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第弐譚
0008:舞踏会場にて
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「灰かぶり姫、これ絶対おかしいよー⁉(困り眉)」
「大丈夫ですよ、ツクヨミさん。とてもお似合いですわ!」
どうも、魔法使いツクヨミさんのドレスアップを担当しました灰かぶりです。
当のツクヨミさんは恥ずかしそうにもじもじされていますが、とても良い出来映えになりましたので、私は十分に満足しております。
「ツクヨミさんって、身体の線が細くて、とても顔立ちが綺麗だから、女性用のドレスが絶対に似合うって思っていたのですよ‼(恍惚)」
「ちょっと灰かぶり姫、僕の話聞いてる⁉」
「漆黒のローブの色がとてもツクヨミさんに似合っていましたので、黒色にラメが入ったマーメイドドレスを選んでみましたが、ツクヨミさんの真っ白なお肌とのコントラストも最高で、素晴らしすぎますわ‼ 黒い髪の毛も、きれいに結って白い真珠の飾りを散らすと、まるで闇の中に輝くお星さまのように美しいです! アクセサリーは、髪飾りに合わせて、全て白い真珠に統一してみました! お化粧は、真珠のように白くて滑らかなお肌をそのままに、薄桃色のチークにリップでふんわりナチュラルに仕上げてみたのですが、魅惑的な雰囲気がいい感じに出て、謎の妖精感を演出していますわ! ……私は、理想的な幻の人魚姫を具現化してしまって、感無量です‼(嬉)」
「……。(ぽかーん)」
ちなみに、ドレスと装飾品は、ツクヨミさんに頼み込んで魔法で出してもらいました。継母様達のドレスアップのお世話を沢山してきましたが、こんなに上手くいったのは初めてです。
私の目に狂いはありませんでしたわ!(恍惚)
「さあ、お姫様、お城の舞踏会へ行きましょう‼」
「……複雑な心境なのだ。(困り眉)」
私はツクヨミさんの手を引いて、獣道に足を踏み入れたのでした。
思っていたよりも王城は近くにありまして、私たちは、すぐにお城の麓までたどり着くことができました。
「灰かぶり姫、お城へ入る前に約束してほしい。」
「……?」
「絶対に僕から離れないでね!」
「……? 了解ですわ。」
「あと、刀は没収だよ!」
「えぇーー。(しょんぼり)」
「当たり前だよ! そんなものメイドが持ってたらおかしいじゃないか!」
「……わかりましたわ。(困り眉)」
私は泣く泣く愛刀『霧雨』をツクヨミさんに預けたのでした。
「全てが終わったら必ず返すからね。」
「はい。(泣)」
「それと、……。」
ツクヨミさんは、私のワンピースの裾を軽く掴んでそよそよと振りました。すると、ボロボロだったワンピースが、みるみるうちにメイド服へと変わってしまったのです!
「ワンピースの見た目を変えただけだから、安心して。……本当はもっとすごいこともできるけど、今回はこれで我慢してあげる。」
「あ、ありがとうございます、ツクヨミさん。」
「……絶対に、僕から離れちゃ駄目だからね!」
「了解なのです!」
こうして、私達は謎のお姫様と付き人に変装して、舞踏会場へと足を運んだのでした。
「……ツクヨミさん、これが舞踏会なのですか?」
「そうだよ、真夜中にしか行われない、トルネード王国主催の――。」
――仮面舞踏会――
会場内全ての方々の目元には仮面が装着され、誰もがその正体を隠しております。ライトアップも暗く、異様な空間を演出しているようでした。
「わ、私達も仮面をつけないといけないのではないのでしょうか?」
「大丈夫、さっき魔法で、灰かぶり姫にはフィルターを掛けておいたから、周りの人には察知されないようになっている。勿論僕もだ。」
「そ、そうなのですか?」
「あぁ、……仲間の魔法使い以外にはね。」
――カツカツカツカツ――
背後から、特徴的な靴音が聞こえてきます。
「ツクヨミ、作戦は上手くいったのか?」
低く落ち着いた声が、ツクヨミさんに、そう問いかけるのでした。
――お城へ潜り込んだ二人は仲間(?)と接触する‼――
「大丈夫ですよ、ツクヨミさん。とてもお似合いですわ!」
どうも、魔法使いツクヨミさんのドレスアップを担当しました灰かぶりです。
当のツクヨミさんは恥ずかしそうにもじもじされていますが、とても良い出来映えになりましたので、私は十分に満足しております。
「ツクヨミさんって、身体の線が細くて、とても顔立ちが綺麗だから、女性用のドレスが絶対に似合うって思っていたのですよ‼(恍惚)」
「ちょっと灰かぶり姫、僕の話聞いてる⁉」
「漆黒のローブの色がとてもツクヨミさんに似合っていましたので、黒色にラメが入ったマーメイドドレスを選んでみましたが、ツクヨミさんの真っ白なお肌とのコントラストも最高で、素晴らしすぎますわ‼ 黒い髪の毛も、きれいに結って白い真珠の飾りを散らすと、まるで闇の中に輝くお星さまのように美しいです! アクセサリーは、髪飾りに合わせて、全て白い真珠に統一してみました! お化粧は、真珠のように白くて滑らかなお肌をそのままに、薄桃色のチークにリップでふんわりナチュラルに仕上げてみたのですが、魅惑的な雰囲気がいい感じに出て、謎の妖精感を演出していますわ! ……私は、理想的な幻の人魚姫を具現化してしまって、感無量です‼(嬉)」
「……。(ぽかーん)」
ちなみに、ドレスと装飾品は、ツクヨミさんに頼み込んで魔法で出してもらいました。継母様達のドレスアップのお世話を沢山してきましたが、こんなに上手くいったのは初めてです。
私の目に狂いはありませんでしたわ!(恍惚)
「さあ、お姫様、お城の舞踏会へ行きましょう‼」
「……複雑な心境なのだ。(困り眉)」
私はツクヨミさんの手を引いて、獣道に足を踏み入れたのでした。
思っていたよりも王城は近くにありまして、私たちは、すぐにお城の麓までたどり着くことができました。
「灰かぶり姫、お城へ入る前に約束してほしい。」
「……?」
「絶対に僕から離れないでね!」
「……? 了解ですわ。」
「あと、刀は没収だよ!」
「えぇーー。(しょんぼり)」
「当たり前だよ! そんなものメイドが持ってたらおかしいじゃないか!」
「……わかりましたわ。(困り眉)」
私は泣く泣く愛刀『霧雨』をツクヨミさんに預けたのでした。
「全てが終わったら必ず返すからね。」
「はい。(泣)」
「それと、……。」
ツクヨミさんは、私のワンピースの裾を軽く掴んでそよそよと振りました。すると、ボロボロだったワンピースが、みるみるうちにメイド服へと変わってしまったのです!
「ワンピースの見た目を変えただけだから、安心して。……本当はもっとすごいこともできるけど、今回はこれで我慢してあげる。」
「あ、ありがとうございます、ツクヨミさん。」
「……絶対に、僕から離れちゃ駄目だからね!」
「了解なのです!」
こうして、私達は謎のお姫様と付き人に変装して、舞踏会場へと足を運んだのでした。
「……ツクヨミさん、これが舞踏会なのですか?」
「そうだよ、真夜中にしか行われない、トルネード王国主催の――。」
――仮面舞踏会――
会場内全ての方々の目元には仮面が装着され、誰もがその正体を隠しております。ライトアップも暗く、異様な空間を演出しているようでした。
「わ、私達も仮面をつけないといけないのではないのでしょうか?」
「大丈夫、さっき魔法で、灰かぶり姫にはフィルターを掛けておいたから、周りの人には察知されないようになっている。勿論僕もだ。」
「そ、そうなのですか?」
「あぁ、……仲間の魔法使い以外にはね。」
――カツカツカツカツ――
背後から、特徴的な靴音が聞こえてきます。
「ツクヨミ、作戦は上手くいったのか?」
低く落ち着いた声が、ツクヨミさんに、そう問いかけるのでした。
――お城へ潜り込んだ二人は仲間(?)と接触する‼――
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