最弱冒険者なんですが...周りから最強冒険者と勘違いされている様です。

蜂乃巣

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1章

【7話】え??

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「それでは、リーク殿。剣と剣の打ち合いによる決闘という事でよろしいですか?」

「...フフッ。」

「ありがとうございます。先に相手の木刀を折るか、戦闘不能または棄権させるか。以上で決闘の勝敗を決めさせて頂きます。」

「...。」

死ぬ。
マジで死ぬ。

だってこのイケメン騎士めっちゃ強そうだし、変なオーラみたいなの出ちゃってるもん...。

木刀っていっても、あれ硬いし...。
頭に当たったら死ぬよ?

うん。

「どうぞ。」

「あ、ども。」

まだ騎士団に入って間もないのか、身体の出来上がっていない(俺よりかはゴツい)若い騎士が、オドオドとした様子で俺に木刀を渡してくる。

手渡された木刀を触ってみると、余程良い木材で作られているのか、指で剣先をなぞる様に撫でてみると、サラッという効果音を付けたら良いほどにスベスベしていた。

だが、スベスベしていても、やはり相当硬い。
頭に1発くらったら、出血大サービス所ではない。

これは...まさか...皇帝による策略なのか?!
俺が目障りになったから◯そう的なやつなのか?

クソッ!!
だから来たくなかったんだ!!

「両者構えてください。」

さっきの新人騎士がそう告げると、爽やかイケメン騎士(名前を忘れた)が、剣を頭より上に上げて構える。

その身体からは「絶対に◯してやる」的な殺気が放たれている...気がする。
まぁ、俺には雰囲気で相手の力量なんて測れたりはしないが。

「リーク様、構えは....?」

「え?」

構え?
あぁ、構えれば良いのね?

「フフッ。」

テキトーに、右手に木刀を持ち、テキトーに軸足を作って、テキトーに笑ってみせる。

だって、剣なんてお遊びでしか振った事がないのだから、構えなんて言われても知るはずがないのだ。

「で、では私、ザイル・デバルが決闘の審判とさせていただきます。では、決闘を始めさせて頂きます。両者準備はよろしいですか?」

「あぁ。」

「フフッ。」

笑う事しかできない。
あ、なんか胃がムカムカしてきた。

ゲロ吐きそう。

「では、始めッ!!」

チャリンッ。

「あ、お金。」

新人騎士の告げた合図と共に、右後方に転がっ
ていく俺の小銭...。
そういえば、さっき、ライナと歩いている途中、屋台で串焼きを買った時の残りをポケットに入れたままだった。

それを拾おうと、体を右後方に逸らす。

「何ッ?!」

ドゴンッという雷でも落ちたかという程の大きな音が、地面に響き渡った後、パリパリっと砂が散る音が聞こえた。

「良く避けた....ガァッ!」

「うわ?!何で地面割れてんの?!...イッタッ!」

そう、さっきの音の正体は、大地が裂ける音だったのだ。
何が起こったのか分からず、俺は「そういえば決闘中だった。」と思い返し、顔を地面から正面に向けるため、頭を思い切り上に上げると、俺の頭がゴツンッと何かに当たり、その後、男の呻き声の様なものが聞こえた。

頭を擦りながら、何に当たったのかと周りを見渡すと、驚いた様子で俺をみる観戦中の騎士の連中と、姫様が驚いた様子で俺を見ていた。

そして、何故か目の前には、白目をむいて倒れている爽やか系イケメン騎士...。

「は?」

「し、勝者リーク様!」

そう新人騎士が声高らかに宣言するが、周りは黙ったまま...そして俺も唖然として動けないままだった。
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