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第二章 兵士育成学校での出来事
8,学園はなんでもありらしい。
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黒助君を吹き飛ばし、試験に合格してから俺は試験の合格者が集まる小部屋に来ていた。
「なんか・・・、狭いな」
大和がそう思うのも無理はなく、5メートル×5メートルで高さが3メートル程の正方形の部屋に20人程の人達が集まっていた。
彼らは思い思いに行動しているようで、椅子に座っていたり、剣を振っていたり、なんか隅の放でぶつぶつ呟いていたりした。
(とりあえず座るか・・・。)
そう思い、近くにある椅子に座ろうと周りを探すと、一ヶ所だけ空いてた。
・・・空いていたのだが、その隣には先程の試験で二級魔法とやらを使って合格した銀髪の少女が座ってこちらをじっと見ていた。
(うん、やめよう。女の子の隣に座るのはいいけどなんかめっちゃこっち見てるし、てか全然目離さないな。)
そんなことを思っていると少女の方から声をかけてきた。
「・・・座らないの?」
「んぇ?」
声をかけられるとは思っていなかったので変な声が出てしまった。
「え、あぁ、うん。座ってもいいのか?」
「駄目ならこんなこと聞かない・・・」
「そ、それもそうか」
大和は彼女がなにを考えているか全くわからなかったが、とりあえず座ることにした。
「あの魔法、なに?」
「ん?なんのことだ?」
「試験で使ったあの魔法・・・」
「あぁ、えーと、俺にもよくわからないんだ。君がやっていたのを見て真似したらああなったらだけで・・・。ん?でもそうなるとあれは『水の防壁』ってことになるのかな?」
「・・・」
少女の質問に対し、自分がわかることを伝えると、少女は顎に手を当て黙りこんでしまった。
(き、気まずい。俺なんか変なこと言っちゃったのかなぁ・・・。)
そうこうしている内に白髪で以外とイケメンな男性職員が俺達のことを迎えにきた。
「よし、お前ら、試験は終了した。合格者はここにいる21人で全員だ。あ、あと俺はこれからお前らの担任になるロキだ、よろしくな。」
「先生!」
ロキの挨拶が終わってから俺の2つ隣の椅子に座っていたいかにも育ちのよさそうなイケメン君が手をあげた。
「んー?なんだ?」
「先生は、その・・・彼氏とかいますか?」
「ぶふぉ!?」
イケメン君の質問に思わず吹き出したロキ。そりゃ、男なのに急に「貴方はホモですか?」みたいな発言されたら大抵の奴はそうなるだろう。
「その反応を見るといないようですね、よかった・・・」
その発言を聞いて、(あ、そっち系の人なんだな。)とその場にいた全員が思ったのだった。
それから、俺達はロキに連れられて教室に連れていかれた。思ったよりも普通の、大学によくある用な教室だった。
(俺高校生であんまり大学の教室とか見たことないんだけどね・・・)
と、考えているとこれからの予定がロキから話された。
「えー、まず君たちには入学を祝って立食パーティーに参加してもらう。パーティーではこの学園の学園長や国家魔導兵士長殿などが参加する。本来なら魔導兵士長殿は参加することはないが、今回の入学者に気になる人材がいるとかなんとかで、そこそこ無理矢理参加してきた形だ。あとパーティーは夜からだからそれまでの時間は寮で過ごすなりなんなりしてくれ。時間になったら呼びにいくから。」
そう言いながらロキは数字の彫られた金属の板を全員に渡していった。
「これがお前らの寮の部屋番号だ。なくしたら寮に入れなくなるからしっかり持ってろよ?因みに男子寮は学園の東にある塔、女子寮は学園の西にある塔だ。」
そして俺達は各々寮に向かうのだった。
「ひっっっろ!」
俺はそう叫んでいた。というのも部屋を開けたとき、キッチン、浴室、トイレに加えて、部屋が5つ程あり、体育館のような空間が一つあったのだ。
後で先生に聞いたところ空間魔法を使っているらしい。
・・・もうなんでもありだな。
「なんか・・・、狭いな」
大和がそう思うのも無理はなく、5メートル×5メートルで高さが3メートル程の正方形の部屋に20人程の人達が集まっていた。
彼らは思い思いに行動しているようで、椅子に座っていたり、剣を振っていたり、なんか隅の放でぶつぶつ呟いていたりした。
(とりあえず座るか・・・。)
そう思い、近くにある椅子に座ろうと周りを探すと、一ヶ所だけ空いてた。
・・・空いていたのだが、その隣には先程の試験で二級魔法とやらを使って合格した銀髪の少女が座ってこちらをじっと見ていた。
(うん、やめよう。女の子の隣に座るのはいいけどなんかめっちゃこっち見てるし、てか全然目離さないな。)
そんなことを思っていると少女の方から声をかけてきた。
「・・・座らないの?」
「んぇ?」
声をかけられるとは思っていなかったので変な声が出てしまった。
「え、あぁ、うん。座ってもいいのか?」
「駄目ならこんなこと聞かない・・・」
「そ、それもそうか」
大和は彼女がなにを考えているか全くわからなかったが、とりあえず座ることにした。
「あの魔法、なに?」
「ん?なんのことだ?」
「試験で使ったあの魔法・・・」
「あぁ、えーと、俺にもよくわからないんだ。君がやっていたのを見て真似したらああなったらだけで・・・。ん?でもそうなるとあれは『水の防壁』ってことになるのかな?」
「・・・」
少女の質問に対し、自分がわかることを伝えると、少女は顎に手を当て黙りこんでしまった。
(き、気まずい。俺なんか変なこと言っちゃったのかなぁ・・・。)
そうこうしている内に白髪で以外とイケメンな男性職員が俺達のことを迎えにきた。
「よし、お前ら、試験は終了した。合格者はここにいる21人で全員だ。あ、あと俺はこれからお前らの担任になるロキだ、よろしくな。」
「先生!」
ロキの挨拶が終わってから俺の2つ隣の椅子に座っていたいかにも育ちのよさそうなイケメン君が手をあげた。
「んー?なんだ?」
「先生は、その・・・彼氏とかいますか?」
「ぶふぉ!?」
イケメン君の質問に思わず吹き出したロキ。そりゃ、男なのに急に「貴方はホモですか?」みたいな発言されたら大抵の奴はそうなるだろう。
「その反応を見るといないようですね、よかった・・・」
その発言を聞いて、(あ、そっち系の人なんだな。)とその場にいた全員が思ったのだった。
それから、俺達はロキに連れられて教室に連れていかれた。思ったよりも普通の、大学によくある用な教室だった。
(俺高校生であんまり大学の教室とか見たことないんだけどね・・・)
と、考えているとこれからの予定がロキから話された。
「えー、まず君たちには入学を祝って立食パーティーに参加してもらう。パーティーではこの学園の学園長や国家魔導兵士長殿などが参加する。本来なら魔導兵士長殿は参加することはないが、今回の入学者に気になる人材がいるとかなんとかで、そこそこ無理矢理参加してきた形だ。あとパーティーは夜からだからそれまでの時間は寮で過ごすなりなんなりしてくれ。時間になったら呼びにいくから。」
そう言いながらロキは数字の彫られた金属の板を全員に渡していった。
「これがお前らの寮の部屋番号だ。なくしたら寮に入れなくなるからしっかり持ってろよ?因みに男子寮は学園の東にある塔、女子寮は学園の西にある塔だ。」
そして俺達は各々寮に向かうのだった。
「ひっっっろ!」
俺はそう叫んでいた。というのも部屋を開けたとき、キッチン、浴室、トイレに加えて、部屋が5つ程あり、体育館のような空間が一つあったのだ。
後で先生に聞いたところ空間魔法を使っているらしい。
・・・もうなんでもありだな。
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