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第五章 恋だの愛だの
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行きつけのスーパーで買い物をする。
「ちゃちゃっと選んでくるんで、望とお菓子コーナー行っててください」
それだけ言ってあとは確認せずに中を進んでいく。
「ひゅうがおにぃちゃん、こっちだよ」
「おう」
ちらっと見たら望が彪夏さんの手を引っ張って連れていっていたので、大丈夫だろう。
「あ、牛乳半額になってる」
卵をちゃっかり二パックカゴに入れたあとは、おつとめ品コーナーをチェックする。
牛乳が安くなっているのは大助かりだ。
なにしろ、真と健太は牛乳が大好きなのだ。
いつもはプライベートブランドの低脂肪牛乳、一リットル百円しか買わないので、たまには普通の牛乳も飲ませてやりたい。
あとは豆腐と厚揚げ、さらに鶏モモ一パックをカゴに入れる。
もちろん全部、半額商品だ。
「あとは……」
スーパーの中を周り、お買い得商品をチェックする。
えのき三パック百円は買い、カットシメジ百円も買い。
キャベツ一玉五十円はおひとり様ひとつだけれど、彪夏さんがいるから二玉大丈夫。
これでミンチが安かったらロールキャベツができるけれど……。
「ラッキ」
いつもは鶏ミンチだが、今日は運がいいらしく合い挽きがグラム五十円になっていた。
たまにそういう日があるんだよね。
迷わず一キロカゴに追加し、望たちの待つお菓子コーナーへと向かう。
「決まっ……」
「あっ、さやねぇちゃん!」
そこにいるふたりを見て固まった。
一個か二個くらいだと思っていたのに、カゴに溢れんばかりにお菓子が入っている。
「あのね、けんたにぃちゃんとたくみにぃちゃんと、まことにぃちゃんのぶんもかってくれるって!」
嬉しくて堪らないのか、望は満面の笑みでにこにこしている。
こんな顔見せられたら、ダメって言えなくなっちゃう。
「彪夏さん」
「なんだ?」
私に呼ばれ、望にあわせてしゃがんでいた彪夏さんは立ち上がった。
「……買いすぎですよ、買いすぎ。
一個か二個くらいでいいんですよ」
うっとりとお菓子の詰まったカゴを見ている望の上で、聞こえないようにこそこそと話す。
「そうか?
お菓子くらい、好きなだけ買ってやりたいだろ?
それに望は一個でいいって遠慮したんだ。
カゴに入れたのは俺。
だから望は悪くない」
そこまで言われたらもうなにも反論できなくなる。
「今回だけですよ、今回だけ。
欲しいって言ったら際限なく買ってもらえると覚えると、教育に悪いです」
「それもそうだな」
彪夏さんは納得してくれたみたいで、安心した。
会計を済ませて店を出る。
支払いは文句も言わず彪夏さんがしてくれた。
「そんな値引き商品ばかりじゃなく、もっと買えばよかったのに」
牛乳や肉の入った重いほうの荷物を彪夏さんが持ってくれたので、私はお菓子の入った軽いほうの袋を持つ。
「いいんですよ、これで」
贅沢を覚えたらあとがつらくなる。
だからほどほどがいいのだ。
「ちゃちゃっと選んでくるんで、望とお菓子コーナー行っててください」
それだけ言ってあとは確認せずに中を進んでいく。
「ひゅうがおにぃちゃん、こっちだよ」
「おう」
ちらっと見たら望が彪夏さんの手を引っ張って連れていっていたので、大丈夫だろう。
「あ、牛乳半額になってる」
卵をちゃっかり二パックカゴに入れたあとは、おつとめ品コーナーをチェックする。
牛乳が安くなっているのは大助かりだ。
なにしろ、真と健太は牛乳が大好きなのだ。
いつもはプライベートブランドの低脂肪牛乳、一リットル百円しか買わないので、たまには普通の牛乳も飲ませてやりたい。
あとは豆腐と厚揚げ、さらに鶏モモ一パックをカゴに入れる。
もちろん全部、半額商品だ。
「あとは……」
スーパーの中を周り、お買い得商品をチェックする。
えのき三パック百円は買い、カットシメジ百円も買い。
キャベツ一玉五十円はおひとり様ひとつだけれど、彪夏さんがいるから二玉大丈夫。
これでミンチが安かったらロールキャベツができるけれど……。
「ラッキ」
いつもは鶏ミンチだが、今日は運がいいらしく合い挽きがグラム五十円になっていた。
たまにそういう日があるんだよね。
迷わず一キロカゴに追加し、望たちの待つお菓子コーナーへと向かう。
「決まっ……」
「あっ、さやねぇちゃん!」
そこにいるふたりを見て固まった。
一個か二個くらいだと思っていたのに、カゴに溢れんばかりにお菓子が入っている。
「あのね、けんたにぃちゃんとたくみにぃちゃんと、まことにぃちゃんのぶんもかってくれるって!」
嬉しくて堪らないのか、望は満面の笑みでにこにこしている。
こんな顔見せられたら、ダメって言えなくなっちゃう。
「彪夏さん」
「なんだ?」
私に呼ばれ、望にあわせてしゃがんでいた彪夏さんは立ち上がった。
「……買いすぎですよ、買いすぎ。
一個か二個くらいでいいんですよ」
うっとりとお菓子の詰まったカゴを見ている望の上で、聞こえないようにこそこそと話す。
「そうか?
お菓子くらい、好きなだけ買ってやりたいだろ?
それに望は一個でいいって遠慮したんだ。
カゴに入れたのは俺。
だから望は悪くない」
そこまで言われたらもうなにも反論できなくなる。
「今回だけですよ、今回だけ。
欲しいって言ったら際限なく買ってもらえると覚えると、教育に悪いです」
「それもそうだな」
彪夏さんは納得してくれたみたいで、安心した。
会計を済ませて店を出る。
支払いは文句も言わず彪夏さんがしてくれた。
「そんな値引き商品ばかりじゃなく、もっと買えばよかったのに」
牛乳や肉の入った重いほうの荷物を彪夏さんが持ってくれたので、私はお菓子の入った軽いほうの袋を持つ。
「いいんですよ、これで」
贅沢を覚えたらあとがつらくなる。
だからほどほどがいいのだ。
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