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第4章〜同盟国を求めて〜
メル
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フューゼ達がグリーディアを出ようとした時
門番のシルフが声をかけてきた。
「よぉ……約束は守ってくれたか?ヴァンドラ……。」
腕を組んだままチラリとフューゼを見るシルフ。
「あ、あぁ!もちろんじゃないか!今からスノーフィスに向かうところだ。」
……シルフとそう言えば暴れない約束をしてたな…。
すっかり忘れてた……。
ボロが出てバレると面倒だし早く去ろう。
フューゼが立ち去ろうとするが話を続けるシルフ。
「スノーフィスか。それは一向に構わないが1つ質問だ。貴様……国で嵐狼を使ってないか?」
「……何だと?」
「ここから必死に逃げ出そうとしている男がいてな。話しを聞いたら風狼が…」
ガンと音が響く。
シルフが話し終わる前にシルビアがシルフを
壁に叩きつけていた。
「ぐっ……!?何をする……!」
「私の警告を忘れたんですか?ヴァンドラ様に対して貴様等と失礼な呼び方していいと思ってるんですか?命の恩人と崇めろといいましたよね?」
ナイフをシルフの首元に当てるシルビア。
「…っ!!………やめ…!」
抵抗しようとするシルフ。
「馬鹿は死なないと治らないんですね」
「やめろシルビア、俺は大丈夫だから。」
シルビアを止めるフューゼ。
「……すまなかったなシルフ。とりあえず安心してくれ。俺達はもう去るから。」
……これ以上面倒になる前に早く立ち去りたいぞ……。
「……あぁ、そうしてくれ。」
「本当に死にたいみたいですね」
再度ナイフを取り出すシルビアを必死に止めるフューゼ。
「お、おい!もう行くぞ!」
「申し訳ございませんフューゼさん、シルビアさん……」
謝るキャラット。
「んなっ……!キャラット……!?何でヴァンドラ達に!」
明らかに動揺するシルフ。
「これからフュ…ヴァンドラ様御一行をスノーフィスまで御案内させて頂くだけです」
「なっ……!!だが何でキャラットが…!」
「何も言わないでシルフ。その失礼な言動は今後改めさせます。」
「知り合いなのか?キャラットとシルフは。」
「はい……知り合い…というか……恥ずかしながら姉弟です。シルフはあたしの弟なのですが…今後改めさせますのでお許しください…」
姉弟……!?キャラットの弟だったのか……。
それにしては色々気になるが…まぁいいか。
「2人が姉弟だったのには驚いたな。」
「すみません……少し質問なのですがフューゼさん風狼を相手に使用されて覚えたと仰っていましたよね?それを使ったのは……シルフですか?」
「あ、あぁそうだが…。」
フューゼが答えるとシルフに振り向くキャラット。
「シルフ……風狼は必ず殺さないといけない相手にのみ使う事を許可されているのはわかりますね?」
「……あぁ。」
「出会ったのは門であるここだと思いますがヴァンドラ様達は何をされていたのでしょう?何をされて敵だと判断されたんですか?」
「……それは……。」
青ざめていくシルフ。
「もういいです。この件は姉としてではなく王に仕える重臣として判断し王様に報告しておきます」
それを聞きすっかり意気消沈のシルフ。
「さぁ、行きましょうか」
シルフに背を向け歩き出すキャラット。
「そ、それはいいんだがシルフはいいのか?」
「……あのくらい言わないとあの子はもう直らないので……。お見苦しい所をお見せしました…」
「いや、気にしないでくれ。シルフには悪いがしっかり話をしているキャラットは格好良かったぞ?」
「ふふっ、ありがとうございます。フューゼさんも優しかったですよ。他国の王ならあの子はもう殺されていても文句を言えませんからね…」
「やはりここは殺してけじめをつけさせるべきでは……」
「こら、やめろシルビア。」
「も、申し訳ございません……」
シュンとするシルビア。
「シルビアさんのお気持ちはすごくわかります…堪えてくださってありがとうございます。お詫びにメルメルを船でたくさん作りますから今回だけはお許しください。次回以降あの子の態度が直っていなければ好きにしてくださってけっこうですので……」
メルメルと聞いた途端少し元気になるシルビア。
「いいお姉さんですね。まぁメルメルをくれるのであれば今回だけは堪えましょう」
「ありがとうございますシルビアさん!たくさん作りますからたくさん食べてくださいね!」
シルビアとキャラットが仲良く話しながら
歩き始める。
「……アリス、思ったんだがシルビアって美味しいもの食べる事が大好きなのか?」
「私も美味しいもの大好きだけどシルビーは気に入った食べ物に関しては本当にすごいからねー」
……モリナマコのあたりから思っていたが
美味しいものが絡むとなんかこう……
本当に柔らかくなるなシルビア。
美味しいものたくさんあげたら
俺にも最初の頃みたいに話してくれるかな?
「フュゼ様?」
のぞき込むアリス。
「シルビアと美味しいものを一緒に食べたりしたらもっと仲良くなれるのかなぁと思ってな。」
「いい考えだね!シルビーも喜ぶよ!」
にこにこするアリス。
そしてフューゼの腕に抱きつく。
「シルビーの次は私とも美味しいもの食べようね!」
「あぁ。もちろん!」
「……モナも喜ぶよ?」
アリスとは反対方向のフューゼの足に抱きつくモナ。
「モナにも美味しいもの食べてもらうからな!」
歩きづらそうにしながらも楽しそうに
港に向かうフューゼであった。
門番のシルフが声をかけてきた。
「よぉ……約束は守ってくれたか?ヴァンドラ……。」
腕を組んだままチラリとフューゼを見るシルフ。
「あ、あぁ!もちろんじゃないか!今からスノーフィスに向かうところだ。」
……シルフとそう言えば暴れない約束をしてたな…。
すっかり忘れてた……。
ボロが出てバレると面倒だし早く去ろう。
フューゼが立ち去ろうとするが話を続けるシルフ。
「スノーフィスか。それは一向に構わないが1つ質問だ。貴様……国で嵐狼を使ってないか?」
「……何だと?」
「ここから必死に逃げ出そうとしている男がいてな。話しを聞いたら風狼が…」
ガンと音が響く。
シルフが話し終わる前にシルビアがシルフを
壁に叩きつけていた。
「ぐっ……!?何をする……!」
「私の警告を忘れたんですか?ヴァンドラ様に対して貴様等と失礼な呼び方していいと思ってるんですか?命の恩人と崇めろといいましたよね?」
ナイフをシルフの首元に当てるシルビア。
「…っ!!………やめ…!」
抵抗しようとするシルフ。
「馬鹿は死なないと治らないんですね」
「やめろシルビア、俺は大丈夫だから。」
シルビアを止めるフューゼ。
「……すまなかったなシルフ。とりあえず安心してくれ。俺達はもう去るから。」
……これ以上面倒になる前に早く立ち去りたいぞ……。
「……あぁ、そうしてくれ。」
「本当に死にたいみたいですね」
再度ナイフを取り出すシルビアを必死に止めるフューゼ。
「お、おい!もう行くぞ!」
「申し訳ございませんフューゼさん、シルビアさん……」
謝るキャラット。
「んなっ……!キャラット……!?何でヴァンドラ達に!」
明らかに動揺するシルフ。
「これからフュ…ヴァンドラ様御一行をスノーフィスまで御案内させて頂くだけです」
「なっ……!!だが何でキャラットが…!」
「何も言わないでシルフ。その失礼な言動は今後改めさせます。」
「知り合いなのか?キャラットとシルフは。」
「はい……知り合い…というか……恥ずかしながら姉弟です。シルフはあたしの弟なのですが…今後改めさせますのでお許しください…」
姉弟……!?キャラットの弟だったのか……。
それにしては色々気になるが…まぁいいか。
「2人が姉弟だったのには驚いたな。」
「すみません……少し質問なのですがフューゼさん風狼を相手に使用されて覚えたと仰っていましたよね?それを使ったのは……シルフですか?」
「あ、あぁそうだが…。」
フューゼが答えるとシルフに振り向くキャラット。
「シルフ……風狼は必ず殺さないといけない相手にのみ使う事を許可されているのはわかりますね?」
「……あぁ。」
「出会ったのは門であるここだと思いますがヴァンドラ様達は何をされていたのでしょう?何をされて敵だと判断されたんですか?」
「……それは……。」
青ざめていくシルフ。
「もういいです。この件は姉としてではなく王に仕える重臣として判断し王様に報告しておきます」
それを聞きすっかり意気消沈のシルフ。
「さぁ、行きましょうか」
シルフに背を向け歩き出すキャラット。
「そ、それはいいんだがシルフはいいのか?」
「……あのくらい言わないとあの子はもう直らないので……。お見苦しい所をお見せしました…」
「いや、気にしないでくれ。シルフには悪いがしっかり話をしているキャラットは格好良かったぞ?」
「ふふっ、ありがとうございます。フューゼさんも優しかったですよ。他国の王ならあの子はもう殺されていても文句を言えませんからね…」
「やはりここは殺してけじめをつけさせるべきでは……」
「こら、やめろシルビア。」
「も、申し訳ございません……」
シュンとするシルビア。
「シルビアさんのお気持ちはすごくわかります…堪えてくださってありがとうございます。お詫びにメルメルを船でたくさん作りますから今回だけはお許しください。次回以降あの子の態度が直っていなければ好きにしてくださってけっこうですので……」
メルメルと聞いた途端少し元気になるシルビア。
「いいお姉さんですね。まぁメルメルをくれるのであれば今回だけは堪えましょう」
「ありがとうございますシルビアさん!たくさん作りますからたくさん食べてくださいね!」
シルビアとキャラットが仲良く話しながら
歩き始める。
「……アリス、思ったんだがシルビアって美味しいもの食べる事が大好きなのか?」
「私も美味しいもの大好きだけどシルビーは気に入った食べ物に関しては本当にすごいからねー」
……モリナマコのあたりから思っていたが
美味しいものが絡むとなんかこう……
本当に柔らかくなるなシルビア。
美味しいものたくさんあげたら
俺にも最初の頃みたいに話してくれるかな?
「フュゼ様?」
のぞき込むアリス。
「シルビアと美味しいものを一緒に食べたりしたらもっと仲良くなれるのかなぁと思ってな。」
「いい考えだね!シルビーも喜ぶよ!」
にこにこするアリス。
そしてフューゼの腕に抱きつく。
「シルビーの次は私とも美味しいもの食べようね!」
「あぁ。もちろん!」
「……モナも喜ぶよ?」
アリスとは反対方向のフューゼの足に抱きつくモナ。
「モナにも美味しいもの食べてもらうからな!」
歩きづらそうにしながらも楽しそうに
港に向かうフューゼであった。
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