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2章
狙われた少年 5
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夢魔は力を蓄えて何をするつもりなのだろう。黒板を見ながら頬杖をついて考える。
私のクラスは数学の授業中。
運動場では淳くんと眞澄くんのいるクラスが体育の授業でサッカーをしているのが見えた。私はそちらに視線を移して、様子をぼんやり眺めていた。
弱いインキュバスに実体はない。
そう言えばあの夢魔は、前に会った時に妙なことを言っていた。
『君たちの誰かがボクに身体を貸してくれても構わないんだよ?』
力が必要なのは、誰かの身体を乗っ取ろうと考えているのではないか。
本当の狙いは、みんな。あるいは、みんなの中の誰かにいる。そんな考えがよぎる。
もしそうなら、みんなにタリスマンを返した方が良い。
そうだと仮定して、目的は何なのか。誰かに呼び出されたインキュバスだとして、淳くんたちの身体を借りたい理由があるはず。
多分この推理はいい線いってると思うのだけど、こちらに情報が無さ過ぎる。
運動場で歓声が響いた。それでハッと現実引き戻される。眞澄くんがシュートを決めたみたいだった。
改めて私はみんなのことを何も知らないと思い知らされる。
淳くんと眞澄くんが笑い合っているのが見えたわ。みんなが私を護りたいと言ってくれるように、私もみんなを護りたい。
お祖父ちゃんならいろいろわかるのかもしれないけれど、今のところ夢の中にヒントを与えにも来てくれない。自分で頑張るしかない。
4人とも狙うのは現実的じゃない。誰かひとりだけだと思う。
とりあえず、できることをがんばろうと正面を向いて、黒板に書かれた数式をノートに写した。
その時ふと思いついた。
私達のことを知っていて、冷静な目を持っていそうな専門家にアドバイスをもらってみよう。
ただ彼は、真堂家にいる祓う力を持った人全員に会ったことはないから、そのことを踏まえての話にはなる。
そんなわけで、早速透さんに連絡を取った。
「何や。わざわざメールで電話したいから空いてる時間教えてって、そんな用事か」
「すみません……」
今日1日は何事もなく終えた。
後はベッドに入って眠るだけという状態に身支度して自室に戻った。透さんから21時頃なら電話ができると返信があったので、今電話をかけている。
もしも透さんがインキュバスだとして、4人の中で身体を借りるとしたら誰にするかと質問してみたの。
「そもそも、何でインキュバスなんか相手にしてんの?」
電話の向こうから少し呆れたような声色が聞こえるわ。
「どうしてでしょうね……」
私が聞きたいぐらいだ。
「で、まあ、もし俺がみさきちゃんとこの誰かの身体を乗っ取るとしたらやけど。ふたりしか会ったことないからそのふたりでしか言われへん。それやったら黒髪の方や」
眞澄くんのことだ。
「そのお兄ちゃんの方が頭に血が上りやすい感じやったからなぁ」
「なるほど……。それなら眞澄くんの頭に血を上らせるならどうしますか?」
何だか受話器の向こうの様子がおかしいように感じる。透さんがむせ返っているから、私は落ち着くのを無言で待った。
「みさきちゃんはホンマに俺の想像を超えるな……」
「インキュバスが入り込める隙ができるのは眞澄くんが怒ったときかなと思ったんです」
「んー、まあ、なあ……」
何となく透さんの歯切れが悪い。
「インキュバスは怒るっていうより、ヤキモチとかの方が……」
「ヤキモチですか」
眞澄くんが色恋沙汰で嫉妬することがあるのだろうか。好きな人とか、聞いたことが無い。
「簡単やで。俺が手伝ったろか?」
突然透さんの口調が楽しげに変わった。
ありがたい申し出だけど私の独断で眞澄くんを危険に晒すのは怖い気もする。
「ありがとうございます。みんなと相談してからまた連絡をさせてもらいます」
もう一度お礼を言って電話を切ってから透さんの言葉を考えたけれど、眞澄くんを騙すことになる作戦はやっぱり嫌だなと思った。
そうだ、とぽんと手を打つ。
インキュバスをどうにか出し抜けないかしら。そのために眞澄くんに協力を仰ぐという方法なら良い気がする。インキュバスだって、誰かの身体を借りたいと言っていたも。
この家には強い結界が貼ってある。インキュバスがどんなに力を蓄えたと言っても入って来られないだろうし、おそらくここでの相談を盗み聞きもできないはず。
善は急げと眞澄くんにメールでどこにいるのか尋ねる。まだリビングにいるとすぐに返信があったので部屋を飛び出した。
リビングには眞澄くんしかいなかった。
ひとりでソファーに座って携帯ゲーム機で遊んでいた。
「どうしたんだ?そんなに焦って」
ゲーム機をテーブルに置いてこちらを見てくれる。
「眞澄くんにお願いがあって」
私は隣に行くと、ぎゅっと眞澄くんの手を握って顔を近付けた。
すると眞澄くんはちょっと視線を逸らす。だけど私は気にせず続けた。
「インキュバスに隙を見せて欲しいの」
「はあっ!?」
「眞澄くんの身体を借りに来たところでインキュバスを捕まえるか、追い払えないかなと思って。そのために私も頑張るから」
「が、頑張るって…。みさき、何をするつもりなんだよ…」
眞澄くんは頬を紅潮させて、伏せ目がちになった。長い睫毛が影を落とす。
私は眞澄くんにそう言われて、はたと気がついた。何をすれば良いのだろう。
「どうしたら良いと思う?」
「ノープランかよ」
「悪くない案だと思いますよ、みさきさん」
「誠史郎さん」
いつの間にかソファーの背もたれの向こうに誠史郎さんが立っていた。
「誠史郎、いつから……」
「つい今しがた、お水をいただきに来ただけです。偶然お話が聞こえましたが、眞澄くんに頑張ってもらわないといけませんね」
誠史郎さんが少し意地悪に微笑む。そして何か眞澄くんに耳打ちした。
眞澄くんは真っ赤になって勢いよく立ち上がる。
「なっ……、なっ……!」
眞澄くんは言葉が出ないみたい。
「では、土曜日に決行しましょう。協力してもらえるかイズミさんに聞いてみます。みさきさん、服と靴のサイズを教えていただけますか?」
私のクラスは数学の授業中。
運動場では淳くんと眞澄くんのいるクラスが体育の授業でサッカーをしているのが見えた。私はそちらに視線を移して、様子をぼんやり眺めていた。
弱いインキュバスに実体はない。
そう言えばあの夢魔は、前に会った時に妙なことを言っていた。
『君たちの誰かがボクに身体を貸してくれても構わないんだよ?』
力が必要なのは、誰かの身体を乗っ取ろうと考えているのではないか。
本当の狙いは、みんな。あるいは、みんなの中の誰かにいる。そんな考えがよぎる。
もしそうなら、みんなにタリスマンを返した方が良い。
そうだと仮定して、目的は何なのか。誰かに呼び出されたインキュバスだとして、淳くんたちの身体を借りたい理由があるはず。
多分この推理はいい線いってると思うのだけど、こちらに情報が無さ過ぎる。
運動場で歓声が響いた。それでハッと現実引き戻される。眞澄くんがシュートを決めたみたいだった。
改めて私はみんなのことを何も知らないと思い知らされる。
淳くんと眞澄くんが笑い合っているのが見えたわ。みんなが私を護りたいと言ってくれるように、私もみんなを護りたい。
お祖父ちゃんならいろいろわかるのかもしれないけれど、今のところ夢の中にヒントを与えにも来てくれない。自分で頑張るしかない。
4人とも狙うのは現実的じゃない。誰かひとりだけだと思う。
とりあえず、できることをがんばろうと正面を向いて、黒板に書かれた数式をノートに写した。
その時ふと思いついた。
私達のことを知っていて、冷静な目を持っていそうな専門家にアドバイスをもらってみよう。
ただ彼は、真堂家にいる祓う力を持った人全員に会ったことはないから、そのことを踏まえての話にはなる。
そんなわけで、早速透さんに連絡を取った。
「何や。わざわざメールで電話したいから空いてる時間教えてって、そんな用事か」
「すみません……」
今日1日は何事もなく終えた。
後はベッドに入って眠るだけという状態に身支度して自室に戻った。透さんから21時頃なら電話ができると返信があったので、今電話をかけている。
もしも透さんがインキュバスだとして、4人の中で身体を借りるとしたら誰にするかと質問してみたの。
「そもそも、何でインキュバスなんか相手にしてんの?」
電話の向こうから少し呆れたような声色が聞こえるわ。
「どうしてでしょうね……」
私が聞きたいぐらいだ。
「で、まあ、もし俺がみさきちゃんとこの誰かの身体を乗っ取るとしたらやけど。ふたりしか会ったことないからそのふたりでしか言われへん。それやったら黒髪の方や」
眞澄くんのことだ。
「そのお兄ちゃんの方が頭に血が上りやすい感じやったからなぁ」
「なるほど……。それなら眞澄くんの頭に血を上らせるならどうしますか?」
何だか受話器の向こうの様子がおかしいように感じる。透さんがむせ返っているから、私は落ち着くのを無言で待った。
「みさきちゃんはホンマに俺の想像を超えるな……」
「インキュバスが入り込める隙ができるのは眞澄くんが怒ったときかなと思ったんです」
「んー、まあ、なあ……」
何となく透さんの歯切れが悪い。
「インキュバスは怒るっていうより、ヤキモチとかの方が……」
「ヤキモチですか」
眞澄くんが色恋沙汰で嫉妬することがあるのだろうか。好きな人とか、聞いたことが無い。
「簡単やで。俺が手伝ったろか?」
突然透さんの口調が楽しげに変わった。
ありがたい申し出だけど私の独断で眞澄くんを危険に晒すのは怖い気もする。
「ありがとうございます。みんなと相談してからまた連絡をさせてもらいます」
もう一度お礼を言って電話を切ってから透さんの言葉を考えたけれど、眞澄くんを騙すことになる作戦はやっぱり嫌だなと思った。
そうだ、とぽんと手を打つ。
インキュバスをどうにか出し抜けないかしら。そのために眞澄くんに協力を仰ぐという方法なら良い気がする。インキュバスだって、誰かの身体を借りたいと言っていたも。
この家には強い結界が貼ってある。インキュバスがどんなに力を蓄えたと言っても入って来られないだろうし、おそらくここでの相談を盗み聞きもできないはず。
善は急げと眞澄くんにメールでどこにいるのか尋ねる。まだリビングにいるとすぐに返信があったので部屋を飛び出した。
リビングには眞澄くんしかいなかった。
ひとりでソファーに座って携帯ゲーム機で遊んでいた。
「どうしたんだ?そんなに焦って」
ゲーム機をテーブルに置いてこちらを見てくれる。
「眞澄くんにお願いがあって」
私は隣に行くと、ぎゅっと眞澄くんの手を握って顔を近付けた。
すると眞澄くんはちょっと視線を逸らす。だけど私は気にせず続けた。
「インキュバスに隙を見せて欲しいの」
「はあっ!?」
「眞澄くんの身体を借りに来たところでインキュバスを捕まえるか、追い払えないかなと思って。そのために私も頑張るから」
「が、頑張るって…。みさき、何をするつもりなんだよ…」
眞澄くんは頬を紅潮させて、伏せ目がちになった。長い睫毛が影を落とす。
私は眞澄くんにそう言われて、はたと気がついた。何をすれば良いのだろう。
「どうしたら良いと思う?」
「ノープランかよ」
「悪くない案だと思いますよ、みさきさん」
「誠史郎さん」
いつの間にかソファーの背もたれの向こうに誠史郎さんが立っていた。
「誠史郎、いつから……」
「つい今しがた、お水をいただきに来ただけです。偶然お話が聞こえましたが、眞澄くんに頑張ってもらわないといけませんね」
誠史郎さんが少し意地悪に微笑む。そして何か眞澄くんに耳打ちした。
眞澄くんは真っ赤になって勢いよく立ち上がる。
「なっ……、なっ……!」
眞澄くんは言葉が出ないみたい。
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