25 / 25
閑話③
しおりを挟む
お転婆な公爵令嬢に、自由の申し子たる公子。噂ではそれ以外にも何人か存在するようだが、今回彼らのことについては傍に置いておこう。
時に富や人脈を、またある時には異国の特産品といった貴重な品々を持ち込む彼らの存在は、この街にとっても、個人的な友人であるというこの街の主にとっても大切な存在だ。
しかし何も、ルーカスの元を訪れる客人は外からやってくる貴族だけではない。彼の自室兼執務室は、今日もとある客を出迎えていた。
◇◇◇
「おい、生きてるか」
軽やかなノックの音と共に、青い瞳の美丈夫がドアからひょっこりと顔を覗かせた。背の辺りまで伸びた黒髪を揺らす彼は、ルーカスの幼馴染のノアである。
「…んな簡単に死なねえよ」
「そんな調子で言われても信じられないがな」
部屋に足を踏み入れたノアは、口では友人と気安く言葉を交わしつつも、その美麗な顔を不快そうに顰めていた。
彼の友人は相当な喫煙者である。それ自体はこの街の誰もが、それこそ小さな子供でさえ知っているくらいだから、幼馴染である彼にとってはこの部屋に漂う煙も慣れたもの。しかし、この日のそれは普段よりも一層強く、表面上は料理を生業としているために嗅覚も敏感な彼にとっては、尚更耐え難かった。
文句の一つでも言ってやろうかと彼は友人の姿を探すが、いつもより疲れたような声こそ響いてくるものの、肝心の部屋の主の姿が今日は見えない。
自分がここに来た経緯を考えればそれも当然か、と彼は息をついた。窓際のデスクの上には書類が山のように積まれており、デスクに置き切れなかったのであろう分は床に散らばっている。どれだけ溜め込んだんだ、と呆れる彼がデスクの方へ近づいていけば、その僅かな隙間で白い癖っ毛が動いたのが見えた。
どうやら彼の友人は、デスクの上でどうにか空けたのであろうスペースに突っ伏して仮眠を取っていたようだ。
気を許した幼馴染の来訪に、ルーカスはくたびれきったような面持ちで顔を上げる。
「イライラするのも分かるが吸い過ぎだ、馬鹿野郎」
「うるせえ」
「全く…毎日少しずつやっていかないからこうなるんだろうに」
「だって、めんどくせえし…なんだよお前、説教にでも来たのか」
「相変わらず失礼な奴だな。せっかく陣中見舞いに来てやったというのに」
いかにも不服そうに言ったノアは、部屋に入って来た時から携えていたバスケットを友人の前に掲げて見せた。
中身は、彼お手製のホットドッグとハーブティーの入ったボトルだ。ボトルは保温の魔法がかかった優れものだから、もうしばらくは温かいお茶を楽しめる。
「…助かる。ちょうど腹減ってたんだよな」
「お前もちょっとは学習しろ。これで何回目だ」
どうにか書類をどかしつつ、バスケットを受け取った彼は「神様仏様ノアファミリア様…」と拝むように手を合わせていた。
その大仰な物言いに、換気をしようと部屋の窓を開けていた彼はまたもや顔を顰める。
「様をつけるな、あとその呼び方もやめとけ」
「んなこと言われてもなあ。…つかお前、やっぱりうち来ねえ?助手か相談役、専属の料理人でもいいが」
「断る。何回も言ってるが、お前の下につくなんてまっぴらごめんだ」
「そりゃ残念。あいつらもお前の話なら聞くんだがなあ」
「…お前はもう少し上に立つ者としての自覚を持てよ」
「そういうとこも向いてると思うんだがな。…ま、表に立つのは俺でいいか」
勝手に自己完結したらしいルーカスにまた一つ息をついた彼は、床に落ちていた書類に手を伸ばした。少しくらい整理でもしてやろうと拾い上げたものだったが、そこに”Richard Craydle”の署名を見つけて、彼は手を止める。
書類の内容は、この街と隣のクレイドル公爵領とのとあるやり取りにまつわるもので、それ自体はありふれたものである。リチャードの名が記されているのも、公爵夫妻の代理としてだから、さして珍しくもない。
彼の脳裏に浮かんだのは、また別のことだ。
「そういえば、近頃はあのお嬢さんを見かけないな。前まではもう少し頻繁に来ていただろうに」
「姫さんか?よくは知らんが、最近色々と忙しいんだとよ」
ノアの疑問に、友人お手製のホットドッグを齧りながら書類に目を通していたルーカスは答える。普段であれば「行儀悪い」とでもたしなめるところだが、流石の彼も今日は目を瞑ることにしたようだ。
ルーカス曰く、ロッテはここ最近、家の都合で他家とのお茶会や晩餐会、はたまた色々な習い事といったことに追われているらしい。彼女の年齢上、社交の場に参加することが無い分多少はマシだろうが、だとしても相当忙しいだろう。
その事実自体は彼の耳にも入っていたが、それにしてもルーカスはやけに詳しいようだ。
なぜそんなに詳しいのかと聞けば、公子がわざわざ伝えに来たのだと、彼の友人は言う。普段は掴み所のない自由人なあの貴公子も、今回は色々と慌ただしくしているらしいのだが、その間を縫うようにしてこの街を訪問してきたようだ。
「…なるほど。それにしても、あの方も相変わらず物好きなことだな。せっかくのお休みにこんな所に来られるとは」
「言ってやんなよ。よく分からんが、あいつにも息抜きが必要なんだろ」
「…そうか」
この街は、公子の住む屋敷からも、本家たる公爵邸からも近くはない。決して遠いという訳ではないが、彼の感覚からしてみれば、せっかくの休みを費してまで訪れる距離ではないと思ってしまう。
その距離を、公子は昔から、幼い公女はここ1年くらい通ってきているわけだ。また、噂(彼はそれも事実であると知っているのだが)ではもっと遠い場所から訪れる人物もいると言われている。
長い付き合いがあるのは間違いない。だが時々、彼は自分の幼馴染がよく分からなくなることがある。
それは大体、こういう時だ。
時に富や人脈を、またある時には異国の特産品といった貴重な品々を持ち込む彼らの存在は、この街にとっても、個人的な友人であるというこの街の主にとっても大切な存在だ。
しかし何も、ルーカスの元を訪れる客人は外からやってくる貴族だけではない。彼の自室兼執務室は、今日もとある客を出迎えていた。
◇◇◇
「おい、生きてるか」
軽やかなノックの音と共に、青い瞳の美丈夫がドアからひょっこりと顔を覗かせた。背の辺りまで伸びた黒髪を揺らす彼は、ルーカスの幼馴染のノアである。
「…んな簡単に死なねえよ」
「そんな調子で言われても信じられないがな」
部屋に足を踏み入れたノアは、口では友人と気安く言葉を交わしつつも、その美麗な顔を不快そうに顰めていた。
彼の友人は相当な喫煙者である。それ自体はこの街の誰もが、それこそ小さな子供でさえ知っているくらいだから、幼馴染である彼にとってはこの部屋に漂う煙も慣れたもの。しかし、この日のそれは普段よりも一層強く、表面上は料理を生業としているために嗅覚も敏感な彼にとっては、尚更耐え難かった。
文句の一つでも言ってやろうかと彼は友人の姿を探すが、いつもより疲れたような声こそ響いてくるものの、肝心の部屋の主の姿が今日は見えない。
自分がここに来た経緯を考えればそれも当然か、と彼は息をついた。窓際のデスクの上には書類が山のように積まれており、デスクに置き切れなかったのであろう分は床に散らばっている。どれだけ溜め込んだんだ、と呆れる彼がデスクの方へ近づいていけば、その僅かな隙間で白い癖っ毛が動いたのが見えた。
どうやら彼の友人は、デスクの上でどうにか空けたのであろうスペースに突っ伏して仮眠を取っていたようだ。
気を許した幼馴染の来訪に、ルーカスはくたびれきったような面持ちで顔を上げる。
「イライラするのも分かるが吸い過ぎだ、馬鹿野郎」
「うるせえ」
「全く…毎日少しずつやっていかないからこうなるんだろうに」
「だって、めんどくせえし…なんだよお前、説教にでも来たのか」
「相変わらず失礼な奴だな。せっかく陣中見舞いに来てやったというのに」
いかにも不服そうに言ったノアは、部屋に入って来た時から携えていたバスケットを友人の前に掲げて見せた。
中身は、彼お手製のホットドッグとハーブティーの入ったボトルだ。ボトルは保温の魔法がかかった優れものだから、もうしばらくは温かいお茶を楽しめる。
「…助かる。ちょうど腹減ってたんだよな」
「お前もちょっとは学習しろ。これで何回目だ」
どうにか書類をどかしつつ、バスケットを受け取った彼は「神様仏様ノアファミリア様…」と拝むように手を合わせていた。
その大仰な物言いに、換気をしようと部屋の窓を開けていた彼はまたもや顔を顰める。
「様をつけるな、あとその呼び方もやめとけ」
「んなこと言われてもなあ。…つかお前、やっぱりうち来ねえ?助手か相談役、専属の料理人でもいいが」
「断る。何回も言ってるが、お前の下につくなんてまっぴらごめんだ」
「そりゃ残念。あいつらもお前の話なら聞くんだがなあ」
「…お前はもう少し上に立つ者としての自覚を持てよ」
「そういうとこも向いてると思うんだがな。…ま、表に立つのは俺でいいか」
勝手に自己完結したらしいルーカスにまた一つ息をついた彼は、床に落ちていた書類に手を伸ばした。少しくらい整理でもしてやろうと拾い上げたものだったが、そこに”Richard Craydle”の署名を見つけて、彼は手を止める。
書類の内容は、この街と隣のクレイドル公爵領とのとあるやり取りにまつわるもので、それ自体はありふれたものである。リチャードの名が記されているのも、公爵夫妻の代理としてだから、さして珍しくもない。
彼の脳裏に浮かんだのは、また別のことだ。
「そういえば、近頃はあのお嬢さんを見かけないな。前まではもう少し頻繁に来ていただろうに」
「姫さんか?よくは知らんが、最近色々と忙しいんだとよ」
ノアの疑問に、友人お手製のホットドッグを齧りながら書類に目を通していたルーカスは答える。普段であれば「行儀悪い」とでもたしなめるところだが、流石の彼も今日は目を瞑ることにしたようだ。
ルーカス曰く、ロッテはここ最近、家の都合で他家とのお茶会や晩餐会、はたまた色々な習い事といったことに追われているらしい。彼女の年齢上、社交の場に参加することが無い分多少はマシだろうが、だとしても相当忙しいだろう。
その事実自体は彼の耳にも入っていたが、それにしてもルーカスはやけに詳しいようだ。
なぜそんなに詳しいのかと聞けば、公子がわざわざ伝えに来たのだと、彼の友人は言う。普段は掴み所のない自由人なあの貴公子も、今回は色々と慌ただしくしているらしいのだが、その間を縫うようにしてこの街を訪問してきたようだ。
「…なるほど。それにしても、あの方も相変わらず物好きなことだな。せっかくのお休みにこんな所に来られるとは」
「言ってやんなよ。よく分からんが、あいつにも息抜きが必要なんだろ」
「…そうか」
この街は、公子の住む屋敷からも、本家たる公爵邸からも近くはない。決して遠いという訳ではないが、彼の感覚からしてみれば、せっかくの休みを費してまで訪れる距離ではないと思ってしまう。
その距離を、公子は昔から、幼い公女はここ1年くらい通ってきているわけだ。また、噂(彼はそれも事実であると知っているのだが)ではもっと遠い場所から訪れる人物もいると言われている。
長い付き合いがあるのは間違いない。だが時々、彼は自分の幼馴染がよく分からなくなることがある。
それは大体、こういう時だ。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる