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11 雷甲 3
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仲間の二機を担いで、ジンの新機体は艦へ戻る。
途中、ナイナイから通信が入った。
「来てくれるって、想ってた」
軽く笑いながら応えるジン。
「来るなと言っても行くからよ」
それを聞いたダインスケンが「ゲッゲー」と鳴いた。
格納庫へ入ると……あちこちで整備員が寝ている。
床に転がり、壁や箱にもたれ、だらしなくのびている。
無茶なスケジュールで働いた後なのだ、仕方がない。この世界に来る前を思い出すと、彼らを休ませてやりたくなるのがジンの本音だ。
「しかしどうすっかな。修理や整備は要るが……」
困りながら、とりあえずナイナイとダインスケンの機体をハンガーへ立たせる。
そうすると、なにせ巨大なマシンの作業だ。どうしても大きな音も出る。
Sサンダーカブトもハンガーに立たせ、ジンは機体から降りた。するとクロカと目が合う。
彼女は大きな資材箱にもたれて床に座り込んだまま、疲れきった顔でニヤニヤ笑った。
「ウェヘヘ……勝ったな。私が造った最初の白銀級機が、大勝利だな……後で記録映像を一日中リピートしなくちゃ……」
「あ、ああ。感謝するぜ、ありがとさん」
気圧されながらも礼は言うジン。
クロカは焦点の曖昧な目で宙を眺めながら呟き続ける。
「やったぞ……BCに改造したのも、思えばステップアップのいい経験だった……私の機体をブチ壊した奴を私の新型がブチのめしたぞ……」
クロカの呟きから、ジンは今回の彼女の執念の根を見た気がした。
作成依頼した時に文句は言っていたが、やはり彼女も職人であり、自分の手がけた製品を踏みにじられて怒り心頭だったのだろう。
そして白銀級機は名刀・名剣の類に同じであり……それを造って自作の仇を討たせる事は、技術者のクロカにできる最大の戦いだったのだ。
そんな彼女をぬか喜びさせては悪いかと、遠慮がちにジンは言った。
「あ、いや……壊した本人はまだ逃げててな」
ぼんやりしていた目が爛々と輝いた。
「な、ん、だと……」
小柄な体が機械仕掛けかのように不自然な動作でゆっくりと立ち上がる。
慌てるジン。
「お、おい、無理はするな」
「今しないでいつするんだよぉ!? 今日中に三機とも使えるようにしてやる……!」
クロカは吠えた。
前傾姿勢で近くの工具箱を掴み、虫か獣のような動きでハンガーの方へ駆ける。
そのまま何かに取り憑かれたかのように修理作業を始めた。
一心不乱な彼女を見て、ナイナイが不安でたまらないといった視線でジンを見上げる。
「大丈夫? クロカ、死んじゃわない?」
そうは言われても、ジンとて今のクロカには近寄り難いのだ。小さく溜息をつく。
「墓には毎年お供え物をしないとな……」
倉庫の片隅からひょこひょこと、酒の徳利を片手にゴブオが歩いてきた――こいつは艦が戦わなかったのでヒマだったのだ。
「どこかで死霊術師を捕まえて、あの娘を不死怪物にしちまいますか? 魔王軍ではよくある事っスよ」
「クロカならそれでOKしちゃうかも……」
リリマナも、今のクロカを見てゴブオの酷い言い分に納得したようだった。
ダインスケンが「ゲッゲー」と鳴いた。
鎧を脱いでから格納庫を後にし、ジンは仲間と共に自室へと向かう。
ナイナイは相当消耗しており、まだ足元が覚束ない。よってジンとダインスケンで左右から肩を貸そうとしたが、艦の通路は人間三人が横並びになるには少し狭かった。
というわけで、ナイナイはジンが背負って運んでいる。ダインスケンの方が力はあるのだが、彼とて先刻の戦いで捨て駒同然の戦いをしたばかりだ。だからジンは自分がナイナイの運び手を引き受ける事にした。
まぁダインスケン自身は、平気な顔でいつもどおり歩いているのだが……。
自室のあるフロアについた辺りで、ジンは周りに言う。
「俺はブリッジに行くが、お前らは部屋で休んでろ」
「あ、うん。そうする」
そう応えて――ナイナイが小さく「……あ」と呟いた。
「どうした?……む」
何があったか訊こうとしたジンが口籠る。
背中の感触が柔らかく変わった事で察した。
ナイナイの体が、また女性に変化した事に。
しかしおかしい――だいたい夜中から朝にかけての変化だった筈だが、今はやっと空の端に茜色が差した頃だ。
「……体調の影響でも受けるのか? まぁ変わったもんは仕方ねぇ」
仕方が無い状況である。
男性として扱おうが女性として扱おうが、今は床に降ろして自分で歩けというわけにはいかない。
「あ、うん……き、気にしないでね」
ナイナイが恥ずかしそうに、ぎこちなく言う。
「何を気にする事がある。別に重くなるわけでもねぇし」
そう軽口を叩きはするが、内心、ジンは少し複雑な気持ちではあった。
まだ少女とはいえ、女性の体と密着していること。
でもそれが普段は少年であるナイナイだということ。
着替えや風呂場なら壁の方を見ていればいいが、触れあっているとなると離れるしかない。だがこの状況ではそうもいかない。
いや、そもそも意識する事自体が何かおかしいのではないか。
(さっさと部屋に戻るか)
ジンは歩く速度を速めた。自室の扉はもうすぐそこなのだ。
普段より長く感じる廊下を歩き、ジン達は自室に着いた。
部屋の中で降ろすと、ナイナイは軍服を脱いで下着だけになり、疲れた顔で黙って自分のベッドに上がる。
もちろんジンは壁の方を見ているが……ゴブオが横目でナイナイを見ながらニタニタ笑っていた。
「今日は女になるのが早いっスね。フヒヒヒ」
「そんな目で見んな!」
リリマナがゴブオの頭頂部にドロップキックをかます。
呻いて屈みこむゴブオを尻目に、ジンはダインスケンに言った。
「じゃあ俺は行くが。ダインスケンもこの部屋で休め。な?」
「ゲッゲー」
ダインスケンはいつも通り鳴き、自分のベッドに腕組みして腰掛けた。
ジンはブリッジへ入る。
「戻ったぞ」
「お疲れ様。ところで……鬼甲戦隊というのは、いつ決めたんだ?」
ヴァルキュリナの問いに、ジンはニヤリと笑った。
「マスターウインドの奴が超個体戦闘員とか呼んでやがったからな。それで呼ばれるよりは、自分らで部隊名を決めて名乗った方がいいと思うからよ。まぁ思いついたのが今朝で、ナイナイやダインスケンと相談する暇が無かったから勝手に名乗っちまったが……改名はいつでもできるからな」
冗談ぽく言ったつもりだが……ヴァルキュリナは笑う事なく、静かに聞いていた。
そして訊ねる。
「ケイドの部隊名にあやかったのか?」
実のところ、そういう一面もある。
ジンは艦の進行方向へ――広がる荒野へと目を逸らした。
「あいつは嫌いだし、俺らはロイヤルでも何でもないから後を継いでやるつもりはないが……本人は討ち死に、弟は売国奴になって家の名を絶賛貶め中だ。せめて似たような名前の奴らが、あいつの仕事を完遂してやってもいいだろ」
ヴァルキュリナは静かに頷いた。小さく「ありがとう」と礼を口にする。
恋愛感情には至らなかったとはいえ、かつて伴侶になる筈だった男がケイドだ。
その無念を晴らそうという一面に、小さな感謝はあった。
「で、その弟のディーン……あいつの追跡はまだできるか?」
改めて訊くジン。
ヴァルキュリナは水晶玉に触れ、宙にモニターを投影した。
「かろうじて探知魔法の範囲には捉えている。北の山岳地帯へ向かっているな。さっきの戦場から資材回収班が戻るまでは速度を落とすが、その後は全速前進を続けるつもりだ」
ジンはモニターを見ていたが――ふとヴァルキュリナへ訊く。
「ディーンはどこに向かっていると思う?」
少し考えるヴァルキュリナ。
「受取人がいる所……いや、ディーン自身にもう戻る気は無い筈だから、大手を振って魔王軍と合流できるな。敵の増援も来たし……」
そこまで言って、ハッと気づいた。
「彼が向かう先に、魔王軍の拠点でもあるのかもしれない」
(そうなのかどうか、今の時点ではわからねぇが……)
ジンは呟く。
「次は今までで一番の激戦になる気がするな」
途中、ナイナイから通信が入った。
「来てくれるって、想ってた」
軽く笑いながら応えるジン。
「来るなと言っても行くからよ」
それを聞いたダインスケンが「ゲッゲー」と鳴いた。
格納庫へ入ると……あちこちで整備員が寝ている。
床に転がり、壁や箱にもたれ、だらしなくのびている。
無茶なスケジュールで働いた後なのだ、仕方がない。この世界に来る前を思い出すと、彼らを休ませてやりたくなるのがジンの本音だ。
「しかしどうすっかな。修理や整備は要るが……」
困りながら、とりあえずナイナイとダインスケンの機体をハンガーへ立たせる。
そうすると、なにせ巨大なマシンの作業だ。どうしても大きな音も出る。
Sサンダーカブトもハンガーに立たせ、ジンは機体から降りた。するとクロカと目が合う。
彼女は大きな資材箱にもたれて床に座り込んだまま、疲れきった顔でニヤニヤ笑った。
「ウェヘヘ……勝ったな。私が造った最初の白銀級機が、大勝利だな……後で記録映像を一日中リピートしなくちゃ……」
「あ、ああ。感謝するぜ、ありがとさん」
気圧されながらも礼は言うジン。
クロカは焦点の曖昧な目で宙を眺めながら呟き続ける。
「やったぞ……BCに改造したのも、思えばステップアップのいい経験だった……私の機体をブチ壊した奴を私の新型がブチのめしたぞ……」
クロカの呟きから、ジンは今回の彼女の執念の根を見た気がした。
作成依頼した時に文句は言っていたが、やはり彼女も職人であり、自分の手がけた製品を踏みにじられて怒り心頭だったのだろう。
そして白銀級機は名刀・名剣の類に同じであり……それを造って自作の仇を討たせる事は、技術者のクロカにできる最大の戦いだったのだ。
そんな彼女をぬか喜びさせては悪いかと、遠慮がちにジンは言った。
「あ、いや……壊した本人はまだ逃げててな」
ぼんやりしていた目が爛々と輝いた。
「な、ん、だと……」
小柄な体が機械仕掛けかのように不自然な動作でゆっくりと立ち上がる。
慌てるジン。
「お、おい、無理はするな」
「今しないでいつするんだよぉ!? 今日中に三機とも使えるようにしてやる……!」
クロカは吠えた。
前傾姿勢で近くの工具箱を掴み、虫か獣のような動きでハンガーの方へ駆ける。
そのまま何かに取り憑かれたかのように修理作業を始めた。
一心不乱な彼女を見て、ナイナイが不安でたまらないといった視線でジンを見上げる。
「大丈夫? クロカ、死んじゃわない?」
そうは言われても、ジンとて今のクロカには近寄り難いのだ。小さく溜息をつく。
「墓には毎年お供え物をしないとな……」
倉庫の片隅からひょこひょこと、酒の徳利を片手にゴブオが歩いてきた――こいつは艦が戦わなかったのでヒマだったのだ。
「どこかで死霊術師を捕まえて、あの娘を不死怪物にしちまいますか? 魔王軍ではよくある事っスよ」
「クロカならそれでOKしちゃうかも……」
リリマナも、今のクロカを見てゴブオの酷い言い分に納得したようだった。
ダインスケンが「ゲッゲー」と鳴いた。
鎧を脱いでから格納庫を後にし、ジンは仲間と共に自室へと向かう。
ナイナイは相当消耗しており、まだ足元が覚束ない。よってジンとダインスケンで左右から肩を貸そうとしたが、艦の通路は人間三人が横並びになるには少し狭かった。
というわけで、ナイナイはジンが背負って運んでいる。ダインスケンの方が力はあるのだが、彼とて先刻の戦いで捨て駒同然の戦いをしたばかりだ。だからジンは自分がナイナイの運び手を引き受ける事にした。
まぁダインスケン自身は、平気な顔でいつもどおり歩いているのだが……。
自室のあるフロアについた辺りで、ジンは周りに言う。
「俺はブリッジに行くが、お前らは部屋で休んでろ」
「あ、うん。そうする」
そう応えて――ナイナイが小さく「……あ」と呟いた。
「どうした?……む」
何があったか訊こうとしたジンが口籠る。
背中の感触が柔らかく変わった事で察した。
ナイナイの体が、また女性に変化した事に。
しかしおかしい――だいたい夜中から朝にかけての変化だった筈だが、今はやっと空の端に茜色が差した頃だ。
「……体調の影響でも受けるのか? まぁ変わったもんは仕方ねぇ」
仕方が無い状況である。
男性として扱おうが女性として扱おうが、今は床に降ろして自分で歩けというわけにはいかない。
「あ、うん……き、気にしないでね」
ナイナイが恥ずかしそうに、ぎこちなく言う。
「何を気にする事がある。別に重くなるわけでもねぇし」
そう軽口を叩きはするが、内心、ジンは少し複雑な気持ちではあった。
まだ少女とはいえ、女性の体と密着していること。
でもそれが普段は少年であるナイナイだということ。
着替えや風呂場なら壁の方を見ていればいいが、触れあっているとなると離れるしかない。だがこの状況ではそうもいかない。
いや、そもそも意識する事自体が何かおかしいのではないか。
(さっさと部屋に戻るか)
ジンは歩く速度を速めた。自室の扉はもうすぐそこなのだ。
普段より長く感じる廊下を歩き、ジン達は自室に着いた。
部屋の中で降ろすと、ナイナイは軍服を脱いで下着だけになり、疲れた顔で黙って自分のベッドに上がる。
もちろんジンは壁の方を見ているが……ゴブオが横目でナイナイを見ながらニタニタ笑っていた。
「今日は女になるのが早いっスね。フヒヒヒ」
「そんな目で見んな!」
リリマナがゴブオの頭頂部にドロップキックをかます。
呻いて屈みこむゴブオを尻目に、ジンはダインスケンに言った。
「じゃあ俺は行くが。ダインスケンもこの部屋で休め。な?」
「ゲッゲー」
ダインスケンはいつも通り鳴き、自分のベッドに腕組みして腰掛けた。
ジンはブリッジへ入る。
「戻ったぞ」
「お疲れ様。ところで……鬼甲戦隊というのは、いつ決めたんだ?」
ヴァルキュリナの問いに、ジンはニヤリと笑った。
「マスターウインドの奴が超個体戦闘員とか呼んでやがったからな。それで呼ばれるよりは、自分らで部隊名を決めて名乗った方がいいと思うからよ。まぁ思いついたのが今朝で、ナイナイやダインスケンと相談する暇が無かったから勝手に名乗っちまったが……改名はいつでもできるからな」
冗談ぽく言ったつもりだが……ヴァルキュリナは笑う事なく、静かに聞いていた。
そして訊ねる。
「ケイドの部隊名にあやかったのか?」
実のところ、そういう一面もある。
ジンは艦の進行方向へ――広がる荒野へと目を逸らした。
「あいつは嫌いだし、俺らはロイヤルでも何でもないから後を継いでやるつもりはないが……本人は討ち死に、弟は売国奴になって家の名を絶賛貶め中だ。せめて似たような名前の奴らが、あいつの仕事を完遂してやってもいいだろ」
ヴァルキュリナは静かに頷いた。小さく「ありがとう」と礼を口にする。
恋愛感情には至らなかったとはいえ、かつて伴侶になる筈だった男がケイドだ。
その無念を晴らそうという一面に、小さな感謝はあった。
「で、その弟のディーン……あいつの追跡はまだできるか?」
改めて訊くジン。
ヴァルキュリナは水晶玉に触れ、宙にモニターを投影した。
「かろうじて探知魔法の範囲には捉えている。北の山岳地帯へ向かっているな。さっきの戦場から資材回収班が戻るまでは速度を落とすが、その後は全速前進を続けるつもりだ」
ジンはモニターを見ていたが――ふとヴァルキュリナへ訊く。
「ディーンはどこに向かっていると思う?」
少し考えるヴァルキュリナ。
「受取人がいる所……いや、ディーン自身にもう戻る気は無い筈だから、大手を振って魔王軍と合流できるな。敵の増援も来たし……」
そこまで言って、ハッと気づいた。
「彼が向かう先に、魔王軍の拠点でもあるのかもしれない」
(そうなのかどうか、今の時点ではわからねぇが……)
ジンは呟く。
「次は今までで一番の激戦になる気がするな」
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