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第2章
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しおりを挟むフォレスさんにはエルヴィスさんと恋人になった次の日にはふたりでフォレスさんが泊まっているという宿に報告に行った。
その宿が豪華絢爛で尻込みしたけれど。
「そうか……ヴィーもついに見つけたのか……。」
と嬉しそうな、寂しそうな顔をしていたけれど、祝ってくれた。
「新年祭の少し前まではここに滞在しているからよろしく頼むよ。
ヴィー、つがいができてもたまには帰って来ておくれ。」
「まぁ、たまには顔を出します。」
そういって言っていたエルヴィスさんの表情はどこか子どもっぽくてやっぱりお兄さんに甘える弟なんだなぁ、と思ったものだ。
いろんな手で引き留めてきたフォンスさんにエルヴィスさんが嫌そうにお暇を告げて、俺とエルヴィスさんは手を繋ぎながら帰路についた。
恋人もできて、弟もできて、俺はきっとここで骨を埋めることになるのだろう。
なら、みんなにあのことを伝えなければ。
きっといつまでも隠しておくことはできない。
こたつに集まっているのをいいことに俺は切り出した。
こんなに緊張するのは人生でそうもないだろう。
「ひとつみんなに言わなければならないことがあります。
信じられないかもしれないけれど、信じられなかったら信じなくて全然いいんだけれど、俺はここの世界ではないところから来ました。」
この世界ではない日本という国から来たこと。
この家は元々住んでいた家を神様が改良してくれていること。
話すべきことは全部話した。
話し終えたら、この世界で生まれていない人間に育てられていた双子はどう思うだろうか。
この世界で生まれていない人間が恋人のエルヴィスさんはどう思うだろうかと、恐怖が押し寄せる。
「「そっかぁ。」」
双子はあっけらかんとした様子だった。
「ユーリは神様に守られているんだね。」
「……ユーリが僕たちのお兄さんでよかったと思ったことしかないよ。」
あは、本当に、本当に、いい子に育ったなぁ。
「自慢の弟だよ、本当に。」
そういえば、にぱ、とした無邪気な笑顔が返って来た。
エルヴィスさんも
「だから見つからなかったんですね。」
と納得した様子。
みんな温かい気持ちしかなくてそれがなんだか泣きそうなくらい嬉しかった。
隠していたことを話してなんだか心が軽くなったような、この世界に馴染んだような、そんな感覚に包まれた。
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