孕むまでオマエを離さない~孤独な御曹司の執着愛~

霧内杳/眼鏡のさきっぽ

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第三章 運命を変えたい

3-8

「ごめんなさい……」

この年になってお漏らしだなんて、恥ずかしすぎる。
枕を掴み、火が出そうなほど熱い顔を隠した。

「どうして顔を隠すんだ?」

「だってぇ……」

涙目の私から海星本部長――海星が枕を奪う。

「潮噴いて、それだけ花音が気持ちよくなってくれたってことだろ」

ぼんやりとしか見えない視界でも、腕にまで垂れる私が濡らしたそれを彼が舐め上げるのがわかった。
それが妙にエロティックで顔を逸らしていた。

「……潮?」

意味がわからなくて頭の中をクエスチョンマークが埋め尽くしていく。

「そう。
すっごく気持ちよくなるとおしっこみたいなのが出るの」

「あっ、……はっ」

すっかり開ききった花弁に自身の剛直をあてがい、ゆっくりと彼が挿入ってきた。

「でも、おしっこじゃないから気にしないでいい」

「ん……あっ、……ああっ」

責め立てられて敏感になっている濡襞を太い熱杭で擦りあげられるだけで、身体はびくびくと痙攣する。

「むしろ、潮を噴いてくれたほうが嬉しい」

「ああっ!」

彼のものが奥に当たり、それだけで軽く達していた。

「キモチイイ?」

返事を促すように彼がこつこつと軽くつつく。
それに黙ってこくんとひとつ、頷いた。

「俺もキモチイイ」

額をつけ、海星がにっこりと微笑む。
その幸せそうな顔にお腹の奥が甘く切なくきゅっと締まった。

「もっと花音に言わせたいことはあるけど……」

身体を離し、彼が私の足を抱え直す。

「今日はもういっぱい苛めたから、やめておこう、なっ!」

「んあーっ!」

いきなり奥を力一杯撞き上げられ、背中が仰け反る。
がくがくと身体を震わせる私にかまわずに、彼は奥を撞き続けた。

……嘘つき。

「あっ、んあっ、ああっ!」

抗議したいけれど私の口からは悲鳴じみた喘ぎ声しか出てこない。

「花音、気持ちよさそうだな」

愉悦を含んだ海星の声が僅かに私の耳に届く。
気持ちいいなんてもんじゃない、気持ちよすぎてつらい。
……ううん。
彼に甘美な苦痛を与えられ、身体が歓喜に震える。

「はぁっ、あっ、かいっ、せいっ……!」

「ん?
ああ」

求めるように手を伸ばすと、彼は指を絡めて両手を握ってくれた。

「花音。
奥にいっぱい出してやるな」

はっ、はっ、と海星の少し切羽詰まった、熱い吐息が聞こえる。
それは私の体温をさらに上げ、彼のものをきつく締めつけた。

「だから。
……俺の子を、孕め」

淫靡な重低音で海星が耳もとで囁き、最奥に鈴口を押しつけて白濁を吐き出す。

「あっ、ああーっ!あっ、あっ、ああぁ……」

彼が達すると同時に私も快楽の階段を駆け抜けた。
どく、どくっと吐き出されるそれが、余韻に浸る私の身体を震わせる。

「花音」

ずるりと彼が出ていき、それが淋しいと思っているのはなんでだろう。

「今日も可愛かった」

私に軽くキスしながら、汚れた身体を彼が拭いてくれる。
しかもまだぐったりしてる私に、パジャマまで着せてくれた。

「シーツ替えるから、あっちに座ってろ」

さらに私を抱えようとしたけれど。

「もう大丈夫、なので」

断ってひとりでベッドから降りようとした。
また、お姫様抱っこは恥ずかしすぎる。

「おっと」

しかし足がよろけた私を海星さんが慌てて支えてくれた。

「ほら、言うことを聞いておけ」

おかしそうに笑いながらそのまま支えてひとり掛けのソファーに座らせてくれる。

「ううっ、すみません……」

無駄に強がったうえに手を煩わせるなんて情けなさすぎるよ……。

「ちょっと待ってろ」

寝室を出ていった彼は少しして、グラスを片手に戻ってきた。

「喘ぎすぎて喉、乾いてるだろ」

右の口端をつり上げ、にやりと海星さんが笑う。

「うっ、意地悪です……」

でも言われるとおり喉は渇いていたので、グラスを受け取った。
中身はレモンフレーバーの炭酸水みたいだ。
そういえばキッチンに、炭酸水メーカーがあったな……。

私が炭酸水を飲んでいるあいだ、海星さんはシーツをテキパキと交換していっている。

「あの、私が……」

やるべきだよね。

「いや、いい。
どうせ花音はまだへろへろで動けないだろ」

「うっ」

事実過ぎてなにも言い返せない。

「明日からはバスタオルでも引こうな。
それともそういうシーツがいいか」

明日からとは明日もということですか……?いや、彼の子供を早く身籠もらなければいけないからわかるけれども。
それでも連日これはつらい……。
それにしてもそういうシーツって、私が知らないだけで専用のものでもあるんだろうか。

「あの、そういうシーツって?」

聞いたのはただの興味からだ。

「おねしょシーツ、あるだろ?」

私と目をあわせ、彼がにやっと意地悪く笑う。

「うっ」

おねしょといわれればそうだけれど。
でも違うから気にしなくていいって言ったじゃん!
不満でぷーっと唇を尖らせて頬袋を膨らませたら、海星さんにそこへキスされた。

「ほんとに可愛いな、花音は」

さらに、また。

「あんまり可愛いとまた、押し倒したくなるんだけど」

「……それは勘弁してください」

「そうか?」

海星さんは残念そうだが、え、まだいけるの?
なんかこの先がいろいろ心配になってきた……。
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