67 / 68
第5章〜聖都スノーフィス〜
シレネの滅亡
しおりを挟む
「ぼはっ!ぼはははっ!!おわーっほほほ!!」
自分のももの辺りをパンパンと叩きながら爆笑するベロウズ。
「村長……!!大丈夫ですか!?」
村長に近寄ろうとするが少女の刃物に気づき近づけない村人達。
「その子に何をした!ベロウズ!!」
フューゼがベロウズに強く問いかける。
「何って……解放してあげたんですよ。己の欲望をね。」
「……欲望だと?」
「そう!ボクちん以外のみーんなは何か我慢してる事が1つはあるでしょ?それを我慢しなくてもいいようにしてあげただけだよーん!」
ベロウズのその言葉を聞き狼狽える村人達。
「さぁ、彼女の欲望はどんな結果を見せるかなぁ?」
ベロウズがそう言った途端少女がそのナイフを村人達に向ける。
フューゼが止めに入ろうとするが結界に阻まれる。
「観客は黙って見てなさい。」
にんまりとするベロウズ。
……あっという間の出来事だった。
少女が一振する事に次々と命が消え去った。
戦闘には無縁だったシレネの村人達は、突然仲間が仲間を殺していくのを目の当たりにし、その大半が思考する事もできず、動けぬまま殺されていった。
そして遂には少女以外の村人は全滅した。
それを見計らい結界を解くベロウズ。
「おほほほ!!実に愉快!」
ベロウズが楽しそうに手を叩く。
「ベロウズ……お前だけは許さないぞ…!」
フューゼが右手に魔力を込める。
「フュゼ様!!村長が!」
アリスが少女の方を指さす。
フューゼがそのほうを見ると少女を抱き締める血塗れの村長。
「……君の気持ちに…全く気付けていなかったよ……。ごめんなぁ、ダメなじいちゃんで。」
血を垂らしながら言葉を紡ぐ村長。
虚空を見つめ返事をしない少女。
「私は……何があっても君を愛している。だから……許し」
少女のナイフが村長の腹を刺す。
「ぐぅっ……!!」
そのまま何度も何度も無言で刺し続ける。
「ごめ…………ん…な……。」
そう呟くと地に倒れる村長。
「そんな……こんなことって……」
目に涙を貯めるアリス。
「ちぃ、しぶといじじいめ。ついイライラしてやっちゃったよ。」
つまらなそうなベロウズ。
「やっちゃった……?どういうことだベロウズ!」
「あっ、これはまたまたやっちゃいましたねぇ!ボクちん大失敗!!」
おどけるベロウズ。
「おい!説明しろ!!」
「ぷぷっ!実はこの子ボクちんが動かしてました!ひゃは!」
「何だと……!?この子の意思じゃなかったのか!?」
「ほほほ!!その通り!!そしてこれの面白いところはこいつの意識はそのままのところなんだよ。」
そう言ってパチンと指を鳴らすベロウズ。
「あああぁぁぁぁ!!!!」
けたたましい悲鳴が響く。
「あぅぁ…ぁ…!!おじい……さま……!!みんな……!!わた、わたくし……!!」
動かなくなった村長を抱き上げる少女。
「おわーっほほほ!!最期まで信じようとした阿呆と操られる阿呆!!惨めですねぇ!!愛するもの達に勘違いされたまま殺しちゃってどんな気持ちですかぁ?」
「あぁ……!!あぁ!!いや……」
村長の亡骸に顔を埋める少女。
「最期まで最愛の者が自分を殺したかったと思い込みながら愛するものの手によって死んでいく……想像するだけで果てちゃいそう!!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
叫ぶ少女。
「ベロウズ……!!これも暇つぶしか!?」
こいつ……狂ってる。
こいつだけは生かしてちゃいけない……!
「まぁそれもありますけどこいつらがリヴィアについて隠しやがるからさぁー。ついね?」
「リヴィア……?あのスノーフィスの大渦を出してるっていう海神竜リヴィアか……?」
「そーだよ。ここに居るはずだって思ったんだよねー。祠もあるしさぁー。でも見つからないし村人共も教えやがらないから殺しちゃった!」
「あぁぁぁぁ!!!!」
大声で泣き叫ぶ少女。
「……んもぅ!煩いなぁ!!静かになぁーれ!」
またベロウズがパチンと指を鳴らす。
その瞬間にパァンと少女が弾け
肉塊へと成り果てた。
「んなっ……!?……は?」
理解ができないフューゼ。
「んじゃ、ここには用ないしまったねー!」
お辞儀をした後に空へ飛んでいき花火のように弾けるベロウズ。
またフューゼ達に肉塊が降り注ぐ。
こうしてボルシエオン帝国のベロウズにより
聖都スノーフィスのシレネは完全に滅亡した。
自分のももの辺りをパンパンと叩きながら爆笑するベロウズ。
「村長……!!大丈夫ですか!?」
村長に近寄ろうとするが少女の刃物に気づき近づけない村人達。
「その子に何をした!ベロウズ!!」
フューゼがベロウズに強く問いかける。
「何って……解放してあげたんですよ。己の欲望をね。」
「……欲望だと?」
「そう!ボクちん以外のみーんなは何か我慢してる事が1つはあるでしょ?それを我慢しなくてもいいようにしてあげただけだよーん!」
ベロウズのその言葉を聞き狼狽える村人達。
「さぁ、彼女の欲望はどんな結果を見せるかなぁ?」
ベロウズがそう言った途端少女がそのナイフを村人達に向ける。
フューゼが止めに入ろうとするが結界に阻まれる。
「観客は黙って見てなさい。」
にんまりとするベロウズ。
……あっという間の出来事だった。
少女が一振する事に次々と命が消え去った。
戦闘には無縁だったシレネの村人達は、突然仲間が仲間を殺していくのを目の当たりにし、その大半が思考する事もできず、動けぬまま殺されていった。
そして遂には少女以外の村人は全滅した。
それを見計らい結界を解くベロウズ。
「おほほほ!!実に愉快!」
ベロウズが楽しそうに手を叩く。
「ベロウズ……お前だけは許さないぞ…!」
フューゼが右手に魔力を込める。
「フュゼ様!!村長が!」
アリスが少女の方を指さす。
フューゼがそのほうを見ると少女を抱き締める血塗れの村長。
「……君の気持ちに…全く気付けていなかったよ……。ごめんなぁ、ダメなじいちゃんで。」
血を垂らしながら言葉を紡ぐ村長。
虚空を見つめ返事をしない少女。
「私は……何があっても君を愛している。だから……許し」
少女のナイフが村長の腹を刺す。
「ぐぅっ……!!」
そのまま何度も何度も無言で刺し続ける。
「ごめ…………ん…な……。」
そう呟くと地に倒れる村長。
「そんな……こんなことって……」
目に涙を貯めるアリス。
「ちぃ、しぶといじじいめ。ついイライラしてやっちゃったよ。」
つまらなそうなベロウズ。
「やっちゃった……?どういうことだベロウズ!」
「あっ、これはまたまたやっちゃいましたねぇ!ボクちん大失敗!!」
おどけるベロウズ。
「おい!説明しろ!!」
「ぷぷっ!実はこの子ボクちんが動かしてました!ひゃは!」
「何だと……!?この子の意思じゃなかったのか!?」
「ほほほ!!その通り!!そしてこれの面白いところはこいつの意識はそのままのところなんだよ。」
そう言ってパチンと指を鳴らすベロウズ。
「あああぁぁぁぁ!!!!」
けたたましい悲鳴が響く。
「あぅぁ…ぁ…!!おじい……さま……!!みんな……!!わた、わたくし……!!」
動かなくなった村長を抱き上げる少女。
「おわーっほほほ!!最期まで信じようとした阿呆と操られる阿呆!!惨めですねぇ!!愛するもの達に勘違いされたまま殺しちゃってどんな気持ちですかぁ?」
「あぁ……!!あぁ!!いや……」
村長の亡骸に顔を埋める少女。
「最期まで最愛の者が自分を殺したかったと思い込みながら愛するものの手によって死んでいく……想像するだけで果てちゃいそう!!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
叫ぶ少女。
「ベロウズ……!!これも暇つぶしか!?」
こいつ……狂ってる。
こいつだけは生かしてちゃいけない……!
「まぁそれもありますけどこいつらがリヴィアについて隠しやがるからさぁー。ついね?」
「リヴィア……?あのスノーフィスの大渦を出してるっていう海神竜リヴィアか……?」
「そーだよ。ここに居るはずだって思ったんだよねー。祠もあるしさぁー。でも見つからないし村人共も教えやがらないから殺しちゃった!」
「あぁぁぁぁ!!!!」
大声で泣き叫ぶ少女。
「……んもぅ!煩いなぁ!!静かになぁーれ!」
またベロウズがパチンと指を鳴らす。
その瞬間にパァンと少女が弾け
肉塊へと成り果てた。
「んなっ……!?……は?」
理解ができないフューゼ。
「んじゃ、ここには用ないしまったねー!」
お辞儀をした後に空へ飛んでいき花火のように弾けるベロウズ。
またフューゼ達に肉塊が降り注ぐ。
こうしてボルシエオン帝国のベロウズにより
聖都スノーフィスのシレネは完全に滅亡した。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
22
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる