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第2章
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しおりを挟むフォレスさんは予定よりも早く帰っていき、世間も正月気分から抜け出した。
新年も明けたということで神社代わりに教会に日ごろのお礼にみんなで行くことにした。
それと俺と双子はステータスの確認。
手を繋いでくれなくなるのはいつからだろうかなんて思いながら、双子と手を繋いで教会に向かう。
日本でいう三が日は過ぎたからか行列は短くなっていたようだけれど、それでも並んでいた。
行列の中に常連さんがいたりして挨拶する。
「寒くない?」
「まだ大丈夫!」
雪はまだまだ降る季節で寒いから双子は雪だるまのように防寒に防寒を重ねてきた。
この世界にはカイロが見当たらなくて、とりあえず温石を作ってアイテムボックスに入れて来た。
「うー、ん、う!」
乳母車に乗せられたジルくんは今日もご機嫌だ。
チェルロさん一家も帰って来た。
そしてふたりにも俺のことを話したけれど、双子やエルヴィスさんと同じ反応で、それよりも恋人になったことについての方が食いつかれた。
「うー、寒いなぁ。」
「ラディカ、温石いる?」
「オンジャク?」
「これのこと。」
家で昨日大量生産したその名の通り温かい石を渡す。
「あったか~!」
「ジルくんの毛布の中にも入れた方がいいかもね。」
ジルくんはまだあかちゃんだから体調には気をつけないと。
「助かるよ。」
「エルヴィスさんとチェルロさんもいりますか?」
「俺は大丈夫!」
「私も大丈夫です。
ありがとうございます。」
話していればあっという間で1時間かからず入ることができた。
教会の中には赤子を抱いた女神像があり、天窓の光を一身に受けて、まさに神秘的だった。
教会前で買った供物を供える。
そしてお祈り。
去年も無事に過ごすことができました。
今年もカフェを営みつつ、みんなで楽しく過ごしていきますので見守っていてください。
これでよし。
小説や漫画だったらここで女神様に会えるものもあるけれど、俺は一般ピーポーだからよし。
これで変に信託だなんだと言われたほうが困る。
後にも人がつかえているのでロビーのようなところに戻る。
そして、俺と双子はステータス確認。
まずは俺1人で。
ギルドと同じく、部屋には平べったい水晶がひとつあるだけ。
そこにタグをそっと置いた。
ユーリ=トウカ(29)
種族:人族(♂)
属性:光、闇、地
スキル:料理Lv.10(Max)
商売Lv.4
製薬Lv.2
固有スキル:鑑定
アイテムボックス(媒介:鞄)
備考:神の介入、神の見守り、神の加護
お、製薬がスキルになってる。
備考に書かれている内容もなんか増えているけれど、よくわからんからそのまま放置でいいか。
困りそうな内容ではないし。
双子は俺に付き添って欲しいと言うので、俺も入る。
従業員登録してから、ステータス確認していなかったから成長著しい双子は大きく変わっていそうだ。
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