でも我々に危害を加える人間でもありません。私と家族を命の危機から救ってくれた恩人です」
「姫、何をおっしゃるのだ。確かにその者は貴女を助けたかもしれない。しかしそれは、我々の里の詳しい場所を知るためだった可能性がある。もしかしたら既に魔法通信などでこの場所の仔細を誰かに送っているかもしれない。ともかくその人間は危険だ、一刻も早く離れるのです」
リリィの論理的で落ち着いた説得を全くと言っていいほど聞き入れず、シノアを全力で敵認定しようとする守護隊の隊長─ダルリエラ。
普段は冷静沈着で長老も一目置く存在の彼がここまで取り乱すのは珍しく、諭そうとしたリリィも目を見開いて驚いている。
彼がここまでシノアを敵対視するのは、本気で殺そうと考えていた一撃をいとも簡単に止められたこともあるのだろうが、なにより彼が姫と呼び大切に思っているリリィの近くにシノアがいることが原因だろう。
そう、彼はリリィを密かに想っていたのだ。
守護隊の隊長として守らなければと思う一方で決して実らない想いを心の内に持ち続けていた。
守護隊の隊長とはいえ、単なるエルフの青年と次期長老と呼ばれる彼女とはあまりにも身分の差がありすぎた。それに彼女は単なるエルフではなのだ…
(僕を置いてけぼりにして話を進めないでほしんだけどな…)
物語の主人公にも関わらず、まるで空気のような扱いを受けるシノアが頭の中でため息をついていると、デジャブのような獣の雄叫びがその場にいる全員の耳に届いた。
「なっ、まさかこの声はッ?!」
「馬鹿な!聖獣様が里まで来たというのか!!」
取り乱す守護隊の者たちを尻目にぼんやりとしていたシノアは獣の声を聴いた瞬間から脅威度の測定を始めていた。
(リリィさんたちを助けた時よりも遥かに強大な殺気を感じる…紅桜さんを使わないと確実に負けるなこれは…)
今まで彼が出会った魔物や獣の中でも間違いなく最上位に位置するであろう獣との対峙。
しかし、彼に怯えや恐怖といった感情はない。
あるのは今まで鍛え上げてきた腕が果たしてどこまで通じるのか知りたいという、実験欲のみ。
「せっかく助けたのに死なれたら目覚めが悪いし、もう一度だけ助けてもいいですよね?」
シノアの確認に相棒から返される言葉はない。
言葉の代わりに耳から外れたイヤリングは彼の手の中に収まると、次の瞬間には美しい日本刀へと姿を変えていた。
薄紅色の妖しい光を放つ禍々しいまでの妖刀に。
「さぁ、始めようか」
その言葉を理解したのか、いつの間にか長老の家の前まで迫っていた聖獣は一際大きい雄叫びをあげるとシノアに向かって強靭な腕を振り下ろした。
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