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しおりを挟むそして幸せな結婚式を終えた夜。
……随分待たせてしまった。
やっと今日、リュカさんと番になる。
愛しい人と早く番になりたいのに僕の身体は過去にされたことを覚えているようで、なかなかそういう行為ができなかったのだ。
発情期も抑制剤を服用して乗り切っていた。
それでもリュカさんは陽さんのペースで進んでいきましょう。とゆっくりゆっくり付き合ってくれた。
最初のときなんて嘔吐いてしまってできなくて、やっと身体が震えなくなるまで一年かかってしまった。
ここまできたらいっそ結婚式の夜、いわゆる初夜に番にしてもらいたいと思って、バース科の医師である伊南さんと相談してこの日に発情期がくるように調整した。
現に僕の身体は奥から熱が湧いてきている。
もしかした誤差が1日ほどでるかも、と言われていたがうまく発情期を当てれたようだ。
「リュカ、さん、僕と、番になってくだ、さい……。」
身体にどんどん広がる熱に反応してくれているのか、リュカさんの香りも甘く、濃くなっていく。
「えぇ、もちろん……。
それにしても、相変わらずいい香りですね……。」
僕をその長い腕に閉じ込めて服を脱がしていく。
リュカさんの首が横にあったから、その甘美な香りを肺腑の奥にまで染み込むように顔を埋めた。
「んっ、は……」
服を脱がすリュカさんの指が肌をなぞるたびにゾクゾクする。
目の前の温度が恋しくて、でもそれを遮る布が邪魔で、もどかしくて、燻る熱が回って苦しい。
「これは、私の理性も限界だ……っ」
どこか遠くでそんな声が聞こえたと思えば、僕の熱い息とそれに同調するかのように合わさってくる息だけが響く世界だけになった。
なんか、いつもより熱くて思考がぼやけてる……気がするのに目の前のリュカさんだけはどうしてかはっきりわかる。
身体に力が入らなくて最後の砦のパンツを抜き取られる。
そのときにぬちゃぁ、と音が響いて恥ずかしくて身体を丸めた。
「大丈夫ですから……ね?」
優しいのにどこか強引で熱い言葉に余計に身体が言うことがきかなくなる。
「んっ、ふっ……やぁっ」
いつの間にかボタンを外れされていたシャツの間から覗くふたつの飾りを擽られ、リュカさんの口に含まれる。
「ひんっ、はっ……はっ、んっ」
気持ちよくて、この人になら食べられてもいいと漠然と思う、のに気持ちよさとは別に少し身体が震える。
それはリュカさんの次の行動ではっきりした。
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