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しおりを挟むside 縞
おやつを食べ終わって俺と外で遊ぼうと思ったのか、また帽子を被った紬が俺がソファに寝そべって動かないのを見ててててっと駆け寄って来た。
「しまちゃ、ぽんぽん、たいたい?」
普段、その、京弥くんとうんぬんした翌日は背中を丸めていることが多いからかどこか痛いとお腹が痛いと認識している紬が
「たいたい、ぽーい!」
と痛いの痛いの飛んでけ!とおまじないを掛けてくれた。
さすがに外に行く気力はない俺は紬と積み木で遊ぶ。
そしてお昼をふたりで軽く済ませてから紬はお昼寝をする。
普段なら紬が寝ている間に洗濯などを済ますのだが今日は紬と一緒に寝てしまった。
「縞さん……縞さん……。」
京弥くんの声が聞こえた気がしてうっそりと目を開ければ心配そうな顔の京弥くんが目の前にいた。
寝過ごした!?と思って時計を見れば30分ほどしか経ってなくて安堵する。
「おかえり……。」
「ただいま帰りました。
縞さんいつもなら紬と眠ることなんてないから体調悪いのかなって。
午前中、何か、ありました…か?」
覚醒しきっていない俺は京弥くんの目が細められていたのに気づかず、そのままを口にしてしまった。
「…ん~、久しぶりに外で買い物したからかな。」
そう言った瞬間、急に抱き上げられてボフンッとリビングのソファに降ろされた。
「縞さん、僕たちの約束、破ったんですか?」
そう言われてやっと事態を把握した。
「あ……紬が牛乳が無くて拗ねてしまってね……それでその……。」
「へぇ、じゃあ紬にはきっちりと、言い聞かせないといけませんね。」
そう言いながら京弥くんの手はつつつっと俺のTシャツの中に入っていたずらをしてくる。
「うぁ……あんまり、紬に厳しくは……。
それにその、ひぅ、疲れたのは京弥くんがいなかったから…んっ
やっぱり、京弥くんが傍にいないとやだなぁって、思ったよ。」
息も絶え絶えで言い切ればするりと手が抜けていった。
「なら、いいです。
僕がいないところで何かあったら嫌なので約束はきちんと守ってくださいね?」
「ん…ごめんね。」
「じゃ、反省、しましょうか?」
「え?っん!?んぅ…ふっ」
するりと俺の頭を撫でた京弥くんはその熱い舌で首筋をなぞって舌を絡めてきた。
紬が
「……しまちゃ、おはよ~ぉ……。」
と部屋から出てくるまで中途半端な意地悪は続き月が夜を完全に支配する時間、俺から強請るまでちりちりと燻っていた熱を解放してくれなかった。
翌朝
「しまちゃ、まだねんね?」
いつもより起きるのが遅くなって慌ててリビングに行けば紬を膝に乗せた京弥くんが
「昨日、紬が牛乳のためだけに縞さんを外に出したからとっても疲れちゃったんだ。」
「う…ごめちゃ。」
起きるのが遅くなったのは確実に京弥くんが昨日寝かせてくれなかったからで。
別に紬が悪いわけじゃない。
イラ、とした俺は朝ごはんの京弥くんの分のいつもふたつの目玉焼きをひとつにしてやった。
それを見た京弥くんに夜、鳴かされるのはまた別のお話。
END.
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