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しおりを挟むふたつの飾りを弄っていたリュカさんがその長い指を僕の後ろに伸ばしてきた。
ピーッ、カシャン…
首に広がる解放感でプロテクターが外されたのがわかった。
それと同時に僕の後ろに移った気配が、過去の床に押さえつけられたのと重なる。
いつもはリュカさんが前にいてくれて、後ろに回られたことはなかった。
「やぁっ!やだやだっ!っふ、やっ!
こわ、こわい!……こわいぃっ」
「っ陽!落ち着いて!落ち着いて……
今、貴方の前にいるのは、私です
怖いことは絶対にしません……だから、ね?」
後ろから強く強く抱きしめてきたリュカさんが僕の目を覗き込んで視線を逸らさない。
そしてそのまま指が僕の後ろをこじ開けてきた。
とても怖くて、でも目の前で視線を外さないで見つめてくれているのは紛れもなく僕の愛しい人で、僕を呑みこんできそうな怖さを紛らわすように、力強く抱きしめてくる腕に縋りつく。
「そう、そのまま私を見ていて……。
快楽を与えてあげられるのは私だけです。」
ふたりだけの空間に響く水音に混ざって気持ち良さが湧き出てきた。
それに気づいたリュカさんもたくさんくちづけをくれて、指で僕のイイトコロを擦ってくる。
「あっあっ、リュカ、さん、ふっ……
そのまま、んぁっ、抱きしめて……いて……っ」
「っ、はい、抱きしめて、いますよ……っはぁ、かわいい……ん」
巧みに動く指が僕の中の擦りあげるたびどこかに連れ去られそうになる。
「んやぁっ、まっ、て、まって……!
ん、は、へん、へんんんっ!
なんかくるっ……くるっ!
や、や、やぁぁぁぁっ……っ」
制止の声は聞いてもらえず快楽の世界へ放り投げられた。
「はーっ……はー、はー……。」
ずるり、と縋りついていた腕に顔をつけて、脱力していてもリュカさんは僕を離さないでくれた。
僕にひどいことは決してしないリュカさんに、いつの間にか恐怖は消えてなくなっていた。
指だけでこんな快感の海に落ちるのかと少しの間呆然としていれば、目を覚まさせるように頬に、おでこに、鼻に、キスの雨を降らせてくる。
「ふ、とても、かわいかったですよ」
そう言って見つめてくる目がとても甘くて、恥ずかしさにもぞりと動けば太ももの裏にリュカさんの怒張が布越しにごり、とあたった。
……たまに艶っぽいけど普段の佇まいからこういう性的なものを一切感じさせないリュカさんがこうなっているのはちょっぴりクるものがある。
ぼやけた思考の中、手探りでそっとそれに手を伸ばした。
ちょっと怖いけど、リュカさんなら怖くない。
「……くっ、陽、今触られるとっ」
焦りを帯びたリュカさんの声に寛げていたパンツの中にそろーっと手を入れた。
「……ん、おおき」
「……煽り、すぎだっ」
「え、あっ!……んぅっ」
口と口を合わせるちゅぅ。
なんて、優しいものじゃなくてリュカさんの熱い舌が口に入ってきて、絡めとられるそれが気持ちよくてますます熱くなるそんな大人なキス。
「っちゅ、ふ、ここ、物欲しそうにひくついてます、よっ」
「ひぁぁっ、そんないっき、にぃっ……ん……」
リュカさんの指が何本かまとめて入ってきて、さっきよりもはしたないぐちぐちとした水音がダイレクトに耳に入ってくる。
口から、耳から、胸から、後ろから翻弄されて全てが気持ちいい。
でもなんか奥が物足りない……。
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