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第4章〜同盟国を求めて〜

グリーディアからの旅立ち

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「……というわけでスノーフィスまではご一緒させて頂きますのでよろしくお願い致します!」
フューゼ達に事の経緯を説明したキャラット。


「わー!キャラットと一緒なんて嬉しいよー!」
にこにこするアリス。

「ありがとうございます!モナさんには操舵方をお伝えしますね!」

「……!!…ありがとうキャラット…」


「事情はわかったんだが……船なんてすぐ操縦出来るものなのか?」


「ご安心下さいフューゼさん!スノーフィスは拠点標ポータライズと呼ばれるスノーフィス王の魔力が僅かに込められた魔鉱石を配布してるのですがこれを船の鉱石孔にはめれば自動的に向かい始めますので心配はいりませんよ!」


んん?どういう事だ……?
船の原理自体がこの世界では違うのか?
「自分で操縦するわけじゃないのか?」

「自分で操舵するのは襲われたりした際や非常時であったり拠点標ポータライズのない土地に向かう時くらいですね!」

そうだったのか……
それならモナに任せても大丈夫なのかな?
「じゃあモナには何を教えてくれるんだ?」

拠点標ポータライズのはめ方や非常時の操作ですかね!速度減退する際の魔力操作と左右への操舵方をお伝えする予定です!」

「……モナ大丈夫か?」
モナの方を見るフューゼ。

「問題ない……。役に立ってみせる……」

「よし、任せたぞモナ!」
モナの頭を撫でるフューゼ。

「ふぉぉ……!頑張る……!」


モナから手を離しシルビアの元へ歩むフューゼ。
「シルビア、もしもの時のためにシルビアも操縦できるようになって欲しいんだが…可能か?」

「問題ありません。実際に操作したことはありませんが知識はありますので」

「心強いよ、ありがとう。……よし!」
全員を見渡せる位置に移動し振り返るフューゼ。


「早速グリーディアの北に向かう!そこで船に乗り聖都スノーフィスに行くぞ!」
各々反応を示すが後ろ向きな者は居なかった。

「レベッカ、世話になった。何かあればすぐにでも連絡してくれ。」

「あぁ。そちらも上手く行く事を祈っているぞ。同盟国として、そして友としてな」
フューゼの元に歩み、握手を交わす。

「フュ、フューゼ!僕にも連絡を送れるようにしているから……待っているぞ?」

「あ、あぁ。次の合成生物キメラは大丈夫そうか?」

「あれだけ質のいい混沌輝石カオスライトがあれば問題無いよ……。まぁ何かあれば報告させてもらうさ。」

「あぁ、頼むよクタール。…ロングソード、マコを頼むぞ?」  

「……うん。フューゼもボク以外に殺されたらダメだよ?……生きてるか確認…たまにするからね」

「あぁ、いつでも連絡してくれ。マコもしっかりな!」

「は、はい!がんばります!モナちゃんをよろしくお願いします!」

「任せてくれ、絶対に守ってみせるよ。……じゃあ向かうとするか。キャラット!悪いが案内を頼む。」


こうしてフューゼ一向とキャラットは
グリーディアに別れを告げ門を出た。
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