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淳ルート 1章
この手は離さない 1
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淳くんがソファーに座って物憂げな表情をしていると、それだけで絵になる。
考えているのは多分、翡翠くんのこと。
なぜだか理由は私自身にもわからない。
だけど儚げな淳くんが遠い世界に行ってしまいそうに思えた。
「淳くん、コンビニ一緒に行ってくれる?」
私の声ではっと顔を上げると、おとぎ話の王子様のように麗しい微笑みを見せてくれる。驚かせてしまって申し訳ない気持ちになった。
「もちろんだよ」
優しく口角を持ち上げたまま、優雅なしぐさで立ち上がる。
「ソフトクリームを買いに行くのかい?」
淳くんは私の食べたいものを見抜く天才だ。
「どうしてわかるの?」
「どうしてだろう……。ずっと一緒にいるからかな?」
私が幼稚園児だった頃から淳くんと一緒にいる。帰ってくると必ず淳くんがいて、夜寝てしまうまで遊んでくれたり勉強をみてくれた。
その頃の淳くんは少年の姿をしていた。翡翠くんと髪と瞳の色が違うだけで瓜二つだったのに、雰囲気が違い過ぎるせいかどうも繋がらなかった。
中学生になってからは、毎朝家に迎えに来てくれて、ふたりで中学校に通っていた。そこでも淳くんはみんな憧れの王子様だった。
外見は少しずつ成長させていて、声も変わっていった。大人から子どもへ戻すのは大変だけど、子どもから大人へ育つのはそこまで難しくないらしい。
お祖父ちゃんが亡くなった時、淳くんは人前では泣かなかった。だけど夜中にひとり、遺体の横で静かに涙を流していた。
偶然その姿を見てしまったのだけど、あまりにも辛そうで何も言ってはいけない気がした。でも淳くんひとりきりにはしたくなくて、部屋の外で息を殺しながら膝を抱えていた。
いつの間にか私は寝てしまっていて、お布団に横になっていた。多分淳くんが運んでくれたのだと思う。
お葬式から間もなく、淳くんは我が家で生活するようになった。今思うと、きっと私の護衛をしてくれるためだったのだろう。
そして私が高校生になる春休み。両親が仕事で海外へ行くことになり、さらに眞澄くんが一緒に住むようになった。
誠史郎さんとは、入学式の少し前に淳くんと眞澄くんと一緒にみんなでレストランで食事をした。
お祖父ちゃんのお葬式で見かけたけれど、きちんと会って話したのはその時が初めてだった。
当初半年ぐらいだと思われていた両親の海外での仕事は、何故かどんどん依頼が増えて、未だに帰国できないでいる。おかげで私たちは生活できているのだけど。
こうしてコンビニで少しお高いソフトクリームを買えるのも、そのお陰だ。そう言ったら、淳くんはみさきはお母さんみたいだねと相好を崩した。
私からすれば淳くんの方がよっぽどお母さんみたいだと思うけど黙っておく。そんなことを言われても、彼はきっと嬉しくないから。
インキュバスを倒した淳くんの燃えるような紅の双眸が脳裏に蘇る。あんなに苛烈な彼を、あの時まで見たことがなかった。
近くにい過ぎて気がつかなかった。いつの間にか淳くんは優しいお兄ちゃんじゃなくて、ひとりの大人の男性になっていた。
コンビニから自宅に戻る。淳くんは本当に気が利くので、アイスクリームはみんなに必ず行き渡るよう多めに、さらにみやびちゃん用の缶詰めまで買っていた。
「ただい……」
言い終わる前にすごい形相で眞澄くんがこちらへ逃げてきた。私と淳くんの後ろに回り込む。
玄関にサイズは大きめだけど、とても華やかなハイヒールがきちんと揃えて置かれていたので何となく察した。
「おかえりなさい~」
パタパタとスリッパを鳴らしてイズミさんが出迎えてくれる。
「お邪魔してます~」
口ではそういっているけれど、イズミさんはジリジリと獲物を追いつめるような仕草を見せる。
「ただいま帰りました。イズミさん、いらっしゃい。眞澄も、中に入ろう?アイスクリーム買って来たから」
淳くんの背中に隠れてイズミさんの出方を窺っていた眞澄くんだけど、アイスクリームと聞いて表情がパッと輝く。
「イズミさん、今日は誠史郎に用ですか?」
廊下を歩きながら淳くんとイズミさんが話している。眞澄くんは私の後ろでまだ警戒していた。
「透クンに魔装具のメンテナンス頼まれてたのを届けにきたのよ~。彼、ここに住みついてるみたいだけど大丈夫なの~?」
「とても良くしていただいています」
にこやかに返答する淳くんがリビングへのドアを開く。
誠史郎さんはダイニングチェアに着座し読書をしながら、目の前で裕翔くんが課題をきちんとこなすかを見張っている。
透さんはソファーに寝そべってスマホをいじっていた。イズミさんから受け取った魔装具はコーヒーテーブルの上に置いたままだ。
「おー、お帰り」
透さんがこちらに気付いて起き上がる。裕翔くんもパッとこちらに振り向いた。
「せーしろー、休憩したいー」
「ここまでは終わらせてください」
誠史郎さんの指先が数学の問題集のどこかの箇所を指し示す。その様子を淳くんが穏やかに微笑みながら見ていた。
だけど隣で見ていると、どこか翳りを感じる。私だけだろうか。
「……淳くん」
シャツの裾を思わず引っ張ってしまう。振り向いた淳くんの琥珀色の双眸を見てようやく理由がわかった気がした。
切り出そうとした時、透さんと裕翔くんがビニール袋の中身を知りたいと淳くんを取り囲んでしまう。
「オレ、イチゴ!」
「俺もストロベリーがええなー」
ちゃんとふたつ買ってきていた。ふたりは目当てのものを手に入れて、にこにこしながらそれぞれさっきまでいた場所に戻っていく。
眞澄くんはチョコレートアイスを持って裕翔くんの隣へ、私はミルク味のソフトクリームを受け取ってひとり掛けソファーに腰を下ろした。
淳くんにどう声をかけようかと悩む。誠史郎さんとその隣に座ったイズミさんにアイスクリームを笑顔で配るミルクティー色の髪の王子様を目で追っていた。
考えているのは多分、翡翠くんのこと。
なぜだか理由は私自身にもわからない。
だけど儚げな淳くんが遠い世界に行ってしまいそうに思えた。
「淳くん、コンビニ一緒に行ってくれる?」
私の声ではっと顔を上げると、おとぎ話の王子様のように麗しい微笑みを見せてくれる。驚かせてしまって申し訳ない気持ちになった。
「もちろんだよ」
優しく口角を持ち上げたまま、優雅なしぐさで立ち上がる。
「ソフトクリームを買いに行くのかい?」
淳くんは私の食べたいものを見抜く天才だ。
「どうしてわかるの?」
「どうしてだろう……。ずっと一緒にいるからかな?」
私が幼稚園児だった頃から淳くんと一緒にいる。帰ってくると必ず淳くんがいて、夜寝てしまうまで遊んでくれたり勉強をみてくれた。
その頃の淳くんは少年の姿をしていた。翡翠くんと髪と瞳の色が違うだけで瓜二つだったのに、雰囲気が違い過ぎるせいかどうも繋がらなかった。
中学生になってからは、毎朝家に迎えに来てくれて、ふたりで中学校に通っていた。そこでも淳くんはみんな憧れの王子様だった。
外見は少しずつ成長させていて、声も変わっていった。大人から子どもへ戻すのは大変だけど、子どもから大人へ育つのはそこまで難しくないらしい。
お祖父ちゃんが亡くなった時、淳くんは人前では泣かなかった。だけど夜中にひとり、遺体の横で静かに涙を流していた。
偶然その姿を見てしまったのだけど、あまりにも辛そうで何も言ってはいけない気がした。でも淳くんひとりきりにはしたくなくて、部屋の外で息を殺しながら膝を抱えていた。
いつの間にか私は寝てしまっていて、お布団に横になっていた。多分淳くんが運んでくれたのだと思う。
お葬式から間もなく、淳くんは我が家で生活するようになった。今思うと、きっと私の護衛をしてくれるためだったのだろう。
そして私が高校生になる春休み。両親が仕事で海外へ行くことになり、さらに眞澄くんが一緒に住むようになった。
誠史郎さんとは、入学式の少し前に淳くんと眞澄くんと一緒にみんなでレストランで食事をした。
お祖父ちゃんのお葬式で見かけたけれど、きちんと会って話したのはその時が初めてだった。
当初半年ぐらいだと思われていた両親の海外での仕事は、何故かどんどん依頼が増えて、未だに帰国できないでいる。おかげで私たちは生活できているのだけど。
こうしてコンビニで少しお高いソフトクリームを買えるのも、そのお陰だ。そう言ったら、淳くんはみさきはお母さんみたいだねと相好を崩した。
私からすれば淳くんの方がよっぽどお母さんみたいだと思うけど黙っておく。そんなことを言われても、彼はきっと嬉しくないから。
インキュバスを倒した淳くんの燃えるような紅の双眸が脳裏に蘇る。あんなに苛烈な彼を、あの時まで見たことがなかった。
近くにい過ぎて気がつかなかった。いつの間にか淳くんは優しいお兄ちゃんじゃなくて、ひとりの大人の男性になっていた。
コンビニから自宅に戻る。淳くんは本当に気が利くので、アイスクリームはみんなに必ず行き渡るよう多めに、さらにみやびちゃん用の缶詰めまで買っていた。
「ただい……」
言い終わる前にすごい形相で眞澄くんがこちらへ逃げてきた。私と淳くんの後ろに回り込む。
玄関にサイズは大きめだけど、とても華やかなハイヒールがきちんと揃えて置かれていたので何となく察した。
「おかえりなさい~」
パタパタとスリッパを鳴らしてイズミさんが出迎えてくれる。
「お邪魔してます~」
口ではそういっているけれど、イズミさんはジリジリと獲物を追いつめるような仕草を見せる。
「ただいま帰りました。イズミさん、いらっしゃい。眞澄も、中に入ろう?アイスクリーム買って来たから」
淳くんの背中に隠れてイズミさんの出方を窺っていた眞澄くんだけど、アイスクリームと聞いて表情がパッと輝く。
「イズミさん、今日は誠史郎に用ですか?」
廊下を歩きながら淳くんとイズミさんが話している。眞澄くんは私の後ろでまだ警戒していた。
「透クンに魔装具のメンテナンス頼まれてたのを届けにきたのよ~。彼、ここに住みついてるみたいだけど大丈夫なの~?」
「とても良くしていただいています」
にこやかに返答する淳くんがリビングへのドアを開く。
誠史郎さんはダイニングチェアに着座し読書をしながら、目の前で裕翔くんが課題をきちんとこなすかを見張っている。
透さんはソファーに寝そべってスマホをいじっていた。イズミさんから受け取った魔装具はコーヒーテーブルの上に置いたままだ。
「おー、お帰り」
透さんがこちらに気付いて起き上がる。裕翔くんもパッとこちらに振り向いた。
「せーしろー、休憩したいー」
「ここまでは終わらせてください」
誠史郎さんの指先が数学の問題集のどこかの箇所を指し示す。その様子を淳くんが穏やかに微笑みながら見ていた。
だけど隣で見ていると、どこか翳りを感じる。私だけだろうか。
「……淳くん」
シャツの裾を思わず引っ張ってしまう。振り向いた淳くんの琥珀色の双眸を見てようやく理由がわかった気がした。
切り出そうとした時、透さんと裕翔くんがビニール袋の中身を知りたいと淳くんを取り囲んでしまう。
「オレ、イチゴ!」
「俺もストロベリーがええなー」
ちゃんとふたつ買ってきていた。ふたりは目当てのものを手に入れて、にこにこしながらそれぞれさっきまでいた場所に戻っていく。
眞澄くんはチョコレートアイスを持って裕翔くんの隣へ、私はミルク味のソフトクリームを受け取ってひとり掛けソファーに腰を下ろした。
淳くんにどう声をかけようかと悩む。誠史郎さんとその隣に座ったイズミさんにアイスクリームを笑顔で配るミルクティー色の髪の王子様を目で追っていた。
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