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「で、お前はどうするんだ。戻って取り返すのか?」
「・・・ううん、疲れちゃった。どこかへ行って、のんびりしたいな」
そういう女性の服装は、白い襟にフリルが少しついただけのシンプルな重ね着風の水色の上に膝くらいまでしかない丈の青いスカート。
「そうか。まぁ、なんだ。愚痴くらいは聞く」
ぽりぽりと人差し指で頬をかいてそっぽを向く男性。
ありがとう。そう言って、ぽつりぽつりと話し出すものは、要約すると両親に心配かけないようにしてるけど限界、というものだった。
付き合っている男性の事、仕事の事。お金の事。田舎に引っ越した両親の事。
それに付き合いつつも喜怒哀楽を顔だけに少し出していた。言葉は、掛けなかった。
「ふぅ。聞いてもらえて、少し楽になったわ。あのアパート売り払って、両親のところへ行こうと思う。××君のお財布なんて、今日で終わり」
苦笑するそのココロは、自分でもどこかで止めないと、とは思っていたのだろう。
「なら、さっさと行動するに限る。代金は貰ったから、行け」
顎でしゃくって、出口へと送り出す。
送り出すというよりは無理やり放り出した、に近いそれに微笑みつつ、ごちそうさま、と言って彼女は出て行った。
その後、少しして様子を知ろうとした男性の耳に届いたのは、あの女性が本当にあの後アパートを売って元恋人たちを追い出し、そのお金でとある村へと行った、という事だった。
それに安堵して戻る男性に、犬が話しかける。
「よかったですね、彼女。これから、よりよい人生になってほしいものです。人間は弱いけど強いですからね」
「ま、あん時の代金にしては少ねぇけどな。その後の人生の話数年分、でチャラだな」
言い終わると、ぶさ猫の姿になる。
「さて、次の街ではどんな話が聞けるでしょうねぇ」
微笑みながら遠くを見るマスター。
「今までもやってきた2人旅です。これからも気楽に、のんびりといろんな街を巡りましょう。次にこの町へ来るのもいつになるかわかりませんし、ね」
意味深に聞こえる独り言を、当たり前であるように呟く。
「長い永い時間の中、果たして彼らの行く末は?そして、次に向かうのはあなたの住む町かもしれません。・・・と言ったところでしょうか」
す、とこちらに向いて微笑む。
「そうでしょう?私たちの話の一部分を見ていたあなたの書きそうなものはわかりますからね」
「・・・ううん、疲れちゃった。どこかへ行って、のんびりしたいな」
そういう女性の服装は、白い襟にフリルが少しついただけのシンプルな重ね着風の水色の上に膝くらいまでしかない丈の青いスカート。
「そうか。まぁ、なんだ。愚痴くらいは聞く」
ぽりぽりと人差し指で頬をかいてそっぽを向く男性。
ありがとう。そう言って、ぽつりぽつりと話し出すものは、要約すると両親に心配かけないようにしてるけど限界、というものだった。
付き合っている男性の事、仕事の事。お金の事。田舎に引っ越した両親の事。
それに付き合いつつも喜怒哀楽を顔だけに少し出していた。言葉は、掛けなかった。
「ふぅ。聞いてもらえて、少し楽になったわ。あのアパート売り払って、両親のところへ行こうと思う。××君のお財布なんて、今日で終わり」
苦笑するそのココロは、自分でもどこかで止めないと、とは思っていたのだろう。
「なら、さっさと行動するに限る。代金は貰ったから、行け」
顎でしゃくって、出口へと送り出す。
送り出すというよりは無理やり放り出した、に近いそれに微笑みつつ、ごちそうさま、と言って彼女は出て行った。
その後、少しして様子を知ろうとした男性の耳に届いたのは、あの女性が本当にあの後アパートを売って元恋人たちを追い出し、そのお金でとある村へと行った、という事だった。
それに安堵して戻る男性に、犬が話しかける。
「よかったですね、彼女。これから、よりよい人生になってほしいものです。人間は弱いけど強いですからね」
「ま、あん時の代金にしては少ねぇけどな。その後の人生の話数年分、でチャラだな」
言い終わると、ぶさ猫の姿になる。
「さて、次の街ではどんな話が聞けるでしょうねぇ」
微笑みながら遠くを見るマスター。
「今までもやってきた2人旅です。これからも気楽に、のんびりといろんな街を巡りましょう。次にこの町へ来るのもいつになるかわかりませんし、ね」
意味深に聞こえる独り言を、当たり前であるように呟く。
「長い永い時間の中、果たして彼らの行く末は?そして、次に向かうのはあなたの住む町かもしれません。・・・と言ったところでしょうか」
す、とこちらに向いて微笑む。
「そうでしょう?私たちの話の一部分を見ていたあなたの書きそうなものはわかりますからね」
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