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1章
13 チマラハ攻略戦 5
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別の通路から現れた、魔王軍陸戦大隊の親衛隊・マスターキメラ。
蛇鱗の鎧を纏ったがごとき、緑色に輝く爬虫類の鱗と獣毛の皮に覆われた体。顔は人のままだが、頭には山羊のような捻じれた角が生えている。キマイラ獣人の戦闘形態に変身し、彼女は既に戦闘態勢にあった。
「生きていたのか」
訊ねるガイに、マスターキメラは燃えるような視線を向けた。
「そうだ。貴様に雪辱するため傷を癒し、再び私はやってきた」
そこへ口を挟む、元ガイのパーティメンバー・女魔術師のララ。
「ガイに負けたのに何を言っているの。私達も加勢するわ。完全に勝目ないわよ」
その言葉にウスラが「うす」と呟いて頷いた。
この二人は魔王軍に敗れて捕まっていた期間があるので、恨みも抱いているのだろう。
ガイと共に戦えば負ける筈無しと考え、強気でエラソウだった。
ララは杖をマスターキメラに向けた。
その先端に魔力の輝きが集まる――
だがマスターキメラが燃える拳を繰り出した。
「ブレイズプラズマーー!!」
放射された幾条もの高熱波が辺りを駆け巡り、余す所なく焦熱地獄へと変える!
だが溜めの不十分な抜き打ちの拳である。ガイはとっさに聖剣で防いだ。
後ろでミアンやスティーナが悲鳴をあげるが、ガイが攻撃を弾き飛ばしたおかげで無傷で済んだ。
まぁ前に出ていたララとウスラは大火傷を負って吹き飛ばされ、壁にめり込む羽目になったが。
しかし被害はそれに留まらない。領主邸に火がつき、派手に燃えだしたのだ。
「くそっ、外に出るぞ!」
ガイの指示で皆が身を翻す。
ララとウスラは農夫のタゴサックが両肩に担いだ。
ピクピクと痙攣する二人を横目にスティーナが呆れる。
「何をやってるんですか、この人達」
――領主邸の前庭外――
ケイオス・ウォリアーの運搬機まで逃げ戻ってきたガイ達。
ウスラとララは後部座席に放り込まれ、タリンをやっとこさ治療したばかりのリリが手当を始める。
しかし地面が揺れた。
邸宅の陰から輝く鎧を纏った人造巨人が現れたのだ。
「あれは敵の白銀級機!」
「そうか……ケイオス・ウォリアーでの勝負なら勝目ありと考えたのだな」
驚くタゴサック、納得するイアン。
間違いなくマスターキメラが乗っている白銀級機は、獅子の頭部を持つメタリックグリーンの鎧の巨人だった。
その右肩には山羊、左肩には蛇の頭部を模した大きな肩当て。
彼女の乗機もまたキマイラを模した物だった。
「けれど今はこっちにも白銀級機はあります」
スティーナは運搬機に乗り込む。ガイはその荷台、格納部へと走った。
敵の白銀級機が迫る中、運搬機の巨大ミズスマシが背中を開く。
その中から立ち上がる骸骨戦士型の機体、Sバスタードスカル!
「よし、行くぜ!」
『おう、目にもの見せてやる』
ガイの声にシロウの頭蓋骨が応える。
燃える館を背景に、二機の白銀級機が睨み合った。
マスターキメラの乗機・Sヒートキマイラが燃える拳を繰り出す。
『ブレイズボルトーー!!』
操縦者が一体化して動かす人造巨人、それがケイオス・ウォリアー。
マスターキメラは己の技を遥か強大に増幅して打ち込んだのだ。
それを剣で防いだものの、ガイのバスタードスカルは吹き飛ばされて倒れる!
すぐに立ち上がりはするが、やはりダメージはあるようだ。
「なんか圧されてないか?」
「マスターキメラを倒した時の必殺剣をなぜ使わないのか?」
タゴサックとイアンが疑問を口にする。
スティーナがハッと気づいた。
「あ……使えないんじゃ」
技は使える、増幅もできる。
しかし操縦者の武器はそうはいかない。ケイオス・ウォリアーが使う武器は、あくまで機体が装備している武器なのだ。
そして困難はもう一つあった。
「イム? ダメなのか?」
ガイが訊いても、イムはしんどそうに翅を震わせるだけだ。
「なんかできない~」
いつも機体を強化してくれるイムの力が、今回はなぜか発揮できない!
唇を噛むガイ。
「くうっ……せめて聖剣が使えればな」
するとシロウの髑髏がガチガチと歯を鳴らす。
『それをハンドルにしてみるか?』
ガイは一瞬呆けるが――
「なんだって?……そうか!」
髑髏に横に刺してあるハンドルを引き抜き、代わりに聖剣を差し込んだ。
これで聖剣は機体の部品となった。ならばそのパワーを機体は使えるのでは?……という案である。
ガイはハンドルにした聖剣を両手で握った。
「これで……どうだ!」
『ウギャアアァァーー!!』
シロウの髑髏に亀裂が走り、断末魔のごとき悲鳴があがった。
ブスブスと煙を吹く髑髏を呆然と見つめるガイ。
やがてふと思い至る。
(あ……そうか、聖剣は「生」属性で、シロウは不死怪物だから……)
相性。それが悪い可能性に、ここで気づいた。
そして気づく事がもう一つ。
ケイオス・ウォリアーにも種別があるのだ。
(この機体は不死型機に分類される。もしかしてイムの力が発動しないのもそこに関係が!?)
そんなこんなでモタモタしているガイへ、マスターキメラからの無慈悲な通信が入る。
『トドメだ!』
「ちょ、ちょっと待て!」
『待つわけあるか!』
ガイの駄目元の懇願もやっぱり駄目で、ヒートキマイラが炎の拳を容赦なく打った。
超高熱波がバスタードスカルを打つ!
赤熱、そして……爆発!
「が、ガイィ!!」
ミオンの悲鳴が前庭に響き渡った。
蛇鱗の鎧を纏ったがごとき、緑色に輝く爬虫類の鱗と獣毛の皮に覆われた体。顔は人のままだが、頭には山羊のような捻じれた角が生えている。キマイラ獣人の戦闘形態に変身し、彼女は既に戦闘態勢にあった。
「生きていたのか」
訊ねるガイに、マスターキメラは燃えるような視線を向けた。
「そうだ。貴様に雪辱するため傷を癒し、再び私はやってきた」
そこへ口を挟む、元ガイのパーティメンバー・女魔術師のララ。
「ガイに負けたのに何を言っているの。私達も加勢するわ。完全に勝目ないわよ」
その言葉にウスラが「うす」と呟いて頷いた。
この二人は魔王軍に敗れて捕まっていた期間があるので、恨みも抱いているのだろう。
ガイと共に戦えば負ける筈無しと考え、強気でエラソウだった。
ララは杖をマスターキメラに向けた。
その先端に魔力の輝きが集まる――
だがマスターキメラが燃える拳を繰り出した。
「ブレイズプラズマーー!!」
放射された幾条もの高熱波が辺りを駆け巡り、余す所なく焦熱地獄へと変える!
だが溜めの不十分な抜き打ちの拳である。ガイはとっさに聖剣で防いだ。
後ろでミアンやスティーナが悲鳴をあげるが、ガイが攻撃を弾き飛ばしたおかげで無傷で済んだ。
まぁ前に出ていたララとウスラは大火傷を負って吹き飛ばされ、壁にめり込む羽目になったが。
しかし被害はそれに留まらない。領主邸に火がつき、派手に燃えだしたのだ。
「くそっ、外に出るぞ!」
ガイの指示で皆が身を翻す。
ララとウスラは農夫のタゴサックが両肩に担いだ。
ピクピクと痙攣する二人を横目にスティーナが呆れる。
「何をやってるんですか、この人達」
――領主邸の前庭外――
ケイオス・ウォリアーの運搬機まで逃げ戻ってきたガイ達。
ウスラとララは後部座席に放り込まれ、タリンをやっとこさ治療したばかりのリリが手当を始める。
しかし地面が揺れた。
邸宅の陰から輝く鎧を纏った人造巨人が現れたのだ。
「あれは敵の白銀級機!」
「そうか……ケイオス・ウォリアーでの勝負なら勝目ありと考えたのだな」
驚くタゴサック、納得するイアン。
間違いなくマスターキメラが乗っている白銀級機は、獅子の頭部を持つメタリックグリーンの鎧の巨人だった。
その右肩には山羊、左肩には蛇の頭部を模した大きな肩当て。
彼女の乗機もまたキマイラを模した物だった。
「けれど今はこっちにも白銀級機はあります」
スティーナは運搬機に乗り込む。ガイはその荷台、格納部へと走った。
敵の白銀級機が迫る中、運搬機の巨大ミズスマシが背中を開く。
その中から立ち上がる骸骨戦士型の機体、Sバスタードスカル!
「よし、行くぜ!」
『おう、目にもの見せてやる』
ガイの声にシロウの頭蓋骨が応える。
燃える館を背景に、二機の白銀級機が睨み合った。
マスターキメラの乗機・Sヒートキマイラが燃える拳を繰り出す。
『ブレイズボルトーー!!』
操縦者が一体化して動かす人造巨人、それがケイオス・ウォリアー。
マスターキメラは己の技を遥か強大に増幅して打ち込んだのだ。
それを剣で防いだものの、ガイのバスタードスカルは吹き飛ばされて倒れる!
すぐに立ち上がりはするが、やはりダメージはあるようだ。
「なんか圧されてないか?」
「マスターキメラを倒した時の必殺剣をなぜ使わないのか?」
タゴサックとイアンが疑問を口にする。
スティーナがハッと気づいた。
「あ……使えないんじゃ」
技は使える、増幅もできる。
しかし操縦者の武器はそうはいかない。ケイオス・ウォリアーが使う武器は、あくまで機体が装備している武器なのだ。
そして困難はもう一つあった。
「イム? ダメなのか?」
ガイが訊いても、イムはしんどそうに翅を震わせるだけだ。
「なんかできない~」
いつも機体を強化してくれるイムの力が、今回はなぜか発揮できない!
唇を噛むガイ。
「くうっ……せめて聖剣が使えればな」
するとシロウの髑髏がガチガチと歯を鳴らす。
『それをハンドルにしてみるか?』
ガイは一瞬呆けるが――
「なんだって?……そうか!」
髑髏に横に刺してあるハンドルを引き抜き、代わりに聖剣を差し込んだ。
これで聖剣は機体の部品となった。ならばそのパワーを機体は使えるのでは?……という案である。
ガイはハンドルにした聖剣を両手で握った。
「これで……どうだ!」
『ウギャアアァァーー!!』
シロウの髑髏に亀裂が走り、断末魔のごとき悲鳴があがった。
ブスブスと煙を吹く髑髏を呆然と見つめるガイ。
やがてふと思い至る。
(あ……そうか、聖剣は「生」属性で、シロウは不死怪物だから……)
相性。それが悪い可能性に、ここで気づいた。
そして気づく事がもう一つ。
ケイオス・ウォリアーにも種別があるのだ。
(この機体は不死型機に分類される。もしかしてイムの力が発動しないのもそこに関係が!?)
そんなこんなでモタモタしているガイへ、マスターキメラからの無慈悲な通信が入る。
『トドメだ!』
「ちょ、ちょっと待て!」
『待つわけあるか!』
ガイの駄目元の懇願もやっぱり駄目で、ヒートキマイラが炎の拳を容赦なく打った。
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赤熱、そして……爆発!
「が、ガイィ!!」
ミオンの悲鳴が前庭に響き渡った。
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