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第二章 マレビト
029-2
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ダンジョンを出た僕たちを見て、トキア様と騎士団長が息を吐いた。
二人は何かあった時の為にダンジョンの外で待っていてくれたみたい。
僕の頭をトキア様が撫でる。
「無事だな」
「はい」
僕は頷いた。
口の中がまだ、凄い事になってるけど、とりあえず無事です。
「良かった。戻ろう」
食堂に戻ると、ラズロさんは眉尻を下げて、僕とナインさんの頭をわしわしと撫でた。
「茶ぁ、淹れるからな」
ナインさんしか知らないダンジョンの生成は、みんなを緊張させた。僕も、ノエルさんも、クリフさんも、トキア様も騎士団長も。
ベンチに座ると、ネロが駆け寄って来て、僕のにおいを嗅ぎ始めた。何だろう? ジャッロのにおいがするのかな?
「ネロ、家族が増えたよ。今度会おうね」
そう言って手を伸ばすと、ジャンプして僕の膝の上にのってきて甘えてくる。柔らかな毛並みを撫でると、気持ち良さそうに目を細める。可愛い。
ノエルさんとクリフさんがダンジョン内でのことをトキア様たちに細かく説明していく。僕やナインさんだと説明しきれない気がするから、とても助かります。
「なるほどな。ダンジョンメーカーにより生成されたダンジョンは、自然発生したものとは全く異なるのだな」
「ダンジョン、箱庭。良いことにも、悪いことにも、使える。作る人次第、です」
ナインさんの言葉に、クロウリーさんを思い出す。
魔女に刺された……ナインさんがここにいるってことは、その時の傷が元で死んでしまったのかな。既に亡くなってる人だってことは知ってたけど、最期が……。
「まさか、古の魔女がクロウリーを……」
騎士団長が唸った。
パフィはとマグロを見ると、特に気にしたようでもなく、欠伸をしていた。
『誰が犯人なのか、何の為にそうしたのかは、いずれ分かる。焦り、目を曇らせてはならん。今は目先の事に意識を向けろ』
目先のこと──それは、第二王子のことだよね。
ジャッロが巣を作って、蜂蜜が出来たら、第一王子は元気になる予定で、そうなったら第二王子と次の王様の座を巡って争うんだろうな、きっと。
トキア様と騎士団長が頷いた。
「対策は打った。諦めてくれれば良し。諦めぬのであれば、潰すのみ」
騎士団長の言葉にみんなの顔が強張る。
第二王子のことはよく分からないけど、第一王子についてるこの二人を見て、どうしていけるって思ったんだろう。見てるだけで負けそう、って僕なら思ってしまう。
『アシュリー、夜は麺にしろ』
「わかった」
「そうだ」
トキア様が何か思い出したようで、目を細めた。
「殿下が、とても美味しかった、とおっしゃっていたぞ。いつもは食が細くて残されるのだがな、昨夜アシュリーが作ってくれたスープと平パンは残さずお召し上がりになられた」
「本当ですか? 良かったです!」
頷いたトキア様に頭を撫でられた。
「トキア様、殿下も麺を食べてくれるでしょうか?」
「召し上がられた事はないが、嫌いではないと思う」
塩味の汁に、身体の温まるネギと、半熟の卵をのせてみたらどうかな。
二人は何かあった時の為にダンジョンの外で待っていてくれたみたい。
僕の頭をトキア様が撫でる。
「無事だな」
「はい」
僕は頷いた。
口の中がまだ、凄い事になってるけど、とりあえず無事です。
「良かった。戻ろう」
食堂に戻ると、ラズロさんは眉尻を下げて、僕とナインさんの頭をわしわしと撫でた。
「茶ぁ、淹れるからな」
ナインさんしか知らないダンジョンの生成は、みんなを緊張させた。僕も、ノエルさんも、クリフさんも、トキア様も騎士団長も。
ベンチに座ると、ネロが駆け寄って来て、僕のにおいを嗅ぎ始めた。何だろう? ジャッロのにおいがするのかな?
「ネロ、家族が増えたよ。今度会おうね」
そう言って手を伸ばすと、ジャンプして僕の膝の上にのってきて甘えてくる。柔らかな毛並みを撫でると、気持ち良さそうに目を細める。可愛い。
ノエルさんとクリフさんがダンジョン内でのことをトキア様たちに細かく説明していく。僕やナインさんだと説明しきれない気がするから、とても助かります。
「なるほどな。ダンジョンメーカーにより生成されたダンジョンは、自然発生したものとは全く異なるのだな」
「ダンジョン、箱庭。良いことにも、悪いことにも、使える。作る人次第、です」
ナインさんの言葉に、クロウリーさんを思い出す。
魔女に刺された……ナインさんがここにいるってことは、その時の傷が元で死んでしまったのかな。既に亡くなってる人だってことは知ってたけど、最期が……。
「まさか、古の魔女がクロウリーを……」
騎士団長が唸った。
パフィはとマグロを見ると、特に気にしたようでもなく、欠伸をしていた。
『誰が犯人なのか、何の為にそうしたのかは、いずれ分かる。焦り、目を曇らせてはならん。今は目先の事に意識を向けろ』
目先のこと──それは、第二王子のことだよね。
ジャッロが巣を作って、蜂蜜が出来たら、第一王子は元気になる予定で、そうなったら第二王子と次の王様の座を巡って争うんだろうな、きっと。
トキア様と騎士団長が頷いた。
「対策は打った。諦めてくれれば良し。諦めぬのであれば、潰すのみ」
騎士団長の言葉にみんなの顔が強張る。
第二王子のことはよく分からないけど、第一王子についてるこの二人を見て、どうしていけるって思ったんだろう。見てるだけで負けそう、って僕なら思ってしまう。
『アシュリー、夜は麺にしろ』
「わかった」
「そうだ」
トキア様が何か思い出したようで、目を細めた。
「殿下が、とても美味しかった、とおっしゃっていたぞ。いつもは食が細くて残されるのだがな、昨夜アシュリーが作ってくれたスープと平パンは残さずお召し上がりになられた」
「本当ですか? 良かったです!」
頷いたトキア様に頭を撫でられた。
「トキア様、殿下も麺を食べてくれるでしょうか?」
「召し上がられた事はないが、嫌いではないと思う」
塩味の汁に、身体の温まるネギと、半熟の卵をのせてみたらどうかな。
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