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最終章 もう秘密にしなくていいから
8.お前、本当は俺が好きだもんな
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次の日は午前中、紘太朗さんの付き添いで店に退職の手続きに行った。
きっと雑な対応をされるだろうなと予想していたけれど、応接室に通され、これ以上ないほど丁寧に対応してくれた。
「ああ。
この店でおこなわれていたことは当然、本部へ入れておきますからそのつもりで」
「ひぃっ」
紘太朗さんが薄く笑い、人事部長と坂上部長が短く悲鳴を上げる。
「それでは、紳士部の國方マネージャーを呼んでくれますか」
「かしこまりました!」
手続きが終わり、彼らは逃げるように出ていった。
「そんなに脅さなくたって」
「ん?
本当はこれくらいじゃ、気が済まないけどな。
どうせ午後からの会議で、三和のことは糾弾するし」
午後からの本部の会議で、いままで音成さんの指示でおこなってきた数々の不正を、明るみに出す。
私は知らなかったけど、かなり危ないこともやっていたみたい。
紘太朗さんはずっと、音成さんに従順なフリをしながら、その証拠を集めていた。
「いまだに音成の方は婚約解消に難色を示しているが、これでそうも言っていられなくなるだろう。
反対に菱井はこれで、三和を完全吸収するつもりだけどな」
こういう容赦ないところは、ちょっと怖いな、って思う。
いつも私に甘い紘太朗さんとは違う人。
でも、どっちも紘太朗さんだから。
――コンコン。
「失礼します」
ノックの音と共に、國方マネージャーが入ってきた。
「翠!
心配したんだぞ……!」
私を見て駆け寄りかけた彼だけど、紘太朗さんに気付いてむすっと向かい合うソファーに座る。
「オレだって散々探して見つけられなかったのに。
なんでお前には居場所がわかったんだよ」
「愛の力の差だろ」
平然と紘太朗さんが言い放ち、國方マネージャーはますます不機嫌になった。
「まあ、元気ならよかった」
「ご心配をおかけしてすみませんでした」
いきなりふらっと、誰にも告げずに会社からいなくなれば、彼だって心配するだろう。
さすがに、一言ぐらいなにか言えばよかったかもしれない。
「中尾、だっけ?
翠と仲良くしてた。
あの人も心配してたぞ、あとで顔、見せてやれ」
「そうします」
私、彼女まで心配させていたんだ。
いくら追い詰められていたからって、考えなしには後悔した。
「それで?
オレに翠の顔を見せにきただけじゃないだろ?」
挑発的に國方マネージャーは右頬を歪めた。
「俺の妻が散々世話になったようだから、礼を言わないといけないなと思ってな」
「へぇ、それはご丁寧に」
ふたりの間で視線がぶつかり、バチバチと火花を散らす。
「俺がいない間にいろいろ世話になったことには礼を言う。
ありがとう」
「ほんっ、とにお世話したけど?
それこそ、ベッドの中まで」
「えっ、なにそんな嘘言ってるんですか!?」
半ば腰を浮かした私を、紘太朗さんが止める。
「そんなこと、あるわけないだろう?
翠はこんなに、俺を愛しているのに」
「……!」
いきなり、紘太朗さんの唇が重なった。
國方マネージャーの前だというのに、唇を割って侵入してくる。
最初はやめさせようと胸を叩いていた手は、すぐに溺れないように彼のジャケットの襟をきつく掴んでいた。
「……ほら」
濡れた唇を舐める、紘太朗さんをぼーっと見上げる。
ヒュー、とからかうような口笛が聞こえ、國方マネージャーの前だったとようやく思いだした。
「まあさ、最初から勝ち目がないのはわかってたし?
蔭木の女取るの、面白いかと思っただけだし?」
國方マネージャーが開き直り、はぁっ、と小さく紘太朗さんがため息をついた。
「お前、本当は俺が好きだもんな」
「はぁっ!?
お前、なに言って」
私もつい、紘太朗さんの顔を見ていた。
けれど、國方マネージャーの目は、せわしなく動いている。
「俺の女ばかりにちょっかいかけていたのは、俺の気を引きたいから。
翠に確かに気はあるが、それよりも俺に幸せになってもらいたいと思っている」
「ちょ、なに勝手なこと言ってんだよ」
國方マネージャーは否定しているけれど、私には紘太朗さんが言っていることがわかる。
それに彼自身、私にそういうことを言っていた。
「すまんな、いままで気付いてやれなくて。
それで、友達にならないか」
「ガキの仲直りじゃあるまいし、変なこと言うな!」
紘太朗さんが差しだした手を、國方マネージャーが払う。
でも紘太朗さんはそれを、意外そうに見ただけだった。
「すまん、言い方が悪かった」
その大きな手で眼鏡を上げ、紘太朗さんは仕切り直すように座り直した。
「三和は今後、菱井に完全に吸収される。
新しい菱井三和ホールディングスを、俺と一緒に作っていかないか」
新たに差しだされた手を、腕を組んで國方マネージャーは見下ろしている。
「……オレはお前と対等か」
「もちろん」
「……なら、乗った」
腕を解き、國方マネージャーは紘太朗さんの手を握り返した。
「翠。
悪かったな、いろいろ迷惑かけて」
「いえ、こちらこそ、助かったので」
私へ真摯にあたまを下げる國方マネージャーに、私もあたまを下げる。
彼がいなかったらきっと、とっくに潰れていた。
恨みはあるが、それだけじゃない。
「言っとくけど、オレは本気で翠が好きだったからな。
本気で、翠を蔭木から奪うつもりだった。
でもオレじゃ、翠を幸せにできそうにねぇし。
失恋、決定か」
ははっ、と自嘲するように彼が小さく笑った。
「蔭木とお幸せに。
オレはしばらく、仕事に没頭するわー」
おもむろに立ち上がり、彼がドアへと向かっていく。
「ああ、その話なんだがな」
紘太朗さんから声をかけられ、ドアノブに手をかけていた國方マネージャーが止まる。
「俺の妹を紹介してやる。
兄の俺が言うのもなんだが、翠並にいい女だ」
くるっと振り返った彼は、大股三歩で紘太朗さんへ距離を詰めた。
「オレは!
お前の!
そういうところが!
嫌いなんだ!」
ビシッ、と人差し指を突きつけ、今度こそ足音荒く出ていった。
「……紘太朗さん。
それはあまりよくないかと……」
「そうか?
妹は昔からなにかと、國方のことを訊いてくるから、いいかと思ったんだが……」
「……」
紘太朗さんはなにがいけなかったのか、しきりに首を捻っている。
それなら……上手くいったらいいな。
きっと雑な対応をされるだろうなと予想していたけれど、応接室に通され、これ以上ないほど丁寧に対応してくれた。
「ああ。
この店でおこなわれていたことは当然、本部へ入れておきますからそのつもりで」
「ひぃっ」
紘太朗さんが薄く笑い、人事部長と坂上部長が短く悲鳴を上げる。
「それでは、紳士部の國方マネージャーを呼んでくれますか」
「かしこまりました!」
手続きが終わり、彼らは逃げるように出ていった。
「そんなに脅さなくたって」
「ん?
本当はこれくらいじゃ、気が済まないけどな。
どうせ午後からの会議で、三和のことは糾弾するし」
午後からの本部の会議で、いままで音成さんの指示でおこなってきた数々の不正を、明るみに出す。
私は知らなかったけど、かなり危ないこともやっていたみたい。
紘太朗さんはずっと、音成さんに従順なフリをしながら、その証拠を集めていた。
「いまだに音成の方は婚約解消に難色を示しているが、これでそうも言っていられなくなるだろう。
反対に菱井はこれで、三和を完全吸収するつもりだけどな」
こういう容赦ないところは、ちょっと怖いな、って思う。
いつも私に甘い紘太朗さんとは違う人。
でも、どっちも紘太朗さんだから。
――コンコン。
「失礼します」
ノックの音と共に、國方マネージャーが入ってきた。
「翠!
心配したんだぞ……!」
私を見て駆け寄りかけた彼だけど、紘太朗さんに気付いてむすっと向かい合うソファーに座る。
「オレだって散々探して見つけられなかったのに。
なんでお前には居場所がわかったんだよ」
「愛の力の差だろ」
平然と紘太朗さんが言い放ち、國方マネージャーはますます不機嫌になった。
「まあ、元気ならよかった」
「ご心配をおかけしてすみませんでした」
いきなりふらっと、誰にも告げずに会社からいなくなれば、彼だって心配するだろう。
さすがに、一言ぐらいなにか言えばよかったかもしれない。
「中尾、だっけ?
翠と仲良くしてた。
あの人も心配してたぞ、あとで顔、見せてやれ」
「そうします」
私、彼女まで心配させていたんだ。
いくら追い詰められていたからって、考えなしには後悔した。
「それで?
オレに翠の顔を見せにきただけじゃないだろ?」
挑発的に國方マネージャーは右頬を歪めた。
「俺の妻が散々世話になったようだから、礼を言わないといけないなと思ってな」
「へぇ、それはご丁寧に」
ふたりの間で視線がぶつかり、バチバチと火花を散らす。
「俺がいない間にいろいろ世話になったことには礼を言う。
ありがとう」
「ほんっ、とにお世話したけど?
それこそ、ベッドの中まで」
「えっ、なにそんな嘘言ってるんですか!?」
半ば腰を浮かした私を、紘太朗さんが止める。
「そんなこと、あるわけないだろう?
翠はこんなに、俺を愛しているのに」
「……!」
いきなり、紘太朗さんの唇が重なった。
國方マネージャーの前だというのに、唇を割って侵入してくる。
最初はやめさせようと胸を叩いていた手は、すぐに溺れないように彼のジャケットの襟をきつく掴んでいた。
「……ほら」
濡れた唇を舐める、紘太朗さんをぼーっと見上げる。
ヒュー、とからかうような口笛が聞こえ、國方マネージャーの前だったとようやく思いだした。
「まあさ、最初から勝ち目がないのはわかってたし?
蔭木の女取るの、面白いかと思っただけだし?」
國方マネージャーが開き直り、はぁっ、と小さく紘太朗さんがため息をついた。
「お前、本当は俺が好きだもんな」
「はぁっ!?
お前、なに言って」
私もつい、紘太朗さんの顔を見ていた。
けれど、國方マネージャーの目は、せわしなく動いている。
「俺の女ばかりにちょっかいかけていたのは、俺の気を引きたいから。
翠に確かに気はあるが、それよりも俺に幸せになってもらいたいと思っている」
「ちょ、なに勝手なこと言ってんだよ」
國方マネージャーは否定しているけれど、私には紘太朗さんが言っていることがわかる。
それに彼自身、私にそういうことを言っていた。
「すまんな、いままで気付いてやれなくて。
それで、友達にならないか」
「ガキの仲直りじゃあるまいし、変なこと言うな!」
紘太朗さんが差しだした手を、國方マネージャーが払う。
でも紘太朗さんはそれを、意外そうに見ただけだった。
「すまん、言い方が悪かった」
その大きな手で眼鏡を上げ、紘太朗さんは仕切り直すように座り直した。
「三和は今後、菱井に完全に吸収される。
新しい菱井三和ホールディングスを、俺と一緒に作っていかないか」
新たに差しだされた手を、腕を組んで國方マネージャーは見下ろしている。
「……オレはお前と対等か」
「もちろん」
「……なら、乗った」
腕を解き、國方マネージャーは紘太朗さんの手を握り返した。
「翠。
悪かったな、いろいろ迷惑かけて」
「いえ、こちらこそ、助かったので」
私へ真摯にあたまを下げる國方マネージャーに、私もあたまを下げる。
彼がいなかったらきっと、とっくに潰れていた。
恨みはあるが、それだけじゃない。
「言っとくけど、オレは本気で翠が好きだったからな。
本気で、翠を蔭木から奪うつもりだった。
でもオレじゃ、翠を幸せにできそうにねぇし。
失恋、決定か」
ははっ、と自嘲するように彼が小さく笑った。
「蔭木とお幸せに。
オレはしばらく、仕事に没頭するわー」
おもむろに立ち上がり、彼がドアへと向かっていく。
「ああ、その話なんだがな」
紘太朗さんから声をかけられ、ドアノブに手をかけていた國方マネージャーが止まる。
「俺の妹を紹介してやる。
兄の俺が言うのもなんだが、翠並にいい女だ」
くるっと振り返った彼は、大股三歩で紘太朗さんへ距離を詰めた。
「オレは!
お前の!
そういうところが!
嫌いなんだ!」
ビシッ、と人差し指を突きつけ、今度こそ足音荒く出ていった。
「……紘太朗さん。
それはあまりよくないかと……」
「そうか?
妹は昔からなにかと、國方のことを訊いてくるから、いいかと思ったんだが……」
「……」
紘太朗さんはなにがいけなかったのか、しきりに首を捻っている。
それなら……上手くいったらいいな。
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