サキュバスの眷属になったと思ったら世界統一する事になった。〜おっさんから夜王への転身〜

ちょび

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第3章〜幻想都市グリーディア〜

沈む魔剣

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「ヴァンドラ様!!」

「…大丈夫だ!」
魔力障壁が破られたのが予想以上に早いな……!
ロングソードのスキルが強いのか俺が魔力を
使いすぎたのかはわからないが
傷がついてしまった以上受けるのは危険だ…!!


「……フューゼに傷がついたね」
ゆらりと近付くロングソード。

ガァン!!
鋼鉄と化した腕を叩きつけるロングソード。
フューゼも炎の剣を作り出し防ごうとするが
炎の剣諸共斬りつけられる。
そしてまた薄く傷付くフューゼ。

「くっ……!!」

「だからそんな剣じゃもう防げないよ?」


……どうしたらいい……!
炎は効かないことないみたいだが
倒せる気はしない…!
だけど風狼ウィンドウルフだとかえって強化される……!
何か他にないのか……!!

「斬るよ!フューゼ……!」

ブン!!
ロングソードの攻撃を躱すフューゼ。

「おおおっ!!」
そのまま勢いをつけ拳を
ロングソードの腹に打ち込む。

「ぐぅぁ……!!あっつ……!!」
崩れるロングソード。

「効いてるよ!フュゼ様!!」

「あぁ……。」

「……!!ヴァンドラ様!手が!!」

「……。」
フューゼの拳は血にまみれていた。

炎を拳に宿して殴ってみたけど……
効いてるみたいだが思った以上にこちらへの
ダメージがでかい……。
他の手でいくしかないか……。

「たの……しいねぇ…!フューゼ……!!」
立ち上がろうとするロングソード。


「くっ!」
フューゼがロングソードに向かい手をかざすと風狼ウィンドウルフがロングソードを吹き飛ばした。

「あははっ!この痛みはまたボクを強くするよ!」


風狼ウィンドウルフは避けようとすらしないな…
これを上手く使えば……
ただ他の攻撃手段がいる……。
俺の魔力は強いらしいから
他にもできることはあるはずだ……!!
集中しろ!!
魔法!魔法といえば何がある…!?

またもやゆっくりと立ち上がるロングソード。


魔法……魔法…………。
炎と風以外……。
直接攻撃というよりは相手を無力化させる…。

…………そうだあれがあるじゃないか!!

「ボクが斬ってあげる!」
駆け出そうとするロングソード。

「これでどうだ!」
そこに風狼ウィンドウルフを3匹撃つフューゼ。

「ボクの身体は斬れないよ!!」
真っ向から受けるロングソード。

ギイィィイン!
鋭い音が響く。
風狼ウィンドウルフはロングソードの腹を斬り爆ぜた。

「あははっ!痛いけどっ!つまらなくない!!いく…よ?」
歩きだそうとするが動けないロングソード。

足元を見ると2匹の風狼ウィンドウルフが各足に噛み付き斬り裂いていた。

「くっ!はな……せ!」


よし!今だ!!
フューゼは両手を顔の前に掲げた。
想像しろ!!
目には見えない原子を集めるイメージ!
そしてそれをこの手の中に集める……!!
そして冷やすイメージだ!!  

フューゼの手と手の間に小さな水の玉が浮かび上がる。

……きたぞ!!初めて魔法を使った時も想像さえ
できれば使えたからな……!!
そしてこのままこれを大きく……!!

徐々に大きくなる水の玉。




「レベッカ!あれは……!!」

「あぁ。どう見ても水魔法だな。数種類の異なった属性魔法を使うのは帝国の“アイツ”くらいだからこれはやはりヴァンドラは生かしておけんな」




「くぅあっ!!」
ギィン!
鋭くなった足で風狼ウィンドウルフを弾くロングソード。

「フューゼ!!キミを斬…………る…?」
ロングソードが正面を向くと大きな水の玉。


「悪いが、終わりにさせてもらうぞ。」
フューゼが両手を突き出すとゆっくりと進む水の玉。

「くっ……!!」
ガシャン!
後ろに下がるが檻に阻まれるロングソード。

そしてゆっくりと身体を飲み込む水の玉。


「…………!?」
もがいても進むこともできないロングソード。
その鋭き腕は水を斬るも何も意味をなさなかった。


なんだこれ……!!
フューゼが!戦ってくれてたのに……!!
斬れなかった体も傷付き始めてたのに!!
これ…からなの……に……!!
ボクは……!!

徐々に抵抗が出来なくなるロングソード。
右腕だけをフューゼの方へ伸ばす。

目の……前に…………強くて斬りたい相手が…………
いる…のに…………なんで……とど…か…………

ごぼっ。と大きな音と共に大きな泡を吐き出し
ロングソードの抵抗は終わった。
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