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透ルート 2章
籠の鳥 1
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ゴールデンウィークが終われば学校がある。カレンダーが黒で日付を書いてここは休日ではないと主張するので仕方ない。
帰ってきたら、門扉のところに男の子がスマホをいじりなから座っていた。
「あ、帰ってきた」
こちらを振り向いた彼は、私たちと同じくらいか、少し年下に見えた。気の強そうな大きな瞳が印象的だ。立ち上がると、ジーンズのポケットにスマホを入れる。
身長は裕翔くんより少し小さかった。
「何でまじめに学校行ってるんだよ。高校生だろ」
「高校生だからちゃんと学校へ行くんだよ、中学生」
呆れたように眞澄くんが彼に言う。ふん、と鼻を鳴らした少年は中学生のところを否定しなかった。
「ずっと待っててお腹すいたから、何か食べさせてよ」
初対面の相手に対して、この無敵感はすごい。私はあっけにとられてしまう。
「ずっと、って……」
「今何時だっけ?」
そう言って彼はポケットに無造作に押し込んだスマホを再び引き出す。
「んー、30分くらい?」
確かに待っているには長い時間ではあるけれど。
「どうしたの?早く中に入れてよ」
当然のことのように言われて困惑してしまう。
「僕たちは君が何者なのかわからないから、家に上げるわけにはいかないよ」
淳くんが穏やかに諭すように伝える。
「聞いたらびっくりすると思うけど」
口調は淡々としていた。無表情にこちらを見つめて、私たちが彼の素性を知りたがっていると確認したみたいだ。
「真宮彰太だよ」
「マミヤ……」
つい最近、その響きを聞いた。
みんなはすぐさま彰太くんから私を隠すように立つ。
「何の用だ?」
眞澄くんの口調は詰問するように強い。彰太くんは小さくため息をついた。
「そーなるから言いたくなかったのに。ケンカしに来たわけじゃないから、入れてよ」
「なんや?家の前でケンカか?」
透さんがのんびりと私たちの後ろに現れる。
「真壁透……」
心なしか、彰太くんの目が輝いたように見えた。
「オレ、あんたのファンなんだ」
「そりゃおおきに」
ちょっと困ったような微笑みを透さんは見せる。意外な反応だった。
「ここで何してんの?」
彰太くんは本当に透さんが好きみたいで、遊んでほしい子犬みたいになっている。
「婚約者に会いに来たんや」
「こん……やくしゃ?」
ここにいる女性は私だけだから、彰太くんの視線が私を捉える。そして再び透さんに向いた。
「ホントにこの女子高生と結婚するの?政略結婚?」
中学生男子の口から政略結婚という単語が出てくることに驚いてしまう。
「好きおうて結婚するんや」
しゃあしゃあと語っているけれど、婚約者のフリという話だったはずだ。私だけじゃなくて、眞澄くんや裕翔くんもだんだん呆れた顔になっていく。
透さんの思い通りにはならないと宣戦布告したつもりだったのだけど、全く通用していなかった。
ホントのことを言えば、透さんにこんな風に言ってもらえるのは嬉しいけれど。だけど悔しくもある。
「婚約者の家なら入れてもらえるよね?こいつらケチなんだ」
彰太くんはちらりと私たちを振り返る。透さんは苦笑いで男子中学生の横顔を見ていた。
「ケチやのうて、しゃーないんや」
「何で!?」
彰太くんは心底驚いたみたいで大きな声を出す。私はそれにびっくりしてしまった。
「こないだ真宮さんとこの事情にちょっと立ち入ってしもたからなぁ」
透さんに彰太くんは真宮家のひとだという話が聞こえていたみたいだ。
少し背伸びをしていた少年は、肩を落としてうつむき、踵も地面につけた。
「やっぱりそうだったんだ。彩音さんはあんたたちが助けたのか……」
成り行きでそうなっただけだから、どう答えるべきか考えてしまう。彩音さんは今どうしているのだろう。少しでも元気になってくれていると良いのだけど。
だけど真宮家のひとが、助けたという言葉を使ったことに少し驚いてしまった。
「少年の目的はなんや?みさきちゃんは諦めとき」
「こんな色気のないオンナ、興味ない」
彰太くんは仏頂面で答える。
中学生に色気がないと言われるなんて。ちょっと、ううん、かなり落ち込む。
「これから俺がいろいろ教えたるさかい、嫌でも色っぽうなる」
妖艶に細められた双眸が意味ありげにこちらを見つめる。
透さん、それは私が色気がないと言ってるのと同じです。苦情を言いたかったけれど、いろいろの部分を想像してしまって恥ずかしくなる。
またあんな、何もかも奪い去るような激しいキスをされるのだろうか。
「何しにひとりでここまで来たんや?ことによったら、相談に乗るくらいはできると思うで」
透さんは腰に手を当てて少し首を傾ける。
憧れの術者にそう言われた彰太くんは、きゅっと拳を握りしめる。
真一文字に唇を結ぶと、意を決したような表情で口を開いた。
「……オレ、真宮家をやめたいんだ」
これまでの不遜な態度からは想像もつかない相談だった。
淳くんと眞澄くんも顔を思わず見合わせている。
「だからしばらくここに住ませてよ」
はいそうですか、とお泊めすることはできない。彰太くんは中学生だと思われるから、ひとつ間違えれば法律に触れてしまう。
「ここに来てること、家族は知ってるんか?」
透さんの質問に、彰太くんは視線を逸らす。それでみんな答えを察した。
「家出して来たんやな」
透さんは小さくため息をつく。彰太くんはばつの悪そうな表情になった。
「それなら尚更、君をうちに入れるわけにはいかないんだ」
困った表情の淳くんが柔らかく伝える。彰太くんは驚いていた。
「どうして?」
「君がいくら自らの意思だと言っても、僕たちが誘拐したと罪に問われるかもしれない」
真宮家には彩音さんの件で恨みを買っている恐れもあるので、彰太くんには悪いけれど慎重にならざるを得ない。
「……結局みんな、保身ばっかだな」
彰太くんは怒っているような、悲しんでいるような、複雑な顔になった。
「ここで立ち話もなんや。飲み物ぐらいは奢ったるから、ちょっと出かけよか」
透さんが形の良いあごで、彰太くんについてくるように合図する。彼は不服そうだけど透さんの背中についていく。
「私も……!」
「え!じゃあオレも!」
裕翔くんも一緒に来てくれようとしたけれど、透さんに止められる。
「残念ながら、先着2名までや。みさきちゃんと少年、行くで」
帰ってきたら、門扉のところに男の子がスマホをいじりなから座っていた。
「あ、帰ってきた」
こちらを振り向いた彼は、私たちと同じくらいか、少し年下に見えた。気の強そうな大きな瞳が印象的だ。立ち上がると、ジーンズのポケットにスマホを入れる。
身長は裕翔くんより少し小さかった。
「何でまじめに学校行ってるんだよ。高校生だろ」
「高校生だからちゃんと学校へ行くんだよ、中学生」
呆れたように眞澄くんが彼に言う。ふん、と鼻を鳴らした少年は中学生のところを否定しなかった。
「ずっと待っててお腹すいたから、何か食べさせてよ」
初対面の相手に対して、この無敵感はすごい。私はあっけにとられてしまう。
「ずっと、って……」
「今何時だっけ?」
そう言って彼はポケットに無造作に押し込んだスマホを再び引き出す。
「んー、30分くらい?」
確かに待っているには長い時間ではあるけれど。
「どうしたの?早く中に入れてよ」
当然のことのように言われて困惑してしまう。
「僕たちは君が何者なのかわからないから、家に上げるわけにはいかないよ」
淳くんが穏やかに諭すように伝える。
「聞いたらびっくりすると思うけど」
口調は淡々としていた。無表情にこちらを見つめて、私たちが彼の素性を知りたがっていると確認したみたいだ。
「真宮彰太だよ」
「マミヤ……」
つい最近、その響きを聞いた。
みんなはすぐさま彰太くんから私を隠すように立つ。
「何の用だ?」
眞澄くんの口調は詰問するように強い。彰太くんは小さくため息をついた。
「そーなるから言いたくなかったのに。ケンカしに来たわけじゃないから、入れてよ」
「なんや?家の前でケンカか?」
透さんがのんびりと私たちの後ろに現れる。
「真壁透……」
心なしか、彰太くんの目が輝いたように見えた。
「オレ、あんたのファンなんだ」
「そりゃおおきに」
ちょっと困ったような微笑みを透さんは見せる。意外な反応だった。
「ここで何してんの?」
彰太くんは本当に透さんが好きみたいで、遊んでほしい子犬みたいになっている。
「婚約者に会いに来たんや」
「こん……やくしゃ?」
ここにいる女性は私だけだから、彰太くんの視線が私を捉える。そして再び透さんに向いた。
「ホントにこの女子高生と結婚するの?政略結婚?」
中学生男子の口から政略結婚という単語が出てくることに驚いてしまう。
「好きおうて結婚するんや」
しゃあしゃあと語っているけれど、婚約者のフリという話だったはずだ。私だけじゃなくて、眞澄くんや裕翔くんもだんだん呆れた顔になっていく。
透さんの思い通りにはならないと宣戦布告したつもりだったのだけど、全く通用していなかった。
ホントのことを言えば、透さんにこんな風に言ってもらえるのは嬉しいけれど。だけど悔しくもある。
「婚約者の家なら入れてもらえるよね?こいつらケチなんだ」
彰太くんはちらりと私たちを振り返る。透さんは苦笑いで男子中学生の横顔を見ていた。
「ケチやのうて、しゃーないんや」
「何で!?」
彰太くんは心底驚いたみたいで大きな声を出す。私はそれにびっくりしてしまった。
「こないだ真宮さんとこの事情にちょっと立ち入ってしもたからなぁ」
透さんに彰太くんは真宮家のひとだという話が聞こえていたみたいだ。
少し背伸びをしていた少年は、肩を落としてうつむき、踵も地面につけた。
「やっぱりそうだったんだ。彩音さんはあんたたちが助けたのか……」
成り行きでそうなっただけだから、どう答えるべきか考えてしまう。彩音さんは今どうしているのだろう。少しでも元気になってくれていると良いのだけど。
だけど真宮家のひとが、助けたという言葉を使ったことに少し驚いてしまった。
「少年の目的はなんや?みさきちゃんは諦めとき」
「こんな色気のないオンナ、興味ない」
彰太くんは仏頂面で答える。
中学生に色気がないと言われるなんて。ちょっと、ううん、かなり落ち込む。
「これから俺がいろいろ教えたるさかい、嫌でも色っぽうなる」
妖艶に細められた双眸が意味ありげにこちらを見つめる。
透さん、それは私が色気がないと言ってるのと同じです。苦情を言いたかったけれど、いろいろの部分を想像してしまって恥ずかしくなる。
またあんな、何もかも奪い去るような激しいキスをされるのだろうか。
「何しにひとりでここまで来たんや?ことによったら、相談に乗るくらいはできると思うで」
透さんは腰に手を当てて少し首を傾ける。
憧れの術者にそう言われた彰太くんは、きゅっと拳を握りしめる。
真一文字に唇を結ぶと、意を決したような表情で口を開いた。
「……オレ、真宮家をやめたいんだ」
これまでの不遜な態度からは想像もつかない相談だった。
淳くんと眞澄くんも顔を思わず見合わせている。
「だからしばらくここに住ませてよ」
はいそうですか、とお泊めすることはできない。彰太くんは中学生だと思われるから、ひとつ間違えれば法律に触れてしまう。
「ここに来てること、家族は知ってるんか?」
透さんの質問に、彰太くんは視線を逸らす。それでみんな答えを察した。
「家出して来たんやな」
透さんは小さくため息をつく。彰太くんはばつの悪そうな表情になった。
「それなら尚更、君をうちに入れるわけにはいかないんだ」
困った表情の淳くんが柔らかく伝える。彰太くんは驚いていた。
「どうして?」
「君がいくら自らの意思だと言っても、僕たちが誘拐したと罪に問われるかもしれない」
真宮家には彩音さんの件で恨みを買っている恐れもあるので、彰太くんには悪いけれど慎重にならざるを得ない。
「……結局みんな、保身ばっかだな」
彰太くんは怒っているような、悲しんでいるような、複雑な顔になった。
「ここで立ち話もなんや。飲み物ぐらいは奢ったるから、ちょっと出かけよか」
透さんが形の良いあごで、彰太くんについてくるように合図する。彼は不服そうだけど透さんの背中についていく。
「私も……!」
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