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第五章 恋
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片付けもせずに山荘を出た。車で隣町へと向かい、そこから東へ向かう汽車に乗る。俺がトロイアへ向かうのは容易に読まれるだろう。なのでいったん東隣の国へ入り、ほとぼりが冷めてからトロイアへ移動しようと思っていた。ただし、東隣の国に入るためには山を越えなければならない。今のニコに耐えられるのか心配だ。いや、俺が絶対に逃がしてみせる。
「うわぁー、凄いねー」
「そうだな」
窓の外を見て無邪気にはしゃいでいるニコに同意してやりつつ、周囲に目を配った。ここで追っ手に会えば、逃げ場はない。ニコは初めて見る景色に喜んでいたが、俺はずっと気を張っていた。汽車は何事もなく進み、山間地帯へと入っていく。あと少し、あと少しだ。終点の駅を出て山に入れば、国境は目と鼻の先。超えてしまえば追ってこられない。たぶん、それで油断が生じていたのだと思う。
汽車が減速し、駅のホームへと入っていく。乗っていた車両が駅舎のある中央を過ぎた際、信じられないものを見た。
「……なんで」
どうしてここが、わかったのだろう。とにかく、逃げなければ。
「来い」
「レン……?」
怪訝そうなニコの手を引っ張り、無理矢理立たせる。向こうも俺たちに気づいたのか、バタバタとしだした。
「どうしたの?」
「いいから、来い」
ニコの手を引っ張り、銃を手に足早に先頭車両へと進む。少しでも奴らから距離を取り、ホームの脇から山へ入れば……!
「お待ちしておりました、ウォルター大佐」
しかしそんな願い虚しく、イェルナーが俺の前に立ち塞がる。
「どけ!」
撃つよりも早く、狙撃でもされたのか銃が手から吹っ飛ぶ。それでもかまわずにヤツを押し退けて先へ進もうとするが、複数の兵士に囲まれ、阻まれた。さらに、ニコの肩に兵士の手がかかる。
「やめろ、ニコから手を離せ……!」
「レン、レン……!」
引き離され、連れていかれるニコを取り返そうと激しく暴れた。しかし数人の兵士に取り押さえられ、ままならない。
「困りますよ、クーデターの英雄が大逆人を連れて逃亡だとか」
後ろ手に手錠をかけられ、自由を制限される。落ちていた俺の銃を拾い、イェルナーは俺の額へ銃口を向けた。撃つなら、撃てばいい。けれどコイツくらいは道連れにしてやる……!
「そんな怖い顔で睨まないでください、冗談ですよ」
にやりといやらしく顔を歪めて笑い、ヤツは銃を下ろした。
「連れていけ」
「はっ」
引き立てられるように連れていかれ、車に乗せられる。着いたのは今は使われていない、昔国境監視に使われていた施設だった。
「入れ」
以前は取調室だったであろう部屋に投げ込まれ、床に転がる。さらにご丁寧に足まで縛り上げ、兵士は出ていった。
「さて」
ふたりきりになって残っていた椅子を引き寄せ、イェルナーは俺の前で足を組んで座った。
「探したんですよ、随分」
くつくつと喉を鳴らし、おかしそうにヤツが笑う。
「……どうして、わかった」
バレないように細心の注意を払っていたはずだ。なのにイェルナーたちは先回りして待っていた?
「なに、〝善良な市民〟からの通報ですよ。街でウォルター大佐らしき人を見た、東へ向かう汽車にスティングナーらしき人が乗っていた。私のところにはありとあらゆる情報が上がってきます」
にっこりと微笑んだヤツは、俺を完全にバカにしていた。それで一気に顔が熱くなる。
「それで。どうして大罪人スティングナーを連れて逃げたりしたんです? 幼馴染みに対する同情ですか? 冷酷無比なあなたらしくない」
イェルナーが呆れたようにため息をつく。しかし彼は俺を、誤解していた。俺は冷酷無比などではない。ただ、表情が乏しいからそう見えているだけだ。そんな俺を理解してくれたのは、ニコだけだった。
「あなたには英雄としてこれから、この国を統べてもらわなければいけないのです。まずは手始めとして、スティングナーを処分してください」
「誰がやるか!」
間髪入れずに拒否し、イェルナーの顔に唾を吐きかける。俺がニコを殺す? そんなの、できるわけがない。ニコをこの手で殺すくらいなら、――死ぬ。
「困りましたね」
顔にかかった唾にちらりと視線を送り、ヤツが取り出したハンカチで拭う。椅子から降りたヤツは俺の目の前にしゃがみ、口にそれを詰めてきた。
「あなたにはその手で、スティングナーを殺してもらわないといけないんですよ」
「んー、んー!」
体当たりしようとするが、ヤツは恐ろしいほどの力で俺を押さえつける。
「すぐにその気にさせて見せます。あ、悪いですがしばらくそのハンカチ、預かっていてくださいね。舌噛んで死なれると困りますし」
立ち上がったヤツが、小バカにするようにひらひらと手を振りながら出ていく。ドアが閉まり、鍵のかかる音がした。
……ニコはどうしているのだろう。無事ならいいのだが。いや、イェルナーは俺に殺させたいみたいだし、それまでは少なくとも生きている。なら、従っているフリをして隙を突いてニコを連れて逃げる……。
必死に動かない頭を叱咤し、計画を立てる。俺から引き離され、今頃ニコは泣いていないだろうか。そればかりが気にかかる。
ニコを連れて逃げたあとの楽しい生活を想像し、後ろ向きになりがちな気持ちを追い払う。まずは仔羊肉を手に入れて、約束どおりシュニッツェルを作ってやらないとな。アイツは子供のように笑って喜ぶのだろうか。そういえば山荘にいるときのニコは、まるで昔に戻ったみたいだった。まだなんのしがらみもない、あの頃に。俺もただ、ニコの隣にいられて幸せだったな。どうして皆、俺たちの幸せを邪魔するのだろう。ただ俺たちは、ふたりだけでひっそりと生きていきたいだけなのに。
「お待たせしました」
どのくらい経ったのだろう、口の中のハンカチがぐっしょりとしてきた頃、イェルナーがようやく顔を出した。
「どうぞこちらへ」
兵士に命じて俺の足の拘束を解き、上機嫌に別の部屋へと連れていく。そこではニコが青ざめた顔で立っていた。
「ニコ!」
駆け寄ろうとしたが、兵士がそれを阻む。体当たりしようかと思ったが、彼は俺の手枷も解いた。
「大丈夫か。怪我はしてないか」
ニコの傍へ行き、怪我がないか身体を確かめる。どういうつもりか知らないが、拘束の解かれた今なら逃げられるかもしれない。そっと、ニコの背後に立つ兵士の銃を確認する。――しかし。
「レン。――僕を殺してくれ」
泣き笑いのニコが、促すように拳銃のグリップを俺に押しつける。
「な、なに言ってるんだよ。イェルナーにそうすれば俺の命は救ってやるとでも言われたのか」
動揺し、数歩後ろに下がって距離を取る。けれどすぐにニコは距離を詰めてきた。
「そうだよ。僕はレンに、死んでほしくない」
さらに数歩下がるが、すぐに背中はドアにぶち当たる。
「それに僕は殺されるなら、レンに殺されたいんだ」
ニコが無理矢理、俺に拳銃を握らせる。投げ捨てようとしたが、そうはさせまいとアイツは力一杯、俺の手を押さえた。
「嫌だ、できない」
駄々を捏ねるように激しく首を振るが、ニコの手は緩まない。
「それが一番いいって、レンにだってわかるだろ?」
俺にはなにもわからない。この手で、ニコを殺す? そんな恐ろしいこと、できるはずがない。しかしニコはその銃口を自分の身体に当てた。
「誰でもない、レンに殺されれば僕は幸せだよ」
にっこりと俺に微笑みかけるニコの目には涙が光っている。俺はただ、ニコに笑っていてほしいだけだった。俺はいったい、どこで間違えた?
「さあ、レン。僕を殺して」
ニコは促すが、身体は恐怖でガタガタと震えるばかりだ。
「嫌だ、嫌だ、できない」
「レン。僕を殺すんだ」
俺を片方の手で抱き寄せ、慰めるようにニコが背中を軽くぽんぽんと叩く。それから拳銃を握る俺の指に自分の指を添え、引き金を――引いた。
銃声をどこか別世界のように聞いた。
「ありがとう、レン」
呟いたニコからみるみる力が失われていく。流れ出る命をどうにか留めようと、渾身の力でニコを抱き締めた。しかしその鼓動は次第に遅くなっていき、ついに止まった。
「ニコ? ニコ!」
身体を揺らすが、青白い顔でニコはもう動かない。ただ、なぜか幸せそうに笑っていた。
「あ、あ、ああーっ!」
俺の喉から、この世のものとは思えない絶叫がほとばしる。ここからしばらく、記憶がない。
――ニコが、笑って俺を呼ぶ。
「レン」
ああ、これは夢だ。だってニコはさっき、俺の手で殺した。それでも笑うニコが嬉しくて、俺も泣きながら笑っていた。
「ねえ。こんな話、知ってる?」
ニコが腰を下ろすので、俺もその隣に座る。場所は湖の畔になっていた。この風景には見覚えがある、よく遠乗りをしてふたりで来た場所だ。
「東の国ではね、恋を〝れん〟っていうんだって。ふふっ、レンと一緒だね」
おかしそうにニコが笑う。そうだ、いつかこんな話をした。
「レンの名前は、どういう意味なんだろうね?」
あのとき、俺はどう答えたのだろう。でも、今ならこう言う。
「俺の名前はお前に恋してるって意味だよ」
「うわぁー、凄いねー」
「そうだな」
窓の外を見て無邪気にはしゃいでいるニコに同意してやりつつ、周囲に目を配った。ここで追っ手に会えば、逃げ場はない。ニコは初めて見る景色に喜んでいたが、俺はずっと気を張っていた。汽車は何事もなく進み、山間地帯へと入っていく。あと少し、あと少しだ。終点の駅を出て山に入れば、国境は目と鼻の先。超えてしまえば追ってこられない。たぶん、それで油断が生じていたのだと思う。
汽車が減速し、駅のホームへと入っていく。乗っていた車両が駅舎のある中央を過ぎた際、信じられないものを見た。
「……なんで」
どうしてここが、わかったのだろう。とにかく、逃げなければ。
「来い」
「レン……?」
怪訝そうなニコの手を引っ張り、無理矢理立たせる。向こうも俺たちに気づいたのか、バタバタとしだした。
「どうしたの?」
「いいから、来い」
ニコの手を引っ張り、銃を手に足早に先頭車両へと進む。少しでも奴らから距離を取り、ホームの脇から山へ入れば……!
「お待ちしておりました、ウォルター大佐」
しかしそんな願い虚しく、イェルナーが俺の前に立ち塞がる。
「どけ!」
撃つよりも早く、狙撃でもされたのか銃が手から吹っ飛ぶ。それでもかまわずにヤツを押し退けて先へ進もうとするが、複数の兵士に囲まれ、阻まれた。さらに、ニコの肩に兵士の手がかかる。
「やめろ、ニコから手を離せ……!」
「レン、レン……!」
引き離され、連れていかれるニコを取り返そうと激しく暴れた。しかし数人の兵士に取り押さえられ、ままならない。
「困りますよ、クーデターの英雄が大逆人を連れて逃亡だとか」
後ろ手に手錠をかけられ、自由を制限される。落ちていた俺の銃を拾い、イェルナーは俺の額へ銃口を向けた。撃つなら、撃てばいい。けれどコイツくらいは道連れにしてやる……!
「そんな怖い顔で睨まないでください、冗談ですよ」
にやりといやらしく顔を歪めて笑い、ヤツは銃を下ろした。
「連れていけ」
「はっ」
引き立てられるように連れていかれ、車に乗せられる。着いたのは今は使われていない、昔国境監視に使われていた施設だった。
「入れ」
以前は取調室だったであろう部屋に投げ込まれ、床に転がる。さらにご丁寧に足まで縛り上げ、兵士は出ていった。
「さて」
ふたりきりになって残っていた椅子を引き寄せ、イェルナーは俺の前で足を組んで座った。
「探したんですよ、随分」
くつくつと喉を鳴らし、おかしそうにヤツが笑う。
「……どうして、わかった」
バレないように細心の注意を払っていたはずだ。なのにイェルナーたちは先回りして待っていた?
「なに、〝善良な市民〟からの通報ですよ。街でウォルター大佐らしき人を見た、東へ向かう汽車にスティングナーらしき人が乗っていた。私のところにはありとあらゆる情報が上がってきます」
にっこりと微笑んだヤツは、俺を完全にバカにしていた。それで一気に顔が熱くなる。
「それで。どうして大罪人スティングナーを連れて逃げたりしたんです? 幼馴染みに対する同情ですか? 冷酷無比なあなたらしくない」
イェルナーが呆れたようにため息をつく。しかし彼は俺を、誤解していた。俺は冷酷無比などではない。ただ、表情が乏しいからそう見えているだけだ。そんな俺を理解してくれたのは、ニコだけだった。
「あなたには英雄としてこれから、この国を統べてもらわなければいけないのです。まずは手始めとして、スティングナーを処分してください」
「誰がやるか!」
間髪入れずに拒否し、イェルナーの顔に唾を吐きかける。俺がニコを殺す? そんなの、できるわけがない。ニコをこの手で殺すくらいなら、――死ぬ。
「困りましたね」
顔にかかった唾にちらりと視線を送り、ヤツが取り出したハンカチで拭う。椅子から降りたヤツは俺の目の前にしゃがみ、口にそれを詰めてきた。
「あなたにはその手で、スティングナーを殺してもらわないといけないんですよ」
「んー、んー!」
体当たりしようとするが、ヤツは恐ろしいほどの力で俺を押さえつける。
「すぐにその気にさせて見せます。あ、悪いですがしばらくそのハンカチ、預かっていてくださいね。舌噛んで死なれると困りますし」
立ち上がったヤツが、小バカにするようにひらひらと手を振りながら出ていく。ドアが閉まり、鍵のかかる音がした。
……ニコはどうしているのだろう。無事ならいいのだが。いや、イェルナーは俺に殺させたいみたいだし、それまでは少なくとも生きている。なら、従っているフリをして隙を突いてニコを連れて逃げる……。
必死に動かない頭を叱咤し、計画を立てる。俺から引き離され、今頃ニコは泣いていないだろうか。そればかりが気にかかる。
ニコを連れて逃げたあとの楽しい生活を想像し、後ろ向きになりがちな気持ちを追い払う。まずは仔羊肉を手に入れて、約束どおりシュニッツェルを作ってやらないとな。アイツは子供のように笑って喜ぶのだろうか。そういえば山荘にいるときのニコは、まるで昔に戻ったみたいだった。まだなんのしがらみもない、あの頃に。俺もただ、ニコの隣にいられて幸せだったな。どうして皆、俺たちの幸せを邪魔するのだろう。ただ俺たちは、ふたりだけでひっそりと生きていきたいだけなのに。
「お待たせしました」
どのくらい経ったのだろう、口の中のハンカチがぐっしょりとしてきた頃、イェルナーがようやく顔を出した。
「どうぞこちらへ」
兵士に命じて俺の足の拘束を解き、上機嫌に別の部屋へと連れていく。そこではニコが青ざめた顔で立っていた。
「ニコ!」
駆け寄ろうとしたが、兵士がそれを阻む。体当たりしようかと思ったが、彼は俺の手枷も解いた。
「大丈夫か。怪我はしてないか」
ニコの傍へ行き、怪我がないか身体を確かめる。どういうつもりか知らないが、拘束の解かれた今なら逃げられるかもしれない。そっと、ニコの背後に立つ兵士の銃を確認する。――しかし。
「レン。――僕を殺してくれ」
泣き笑いのニコが、促すように拳銃のグリップを俺に押しつける。
「な、なに言ってるんだよ。イェルナーにそうすれば俺の命は救ってやるとでも言われたのか」
動揺し、数歩後ろに下がって距離を取る。けれどすぐにニコは距離を詰めてきた。
「そうだよ。僕はレンに、死んでほしくない」
さらに数歩下がるが、すぐに背中はドアにぶち当たる。
「それに僕は殺されるなら、レンに殺されたいんだ」
ニコが無理矢理、俺に拳銃を握らせる。投げ捨てようとしたが、そうはさせまいとアイツは力一杯、俺の手を押さえた。
「嫌だ、できない」
駄々を捏ねるように激しく首を振るが、ニコの手は緩まない。
「それが一番いいって、レンにだってわかるだろ?」
俺にはなにもわからない。この手で、ニコを殺す? そんな恐ろしいこと、できるはずがない。しかしニコはその銃口を自分の身体に当てた。
「誰でもない、レンに殺されれば僕は幸せだよ」
にっこりと俺に微笑みかけるニコの目には涙が光っている。俺はただ、ニコに笑っていてほしいだけだった。俺はいったい、どこで間違えた?
「さあ、レン。僕を殺して」
ニコは促すが、身体は恐怖でガタガタと震えるばかりだ。
「嫌だ、嫌だ、できない」
「レン。僕を殺すんだ」
俺を片方の手で抱き寄せ、慰めるようにニコが背中を軽くぽんぽんと叩く。それから拳銃を握る俺の指に自分の指を添え、引き金を――引いた。
銃声をどこか別世界のように聞いた。
「ありがとう、レン」
呟いたニコからみるみる力が失われていく。流れ出る命をどうにか留めようと、渾身の力でニコを抱き締めた。しかしその鼓動は次第に遅くなっていき、ついに止まった。
「ニコ? ニコ!」
身体を揺らすが、青白い顔でニコはもう動かない。ただ、なぜか幸せそうに笑っていた。
「あ、あ、ああーっ!」
俺の喉から、この世のものとは思えない絶叫がほとばしる。ここからしばらく、記憶がない。
――ニコが、笑って俺を呼ぶ。
「レン」
ああ、これは夢だ。だってニコはさっき、俺の手で殺した。それでも笑うニコが嬉しくて、俺も泣きながら笑っていた。
「ねえ。こんな話、知ってる?」
ニコが腰を下ろすので、俺もその隣に座る。場所は湖の畔になっていた。この風景には見覚えがある、よく遠乗りをしてふたりで来た場所だ。
「東の国ではね、恋を〝れん〟っていうんだって。ふふっ、レンと一緒だね」
おかしそうにニコが笑う。そうだ、いつかこんな話をした。
「レンの名前は、どういう意味なんだろうね?」
あのとき、俺はどう答えたのだろう。でも、今ならこう言う。
「俺の名前はお前に恋してるって意味だよ」
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