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淳ルート 2章
暗くなるまで待って 4
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今日は私が食事当番だ。
野菜をたくさん入れたひき肉カレーを作ろうとキッチンで準備をしていた。
作業台に買ってきた材料を並べていて、ストックしておいたカレールーを出していないことに気がつく。
安売りの時に多目に買い込んで釣り戸棚に収納しているので、背の低い私が取るのはちょっとだけたいへんだ。男性で一番背の低い裕翔くんだって私より二十センチぐらい高いから、届く範囲が違う。
がんばってつま先立ちをして、精一杯腕を伸ばして黄色い紙箱に指をかける。踏み台を持ってくればよいのだけど、出し入れする手間を惜しんでしまった。
「取ってやろうか?」
冷蔵庫に用事のあったであろう眞澄くんが声をかけてくれる。
「だい、じょう……」
伸ばせるところは伸ばせるだけ伸ばして、パッケージを引き出そうとした。
結果、箱が落下してきてびっくりしてしまう。
「きゃっ……」
「おっと」
直撃を避けようとしてバランスを崩した私の背中を、眞澄くんが抱き止めてくれる。ぼとりと箱が台に落下して重い音を立てた。
眞澄くんはぱっと身体ごと離れた。それにどこか違和感を感じて振り向いてしまう。
「大丈夫か?」
「うん……」
頷いたけれど、眞澄くんが不自然さを隠そうとしたことが、返ってそれを際立ててしまって気になった。眞澄くんもそれを察知したみたいで、片手を腰に添え、もう一方でがしがしと後頭部を掻く。
「……悪い。変に意識するつもりはなかったんだけどさ。淳に悪い気がして」
眞澄くんの言葉にはっとする。
何も伝えていなかったのに、眞澄くんは気づいていた。
「どう……して?」
思わずこぼれてしまった疑問にはっとして口を手で覆う。眞澄くんは静かに微笑んだ。
「どれだけ一緒にいると思ってんだよ」
いたずらっこのように笑って、私の頭のてっぺんの髪をくしゃりと撫でた。
「何かあったらサポートはするけど、淳のこと、頼むぞ」
漆黒の瞳の優しさで胸が締め付けられる。
私は唇をぎゅっと結んでうなづいた。
「そんな顔するなよ」
眞澄くんの大きな手に、髪の毛をぐちゃぐちゃにかき乱される。
「俺がみさきの眷属で、みさきのボディーガードなことは変わらないんだから」
髪を整えようと顔を上げると飛び込んできた優しい笑顔に、思わずつられて私も笑ってしまう。
「そーそー。みさきはそうやってぽやぽやしてるのが良いよ」
黒曜石のような瞳が少し切なく微笑む。
「……眞澄」
どこか呆然としたような、上品で涼やかな声が聞こえてそちらに向く。
「淳、いつから……っ」
眞澄くんは慌てていた。
「その……」
淳くんは少し言いよどむ。優しい色の瞳が泳いでいた。
「みさきに、僕のことを頼むってあたりから……」
眞澄くんは決まりが悪そうに鼻の頭を一撫でする。
「聞くつもりは、なかったんだけど」
互いに発する言葉を選んでいる沈黙。
私も一生懸命何か言えないか考える。
「ふたりで少し出よう」
アレも違う、これでもないと悩んでいる間に、淳くんが沈黙を破る。眞澄くんへいつものように穏やかに言った。
「……そうだな」
漆黒を纏う彼も僅かな緊張の後、精悍な頬を緩める。
「じゃあみさき、夕飯までには戻るから」
淳くんが王子様の微笑みを残して、眞澄くんと並んでキッチンを出ていく。
一続きになっているリビングの扉が閉まって、ひとり取り残されてしまう。感情の置きどころに困ったけれど、心を込めておいしいごはんを作ろうと包丁を握った。まな板の上でさくさくと玉ねぎをみじん切りにしていく。
ふたりが戻ってきたとき、笑顔でおいしいと言ってもらえるように。
†††††††
「どうしたの?みさき」
月白さん探しのためふたりきりで外に出て、好奇心を悟られないように振舞っていたつもりだったのだけど、やっぱり淳くんの目はごまかせなかった。
「僕と眞澄が何を話したか、知りたいのかな?」
アジサイが線路沿いにたくさん植えられている道へ入ったときにそう聞かれた。学校の裏になっている場所なので、夜は犬の散歩やジョギングをしているひとにときどきすれ違うぐらいしか人通りはない。
月白さんに会ってもし戦うことになっても対応できるように、人目につかなさそうなそれなりに広さのある場所を選んで私たちは歩いていた。
あのあと、ちゃんと夕飯前に戻ってきた淳くんと眞澄くんは、これまでと何も変わりなく会話をしていた。少なくとも私にはそう見えていた。カレーもたくさん食べてくれたし、おいしいとふたりとも褒めてくれた。
だから余計に、ふたりの間でどんな話をしたのか知りたかった。原因は私にあるというのはおこがましいけれど、ちょっとは関係者だ。
私の顔を覗き込むような仕草を見せると、色素の薄い細い髪がさらりと揺れる。
ぐっと言葉に詰まる。素直に首を縦に振ることはためらわれた。それぐらいの恥じらいはある。そんな私を見て淳くんはふふ、と小さく笑った。だけどすぐに妖艶な光が淳くんの瞳を彩る。
あれ、と思うのと同時に、端正な唇にキスで口を塞がれた。
「秘密」
私の唇に長い人差し指が添えられる。少し意地悪に微笑む表情が艶めいていて、どきどきしてしまう。
「みさきが心配することは何もないよ」
何も教えないと言う淳くんの意思は固い。私はおとなしく引き下がることにしてこくりと頷いた。
「いい子だね」
今度は優しく頬を包んでくれる猶予があった。男のひとはふしぎだなと思いながらゆっくり目を閉じる。眞澄くんと淳くんがどんなことを話したのかはわからないけれど、感情を引きずらない。
とろとろと甘やかすようなキスに身を任せる。こういうことも、どこでおぼえるのだろう。淳くんが眞澄くんや他の誰かと色恋の話をしている姿は想像できなかった。
野菜をたくさん入れたひき肉カレーを作ろうとキッチンで準備をしていた。
作業台に買ってきた材料を並べていて、ストックしておいたカレールーを出していないことに気がつく。
安売りの時に多目に買い込んで釣り戸棚に収納しているので、背の低い私が取るのはちょっとだけたいへんだ。男性で一番背の低い裕翔くんだって私より二十センチぐらい高いから、届く範囲が違う。
がんばってつま先立ちをして、精一杯腕を伸ばして黄色い紙箱に指をかける。踏み台を持ってくればよいのだけど、出し入れする手間を惜しんでしまった。
「取ってやろうか?」
冷蔵庫に用事のあったであろう眞澄くんが声をかけてくれる。
「だい、じょう……」
伸ばせるところは伸ばせるだけ伸ばして、パッケージを引き出そうとした。
結果、箱が落下してきてびっくりしてしまう。
「きゃっ……」
「おっと」
直撃を避けようとしてバランスを崩した私の背中を、眞澄くんが抱き止めてくれる。ぼとりと箱が台に落下して重い音を立てた。
眞澄くんはぱっと身体ごと離れた。それにどこか違和感を感じて振り向いてしまう。
「大丈夫か?」
「うん……」
頷いたけれど、眞澄くんが不自然さを隠そうとしたことが、返ってそれを際立ててしまって気になった。眞澄くんもそれを察知したみたいで、片手を腰に添え、もう一方でがしがしと後頭部を掻く。
「……悪い。変に意識するつもりはなかったんだけどさ。淳に悪い気がして」
眞澄くんの言葉にはっとする。
何も伝えていなかったのに、眞澄くんは気づいていた。
「どう……して?」
思わずこぼれてしまった疑問にはっとして口を手で覆う。眞澄くんは静かに微笑んだ。
「どれだけ一緒にいると思ってんだよ」
いたずらっこのように笑って、私の頭のてっぺんの髪をくしゃりと撫でた。
「何かあったらサポートはするけど、淳のこと、頼むぞ」
漆黒の瞳の優しさで胸が締め付けられる。
私は唇をぎゅっと結んでうなづいた。
「そんな顔するなよ」
眞澄くんの大きな手に、髪の毛をぐちゃぐちゃにかき乱される。
「俺がみさきの眷属で、みさきのボディーガードなことは変わらないんだから」
髪を整えようと顔を上げると飛び込んできた優しい笑顔に、思わずつられて私も笑ってしまう。
「そーそー。みさきはそうやってぽやぽやしてるのが良いよ」
黒曜石のような瞳が少し切なく微笑む。
「……眞澄」
どこか呆然としたような、上品で涼やかな声が聞こえてそちらに向く。
「淳、いつから……っ」
眞澄くんは慌てていた。
「その……」
淳くんは少し言いよどむ。優しい色の瞳が泳いでいた。
「みさきに、僕のことを頼むってあたりから……」
眞澄くんは決まりが悪そうに鼻の頭を一撫でする。
「聞くつもりは、なかったんだけど」
互いに発する言葉を選んでいる沈黙。
私も一生懸命何か言えないか考える。
「ふたりで少し出よう」
アレも違う、これでもないと悩んでいる間に、淳くんが沈黙を破る。眞澄くんへいつものように穏やかに言った。
「……そうだな」
漆黒を纏う彼も僅かな緊張の後、精悍な頬を緩める。
「じゃあみさき、夕飯までには戻るから」
淳くんが王子様の微笑みを残して、眞澄くんと並んでキッチンを出ていく。
一続きになっているリビングの扉が閉まって、ひとり取り残されてしまう。感情の置きどころに困ったけれど、心を込めておいしいごはんを作ろうと包丁を握った。まな板の上でさくさくと玉ねぎをみじん切りにしていく。
ふたりが戻ってきたとき、笑顔でおいしいと言ってもらえるように。
†††††††
「どうしたの?みさき」
月白さん探しのためふたりきりで外に出て、好奇心を悟られないように振舞っていたつもりだったのだけど、やっぱり淳くんの目はごまかせなかった。
「僕と眞澄が何を話したか、知りたいのかな?」
アジサイが線路沿いにたくさん植えられている道へ入ったときにそう聞かれた。学校の裏になっている場所なので、夜は犬の散歩やジョギングをしているひとにときどきすれ違うぐらいしか人通りはない。
月白さんに会ってもし戦うことになっても対応できるように、人目につかなさそうなそれなりに広さのある場所を選んで私たちは歩いていた。
あのあと、ちゃんと夕飯前に戻ってきた淳くんと眞澄くんは、これまでと何も変わりなく会話をしていた。少なくとも私にはそう見えていた。カレーもたくさん食べてくれたし、おいしいとふたりとも褒めてくれた。
だから余計に、ふたりの間でどんな話をしたのか知りたかった。原因は私にあるというのはおこがましいけれど、ちょっとは関係者だ。
私の顔を覗き込むような仕草を見せると、色素の薄い細い髪がさらりと揺れる。
ぐっと言葉に詰まる。素直に首を縦に振ることはためらわれた。それぐらいの恥じらいはある。そんな私を見て淳くんはふふ、と小さく笑った。だけどすぐに妖艶な光が淳くんの瞳を彩る。
あれ、と思うのと同時に、端正な唇にキスで口を塞がれた。
「秘密」
私の唇に長い人差し指が添えられる。少し意地悪に微笑む表情が艶めいていて、どきどきしてしまう。
「みさきが心配することは何もないよ」
何も教えないと言う淳くんの意思は固い。私はおとなしく引き下がることにしてこくりと頷いた。
「いい子だね」
今度は優しく頬を包んでくれる猶予があった。男のひとはふしぎだなと思いながらゆっくり目を閉じる。眞澄くんと淳くんがどんなことを話したのかはわからないけれど、感情を引きずらない。
とろとろと甘やかすようなキスに身を任せる。こういうことも、どこでおぼえるのだろう。淳くんが眞澄くんや他の誰かと色恋の話をしている姿は想像できなかった。
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