諦めてください!

なーな

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仲間集め!

何がそんなに楽しいんだろう?

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リンが杏里を説得させると、キレイなドレスとまばゆい宝飾品も溢れるくらい持った侍女が5人やって来た。そして、私を嬉々と飾りつけていく。 

「神子様には何が似合うかしら?」

「このドレスはどうでしょうか?」

そう言って見せられたのはスレンダーラインのエメラルドグリーンのドレス。銀の刺繍がキレイ。美人さんが着たら、最高だよね~  

「いいえ、神子様にはこちらの方がよろしいかと」

薄いピンクのAラインのドレス。オーバースカートになっていて、何重にも重ねられたら薄いレースがとってもキレイ。カワイイ系だな~

「こちらのドレスはいかがですか?」

青のマーメイドライン。スラッとした人が着たら、すごくキレイだろうな~

「ドレスもいいですが、この髪飾りはいかがでしょうか」

侍女達が次々に薦めてくるものはどれも豪華なものであることは一目瞭然で、どれも着たくないというのが本音だ。

「神子様、皇太子殿下から神子様にふさわしい物をお選びするよう申しつかっております」

あー。ライアン様の命令かー。断れないかな。
っていうか、私の方がライアン様より、立場は上なんだよね。
今まで忘れてたけど…

「ねぇ。それって神子が望んでいないっていうことで、断れないかな。せめて、そんなに高そうなやつじゃなくて、もう少し安めのものを…」

「申し訳ございません。そのような事、皇太子殿下にもうしあげようものなら、即刻首をはねられます!どうか、ご勘弁を」

えっ!なにそれ!断っただけで、そんな事すんの?酷っ! でも、そんな事言われたら、わがまま言えない…

「神子様、早くお着替えになられて、ご面会なさって、お早く切り上げられて、お部屋でお休みになられてはいかがですか」

うん。どうしたって面会は避けられないのね。
じゃあ、さっさと終わらせて、のんびりしよう!

「ーーー分かりました。準備をします。
服装は……リンに任せるわ」

「「「「「かしこまりました。必ずやご期待に添えてみせましょう」」」」」


っていうか、皆やる気満々だけど、そんなに楽しいの?逆に引くんだけど…

私の小さな小さな呟きが宙に吸い込まれていった




    










新しく侍女として登場した5人の名前は次話で出てきます
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