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1章
狂人
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文学コースの攻略キャラの1人はいつも第5棟教室にいる。彼は周りとの感覚のズレや家庭の不仲、兄からの暴力等により病んでいる。スタッフが病んでるキャラは流行りだし売れるかもと作り出したのが見え見えなくらい病んでいらっしゃるが、企画と現場の解釈は尽く違った。リアルにいらっしゃる病み方をしておりゲームのキャラとして好き~って来る人も裸足で逃げ出す病んだ子なのだ。
「竜くんいる?」
「なあに?仁奈。僕に会いに来てくれたの?」
天使の微笑みをくれてはいるがスイッチが入るとDV、強姦、監禁魔と化す。普段は人懐こい様に見えるだけだが。
「ねえ、仁奈。君からあの男の匂いがするのは嫌だな。脱いでよ」
「着替えは?」
「必要ないでしょ。僕の匂いで上書きするんだから」
「わっ!?ちょっ……」
マーキングをする為に覆いかぶさってくる竜之助を押し返すがやはりビクともしない。
「仁奈はさ、僕じゃなく何であの男を取ったの?僕らは出会った頃は同じなのにあの男と僕は何が違う!僕の何がダメなんだっ!!」
涙を流しながら私の腕に力を加え軋ませる彼は昔から変わらない。
「ねえ、仁奈。どうして僕じゃダメなの?可愛い仁奈の為ならどんなものでも犠牲にできるのに……」
「それが、ダ、メなの。そんなこと、しちゃ、メェなの」
「……そっか。僕のモノじゃない仁奈はワルイコだもんね。イイコになろうね」
「やっ……」
彼のスキルは催眠。気を抜けば意識を持っていかれるから張っておかないとと思っていたのに彼の手により狩られてしまった。
「竜くんいる?」
「なあに?仁奈。僕に会いに来てくれたの?」
天使の微笑みをくれてはいるがスイッチが入るとDV、強姦、監禁魔と化す。普段は人懐こい様に見えるだけだが。
「ねえ、仁奈。君からあの男の匂いがするのは嫌だな。脱いでよ」
「着替えは?」
「必要ないでしょ。僕の匂いで上書きするんだから」
「わっ!?ちょっ……」
マーキングをする為に覆いかぶさってくる竜之助を押し返すがやはりビクともしない。
「仁奈はさ、僕じゃなく何であの男を取ったの?僕らは出会った頃は同じなのにあの男と僕は何が違う!僕の何がダメなんだっ!!」
涙を流しながら私の腕に力を加え軋ませる彼は昔から変わらない。
「ねえ、仁奈。どうして僕じゃダメなの?可愛い仁奈の為ならどんなものでも犠牲にできるのに……」
「それが、ダ、メなの。そんなこと、しちゃ、メェなの」
「……そっか。僕のモノじゃない仁奈はワルイコだもんね。イイコになろうね」
「やっ……」
彼のスキルは催眠。気を抜けば意識を持っていかれるから張っておかないとと思っていたのに彼の手により狩られてしまった。
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