6 / 24
仲間集め!
何がそんなに楽しいんだろう?
しおりを挟む
リンが杏里を説得させると、キレイなドレスとまばゆい宝飾品も溢れるくらい持った侍女が5人やって来た。そして、私を嬉々と飾りつけていく。
「神子様には何が似合うかしら?」
「このドレスはどうでしょうか?」
そう言って見せられたのはスレンダーラインのエメラルドグリーンのドレス。銀の刺繍がキレイ。美人さんが着たら、最高だよね~
「いいえ、神子様にはこちらの方がよろしいかと」
薄いピンクのAラインのドレス。オーバースカートになっていて、何重にも重ねられたら薄いレースがとってもキレイ。カワイイ系だな~
「こちらのドレスはいかがですか?」
青のマーメイドライン。スラッとした人が着たら、すごくキレイだろうな~
「ドレスもいいですが、この髪飾りはいかがでしょうか」
侍女達が次々に薦めてくるものはどれも豪華なものであることは一目瞭然で、どれも着たくないというのが本音だ。
「神子様、皇太子殿下から神子様にふさわしい物をお選びするよう申しつかっております」
あー。ライアン様の命令かー。断れないかな。
っていうか、私の方がライアン様より、立場は上なんだよね。
今まで忘れてたけど…
「ねぇ。それって神子が望んでいないっていうことで、断れないかな。せめて、そんなに高そうなやつじゃなくて、もう少し安めのものを…」
「申し訳ございません。そのような事、皇太子殿下にもうしあげようものなら、即刻首をはねられます!どうか、ご勘弁を」
えっ!なにそれ!断っただけで、そんな事すんの?酷っ! でも、そんな事言われたら、わがまま言えない…
「神子様、早くお着替えになられて、ご面会なさって、お早く切り上げられて、お部屋でお休みになられてはいかがですか」
うん。どうしたって面会は避けられないのね。
じゃあ、さっさと終わらせて、のんびりしよう!
「ーーー分かりました。準備をします。
服装は……リンに任せるわ」
「「「「「かしこまりました。必ずやご期待に添えてみせましょう」」」」」
っていうか、皆やる気満々だけど、そんなに楽しいの?逆に引くんだけど…
私の小さな小さな呟きが宙に吸い込まれていった
新しく侍女として登場した5人の名前は次話で出てきます
「神子様には何が似合うかしら?」
「このドレスはどうでしょうか?」
そう言って見せられたのはスレンダーラインのエメラルドグリーンのドレス。銀の刺繍がキレイ。美人さんが着たら、最高だよね~
「いいえ、神子様にはこちらの方がよろしいかと」
薄いピンクのAラインのドレス。オーバースカートになっていて、何重にも重ねられたら薄いレースがとってもキレイ。カワイイ系だな~
「こちらのドレスはいかがですか?」
青のマーメイドライン。スラッとした人が着たら、すごくキレイだろうな~
「ドレスもいいですが、この髪飾りはいかがでしょうか」
侍女達が次々に薦めてくるものはどれも豪華なものであることは一目瞭然で、どれも着たくないというのが本音だ。
「神子様、皇太子殿下から神子様にふさわしい物をお選びするよう申しつかっております」
あー。ライアン様の命令かー。断れないかな。
っていうか、私の方がライアン様より、立場は上なんだよね。
今まで忘れてたけど…
「ねぇ。それって神子が望んでいないっていうことで、断れないかな。せめて、そんなに高そうなやつじゃなくて、もう少し安めのものを…」
「申し訳ございません。そのような事、皇太子殿下にもうしあげようものなら、即刻首をはねられます!どうか、ご勘弁を」
えっ!なにそれ!断っただけで、そんな事すんの?酷っ! でも、そんな事言われたら、わがまま言えない…
「神子様、早くお着替えになられて、ご面会なさって、お早く切り上げられて、お部屋でお休みになられてはいかがですか」
うん。どうしたって面会は避けられないのね。
じゃあ、さっさと終わらせて、のんびりしよう!
「ーーー分かりました。準備をします。
服装は……リンに任せるわ」
「「「「「かしこまりました。必ずやご期待に添えてみせましょう」」」」」
っていうか、皆やる気満々だけど、そんなに楽しいの?逆に引くんだけど…
私の小さな小さな呟きが宙に吸い込まれていった
新しく侍女として登場した5人の名前は次話で出てきます
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
亡くなった王太子妃
沙耶
恋愛
王妃の茶会で毒を盛られてしまった王太子妃。
侍女の証言、王太子妃の親友、溺愛していた妹。
王太子妃を愛していた王太子が、全てを気付いた時にはもう遅かった。
なぜなら彼女は死んでしまったのだから。
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
婚約者を想うのをやめました
かぐや
恋愛
女性を侍らしてばかりの婚約者に私は宣言した。
「もうあなたを愛するのをやめますので、どうぞご自由に」
最初は婚約者も頷くが、彼女が自分の側にいることがなくなってから初めて色々なことに気づき始める。
*書籍化しました。応援してくださった読者様、ありがとうございます。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
【完結】愛も信頼も壊れて消えた
miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」
王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。
無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。
だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。
婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。
私は彼の事が好きだった。
優しい人だと思っていた。
だけど───。
彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。
※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。
【完結】王太子妃の初恋
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
カテリーナは王太子妃。しかし、政略のための結婚でアレクサンドル王太子からは嫌われている。
王太子が側妃を娶ったため、カテリーナはお役御免とばかりに王宮の外れにある森の中の宮殿に追いやられてしまう。
しかし、カテリーナはちょうど良かったと思っていた。婚約者時代からの激務で目が悪くなっていて、これ以上は公務も社交も難しいと考えていたからだ。
そんなカテリーナが湖畔で一人の男に出会い、恋をするまでとその後。
★ざまぁはありません。
全話予約投稿済。
携帯投稿のため誤字脱字多くて申し訳ありません。
報告ありがとうございます。
お飾り王妃の死後~王の後悔~
ましゅぺちーの
恋愛
ウィルベルト王国の王レオンと王妃フランチェスカは白い結婚である。
王が愛するのは愛妾であるフレイアただ一人。
ウィルベルト王国では周知の事実だった。
しかしある日王妃フランチェスカが自ら命を絶ってしまう。
最後に王宛てに残された手紙を読み王は後悔に苛まれる。
小説家になろう様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる